【ラグゼ】パックスタイル A4とB4の特徴!比較や評判(インプレ)も紹介!

毎年初春は、フィッシングショーなどに合わせて各社新製品を発表し、釣り人も胸躍らせる時期ですよね。

今回2023年春モデルで筆者の一押しが、ラグゼ(がまかつ)から登場したニューモデルのパックロッド、「パックスタイルA4・B4」です。

発表時から注目していましたが、展示会で実際に触って、予想以上のモデルだと感じました。

そこで今回は、ラグゼ パックスタイルについて、その魅力や特徴、他のロッドとの比較まで徹底解説します。

塩谷純一郎
執筆者
  • 釣り歴15年
  • 釣り具の販売経験あり
  • 全国10都道府県へ遠征

北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。

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ラグゼのパックスタイルA4/B4の特徴や発売日

パックスタイルは、がまかつのルアーブランド、ラグゼから発売される、新規格のパックロッドシリーズです。

A4、B4の2シリーズに分けられていますが、これは仕舞寸法がコピー用紙のA4、B4になぞらえて設計されていることから来ています。

具体的にはA4は26.5~28cmB4は33.5~34.5cmと、他社のパックロッドに比べてもかなりコンパクトに仕舞える設計になっています。

A4は比較的ライトなFL~Lまでの4機種B4はMの2機種が用意されており、幅広い釣りに使用できますね。

ラグゼのパックスタイルA4/B4の評判(インプレ等)

近年人気を集めるがまかつの竿、加えて人気の高いパックロッドということで、発売を前にして期待する方が非常に多い印象です。

やはり仕舞寸法が魅力的で、メインと言うよりは、気軽に釣りに行くときや、仕事や旅行時に持って行きたいという声も見られます。

また、「パックロッドと思えないほどよく曲がる」という感想もよく見かけ、実際展示品を触ってみた筆者も全く同意見です。

展示会ではがまかつの社員の方にお話を伺うことができましたが、各地のフィッシングショーでも注目の的だったそうです。

「すぐに品薄になる可能性が高いので、ご予約の上での購入をおすすめします。」とのことでした。

ラグゼのパックスタイルA4/B4を使うのメリット

近年パックロッドはひそかなブームになっていて、各社から様々なモデルが発売されていますよね。

その中で、ラグゼのパックスタイルを選ぶメリットはどこにあるのでしょうか。

どこへでも持ち歩ける

紹介した通り、パックスタイルの仕舞寸法はコピー用紙になぞらえたサイズで、実際に手に取ってみると想像以上のコンパクトさを実感できます。

リュックはもちろん、タックルボックスや、車種によってはグローブボックスにも入れられるほどです。

飛行機に手荷物としても持ち込めるサイズなので、旅行ついでに現地でちょい釣りなどの用途にももってこいですね。

よく曲がる

通常、パックロッドは継数が多くなる分、表記パワー以上の硬さを感じるものが多いです。

パックスタイルも7~9ピースとかなり継数が多いですが、ほぼシームレスに曲がり、安い2ピースよりもよく曲がるほどの印象を受けました。

筆者自身パックロッド好きで各社様々なモデルを購入しましたが、曲がりの良さは随一と言っていいかと思います。

感度がいい

マルチピースになると感度が落ちてしまうことを危惧する方も多いですが、パックスタイルはかなり感度も重視して作られています。

グリップ周りの作りによる効果もありそうですが、この継数にして自重が抑えられている効果も大きいのでしょう。

ライトゲームはもちろん、繊細にアタリを取っていく釣りにも十分使えるモデルだと言えますね。

専用設計のケース付き

パックロッドは仕舞寸法が各モデル違うため、ケース選びが難しいですが、パックスタイルはこだわりの専用ケースが付属しています。

2つのケースが付属していて、各モデルの仕舞寸法に合わせたセミハードケースと、内袋として使える伸縮性のある竿袋が付属します。

これだけでもいい値段がしそうですが、価格が抑えられているのもうれしいですね。

ラグゼのパックスタイルA4の各モデル解説と比較

ラグゼ パックスタイル A4には様々なラインナップが用意されています。

パックスタイル A4 のラインナップ
  • S49FL-solid
  • S54UL-solid
  • S66ML
  • B60L

それぞれのラインナップについて、特徴や購入検討する際比較対象になるロッドについても解説していきます。

S49FL-solid の特徴

項目詳細
タイプスピニング
全長145cm / 4’9ft
自重(g)70g
仕舞寸法28cm
パワーFL
カーボン80%
継数6本
ルアーウエイト0.5~5g
PEライン0.1~0.3号
ナイロン1~4lb

