スピアフィッシングで突いた魚を毎回陸まで持っていくのは大変なうえ、効率がよくありません。
そのような時は、ストリンガーを利用するのがおすすめです。
ストリンガーは突いた魚をエラ通しして、海中でもつなぎ留めておくことのできる道具のことを指します。
この記事では、スピアフィッシング用ストリンガーを使うメリットやデメリット、選び方についてご紹介します。
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目次
スピアフィッシング用ストリンガーを使うメリット
海中での機動力がアップする
ストリンガーを利用すると、海中での機動力がアップします。
腰にそのままストリンガーを装着してスピアフィッシングを行う方もいますが、海底のストラクチャーに引っかかって危険です。
一般的には、ブイやフロートにストリンガーを装着して使用します。
そうすると、手や腰に突いた魚をぶら下げて潜らなくてもよくなるので、泳ぎやすく機動力が上がるのです。
シャークアタックを回避できる
シャークアタック、つまりサメからの不慮の事故を防ぐことにつながります。
パニック映画や間違った情報が出回っていることから、サメは人を食べる印象を持っている方が非常に多く見受けられます。
実はサメは臆病な魚で、人間ほど大きな生き物を襲うということは滅多にありません。
外国や内海でシャークアタックに関してよく耳にするのは、実は人間に嚙みついているのではありません。
ダイバーがスピアフィッシングで突いた魚を腰にぶら下げており、その魚をサメが食べようと噛みついていることがほとんどです。
しかし、ストリンガーをフロートに装着していれば、そのような不慮の事故も回避できます。
突いた魚を逃がさない
ストリンガーにつなぎ留めておけば、突いた魚を海底に落としてしまったり、気付かぬうちに逃げられることが少なくなります。
スカリやネットを利用して突いた魚を入れておくこともできますが、気付かない間にチャックが開いていることもあります。
海中では常に海流がうねっているうえ、スピアフィッシングをしている自分も動き回ることが多いです。
すると、ファスナー式のものは少しづつ開いてしまい、中に入れていた獲物が出てしまうことが多々あります。
ストリンガーはエラ通しするので魚が逃げることがなく、ホールド力も高いというメリットがあります。
スピアフィッシング用ストリンガーを使うデメリット
サメが寄ってくる可能性がある
モリで魚を突くスピアフィッシングにおいては、ストリンガーにつなぎ留めている魚は血が出ていることが前提です。
サメは25mプールに1滴の血を垂らしただけでもそのにおいに気付くと言われているので、寄ってくる可能性があります。
サメは人間を襲おうとして寄ってくるわけではありませんが、下手に刺激して噛まれるような事態は避けたいものです。
相手が自然の生き物である以上、100%安全とも言えないので、経験が浅い方はエギジットをおすすめします。
小魚や口が柔らかい魚には不向き
小魚を無理やりストリンガーにつなぎ留めようとすると、エラぶたが切れたり身が潰れたりしてしまいます。
口が柔らかいジャイアントトレバリーなどアジ系の魚も、意外と海中ではストリンガーから外れてしまうことが多いです。
そのような時はエラ通しをするのではなく、魚の下あごにストリンガーフックを通してみると外れにくくなる場合もあります。
スピアフィッシング用ストリンガーの選び方
ラインの長さや素材で選択する
ストリンガーとセットになっているラインの長さによって選択するのがおすすめです。
スピアフィッシング中、自分が何m潜水するのか、潮の流れが激しい場所でラインが必要以上に出ていかないかを考慮しましょう。
自分が十分だと思っている長さよりも、さらに数十m長いストリンガーを購入するのが良いでしょう。
劣化して傷んでしまったり、岩礁に擦れて切れてしまうことも将来的に起こる可能性があるためです。
ラインの素材についても、十分な知識を入れた後に選択するのがおすすめです。
安価なものでいうと、ナイロン製のストリンガーが挙げられます。
傷んだり切れたりすることもありますが、入手が簡単で取り揃えやすいメリットがあります。
その一方で、ステンレス製のロープを素材に採用している製品も存在しており、金属のため耐久性に優れていると言えるでしょう。
耐久性だけでなく海水を吸収しにくいので、ラインの重量が重くなり過ぎないうえ、擦れても切れにくいメリットがあります。
フックのロック方式で選択する
ストリンガーに付属しているフックのロック方式で選択すると良いでしょう。
まず取り上げたいのが、インナーロックスナップ方式のストリンガーです。
フックの先端を開いて魚を通し、フックをもとの位置に戻すというシンプルな仕掛けでロックする方式です。
海中での緩慢な動きのなかでも、スムーズに魚をつなぎ留める作業が行えるので、使い勝手が良いという面でおすすめします。
