コマセカツオとは、名前の通りコマセを撒きながらカツオを狙う餌釣りのことです。
釣り方自体は難しくありませんが、場所によっては外道としてはキハダも掛かるため、ロッドもタックルも丈夫なものを使用します。
陸釣りとイメージがかけ離れた釣りですので、タックルや仕掛け、釣り方が判らないことを理由に諦めていた方も多いことでしょう。
そこでこの記事では、タックルや釣り方を解説しながら、おすすめ商品をご紹介させていただきます。
- 釣り歴20年
- 釣り大会の出場経験あり
静岡県在住。 小学生のころ、父とサビキ釣りをきっかけに釣りに熱中するようになりました。 ルアー釣りがメインですが、餌での上物釣りや底物釣りまで幅広いジャンルを楽しんでいます。 魚は釣るのも食うのも大好きで釣りバカ人生まっしぐらです。 釣り方や魚への拘りが強く数釣りよりも理想の釣りを求めています。 現在の目標はイシダイ70㎝オーバーです。 離島まで足を運んでもなかなか出会えない王者の魅力に憑りつかれてしまいました。
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目次
コマセカツオ(カツオの餌釣り)とは
コマセカツオとはカゴにオキアミを詰めてポロポロと巻きながら、カツオを狙う餌釣りのことです。
釣り場として有名な相模湾では8月1日が解禁日と定められており、10月後半まで楽しむことができます。
カツオ以外にキハダが掛かることが多いため、対抗できる頑丈なタックルを使用します。
コマセを撒く釣りですが、カツオの足を止めてじっくり狙うことはできません。
そのため、釣り方自体は難しくありませんが、コマセカツオ特有の釣り方、テクニックを学んでおく必要があります。
釣り方は群れを先回りして仕掛けを投入する方法、コマセをポロポロ撒きながら群れを待つ方法に分けられます。
どちらも、カツオの群れが船の下を通過するタイミングで食わせる必要があり、手返しのよさが釣果の差として現われるでしょう。
コマセカツオのタックル解説
竿
カツオは引きが強く、掛かると横に走ってオマツリを引き起こすため、強引に寄せられる頑丈な竿がないと勝負になりません。
また、船の下を通過する前に手返しよく釣らなければ、釣果UPは望めないため、柔らかい竿は不適です。
コマセを撒く釣りですが、ポロポロとこぼれる程度に撒くだけですので、操作性に優れた短い竿を選んでください。
これらの条件を満たしている、2m前後のワンピースロッドを選択するのがよいでしょう。
オモリ負荷は80~150号の範囲を選択すれば、様々な釣り場へ持ち込むことができます。
リール
キャストして仕掛けを巻き上げながら誘う釣りではないため、ベイトリールを選択してください。
カツオと強引なやり取りを行うためには、PEライン8号を300m巻けるラインキャパをもった、頑丈なリールが必要となります。
ロッドホルダーにセットしてやり取りすることも多いので、レバードラグを搭載したものをおすすめします。
手巻きリール、電動リールどちらも使用できるので、自分の釣りスタイルに合わせてください。
道糸
道糸は8号をメインにキハダが掛かる釣り場では10号を最低300m巻く必要があります。
正確にタナを取らなければ、カツオに刺し餌を食わせることができないため、10m毎に色分けされたマルチカラーを選んでください。
さらに1m毎にマーカーの入ったラインを選ぶことで、よりタナ取りしやすくなります。
PEラインの先はチチワ結びにして、端糸を10~15回ハーフフィッチで編み込んで使用するとスナップの脱着を素早く行えます。
カゴ
カゴはプラカゴ、またはステンカゴも使えますが、吊したオモリに仕掛けが絡むことも多いので、ビシをおすすめします。
サイズはLサイズ、重さは80~150号と釣り場によって使い分けるようにしてください。
周りの釣り人と同じ重さを使うことで、オマツリを避けることができるので、事前に船宿へ相談するのがよいでしょう。
ビシと天秤をセットでレンタルしている船宿もあるので、初心者はこちらを利用しても構いません。
ただし、ラインブレイクによって紛失すると、2,000円ほどの支払いが必要となることがあります。
天秤
天秤は腕の長さが40cmほどの弓形天秤かストレート天秤を使用するのが一般的です。
弓形天秤は、お椀型をしているので取り込み時に掴みやすいため、素早くカツオをあげることができます。
