釣りをする人なら、一度は目にしたことがあるだろうスピンキャストリールですが、使ったことのある人が少ないかもしれません。
昔はよく使われていましたが、最近では数も減ってきました。
しかし、実はスピニングやベイトにはない魅力があり、海釣りはもちろん、とくに渓流トラウトフィッシングでメリットが大きいリールなのです。
そこで今回は、最高峰から高コスパ品までのおすすめモデルや、スピンキャストの使い方など徹底的に解説します。
- 釣り歴15年
- 釣り具の販売経験あり
- 全国10都道府県へ遠征
北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。
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目次
- 1 スピンキャストリールとは
- 2 スピンキャストリールで釣れる魚種
- 3 スピンキャストリールのメリット・デメリット
- 4 スピンキャストリールの選び方
- 5 スピンキャストリールおすすめ12選
- 5.1 【DAIWA】14 スピンキャスト80(960779)
- 5.2 【DAIWA】14 アンダースピン80(960793)
- 5.3 【DAIWA】ダイワ シルバーキャスト-Aシリーズ 80
- 5.4 【DAIWA】Underspin-40XD
- 5.5 【Abu Garcia】Abumatic Max X
- 5.6 【Abu Garcia】Abumatic 506 MKII
- 5.7 【Abu Garcia】Abumatic SX Spincast
- 5.8 【Zebco】ゼブコ33 プラチナ
- 5.9 【Zebco】ゼブコ33 マイクロゴールド トリガー
- 5.10 【Zebco】 OMEGA Pro(Z02PRO)
- 5.11 【Pflueger】プレジデント(Pres6uscx)
- 5.12 【COSPA】機動戦士ガンダム スピンキャストリール/ジオン軍
- 6 スピンキャストリールの使い方
- 7 まとめ
スピンキャストリールとは
スピンキャストリールはリールの一種で、スプール部分にカバー(フロントカップ)が付いているのが特徴です。
その特徴から「クローズドフェイスリール」とも呼ばれています。
ラインの放出をボタンやレバーで操作することで、サミングなど感覚的な操作を排除し、操作ミスによるトラブルが少ないのが魅力です。
スピニングロッドに対応するアンダースピン、ベイトロッドに対応する2種類があり、使用するロッドに応じて選ぶ必要があります。
現在、国内メーカーからの発売はごく少数になりましたが、海外では人気が根強く、日本でも海外製品が購入できます。
スピンキャストリールで釣れる魚種
スピンキャストはほかのリールと同じく、様々な釣りに使用できます。
キャストに必要な操作は片手で完結するので、手返しが重要なバスやシーバスなどのルアーフィッシング、穴釣りやサビキなど海釣りにもおすすめです。
なかでも渓流トラウトフィッシングでは、手返しの良さと、ボタン一つでドリフトさせやすい構造が活きるでしょう。
構造上ライン抵抗が大きく、ごく軽いルアーを投げる釣りや、遠投が必要な釣りには適しませんが、それ以外であれば広く使えるリールと言えます。
スピンキャストリールのメリット・デメリット
独自の構造によって、スピンキャストリールにしかないメリットもありますが、もちろんほかのリールに比べたデメリットもあります。
使い分けることでより快適に使用できるので、紹介するメリットとデメリットそれぞれ理解したうえで、スピンキャストリールを活用しましょう。
メリット
スピンキャストリールは、本体のレバーないしボタンでラインの放出を操作します。
スピニングリールであれば、ベールを起こしてラインを拾うという操作が必要になりますが、ボタン、レバーのみで完結します。
このためキャスティング時に片手で操作でき、キャストしたルアーを巻取ったらそのまますぐにキャストできる手返しのよさがメリットです。
また、ベイトロッド用、スピニングロッド用の2種類あるので、持っているロッドに合わせて選ぶこともできます。