ほかにも、バネを使用したロック方式のストリンガーも存在します。
フックの先端部分をスプリングで固定するロック方式を採用しており、青物や大きな獲物が暴れても外れにくい点が特徴です。
しかし、スプリングを回転させてロックするため、海中での作業には向いていない面も持ち合わせている点には注意が必要です。
中上級者や大物に代表される回遊魚を狙う方以外は、インナーロックスナップ方式のストリンガーの使用をおすすめします。
スピアフィッシング用ストリンガーおすすめ7選
【SHIMANO】
ハンディーストリンガー(RP-211R)
タックルやリールなどの釣り具でも有名なフィッシングメーカー、SHIMANOが製造元のハンディストリンガーです。
ラインの長さが7.5mと短いので、新たに巻きなおすか接続して使用するのがおすすめです。
SIMANOの技術を使い、強度を追求したオリジナルストリンガーなので、作業性はもちろん機能性も優れていると言えるでしょう。
スプールには強化樹脂を素材に採用しているため、破損しにくく頑丈な点がおすすめできるポイントです。
【SEAVER】
フロート付きストリンガー
スナップサルカンがフックに付属しているので、魚の取り付けや取り外しが容易に行える点がおすすめできるストリンガーです。
フロートも一緒についているので、フロートラインシステムを所有していない方には一石二鳥の特典と言えるでしょう。
国内検査機関にて防錆に対する耐性を確認しており、品質に関しても安心して使用できる高品質ステンレス製の製品となっています。
フックはバネ式で、ロック性能が強固で安定性に優れているので、たとえつなぎ留めている大物が暴れても外れる心配がありません。
【seiyishi】
ワンタッチ式フックストリンガー(SY-DWG-066)
視認性が高い、レッドカラーのフロートが付属しているストリンガーです。
ラインの長さが3.85mと、スピアフィッシングでは長さが足りないので、巻き直しの必要があります。
しかし、ワンタッチ式のフックが5本付いているので、スピアフィッシングで突いた魚を簡単につなぎ留めておけます。
ラインもステンレスを素材に採用しているので、柔軟性がありながら頑丈なつくりである点は大きなメリットです。
海水を含みにくいので不必要に重くならないうえ、耐腐食性で錆にも強い特性は魅力の一つと言えるでしょう。
【Bumdenuu】
フィッシングストリンガー
中空アウトスプールを採用しているストリンガーです。
海中でもスムーズに動いてくれるので、使用に手間取らない特徴があります。
利便性に富んでいるだけでなく、使い勝手の良さに優れていて、魚のホールド力も高い点が魅力でしょう。
ステンレス製のフックが7連付属しているので、多くの魚を突いたとしてもフックが足りなくなることが少ないです。
【Golden Mean】
GMストリンガー
実用性と持ち運びやすさに特化した、コンパクトストリンガーです。
ラインにPVコート加工を行っているので、傷みにくく余計な海水も含みません。
フックはバネを使用したロック方式になっているので、インナーロックスナップ方式の製品と比較すると頑丈です。
そのため、大物や回遊魚をつなぎ留めている場合、多少暴れても外れる心配が少ないので安心です。
【タカ産業】
リールストリンガー
国内産業で、バネを使用したロック方式になっているリールストリンガーです。
海外製品と比較するとお求めになりやすい価格なので、コストパフォーマンスに優れています。
レバークラッチを採用しているので、ラインの長さを調節することに長けていて、潜水中も勝手にラインが出ていきません。
ストリンガー込みでも160gほどの重量なので、重みを感じずにスピアフィッシングに集中することができます。
【YINKE】
フロート付きストリンガー
ワイヤーにステンレスを採用しているので、切れにくく長持ちし、長期間愛用できるフロート付きストリンガーです。
さらに、ワイヤーにはPVコート加工を施し、強度だけでなく紫外線に対する耐性も兼ね備えた製品と言えるでしょう。
フックもステンレス製であるため、防錆性・耐水性に強い特徴があり、17cmの大きさがあるので大型魚にも対応できます。
ワンタッチ方式のストリンガーなので、海中での作業もスムーズに行うことができ、魚をつなぎ留めるストレスがありません。
まとめ
この記事では、スピアフィッシング用ストリンガーのメリットやデメリット、選び方についてご紹介しました。
おすすめの商品もラインナップしているので、購入・再購入を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
スピアフィッシング用ストリンガーの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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