シュノーケリングを楽しむとき、耳の中に水が入ってしまうのがどうにも苦手という方もいらっしゃると思います。
その不快感は、シュノーケリング向けの水中用耳栓を使うことで解消されます。
耳栓にはさまざまな種類や形状があるため、はじめて耳栓を使うときには、選び方や使い方に注意が必要です。
この記事では、シュノーケリングで耳栓を使うメリット、デメリットや、具体的な商品の選び方、おすすめ10選についてご紹介します。
シュノーケリング向け耳栓にこだわるメリット
耳への水の侵入を防ぎ不快感を軽減する
人によっては、耳に水が入ると不快感が続き、困るという方もいます。
耳栓を使うことで、耳の中に水が入るのを防ぎ、快適にシュノーケリングを楽しむことができます。
はじめは、耳栓の装着に違和感を覚えることがあるかもしれません。
慣れてくると、ある程度音の遮断もできるため、よりシュノーケリングに集中できるようになるでしょう。
外耳炎を予防する
耳への水の流入を防ぐことで、小さな傷が炎症を起こす外耳炎を予防することができます。
なお、中耳炎は鼓膜の内側で発生する炎症です。
鼓膜に穴が開いていない限り、海水の流入により中耳炎を起こす可能性はほぼありません。
中耳炎は潜水時の不十分な耳抜きが原因でなることが多いため、耳への負担のかかりすぎに注意が必要です。
シュノーケリング向け耳栓にこだわるデメリット
サイズ展開が少ない
耳栓の種類は豊富ですが、サイズ展開はあまり多くありません。
基本的に、男女の区別のないフリーサイズ展開で、サイズとしては大人用と子供用の2種類のみです。
大きすぎる耳栓は着用が難しく、耳にはめ込むことも難しく感じられるでしょう。
耳の大きさには個人差がありますので、小柄な女性は子供用を試してみるのもおすすめです。
試着ができない
衛生観念上、耳栓は事前に試着して選ぶことができません。
できるだけ多く比較検討したいところではありますが、商品説明に記載の大きさから判断するしかありません。
オンラインショッピングで選ぶときは口コミなども参考にし、気になる場合は素材が柔らかめでフィットしやすいものを選ぶと良いでしょう。
使い心地に満足できないこともある
耳の中は繊細な部分のため、耳栓の使い心地は個人の好みが非常に強くあらわれるところでもあります。
評価の良い口コミがついていても、実際に装着してみると、期待より満足度が低く感じられることもあるかもしれません。
あくまで自分に合うフィット感を追求したい場合は、必要コストと割り切り、購入したうえで比較することも必要でしょう。
潜水には向かない
耳栓をすると、潜水時に必要な耳抜きがしにくくなります。
充分な耳抜きをせずに潜水すると、耳に負担がかかり、重体な疾患の原因になります。
そのため、耳栓はライフジャケットをつけた、水面遊泳のときに使用するのがおすすめです。
どうしても耳栓をつけたまま潜水したい場合は、あらかじめ潜水も可能な耳栓を選ぶと良いでしょう。
シュノーケリング向け耳栓の選び方
水中用のものを選ぶ
シュノーケリング用の耳栓を購入する際は、必ず商品説明に水泳用、もしくはマリンスポーツ用と記載があるのを確認しましょう。
通常の耳栓は防音効果に優れていますが、水中での使用に適していないため、耳への水の侵入を防ぐことができません。
シュノーケリング用には、必ず水中用の耳栓を選ぶようにしましょう。
形状で選ぶ
最もスタンダードな形状は、お皿を何枚も重ねたような形状のフランジタイプという耳栓です。
フランジとは「返し」という意味で、この部分が耳の内部に密着するため、ハードな動きをしても外れにくく、水の侵入を防ぎます。
しかしながら、密着度の高さから、耳栓に慣れていない方にはシリコーン部分が固すぎると感じられることもあります。
耳栓をはじめて使う方は、人間工学に基づいた、耳に負担をかけにくい形状の耳栓を検討するのもおすすめです。
紛失しにくさで選ぶ
海で耳栓を使う際に悩まされるのが、紛失する可能性が高くなることです。
特にプールとは違い、波のある海では一度外れてしまった耳栓を見つけ出すのは、至難の業です。
さらに、紛失した耳栓をエサと見誤り、海の生き物が誤って飲み込んでしまうリスクもあります。
環境に与える影響も決して少なくないことから、可能であれば紛失する可能性がより低い、コード付きの耳栓の使用をおすすめします。
潜水可能かどうかで選ぶ
基本的に、耳栓をしたままでの潜水はおすすめできません。
海では1m潜るごとに水圧の負荷が身体にかかり、水深1.2m程度から、水圧の関係で耳の奥にツンとした痛みを感じます。
この痛みは、鼻をつまみながらゆっくりと力をこめ、圧力をかけることで中耳腔に空気を送り込む「耳抜き」を行うことで解消できます。
しかし、耳栓をしていると圧力の調整が難しく、耳抜きがしにくくなるのが問題です。
適切な耳抜きをせずに無理な潜水を行うと、外耳道スクイズなど、深刻な耳の疾患を引き起こしてしまいます。
耳栓をしたまま潜水をしたい方は、水圧の負荷を緩やかにし、耳抜きが楽になるタイプの特別な耳栓を選ぶことをおすすめします。