とりわけベイトタイプでは、ベイトリールのようにスプールの回転でラインを放出しないため、バックラッシュなどのトラブルも防止できます
デメリット
スピンキャストリールはカバーとピンでラインを抑える構造上、ラインへのダメージがやや大きいデメリットがあります。
また、カバーの上部にある放出口に沿ってラインが放出されるため、ラインに対する抵抗が大きくなります。
それによってルアーが飛ばず、軽量なルアーではそれがより顕著なので、アジングなどの軽量ルアーはやや操作しにくいでしょう。
放出口の抵抗で張ったラインをスプールに巻くため、軽いルアーでは張りが足りず、ライントラブルが起こるリスクが上がります。
精密なキャストがしたい場合、スプールが隠れているため指でサミングができないものデメリットになる場合があるでしょう。
スピンキャストリールの選び方
スピンキャストリールはベイトやスピニングよりも選択肢が狭いリールではありますが、選び方を誤ると使い物にならないこともあります。
初めてスピンキャストリールを購入する場合は、以下の3点をチェックして購入しましょう。
ベイトタイプとアンダースピン
スピンキャストと呼ばれるリールにも2種類あり、使えるロッドが変わります。
一つは、ロッドの上部にリールが来るベイトタイプで、ベイトロッドに使用するタイプです。
もう一つはロッドの下にリールが来るアンダースピンと呼ばれるタイプで、スピニングロッドに使用します。
ベイトタイプは親指でボタンを押してクラッチ操作を、アンダースピンは人差し指でレバーを引いてクラッチ操作をするため、基本的に兼用はできません。
スピンキャストリールを使う場合は、どちらのロッドに使用するか選んでから購入するようにしましょう。
ライン放出の構造自体に大きな違いはないので、リールを元にロッドも選ぶ場合は、クラッチの操作感とリールの位置を元に好みで選んでもOKです。
ギア比
スピンキャストリールもほかのリールのように、ギア比に違いがあります。
基本的にスピンキャストリールはローギアが多く、とくにギア比の小さいものでは3:1以下のかなりパワフルなものも発売されています。
ローギアだと緩急を付けたい巻物系ルアーや、巻き感度を重視する管理釣り場では使いにくくなるため、場合によっては選択肢が狭まるでしょう。
その中でもギア比には差があるので、使用するシーンやターゲットに応じて使いやすいギア比を選択する必要があります。
糸巻き量
ほかのリールと同じく、キャスティングする釣りなど、使うシーンに応じて必要な糸巻量(ラインキャパシティ)を選びます。
スピンキャストリールはスプールが小さいものが多く、スピニングやベイトに比べると糸巻量は少なめなものが多いです。
カバーで覆う構造上、スプールを大型化するとカバーはさらに大きくなり、糸巻量を重視すると必要以上に本体が大きくなってしまいます。
スピニングリールのように番手が決まっていないので、スペック表にある糸巻量を必ず確認して購入しましょう。
スピンキャストリールおすすめ12選
上記したポイントを元に、おすすめのスピンキャストリールをピックアップしてご紹介します。
日本向けは少なくなりましたが、海外向けも通販で手に入りやすくなったので、魅力的な商品を厳選しました。
【DAIWA】
14 スピンキャスト80(960779)
国内メーカーが発売している数少ないスピンキャストリールで、比較的日本国内での釣りにも使いやすい商品です。
ギア比が4.3:1と比較的大きめで、糸巻き量もナイロン6lbで95mと多めなので、使えるシチュエーションも幅広いでしょう。
価格も比較的安めなので、お試しでスピンキャストリールに挑戦してみたい方におすすめです。
【DAIWA】
14 アンダースピン80(960793)
同じくDAIWAから発売されているスピンキャストリールで、こちらはアンダースピンタイプになります。
糸巻き量やギア比などは同じですが、クラッチがレバータイプで、ドラグノブが本体の下部のダイヤルで調整できます。