全長145cmのショートレングスモデルで、食い込みのいいソリッドティップを備えたモデルです。

パワーはFLで、ULよりワンランク柔らかいモデルになっており、ティップはもちろんブランクス全体がしっかり曲がる作りになっています。

このため軽量ルアーとの相性も良く、適合ルアーウエイトは0.5~5gまで対応します。

海であれば豆アジ、淡水域では小渓流でのトラウトに向いているロッドと言えるでしょう。

S49FL-solid をライバル機種と比較

パックスタイル A4 S49FL-solidとスペックの近い2機種と比較してみます。

  • ゼスタ ブラックスター 2ndジェネレーション モバイル(S510)
  • メジャークラフト ファインテール トレッキング&トラベラー グラスモデル(FTG-46/505UL)

ゼスタ
ブラックスター 2ndジェネレーション モバイル(S510)

S49FL-solids510
タイプスピニングスピニング
全長145cm/4’9″ft1.78m/5’10″ft
価格帯24,000円38,500円
自重70g77g
仕舞寸法28cm41cm
パワーFL
ルアーウエイト0.5~5g0.2~7g
継数65

どちらもライトゲーム全般に使用できるバーサタイルなパックロッドです。

s510はパワーの表記がありませんが、適合ルアーウエイトから見ると、どちらも近い特性を持っていることが分かりますね。

仕舞寸法はパックスタイルのほうが短いですが、s510も持ち歩きには不便しない短さになっています。

メジャークラフト
ファインテール トレッキング&トラベラー グラスモデル(FTG-46/505UL)

引用:Amazon
 S49FL-solidFTG-46/505UL
タイプスピニングスピニング
全長145cm/4’9″ft4’6”ft・5’0”ft
価格帯24,000円20,300円
自重70g
仕舞寸法28cm
パワーFLUL
ルアーウエイト0.5~5g1~8g
継数65

トラウト用にS49FL-solidを選びたい場合、比較対象になるのがこのモデルでしょう。

同じくパックロッドですが、このファインテールはグラス製で粘りがあり、スイッチスタイルでレングスを変更できるメリットもあります。

価格も近いですし、トラウト用としてはどちらを選ぶか悩みどころになりそうですね。

S54UL-solid の特徴

比較的幅広い状況に対応しやすい全長とパワーで、ライトゲーム全般に使用できる番手です。

全長163cm、ルアーも最大8gまで使用できるので、少し遠投したい場合にも適していますね。

ファストアクションなのでルアーの操作性もよく、ロッドアクションにこだわりたい場合にもおすすめです。

アジングや渓流トラウトはもちろん、よく曲がるブランクスと食い込みのいいソリッドティップは、エリアトラウトでも活きるでしょう。

S54UL-solid をライバル機種と比較

シマノ
フリーゲームXT(S49UL)

 S54UL-solidS49UL
タイプスピニングスピニング
全長163cm/5’4″ 145cm/4’9″ft
価格帯24,500円22,600円
自重75g71g
仕舞寸法28cm51.7cm
パワーULUL
ルアーウエイト0.5~8g1~7
継数73

フリーゲームXTは、エサ釣りからルアーフィッシングまで、幅広く使えるバーサタイルなパックロッドです。

やはりパックスタイルのほうが仕舞寸法は優れていますが、フリーゲームXTのほうがハリがある作りになっています。

ライトゲームの中でも軽量ルアー重視であればパックスタイル、ルアーのアクション重視であればフリーゲームXTがおすすめです。

ダイワ
ルアーニスト モバイル(56UL-4)

引用:Amazon
 S54UL-solid56UL-4
タイプスピニングスピニング
全長163cm/5’4″ft168cm/5’6″ft
価格帯24,500円11,500円
自重75g95g
仕舞寸法28cm48cm
パワーULUL
ルアーウエイト0.5~8g0.8~7g
継数74