シュノーケリング向け耳栓おすすめ10選
【Maneuverline】
耳栓
シュノーケリング用に最もおすすめなのが、マニューバーラインの耳栓です。
こちらは、シュノーケリングで潜水したいときにも使える耳栓です。
ダイバーの間でも、耳抜きがしやすくなりダイビング中にも使用できると、一時話題になりました。
SとMの2サイズが展開されているため、サイズを比較してからの購入をおすすめします。
【Speedo】
エルゴイヤープラグ(SD91A11)
競泳用スイムウェアで有名な、Speedoから発売されている耳栓です。
人間工学に基づいたデザインが特徴的で、人間の耳の形によりフィットした使い心地を追及しています。
装着の仕方にコツがあり、耳たぶを少し引っ張るようにすると装着しやすいです。
集音のため中心部が空洞になっており、水の侵入を防ぎながら水中の音を拾うこともできる、実用的な耳栓です。
【VIEW】
スイミング耳栓(EP405)
スイミング用品全般を展開し、ゴーグルで国内トップシェアを誇るVIEWから発売されている耳栓です。
適度に柔らかいシリコーン素材で作られており、フィット感が高いため、愛用している方も多くいらっしゃいます。
ほかの耳栓では合わなかったけれど、こちらはぴったりだったという口コミも寄せられており、耳の小さな方にもおすすめです。
【Speedo】
BioFUSE(SD91A10)
軟性素材で作られたフランジ部分が耳の奥への水の侵入を防ぎ、イヤホンタイプの形状で装着もしやすい耳栓です。
水泳で長距離を泳ぐ方も愛用しており、ハードな動きをしても外れにくい耳栓を探している方にもおすすめでしょう。
一方で、フィット感を重視して作られているため、耳の穴がやや大きめなどの個人差により、水が入りやすいと感じる方もいます。
【EAR SUITS】
EAR SUITS 3rd Edition
サーフィン愛好家に起こりやすい耳の疾患に、サーファーズイヤーがあります。
冬場、外耳に冷たい海水が繰り返し流入することで、骨の瘤ができてしまう疾患です。
この耳栓は、サーファーズイヤーを防ぐために開発されました。
ほかの耳栓と比べ価格は高いですが、紛失防止のためのリーシュコードもついており、マリンスポーツに最適な性能の優れた耳栓です。
【EAR SUITS】
EAR SUITS mini
EAR SUITS 3rd Editionの、女性やお子様向けに作られたミニサイズです。
XS、S、M、Lの4サイズのイヤーピースが付属しているため、より個々の耳の大きさに合わせたフィット感を調節できます。
外側のデザインもウィングをなくし、弾力のあるラバークッションに変えられているため、お子様の耳でも装着がしやすくなっています。
【VIEW】
スイミング用耳栓コード付き(VA1201)
肌にやさしいシリコーン製の耳栓で、紛失防止のコードがゴーグルに装着しやすいと、スイミング愛好家に人気の耳栓です。
シュノーケルマスクのバンドは太めに作られているため、マスクによってはコードを使いにくく感じる可能性もあります。
その場合はコードを外すこともできますので、通常のシンプルな耳栓としてもお使いいただけます。
【SWANS】
スイミング用耳栓(SA-57)
こちらは紛失防止のためのコードを、首の後ろからかけて使えるタイプです。
このコードは、3通りの使い方ができるのが特徴です。
首の後ろからかける使い方、ゴーグルに装着する使い方、コードなしでのシンプルな使い方を、お好みで変更できます。
紛失防止を重視したい方は、自分に合わせた使い方を選ぶことで、より安心してシュノーケリングを楽しむことができるでしょう。
【VIEW】
耳栓子ども用(EP-408J)
子ども用の耳栓として、シュノーケリングのほか、水泳用としても愛用者の多い耳栓です。
ケースには紐通し穴がついており、ケースごと紛失しないよう、バッグなどに結び付けることも可能です。
耳栓本体にはコードがついていませんので、実際に海で使う前に、お風呂やプールなどで装着に問題がないか試すことをおすすめします。
【DKSHジャパン】
サイレンシア こどもスイム&シャワー(ko1a010)
柔らかい使い心地が特徴の、子ども用耳栓です。
口コミでは、慢性中耳炎の治療中のお子様が、水泳教室に通う際に使用しているという声も多いです。
慢性中耳炎の治療中も耳栓を使用することで水泳は可能ですが、海水では影響も異なります。
慢性中耳炎の治療中にシュノーケリングで使用する場合は、事前にかかりつけ医に相談してからのご使用をおすすめします。
まとめ
海水の耳への流入や外耳炎などのトラブルを防ぐために、耳栓の使用はとても有効的です。
それぞれの特徴を比較しながら、自分の耳にフィットする耳栓を見つけ、快適なシュノーケリングを楽しみましょう。
シュノーケリング向け耳栓の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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