テンカラのラインシステムは大きく3つの部分に分かれます。
ラインシステム
メインライン(道糸部分)
ティペットやハリスと呼ばれる、メインラインと毛鉤を繋ぐライン
毛鉤
今回紹介するレベルラインとは、ラインシステムのメインラインの種類です。
従来メインラインの主流は「テーパーライン」というラインで、竿先から毛鉤側に向かってテーパーのかかっているラインでしたが、現在の主流はレベルラインとなっています。
それではレベルラインとはどのようなラインなのか?おすすめのラインや実際に使うラインの太さや長さ・結び方も含めて紹介していきましょう。
- 釣り歴14年
- カヤック所有
南国沖縄生まれの釣り人。中学生のころに釣りにハマり、現在は沖縄でカヤックフィッシングを中心に、海のルアーフィッシングを楽しんでいます。東京に住んでいた時は、暇を見つけては近くの渓流や湖にルアーやフライを投げに行っていましたので、その経験も生かしてこれからも釣りを楽しんで行けたらなと思ってます。
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目次
【テンカラ】レベルラインとは
レベルラインとは、テンカラでメインラインとして使用されている糸で、フロロカーボンやナイロンが素材となっています。
フロロカーボンやナイロンでできたラインは他の釣りでもよく使用されますが、テンカラで使われるラインは蛍光色で染められているものが多く、川の流れの中でも視認しやすくなっています。
テンカラ釣りではアタリを手元で取る他、ラインの変化でアタリを取ることもあり、メインラインが毛鉤をキャストするためだけでなく、目印のような役割も持っているんですね。
テンカラでレベルラインを使うメリット・デメリット
今やテンカラのメインラインの主流となっているレベルラインですが、主流となるだけのメリットの他、デメリットもしっかりとあるので紹介いたします。
レベルラインを使うメリット
メリットの1つ目は、操作性の良さです。
テンカラは、毛鉤を違和感なく自然に流して、警戒心の強い渓流魚を騙して釣る釣りです。
毛鉤を自然に流すことができるということは釣果に直結する重要なポイントなんです。
レベルラインの素材で使われているフロロカーボンやナイロンは、テーパーラインに比べて重さが軽く、川の流れに同調しやすい特徴があるので、毛鉤を自然に流すことができるんですね。
メリット2つ目は、効率的で汎用性が高いところです。
レベルラインは、端から端まで同じ太さになっているので、ラインのどの部分からでも切って使うことかできます。
具体的にいうと、長く取ったメインラインを急きょ短くしたい場合、今セットしているラインを好きなところから切ってハリスを結ぶことができます。
また、レベルラインをテンカラでなく他の釣りのラインとして使用することもできます。
レベルラインを使うデメリット
レベルラインのデメリットは、巻き癖がつきやすいところです。
糸巻きからラインを出した直後は、癖がついていてクルクルになっているんです。
レベルライン唯一のデメリットといっても過言ではないと思います。
従来主流であったテーパーラインは、この巻き癖がつきにくいことがメリットでした。
糸巻きに巻いてあった状態から出してすぐでも問題なく使用することができたんですね。
一方レベルラインは非常に巻き癖がつきやすく、巻き癖がついた状態だとキャストが決まらずあたりも取れないという状態になってしまいます。
糸巻きからレベルラインを出してすぐは、ラインをシゴいたりして必ず巻き癖を取るようにしましょう。
そのままでは釣りになりません。
テンカラでレベルラインは飛ばない?キャスティングのコツは?
よく「レベルラインはテーパーラインに比べて毛鉤が飛ばない」という話を聞きます。
テーパーラインはフライフィシングのフライラインに近い印象がありますが、どちらもラインにテーパーがかかっています。
テーパーがかかっている理由はフライや毛鉤をより遠くに飛ばすためなんですね。
ですので、確かにテーパーラインに比べるとレベルラインは飛ばしにくいかなという印象はあります。
ですがテンカラで重要になってくるのは、キャストできる距離でなく魚のいるポイントにいかに毛鉤を自然に流せるかなので、正直な話毛鉤を飛ばせる距離はそこまでなくても良いかなと思います。
もちろんある程度は毛鉤を飛ばせないと釣り自体が成立しないので、キャストの練習が不可欠です。
初心者の方がうまくキャスティングできるようになるコツは、3.5号前後の少し太めのラインを利用することです。
レベルラインのテンカラはラインの重さで毛鉤をキャストするので、重さのあるラインを使った方がキャストしやすくなります。
テンカラに適したレベルラインの選び方
それでは、テンカラに適したレベルラインはどのように選べば良いか紹介いたします。
ラインの太さ(号数)
まず、ラインの太さは3〜3.5号くらいを選ぶのが良いです。
レベルラインでのテンカラは、ラインの重さで竿をしならせ毛鉤を飛ばすので、ある程度重さのあるラインを使った方が毛鉤を綺麗に飛ばせます。
ですが、ラインの号数を増やして太すぎるラインを使うのは、キャストがしにくくなる原因を作ってしまうのでNGです。
ラインが太くなるということは、重さも増えるのですが空気抵抗も大きくなります。
ラインを太くしすぎると、太くなったラインが空気抵抗に負けてしまうので、毛鉤をうまく飛ばせなくなってしまいます。
3〜3.5号くらいの太さがちょうどバランスが取れていてキャストしやすいですね。
用意するラインの長さや竿にセットするラインの長さ
テンカラ用のレベルラインとして販売されているものは20m巻きのものが多いようです。
実際釣りをするときに竿にセットするラインの長さは、竿と同じ長さかプラス1m前後なので、20m巻きを一つ持っていれば十分対応できますね。
本流域でテンカラをする場合はメインラインが長くなりますので、もう少し多めにラインを用意しても良いかもしれません。
