アグレッシブにルアーへアタックし、ラージと比べても強い引きが楽しめるスモールマウスバス。
釣れるフィールドも野尻湖か桧原湖なので、秘境感もあって大型連休や休みを取っていくことも多いのではないでしょうか。
その際、経験が少ないからこそ春夏秋冬の釣り方やタックルなどで悩む人が多いようです。
そこで、今回はスモールマウスバスの生態や季節ごとの釣り方、タックルなどをご紹介します。
- バス釣り歴20年以上
- JB桧原湖所属(2020年)
- NBCチャプター等の大会参加
NBCチャプターやローカル大会にも数多く参加。2020年はJB桧原湖に所属。
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目次
スモールマウスバスとは?生態や習性は?
スモールマウスバス(コクチバス:英名:Smallmouth bass 学名:Micropterus dolomieu)はサンフィッシュ科オオクチバス属に分類される淡水魚の一種で、オオクチバス(ラージマウスバス)が比較的暖かい止水域や緩い流れを好む一方で、スモールマウスバスは比較的冷水に強く水通しの良い砂利や岩などの場所を好む傾向にあります。
スモールマウスバスは水温が12℃~18℃になると水深60センチ〜6メートルの砂利などのハードボトムに産卵床を作って産卵します。
その後はディープの水温が安定したエリアに移動し、水深を上下しながらエサを活発的に追い始めます。
基本的にはザリガニやエビなどを好みますが、日本では特にスジエビなどの小さ目のエビやワカサギ、昆虫類を食べています。
スモールマウスバスの最大サイズ!世界記録・日本記録は?
世界記録はデビッド・ヘイズさんが1955年7月9日に釣りあげた11ポンド15オンス(5.41キロ)のスモールマウスバス。
場所はデールホローリザーバーというアメリカはテネシー州にあるリザーバーです。
当時はその記録に対していろいろあったようですが、現在では記録として認められているようです。
ちなみに、日本では記録として公式には残りません。
ですが軽く調べたところ、正確かどうかはわからないのですが、50cmオーバーどころか60cm、中には70cm近い個体も釣られているとかいないとか。
一応IGFAの記録だと、猪苗代湖の51cm、2.60Kgが記録として2019年に残っています。
(IGFAは長さではなく、重量で記録に残ります)
スモールマウスバスの基本的な釣り方やコツ
効果的なルアージャンル
今回はスモールマウスはどういった系統のルアーに好反応を示すのかを紹介いたします。
具体的なおすすめルアーは以下記事をご覧ください。
ライトリグ
まずはダウンショットやライトキャロ、ネコリグなどのライトリグです。
メインベイトとしているエビ系やベイトフィッシュをイメージして使うことが多いです。
どんなエリアでもどんな時期でも使えるメインとなるリグです。
ムシ系
初夏の山上湖ではぜひ持っていきたいアイテム。
シャローのオーバーハングやバング際にぽちょんと落として待っているとガボッと出てくれます。
浮く系や沈む系を使い分けてシャローの魚を釣っていきましょう。
シャッド・ジャークベイト
シャロー~ミドルの微妙なレンジを探るには欠かせないルアー。
使い方は基本的に投げて巻くだけでもOK。時折ジャークやトゥイッチを織り交ぜて早いテンポで広いエリアを探っていきましょう。
近年ではシャッドをキャロライナリグで投げてディープを探るメソッドも流行ってきています。
フットボール
ディープに落ちた魚を手早く探っていく時、またはライトリグではバイトが少ないタイミングで使うと爆発することがあるのがフットボールジグと次に紹介するスピンテール。
僕は一日中ライトリグをやり切れないので、気分転換的に入れることもあります。
スピンテール
フットボールと同じくディープを探れるルアー。
使い分けとしては、フットボールが縦に動かす系だとするとスピンテールは横に探っていけるルアーという位置づけです。
ルアー本体のカラーより、ブレードのカラーで当たりはずれがあるので、ゴールド・シルバーの両方を試してみてください。
エリアやポイント
スモールの基本はバンク(岬)、ハンプ、フラットエリア、立木だと思っています。
岬はトップにポジションを取って岬の左右をバンク沿いに狙います。
ハンプはアップヒル、ダウンヒルでハンプの周辺360°探っていきましょう。
ゴロタなどのフラットエリアは横に探れるルアーがベストです。
立木は根掛かりが多くなるので、その周辺やトップを根掛かりのしにくいルアーで狙っていくと、思わぬ大物がヒットすることが多いです。
ベイト
日本のスモールは特に小さいモノを食べています。
基本的にはザリガニや甲殻類を主に食べていますが、中でもスジエビやゴリ、時期によっては昆虫類、ワカサギを食べることが多いです。
その時期ごとのメインベイトを探し当ててルアーを選ぶことが釣果アップの秘訣です。
スモールマウスバスの季節毎の釣り方やコツ
春の釣り方やコツ
春の大きなイベントと言えば何と言っても産卵です。
水温が12~18℃で産卵します。
冬の間にディープに居た魚がだんだんシャローを目指して上がってきます。
そのタイミングが一番面白く、第一陣そして第二陣の動きを捉えるとビッグバスをゲットできる可能性が高いです。
ディープから上がってきやすい岬やフラットに隣接するバンク沿いがメインのエリアになります。
※個人的にはネストと呼ばれる産卵床をダイレクトには狙いません。
夏の釣り方やコツ