こちらも手を出しやすい価格なので、スピニングロッドでスピンキャストリールを試してみたい方におすすめです。
【DAIWA】
ダイワ シルバーキャスト-Aシリーズ 80
海外向けの商品で、スピンキャスト80と同等のスペックですが、スプールサイズがいくつかあるシリーズです。
ギア比はスピンキャスト80と同じ4.3:1ですが、120サイズでは12lbが100mと糸巻き量が多くなり、太いラインも使いやすくなっています。
カラーもシックなシルバーなので、国内向けの赤よりも使いやすそうですね。
【DAIWA】
Underspin-40XD
DAIWAが海外向けに展開するアンダースピンタイプのリールで、海外の釣り向けにパワー重視のモデルです。
ギア比は4.1:1と国内向けよりもギア比が小さくパワフルなモデルですが、スピンキャストリールとしてみればギア比は大きめと言えます。
スプール系が小さいので、軽量ルアーには向きませんが、その分コンパクトな設計になっています。
【Abu Garcia】
Abumatic Max X
スピンキャストリールの定番モデルで、何度かモデルチェンジが繰り返されています。
ギア比が比較的大きめなので、巻物系ルアーや、管理釣り場用としても使いやすいでしょう。
樹脂パーツが多く、ハードな使用には不安が残りますが、その分軽量で価格も安いので、お試しやお子さん用のリールとしてもおすすめです。
【Abu Garcia】
Abumatic 506 MKII
古くから発売されているオールドリールのリメイク版で、デザインも引き継いでいることからファンに愛される逸品です。
ドラグ性能は、近年のスピニングリールと比べると不安が残りますが、動作自体に不安はなく、十分使えるレベルと言っていいでしょう。
ディープとシャローの替えスプールや、専用バッグが付属なのもファン心をくすぐりますね。
【Abu Garcia】
Abumatic SX Spincast
Abumaticシリーズでも独自の設計で、使い心地も独特なモデルです。
ローターを前進させずにラインを保持する設計になっていて、ラインへのダメージを減らし、重いルアーでもトラブルを回避できます。
それによってややキャスティング精度は落ちますが、重いルアーをキャスティングしたい場合には、ほかのモデルにはないメリットがあります。
【Zebco】
ゼブコ33 プラチナ
ゼブコは比較的低価格でスピンキャストリールを展開する老舗メーカーで、33は定番モデルの一つです。
なかでも33プラチナは33シリーズの最上位モデルで、ラインの巻き量が多くギア比が大きめなので、日本の釣り事情にもマッチするでしょう。
本体は大きめですが、高さがない分手の小さめの方でも扱いやすいモデルです。
【Zebco】
ゼブコ33 マイクロゴールド トリガー
アンダースピンタイプのスピンキャストリールで、コンパクトで渓流トラウトフィッシングなどに人気のモデルです。
軽いのでロッドを振るときにも気にならず、折りたたみハンドルなのでパックロッドと合わせてもいいでしょう。
並行輸入品なので価格は変動しますが比較的安価で、試しやすいのも魅力的です。
【Zebco】
OMEGA Pro(Z02PRO)
スピンキャストのトップメーカーが上位モデルとして送り出す、スピンキャストの最高峰とも呼べる商品です。
スピンキャストリールの弱点でもある軽量ルアーも投げやすく、メンテナンス性にも優れています。
それでいて値段も手を出せないほど高くはないので、スピンキャストリールに惚れ込んだらぜひ手にしてほしいモデルです。
【Pflueger】
プレジデント(Pres6uscx)
シックなデザインに、5ベアリング内蔵で動作も滑らかな、フルーガーの実力派アンダースピンです。
比較的安価ながら巻き心地もスピンキャストリールとしては優秀で、アメリカメーカーらしい堅牢な作りも魅力です。
現行モデルだけあってデザインも新鮮で、性能もルックスも妥協したくないという方も納得のモデルでしょう。
【COSPA】
機動戦士ガンダム スピンキャストリール/ジオン軍
TRY-ANGLEとアニメグッズブランドのCOSPAがコラボした商品で、ガンダムシリーズに登場するジオン軍のロゴをあしらっています。