一方、ストレート天秤は手で掴みにくいデメリットはあるものの、カツオのアタリをダイレクトに感じることができます。
どちらがよいかは釣り人次第ですが、迷ったときには弓形天秤を選択するとよいでしょう。
腕の太さが2mmほどの頑丈なものを選択しておけば、キハダを掛けても安心です。
付いているスナップの強度が弱い場合は、頑丈なクロスロックスナップに交換してから使ってください。
ハリス
ハリスは海中でもピンと張って、仕掛けの絡みを防いでくれるフロロラインが適しています。
擦れ傷に強いため、天秤を手にしたときに、カツオが船下へ潜り込んでも切れるリスクを軽減できます。
ただし、カツオはバラシの多い魚ですので、初心者はクッション性に優れたナイロンラインを選択してください。
太さは3kg以下のカツオの場合20~24号、3kg以上のカツオの場合は30号を目安にしてください。
これよりも細いハリスで取り込むことはできますが、ファイト時間が長くなるとオマツリのリスクも高くなるのでおすすめしません。
針
針のサイズはカツオの大きさにあわせて、ヒラマサ針の14~18号を使い分けてください。
6kgクラスの大きいカツオでも、18号サイズを用意すれば安心して使えるでしょう。
もっとも使用頻度が高いのは16号ですので、このサイズは必ず購入することをおすすめします。
また、ハリスとのバランスが悪くなると、餌の動きが不自然になるため、ハリスの太さに合わせた選択も大事です。
ハリス20号に対して針14号、ハリス24号に対して針16号の組み合わせを参考にしてください。
コマセカツオの釣り方のコツ
刺し餌の付け方
刺し餌に使用するオキアミは房掛けが基本ですが、カツオは以外と餌を取るのが上手いので、状況によって1匹掛けにしてください。
食い渋る場合はオキアミで針を隠すようにすると、食ってくることが多いです。
餌取りが多い場合は、オキアミの形をしたワームを抱き合わせると、カツオの口へ針を届けやすくなります。
また、イカの短冊をちょん掛けしておくと、餌持ちがよいので、フッキングしなくても2匹目を狙えます。
仕掛けの投入
仕掛けの投入は船長の合図と同時に行わなければ、カツオの群れに届けることができません。
いつ合図があってもよいように、コマセと餌をセットした状態で待つようにしてください。
仕掛けを投入したら、一気に落とさずサミングしながら糸の動きを見て速度を調整します。
左右に引っ張られる状態では、隣の釣り人と仕掛けがオマツリしやすくなるので注意してください。
コマセの撒き方
船長の指示ダナに仕掛けを送り込んだら、1回竿をシャクってコマセを撒きます。
そしてハリスの長さ分、道糸を回収してコマセと餌を同調させてアタリを待ちます。
カツオは沢山コマセを撒いても、アジやサバのように足を止めることはできません。
そのため、たまたまカツオの目の前に餌が落ちてきたというイメージで、ポロポロと撒いてください。
ロッドを大きくシャクって、大量にコマセを撒いても餌取りを寄せるだけで意味がありません。
フッキング
カツオは魚体が大きい割に「コツコツ」、「モゾモゾ」とした弱い前アタリを発します。
穂先と手の感覚に集中して大きくアワセを入れてフッキングさせてください。
アワセが遅れると、上顎以外の場所に針が掛かってバラシを多発してしまいます。
そのため、仕掛けを投入したら、必ず手持ちスタイルでアタリを待つようにしてください。
ファイトから取り込み
カツオをフッキングさせたら、走らせるとオマツリの原因となるため、ドラグを5kgに設定して全力で巻き上げます。
水面まで浮いてきたら、天秤を手にとってハリスをたぐり寄せて取り込みます。
この時、カゴを備え付けの箱に入れると、不意に走られたときにカゴが引っかかってラインブレイクを起こすので注意してください。
そのため、素早く仕掛けを投げ入れられるよう、カゴはロッドからぶら下がった状態にしておくことが大事です。
また、カツオの引きが強くて巻けないときには、落ち着いてロッドホルダーに竿をセットしてファイトしてください。
まとめ
コマセカツオで釣果を上げるポイントは、手返しのよさとコマセワークです。
HITしたら、全力で巻き上げるだけですので、コツさえ掴めば初心者でも楽しめます。
釣りたてのカツオの刺身は食感も最高ですので、ぜひ、コマセカツオにチャレンジしてください。
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