ルアーニストモバイルは、エントリールアーロッドのパックロッドタイプで、コスパの良いパックロッドとして人気です。

価格差が大きいので仕方ない部分でもありますが、比較してみるとパックスタイルの軽さと仕舞寸法が際立ちますね。

その他のスペックはよく似ているので、出せる予算でどこまで軽さと仕舞寸法を妥協できるかで選ぶといいでしょう。

S66ML の特徴

MLなのでパワーに余裕があり、プラグ系のルアーも視野に入れたライトゲーム全般にマッチする番手です。

近距離から中距離を狙いたいときにも適しており、よりバーサタイルに楽しめる作りになっています。

ファストテーパーですがブランクスにもしっかり柔軟性があるので、掛けた後の快適性も良好でしょう。

ショアからのライトロック、バスフィッシングにもおすすめの番手と言えますね。

S66ML をライバル機種と比較

プロックス
ミニモバ7(MM7607MLS)

引用:Amazon
 S66MLMM7607MLS
タイプスピニングスピニング
全長198cm/6’6″ft182cm/6’0″ft
価格帯25,500円8,000円
自重100g104g
仕舞寸法26.5cm30cm
パワーMLML
ルアーウエイト5~21g3.5〜18g
継数97

ミノモバ7も非常に仕舞寸法に優れたパックロッドで、かつ価格も抑えた注目モデルです。

7ピースで30cmと十分コンパクトに収納でき、パックスタイルの仕舞寸法に劣らない数少ないモデルです。

もちろん価格差があるので、他にも細かな部分には差がありますが、価格と仕舞寸法を重視したときには悩みどころになりそうですね。

シマノ
ゾディアス パックロッド(S68ML-5)

 S66MLS68ML-5
タイプスピニングスピニング
全長198cm/6’6″ft203cm/6’8″ft
価格帯25,500円25,200円
自重100g110g
仕舞寸法26.5cm45.1cm
パワーMLML
ルアーウエイト5~21g4〜12g
継数95

ゾディアスはバーサタイルなバスロッドで、使い心地や価格帯など、パックスタイルによく似たモデルです。

ブランクスの作りもパックスタイルに近く、柔軟性と食い込みの良さを両立しています。

仕舞寸法はパックスタイルのほうが短いですが、カーボンモノコックグリップやCi4+を搭載し、ゾディアスもコスパに優れた魅力がありますね。

B60L の特徴

6ftLクラスのベイトロッドで、ジャンルで言えばベイトフィネスに適したモデルでしょう。

ティップ、バットともに柔軟性に富んだ作りなので、軽量ルアーもしっかり投げられる作りになっています。

グリップもやや短めになっているので、ベイトフィネスリールを使った手先で投げるキャスティングとも相性がいいです。

バスや本流トラウト、メバリングやライトロックなど、海水淡水問わずバーサタイルに使えるモデルと言えますね。

B60L をライバル機種と比較

パームス
クワトロ(QTRGC63L)

引用:Amazon
 B60LQTRGC 63L
タイプベイトベイト
全長183cm/6’0″ft6’3″ft
価格帯25,000円22,000円
自重100g124g
仕舞寸法28cm53cm
パワーLL
ルアーウエイト3~12g3〜10g
継数84

B60LとQTRGC63Lはよく似たモデルで、想定される用途もよく似ていますね。

大きな違いはグリップが占める全長で、クワトロは太目で長いグリップを装備し、長時間扱ったときはクワトロのほうが扱いやすいでしょう。

クワトロはデザイン的にも特徴があるロッドなので、ルックスの好みで選ぶのもいいかもしれませんね。

アブガルシア
ズームサファリ(ZMSC-565L)

 B60LZMSC-565L
タイプベイトベイト
全長183cm/6’0″ft168cm/5’6″ft
価格帯25,000円14,200円
自重100g104g
仕舞寸法28cm39cm
パワーLL
ルアーウエイト3~12g2~10g
継数84