シンプルなスピンキャストリールで使いやすく、このリールに合わせるためのジオンモデルのグラスロッドも販売されています。
ガンダムファンの友達を釣りに誘いたいときには、これ以上ないプレゼントになるでしょう。
スピンキャストリールの使い方
スピンキャストリールの弱点の一つに、実際に使ったことがある人が少ないために、得体が知れずに手を出しにくいというのがあるでしょう。
実際筆者も初めて買ったときは、お店の人すらちゃんとした使い方を知らずに少し焦った経験があります。
今回は簡単な使い方も紹介しますので、ぜひ恐れずに挑戦してみてください。
ラインの巻取り
スピンキャストリールはラインが最初から巻いてあることも多いのですが、やはり巻き直して適切なものを使うべきでしょう。
スピンキャストリールはスプールが隠れているため、ラインの交換は少し手間ですが、そう難しい作業ではありません。
まずはフロントカップを外し、その中にあるローターを外します。
フロントカップはたいてい爪でロックされていて、ローターはボルトにねじ止めされています。
スプールが露出したらフロントカップの放出口と、必要に応じてローターにラインを通し、スピニングリールと同じ要領でスプールにラインを巻きます。
あとはローターとフロントカップを閉じて、ラインにテンションをかけて巻きとれば、ラインの準備は完了です。
ドラグセッティング
機種にもよりますが、ベイトタイプはフロントカップの付け根に、アンダースピンはリール本体のおしりか放出口にノブがあります。
残念ながらスピンキャストリールの多くはドラグ性能に難があり、スムーズに放出されないことが多いです。
このため、実際に釣るまでに、どういった挙動でドラグが機能するかチェックしておくのは大切なポイントになります。
メインドラグノブとサブドラグノブがあるモデルもありますが、調整方法に少しクセがあります。
サブドラグは全開放した状態でメインドラグを締め切らない程度に調整し、サブドラグで締め切るといったイメージでセッティングしましょう。
キャスティングの操作
キャスティングの操作は非常に簡単で、ボタン、ないしレバーを操作するだけです。
まずはほかのリールと同じく、仕掛けのたらしの量を決めましょう。
たらしを決めたらボタンを押す、もしくはレバーを引けば、スピニングリールでベールを起こしてラインを拾っているのと同じ状態になります。
あとはロッドを振ってラインを放出したいタイミングでボタン、もしくはレバーを離せばラインを放出できます。
スピニングリールで拾ったラインを放すのと同じ要領で、ボタンを離す、もしくはレバーを放せば仕掛けが飛んでいきます。
着水したらハンドルを巻けば、ベイトリールと同じくクラッチがオフになってラインを巻きとれるようになります。
キャスト後のクラッチ操作
仕掛けを投げた後に、ラインを放出しやすいのもスピンキャストリールのメリットの一つです。
例えば少しルアーのタナを落としたい場合は、ボタンを押して離す、もしくはレバーを引いて離せばラインが放出されます。
任意のタナまで落としたら、ハンドルを回せばクラッチがオフになり、ラインの放出が止まります。
渓流で虫ルアーを使い、ラインフリーで流して食わせるような釣り方でも、同じ操作で対応できます。
ラインの放出と停止を繰り返したい場合は、ハンドルを回す前に再度ボタンを押せばラインの放出が止まり、離せば放出することも可能です。
穴釣りやサビキ釣りなど投げない釣りの場合も、このクラッチ操作で慌てずに仕掛けを狙ったタナまで落とすことができます。
まとめ
スピンキャストリールは日本では不人気で、あまり手にすることのないリールですが、特有のメリットと趣があります。
価格も安いモデルが多いので、ぜひこの機会にスピンキャストリールを試して釣りを楽しんでくださいね。
スピンキャストリールの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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