最低水温となる冬から水温が上がったり下がったりを繰り返し、バスのスポーニングも絡んで気難しい季節になる春のバス釣り。
クランクベイトで一発大物を狙うかワームの釣りで手堅く狙うか判断が難しい場面も多くあります。
ですが、そのクランクとワームの中間のアクションがだせるシャッドが一つあれば多彩なアクションを活かして春バスを攻略できます。
今回は春バスをシャッドで攻略する方法をご紹介します。
- バス釣り歴20年以上
- JB桧原湖所属（2020年）
- NBCチャプター等の大会参加
NBCチャプターやローカル大会にも数多く参加。2020年はJB桧原湖に所属。
春バス攻略にシャッドを使うメリット
ネチネチできるプラグ
クランクより弱く、ワームより強いアクション。
要は曖昧なアクションがシャッドの最大の強みです。
そして多彩な動かし方とポーズを与えることでその場で止めることができるおかげで、ワーム以上の存在感を保ちつつ、ワームのようにネチネチできます。
これが春のバス釣りにとってとても有効で、居るであろうスポットで口を使わせることができます。
サイズ感
多くのシャッドは50～60mmのサイズ感であることが多いです。
これが絶妙なサイズで、春先の小型のベイトフィッシュやエビなどのサイズ感と似ているため、バスのエサに合わせたセレクトが自然とできます。
また、プラグであることで同様のサイズ感のワームよりは存在感を出すことができます。
テンポが良い
いくらネチネチできるとは言え、シャッドはプラグです。
そのため、春先などでバスの固まっているスポットを探る時などではワームのそれ以上にテンポが良くなります。
また、スポットが絞れた時に効率的に探っていけるのもプラグならではの使い方です。
ボトムを探りやすい
意外と知られていないのが、ボトムを探れる点。
サスペンド仕様のシャッドが多いので、おかっぱりでは難しいかもしれませんが、おかっぱりだからこそボトムの形状や起伏、沈み物を探ってみてください。
そして沈み物やゴロタ石などが見つかったらシャッドのメリットである、その場で止めてネチネチ探ってみてください。
ボートでもおかっぱりでも効率の良い春バス攻略ができます。
春バス攻略シャッドおすすめ8選
【シマノ】
パブロシャッド 59SP / 59SP MR
私が一番信頼しているシャッドがパブロシャッドです。
最大の特徴は何といってもキックバックアクション。
ストップさせたときに若干キックバックするので根掛かり知らずのシャッドなだけでなく、それがバスのバイトを誘発させます。
ただ巻きはもちろん、トゥイッチやジャークでも良いですが、ぜひ段巻きをしてみてください。
【ism】
クローザー
イメージとしてはパブロシャッドよりも水押しが強めのシャッド。
こちらも根掛かり回避能力が高く、沈み物に当ててもするりとかわしてくれます。
ボディがファットであるにもかかわらず飛距離が出やすく、ベイトでも投げやすいのも高ポイント。
ベイトフィネスでのただ巻きでクランクのように巻いてくる時によく使います。
【メガバス】
IxIシャッド
一言で言うと超フラットな水押し最強シャッド。
フラットボディのおかげで光の反射や横方向の水押しはまさに最強クラスです。
シャッドにしては大柄な部類に入るシャッドですが、ダートのキレは秀逸です。
ファットなボディと自重、アクションの強さからスピニングで使うよりもベイトフィネスでの使用がベストな印象です。
【ジャクソン】
フローシャッド2
その名の通り浮力があるシャッドで、国内のモデルには珍しいフローティングモデルがあります。
春も後半に差し掛かったタイミングやボトムにストラクチャーが多く根掛かりが多発するスポットではこのフローティングが活きます。
裏技として、ハイフロートなボディを活かしてリップ裏に重りを貼ることでボトムで立たせることができます。
【OSP】
ハイカット SP
ハニカムモディを活かしたキレのあるダートとリップの強さがあることから、近年のキャロシャッドのテクニックで使うことが多いです。
キャロライナリグの先にワームの代わりにシャッドを使うこのテクニックはシャッド本来のキレの良さが求められます。
数あるシャッドの中でも、軽い力でダートするのは数少ないです。
また、カラー展開が豊富なのも高ポイント。
【OSP】
パワーダンク 57F
OSPの歴史の中で古くからあるシャッドがパワーダンク。
その中でもオススメなのがフローティングモデルです。
ダンクのリップを長くしてより深く探れるようにしたのがパワーダンクですが、そのボディに浮力を持たせることでハイフロートのシャッドとなりました。
ぜひジャーク&ポーズでボトムから浮かせて使ってみてほしい。
【エバーグリーン】
スーパースレッジ
キレのあるダートを出せるシャッドの中で最強なのがこのスーパースレッジです。
細長いボディの中に3つのウェイトを分散させて配置することで可能にした左右に倒れ込みながらのダートアクションはスーパースレッジにしか出せないアクション。
特に春先などの低水温期に使ってみて欲しいシャッドです。
ただし、飛距離が出せないことと、リップが弱いことが弱点。
【ジャッカル】
DビルシャッドMR
もはやクランクベイトの域に達している障害物回避性能に秀でたシャッドがジャッカルのDビルシャッド。
トゥイッチ全盛だった日本のシャッドプラグの概念をただ巻きで覆したソウルシャッドをただ巻き仕様に正当進化させたシャッド。
スピニングでも、ベイトフィネスでも扱いやすいサイズ感とアクションに仕上がっており、使い手を選ばない。
春バスを攻略できるシャッドの使い方
ただ巻き
シャッドの使い方の基本となるのはただ巻きです。
これは春だけではなく年中通用するテクニックですが、春は特にそのスピード感でバスの状態に合わせることができます。
春であればハイギアのスピニングリールで1秒間に2回転ぐらいのスピードを基準にすることが多いです。
トゥイッチ&ポーズ
特に早春、バスのリアクションバイトを誘う釣りがトゥイッチ&ポーズです。
ロッドティップでちょんちょんとラインを弾いてあげることで、シャッドが左右に飛ぶようにダートします。
このラインを弾く強弱でダート幅を変えられるので、バスの状態やフィールドコンディションに合わせて調整します。
また、ポーズの間も大事で、短くて2秒、長くて10秒の間でバスの反応を見ながら調節します。
ジャーク&ポーズ
トゥイッチが左右に大きく飛ばすことを指すとすると、ジャークはロッドを大きく左右に捌くことでルアーを引っ張る動作なので、ルアーはただ巻きに近い状態です。
ただ巻きよりもロッドティップでルアーの振動に集中できるので、わずかな振動の異変に気付きやすいので、ボトムを探る時に重宝します。
ポーズの間はたるんだラインを巻き取るぐらいなので、だいたい2秒ほど。
次のジャークで食ってることが多いです。
段巻き
ただ巻きでは食わない、トゥイッチやジャークでは強いという時にやってみて欲しいテクニックが段巻きです。
リールのハンドルを円ではなく、三角形や四角形などをイメージして頂点で止めながら巻く方法です。
スピードの強弱や緩急の付け方でバスの反応がガラッと変わるので、広く探る時はぜひいろんなパターンで試してみてください。
まとめ
トゥイッチやジャーク、ただ巻きだけでなく段巻きによって攻略の幅が広がったシャッドプラグの釣り。
特に春バス攻略にとってはネチネチとしたアクションがだせるというメリットが最大の武器となること間違いなしなので、ぜひ使ってみてほしい。
春バス攻略シャッドの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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