ラインの材質
レベルラインに使われている素材は、だいたいフロロカーボンとナイロンの2種類です。
ほぼほぼフロロカーボンのラインが使われていますが、ごく稀にナイロンラインもあります。
フロロカーボンラインは、ナイロンラインよりもラインにハリがあって硬いので、キャストしやすく魚のアタリへのアワセも決まりやすい特徴があります。
ただ、巻き癖がつきやすくナイロンよりも癖を取るのに時間がかかります。
一方ナイロンラインは柔らかくしなやかなので、毛鉤を流れに同調させやすく魚が毛鉤をくわえ他時の違和感が少ないので、警戒心の強い渓流魚にはぴったりですね。
糸の巻き癖も比較的直しやすいです。
ですが、そのしなやかさは裏を返すとキャストの難しさにつながるので、ナイロンラインを使用するならキャストの練習が必須ですね。
テンカラのレベルラインおすすめ5選
【宇崎日新】
鬼流テンカラライン 20m
このレベルラインは素材にフロロカーボンを使用しています。
フロロカーボンは硬くてハリがあるので、ナイロンラインよりも毛鉤を自然に流すことが難しいラインですが、そんなフロロカーボンの欠点を感じさせないほどの柔軟性を実現したラインです。
視認性に優れている蛍光カラーになっているので、流れの中の魚のアタリを見逃しにくくなっているので、毛鉤を自然に流すテンカラにはもってこいのレベルラインです。
【オルルド釣具】
テンカラ レベルライン 30m
このレベルラインはナイロンで作られています。
ナイロンラインの特徴であるしなやかさと柔らかさのため、キャスティングが難しかったり、魚のあたりに対する感度が低かったりするのですが、こちらのラインは通常のナイロンよりも復元生の高い耐摩耗ナイロン糸を使用しているため、ないとんラインの欠点を克服したレベルラインになっています。
カラーも視認性の高いイエローなので流れの中でも確認しやすくなっています。
【river peak】
テンカラ 蛍光イエロー(RP-TN-LL40)
硬くてハリのるフロロカーボン100%のレベルラインの中でも、しなやかさを重視しして作られたのがこのレベルラインです。
しなやかさ重視を謳っているだけありキャストもしやすく、カラーも視認性重視の高発色蛍光イエローになっているので、さまざまなシュチュエーションでいろんなロッドと合わせても使いやすいレベルラインです。
【ダイワ】
タフロン テンカラ レベルライン 04633772
このレベルラインの特徴は、なんといっても視認性の高さです。
プラズマ染料という色落ちしにくく発色が鮮やかな染料を使っているので、流れの中でも視認性が高く、長く使用していても視認性が落ちない特徴があります。
さらに超ソフト設計で毛鉤の動いを邪魔しない仕組みになっているので、自然に毛鉤を流して魚を食わせるテンカラ専用に設計されたといっても過言ではありません。
【LINE SYSTEM】
テンカラ レベルラインFC
業界初の蛍光オレンジの色を採用した、圧倒的視認性の高さが特徴のこのレベルラインは、どんな流れの中でも魚のあたりを見逃さないレベルラインです。
視認性と同時にフロロカーボンと思えないほどのソフトなしなやかさを持ち合わせているので、毛鉤の自然な動きで食わせていくテンカラにぴったりなレベルラインです。
テンカラのレベルラインの結び方
テンカラのレベルラインについてわかってきたところで、皆さんのお悩み解決をしておきましょう。
それはテンカラのレベルラインの結び方です。
テンカラのラインの結び方は、他の釣りとは違うのでしょうか?
結論から言うと変わりません。
竿先のリリアンとレベルラインを結ぶ結び方は、ノベ竿とラインの結束と同じですので、延べ竿を使ったことがある方はすぐ思い浮かぶと思います。
また、メインラインとハリスとの結束やハリスと毛鉤の結束も、ルアーフィッシングや磯釣りなどと違いはほぼないので、他の釣りを参考にすることもできますが、参考になる動画を紹介しますので、よろしければご覧ください。↓
https://youtu.be/PZg-JEoe2Xw (チャンネル名:テンカラ大王)
こちらの動画は、ユーモアを交えながら楽しくわかりやすく解説している動画で、単純で簡単な結び方を紹介していますので、急きょメインラインを交換しなければいけない時などにも参考になりますしおすすめです。
テンカラでレベルラインは何かで代用できる?
テンカラで使用するレベルラインは、テーパーのかかっていない均一な太さの3号くらいのラインです。
そこでこんなことが頭をよぎりませんか?
「ルアーフィッシングや磯釣りなどのラインを代用できないかしら?」
テンカラ経験者なら誰もか考えることなのですが、結論から言うとテンカラ専用のラインでなくても、フロロカーボンやナイロンラインであれば代用することができるんです。
これって非常に経済的で色々と応用が効きそうですよね。
ただ注意点が一つ。
それは視認性が落ちてしまう可能性があることです。
テンカラ用のレベルラインは、視認性を上げるために蛍光色などの見やすい色になっていますが、ルアーフィッシングや磯釣りなどで使用するフロロカーボンやナイロンラインは半透明のものが多いので、視認性が落ちてしまう可能性があります。
まとめ
近年のテンカラにおいては、ほぼほぼレベルラインが主流になってきています。
キャスティング性能を維持しながら、より自然に毛鉤を流れにのせることができるよう進化してきたものがレベルラインなので、この流れはある意味当然の結果なのかなと感じます。
テンカラをある程度やってきた中級者だけでなく、これからテンカラを始める人にもおすすめできるレベルラインですので、ぜひ挑戦してみてください。
新しいテンカラの世界が広がるかもしれません。
テンカラのレベルラインの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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