ブラウントラウトはメータークラスも狙える大型魚で、生息地を広げていることから近年人気のターゲットです。
日本ではあまり食べられることのない魚ですが、実は味もよく、持ち帰って食べることを目的にする方も多いでしょう。
比較的釣りやすい魚ではありますが、サイズの幅が大きく、タックル選びは重要です。
今回はそんなブラウントラウトについて、狙うべきポイントや釣り方、料理方法から飼育方法まで徹底的に解説します。
- 釣り歴15年
- 釣り具の販売経験あり
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北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。
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目次
ブラウントラウトとは?特徴を紹介!
ルアーフィッシングをするには、まず魚の生態を知ることが第一歩です。
ブラウントラウトについて、知っておきたい特徴について解説します。
ブラウントラウトの特徴や生態
ブラウントラウトはヨーロッパ原産の魚で、淡水と海水を行き来する降海型の生態を持つ魚です。
海に降りてスモルト化(銀毛)した個体は「シートラウト」と呼ばれます。
食性は広く、幼魚期には水生昆虫や小型の魚類や甲殻類を、大型になると魚類や水面に落ちた昆虫を食べることもあります。
外来種であることから在来種への影響が危惧され、北海道や滋賀県などでは規制の対象となっており、扱いには注意が必要です。
ニジマスやイワナとの違い
ブラウントラウトは、日本に定着しているトラウトの中では派手な柄をしています。
全体的に魚体が茶色く、赤い斑点と派手なヒョウ柄があるので、イワナやニジマスとは簡単に見分けがつくでしょう。
また生涯成長し続ける魚なので、大型化しやすく、環境が整えば里川や水路のような場所でも50UPが珍しくありません。
釣れたときの特徴としては、頭を大きく振って抵抗することが多いため、大型になるとコイのようにパワフルなファイトが楽しめます。
飼育もできる!稚魚の生体販売の有無や値段、餌は?
ターゲットを飼育して観察することは、釣りをするときにも非常に参考になります。
ただし滋賀県など一部地域では、条例により飼育が禁止されているため、飼育する際には事前に確認しておくと安心です。
飼育方法は難しく、水槽用クーラーを使用して、水温を20度以下にキープしなければいけないのがネックになるでしょう。
幼魚期は冷凍ブラインシュリンプや冷凍赤虫を、20㎝を超えたら活メダカや小赤などの生きた餌がおすすめです。
熱帯魚店などにはほぼ流通はしていないので、釣った個体を持ち帰るか、養魚場などに交渉して入手しましょう。
ブラウントラウトの最大サイズ!世界記録や日本記録は?
ブラウントラウトは生涯成長すると言われており、日本に生息するトラウトのなかでもとくに大型化する魚です。
日本記録は、北海道の支笏湖で釣られた14.5kg、参考全長97.5cmが公式記録に残されています。
世界記録では、IGFAでは19.1kgが最大記録とされていますが、20kgオーバーが新たに公式記録に認定された報道も見られました。
ブラウントラウトは世界的に外来種として生息域を広げているので、今後より大きな個体の記録が記される可能性もあるでしょう。
ブラウントラウトの生息地
ブラントラウトは、外来種として駆除や移植の禁止の措置が取られる中でも、九州以北の全国に生息域を広げています。
とくに北海道は魚影が濃いエリアが多く、支笏湖はブラウントラウトが良く上がることで有名です。
筆者は支笏湖から流れる千歳川に入ったことがありますが、上がる魚のほとんどがブラウントラウトでした。
本州では、レイクトラウトでも有名な栃木県の中禅寺湖も、70UPのブラウントラウトが狙えます。
神奈川県の芦ノ湖も有名で、ニジマスなどの魚影も濃いため、初心者にも人気の釣り場です。
ブラウントラウトの味や料理(レシピ)!刺身はいける?
ブラウントラウトは、ほかのトラウトに比べてまずいと言われていますが、筆者の感覚ではむしろ美味しい部類の魚ではないかと考えています。
場所によっては駆除対象になっている魚でもあるので、興味がある方は釣れたら以下のような方法で調理してみるのもおすすめです。
ブラウントラウトはどんな味?