ズームサファリは、趣のあるデザインと、比較的手ごろな価格で登場から大人気のパックロッドです。

パックスタイルとの大きな違いは、ズームサファリはある意味パックロッドらしいパリッとしたブランクスになっている点です。

適合ルアーウエイトも近いですが、軽めから重めまで対応したいならパックスタイル、重めを中心に使う場合はズームサファリがおすすめです。

ラグゼのパックスタイルB4の各モデル解説と比較

パックスタイル B4 のラインナップ
  • S74M
  • B610M

パックスタイルB4は、B4コピー用紙全長になぞらえて設計されたシリーズです。

A4シリーズに比べてやや長めのラインナップであることに加え、ブランクスの感触も違うので、それぞれ解説していきます。

S74M の特徴

S74Mはシリーズ最長となる7.4ftで、パワーも汎用性の高い設計になっています。

これによって、A4シリーズと比べてブランクスの柔軟性がはっきりしており、腰の強さと粘りを活かしたセッティングになっています。

長めであることを活かして遠投もでき、魚の引きに負けずに主導権をもってやり取りできるロッドと言えるでしょう。

主な用途としてバスフィッシングやライトソルトゲーム、シーバスはもちろんエギングにも適したロッドです。

S74M をライバル機種と比較

テイルウォーク
アウトバック(NS705ML)

引用:Amazon
 S74MNS705ML
タイプスピニングスピニング
全長224cm/7’4″ft7’0″ft
価格帯26,000円27,000円
自重115g
仕舞寸法33.5cm47cm
パワーMML
ルアーウエイト5~28gMAX30g
継数85

パックロッドに一日の長があるテイルウォークが開発した、バーサタイルなパックロッドです。

仕舞寸法こそパックスタイルのほうが優れていますが、7.4ftで仕舞寸法47cmであれば、様々な移動方法にも対応できますね。

パワーはMLとMで違うものの、どちらも30g前後までは快適に投げられるので、どこまで仕舞寸法を求めるかで選ぶといいでしょう。

アブガルシア
クロスフィールドMB(XRFS-734L-MB)

引用:Amazon
 S74MXRFS-734L-MB
タイプスピニングスピニング
全長224cm/7’4″ft221cm/7’3″ft
価格帯26,000円14,000円
自重115g107g
仕舞寸法33.5cm59cm
パワーML
ルアーウエイト5~28g0.8~14g
継数84

クロスフィールドMBは、フィールドを選ばずに幅広く使える、アブガルシアのハイコスパなパックロッドです。

パワーは2ランク下がりますが、結構硬めの作りになっているので、魚をかけた後はMクラスに似た使い心地になっています。

反面パックスタイルはしっかり柔軟性があるので、求めるルアーの操作性で選ぶといいかなと思います。

B610M の特徴

パワーが欲しいシーンにマッチする、6.1ftでMクラスのベイトロッドです。

A4にも6ftのベイトモデルがありますが、パワーはもちろんのこと継数も違うので、より粘りのあるロッドになっています。

実際に展示品を触った感触としても、シリーズ中最もパワーファイト向きだというイメージでした。

ターゲットとしては、バスやロックフィッシュ、ボートシーバスなどにも適しているモデルと言えるでしょう。

B610M をライバル機種と比較

シマノ
スコーピオン(1652R-5)

 B61M1652R-5
タイプベイトベイト
全長208.5cm/6’10”ft198cm/6’6″ft
価格帯27,000円41,700円
自重115g130g
仕舞寸法34.5cm47cm
パワーM
ルアーウエイト10~30g7~28
継数75

シマノの代表的な汎用ルアーロッド、スコーピオンのパックロッドタイプです。

スパイラルXとハイパワーXのダブルX構造による粘りと柔軟性のバランスの良さで、様々なターゲットやルアーへの対応性が高くなっています。

仕舞寸法と軽さではパックスタイルが勝っているので、価格も踏まえてどちらがいいか比較検討してみるといいでしょう。

アブガルシア
ホーネットスティンガー(HSC-664M MGS)

引用:Amazon
 B61MHSC-664M MGS
タイプベイトベイト
全長208.5cm/6’10”ft198cm/6’6″ft
価格帯27,000円19,800円
自重115g117g
仕舞寸法34.5cm52.9cm
パワーMM
ルアーウエイト10~30g3/16-3/4oz
継数74

バスやロックフィッシュなど、パワフルな釣りに適したパックロッドです。

パワーを重視しながら様々なルアーに対応できるロッドで、硬めな割に感度もあるので、アタリを取っていく釣りにも適しているでしょう。

一方でパックスタイルのほうが魚種を選ばずに使えるので、メインターゲットを何にするかで使い分けるのがおすすめです。

まとめ

ラグゼのパックスタイルは、パックロッドらしからぬ使い心地で、コスパも良好なロッドです。

近年パックロッド流行りで各社ラインナップも充実していますが、その一角を担えるおすすめモデルなので、ぜひチェックしてみてくださいね。