産卵を終え、梅雨~初夏がスモールを狙う上で一番楽しい時期だと思います。
シャローで活発に捕食を行うため、いろんなルアーで反応が得られるので、ぜひいろいろ試してほしいです。
また、本格的な夏になるとディープの釣りが楽しいです。
私はフットボールやスピンテールでテンポよく各エリアを回っていく釣り方が好きでよくやっています。
また、ライトリグではいわゆる数釣りができるのもこの時期です。
秋の釣り方やコツ
広範囲に散っていく秋。狙いを絞るのが難しくなっていきますが、個人的にポイントとしているのがウィード。
夏に伸びたウィードは多くの小魚やエビの住処となっています。
そのウィードがだんだん枯れて背が低くなると、その中にいるエビなどを積極的に捕食し始めます。
10月はエビのパターンで入れ食いなんてことも多々あります。
冬の釣り方やコツ
避暑地にあることが多いスモールマウスバスレイクの山上湖。
10月下旬~11月には氷を張り始めてしまうので、シーズンが終わりとなります。
そのため、山上湖では12月~2月の真冬の釣りは難しいです。
ですが、私が今後チャレンジしてみたいのがアイスフィッシング。
氷を張った湖の上に行き、穴を開けて真下を釣る釣りです。
いわゆるワカサギ釣りのイメージですね。
そこにラパラのアイスジグを入れてジギングで狙う釣り。いつかは行ってみたいです。
スモールマウスバス釣りに使うタックル
ロッド
レジットデザインの対スモールマウスバス用のマルチパーパスロッドと、ダウンショットリグ用のロッドをご紹介。
正直、この2本はスモールを釣る上で複数本あっても良いぐらいの竿です。
ぜひ手に取ってみてください。
【レジットデザイン】ワイルドサイド WSS ST65L
スモールマウスバスを釣る上でライトキャロライナリグは欠かせないですよね。
8~10mのディープで操るには適度な張りが必要。
かと言って張りすぎるとスモールの小さなバイトを取れない。
その相反する性格を見事に実現したのが桧原湖で生まれたこの竿。
ライトキャロ以外にもネコリグやダウンショット、シャッドやミノーなどに使える万能な竿なので、スモールを釣る上で欠かせないロッドです。
【ism】インフィニットブレイド 63XUL-S
こちらはダウンショット用のロッドです。
正直、個人的にはバンタムの263SUL-Sがベストなのですが、同番手は受注生産のみ。
今、購入できる竿でこれに似た竿はないものかと探していたら、ありました!ismのインフィニットブレイドです。レングスもパワーも同じ63のUL。
テーパーも似ていて、極細ソリッドティップにMLクラスのバットを兼ね備えた即掛け仕様のロッドです。
リール
スピニングリールにはお金をかけてドラグ性能が高いモデルを選びましょう。
というのが個人的な持論です。
特にライトラインで強い引きのスモールマウスバスに勝負するなら、ドラグ性能はトップクラスのモデルを使いたいところ。
また、高級モデルであることが多いので、自重が軽くなり、長時間使っていても疲れにくく、感度が上がるというメリットも。
【シマノ】ヴァンキッシュ
シマノの最高級モデルであるステラと悩みましたが、その軽さが持つメリットが大きいため、こちらを選択。
私も旧モデル含めて3台所有しています。
ドラグ性能はもちろん、何と言ってもその軽さ。
巻き始めの軽さは特筆ものです。
そのため、とっさのフッキングへの対応のしやすさや巻きキャロやにおいて絶対に外せないリールです。
【ダイワ】ルビアス エアリティFC LT 2500S-XH QD
いわゆるクイックドラグ搭載の藤田モデル。
これはシマノ党の私も欲しいモデル。
スモールのとっさの突っ込みに対応する際、これまでは逆回転で対応していましたが、このクイックドラグだと瞬時に対応できます。
これはスモールを釣る上で大きな武器になると確信しています。
ドラグや軽さ、基本的な性能は価格以上の性能のあるルビアスなので言わずもがな。
ライン
ライトラインで強い引きに耐える必要のあるスモールマウスバスの釣り。
耐摩耗性や伸びにくさだけでなく、ラインそのものの強さが求められます。
今回は私が信頼しているフロロとPEに絞ってご紹介。
【バリバス】Nogales デッド-オア-アライブ フィネスマスター PE X4
ライン自体の強度もさることながら、耐久性がとても高いです。
試しに2シーズン通して使ってみましたが、コーティングがなくなってしまったのか、若干トラブルは多くなりましたが、強度的には問題なく使えています。
そのコーティングはめちゃめちゃ滑るわけでもなく、滑りにくいわけでもなく、文章での表現が難しいのですが、程よい感じです。
【東レ】エクスレッド
こちらは信頼のフロロカーボンのライン。すべてのポンド数でメインにしているラインです。
巻き替えた初期の滑り出しが良く、とにかくトラブルレス。
ラインの硬さからくるヨレにくさが、特に細い番手のラインで良く起こる糸ヨレのトラブルが少ないです。
また、ライン自体の強度や硬さも相まって結束強度が高い印象です。
150m巻きで真ん中にマーカーもあって巻き替えがスムーズにできるのもポイントです。
まとめ
関西出身である私からすると憧れのスモールマウスバス。
関東で仕事をしていた時には避暑地としてだけでなく、トーナメントへの参戦で何度も訪れていました。そのファイトはクセになります。
ぜひ一度行ってみてスモールの魅力を感じてください。
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