脂身がなくまずいと評判ですが、筆者の感覚としては、むしろサッパリとしていて、食べやすい印象があります。
鮭に比べると大味な印象はありますが、香草やスパイスとの相性が良く、調理の幅も広い魚と言えるでしょう。
ただし、用水路のような場所にも生息するので、捕獲場所によっては臭みがある可能性もあります。
ブラウントラウトの締め方やさばき方
ブラウントラウトを絞める場合は、サイズに応じて方法を変えます。
30cm程度であれば、ほかのトラウトと同じく、脳締めと血抜きが基本になります。
内臓を取り除く場合は、熊の誘因を防ぐため、なるべく釣り場に捨てず、袋に入れて持ち帰るようにしましょう。
大型の場合は頭にナイフが入らず、暴れて逆に怪我をするリスクもあるので、アキアジと同じく頭を叩いて気絶させてから血抜きしましょう。
さばき方は、三枚おろしがさまざまな料理に利用しやすくなるのでおすすめです。
ブラウントラウトの料理方法!刺身はいける?
ブラウントラウトは寄生虫のリスクがあるので、刺身などの生食はおすすめしません。
ルイベにする方法もありますが、一般にルイベは-20度以下での冷凍が推奨されているため、家庭用冷凍庫では避けたほうがいいでしょう。
しかしブラウントラウトを美味しく調理する方法は多く、中でもバジルソテーは絶品です。
バジルとスパイスの風味と、ブラウントラウトの持つ香りがよく合いますし、調理も難しくないので、料理をしない方でも失敗しにくいでしょう。
皮目にはぬめりが多いので、多めの塩で揉み下処理をして、軽く水で流せばぬめり取りでき、下味が付くのでおすすめです。
調理に自信がなければ同様に下処理し、お好みで塩を振って塩焼きにすれば、簡単に美味しく食べられます。
他にも、スパイスを使う白身魚の調理法であれば、ブラウントラウトにも合うことが多いので、いろいろな調理法を試してみましょう。
ブラウントラウトの釣り方の種類
ブラウントラウトは餌釣りやフライフィッシング、ルアーなどさまざまな方法で狙えます。
ポイントに合わせて使い分けると釣りやすく、川幅が狭めなら延べ竿でのミャク釣りを、広いエリアならフライかルアー、遠投するならルアーがいいでしょう。
数が釣りたいなら餌釣りが圧倒的に反応が良く、ミャク釣り仕掛けにブドウ虫を付けるのがおすすめです。
ブラウントラウトのルアー釣りタックル
ブラウントラウトのタックルは、狙うサイズと入釣するポイントによって変わります。
筆者も狙うサイズに合わせて、トラウト用タックルを2セット用意してあります。
どのように使い分けるか、また初心者の方にはどのようなものがいいのか、以下に解説していくので参考にしてください。
ロッドの選び方とおすすめ
ロッドは、入釣するポイントと、狙えるアベレージサイズに合わせて選びます。
湖ならML~MHで7~9ftがおすすめで、川ならULで5.5~7ftを川幅に合わせて選びます。
初心者の方は、ほかのトラウトフィッシングにも流用しやすいので、ULの6ft程度のスピニングロッドから始めるといいでしょう。
【SHIMANO】ルアーマチック(S60UL)
リールの選び方とおすすめ
大物狙いなら20lbのラインを十分に巻けて、ドラグ力が強く、力強く巻けるベイトリールがおすすめです。
スピニングリールでも対応可能ですが、ドラグ性能から3000番以上になるため、やや重さが気になります。
初心者の方は扱いやすさと汎用性を優先して、2000~2500番のスピニングリールがおすすめです
【SHIMANO】17 セドナ(C2000HGS)
ラインの選び方とおすすめ
ポイントによってはPEラインを使う方も多いですが、初心者の方はトラブルの少ないナイロンラインがおすすめです。
とくに湖や流れの穏やかな場所では、流木付近に付くことが多いので、ポイントを絞った釣りならナイロンの方がリスクが少なくなります。
強さ(号数)は大物狙いなら18lbは必要ですが、30㎝程度までなら4lb程度でも十分です。
【SUNLINE】トラウティスト ワイルド 4lb 150m
ルアーの選び方とおすすめ
ブラウントラウトは小魚を中心に、甲殻類や昆虫、時にカエルなど幅広く食べる、悪食な魚なので、反応するルアーもさまざまです。
種類の選択肢は多いほうがいいですが、比較的ミノーはどのエリアでも反応があるので、いくつか用意しておくべきでしょう。
カラーはゴールド系への反応が良く、とくにアカキンは筆者も必ず用意するカラーです。
まとめ
ブラウントラウトは日本に定着してから着実に数を増やし、人気のターゲットになりました。
大型も狙えるので、ぜひ初心者の方もブラウントラウト狙いで、トラウトルアーフィッシングを始めてみてはいかがでしょうか。