ショアジギングと言えば、ブリなど大型の青物がメインターゲットですが、近年人気のターゲットがサワラです。
60cm以下の小型のサワラはサゴシとも呼ばれ、小さくても引きが強く、ルアーで釣ると面白さも倍増します。
しかし引きが強い分タックルも対応するものが必要で、回遊性が強いので狙って釣るなら時期も重要です。
そこで今回は、サワラのショアジギングについて、必要なタックルや釣り方のポイントも解説します。
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北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。
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目次
サワラショアジギングの魅力
サワラをショアジギングで狙う魅力は、ショアから狙える魚の中では特にエキサイティングであることでしょう。
サワラはかなり魚食性が強いのでルアーへの反応が良く、非常にパワーのある魚で、40cm程度でもかなりの引きが楽しめます。
また、鋭い歯でラインを切ってしまうので、ランディングするまで気が抜けず、最後まで緊張感があります。
おかっぱりで狙う魚としては、最もエキサイティングと言ってもいいでしょう。
食べても美味しい魚で、刺身はもちろん焼いても煮ても汁物でも美味しく、脂がのったサワラの炙りは外せません。
それでいて比較的簡単に狙える魚でもあるので、ショアジギングに興味がある方は、狙ってみる価値のある魚の一種です。
サワラがショアジギングで釣れる時期
サワラは通年で狙える魚ですが、ショアジギングで狙うのであれば、ある程度時期を絞ったほうがいいでしょう。
地域にもよりますが、サワラがショアからよく釣れるのは、水温が上がり始めた6月ごろから12月ごろまでです。
特にハイシーズンと言われるのは春と秋で、春は産卵のための岸寄りを、秋ごろは産卵から回復したサワラを狙えます。
特に秋はよく釣れる時期と言われますが、気温が下がると深場を目指して沖に出てしまいます。
このため秋から冬にかけてのサワラ狙いは、釣果が落ち始めたら期待値はどんどん下がるでしょう。
なお、冬場はオフショアでのサワラ釣りがハイシーズンとなります。
サワラショアジギングのタックル解説
- ロッド…ショアジギングロッドorシーバスロッド・9~10ft・M~MH
- リール…スピニングリール・3000~5000番・ハイギア・エクストラハイギア
- ライン…PEライン1~3号
- ショックリーダー…30~50lb
- ジグ…20~80g
ロッド
ショアジギングでサワラを狙う場合、まずは魚よりもルアーに対する適性を重視してロッドを選びましょう。
ショアジギングの場合は、一般的に60g以上のジグを使用するため、基本的にはショアジギングロッドが必要になります。
60g以上のジグを投げられるショアジギングロッドであれば、サワラクラスのサイズでも問題なくやり取り可能です。
ライトショアジギングは主に40g~20g程度までのジグを使用するので、シーバスロッドや汎用ルアーロッドでも対応できます。
サゴシクラスであれば、シーバスロッドなどでも問題なくやり取りできるでしょう。
ライトショアジギングでもサワラクラスとのやり取りを想定するなら、LSJ用ロッドがおすすめです。
長さは遠投性に加えて、サワラが走る方向を操作するためにも、9~10ftクラスの長めがいいでしょう。
リール
ショアジギングでは、ショアで使うリールとしては比較的大型のスピニングリールを使用します。
ベイトでショアジギングを楽しむ方も増えていますが、まだ対応タックルが少ないので、まずはスピニングから始めるといいでしょう。
サイズは3000~5000番で、使用するラインを300m前後巻けるものがおすすめです。
ラインキャパシティが少ないと、もしラインが切れた時に釣行終了となってしまうからです。
また、パワフルなサワラに対応するにはドラグ力も重要で、基本的には4000番以上のものが安心です。
ライトショアジギングでサゴシを中心に釣る場合は、3000番でも問題ないでしょう。
ハイスピードなアクションと、ラインスラッグが出るとラインブレイクしやすいため、ギア比はハイギア以上が扱いやすいです。
ライン
ショアジギングのメインラインは、現在ではほとんどの方がPEラインを使用しています。
ショアジギングでは遠投がポイントになるため、細くて遠投性に優れているPEラインがぴったりだからです。
また、ショアジギングの場合は根ズレのリスクが低いので、PEラインの欠点である擦れへの弱さも気にせず使用できます。
太さは狙う魚のサイズと使用するジグ、釣るポイントに合わせて選びましょう。
ショアジギングで重いルアーを使い、大型のサワラを狙う場合は、キャスト切れのリスクも考えて1.5~3号あると安心です。
また、磯場からのロックショアでサワラを狙う場合は、3号以上あったほうがいいでしょう。
ライトショアジギングや、サゴシサイズを中心に釣る場合は、1号前後でも対応可能です。
ショックリーダー
サワラを釣る場合、特に重要になるのがショックリーダーです。
サワラは見て分かるほど鋭い歯があるため、ラインブレイクの確率が非常に高いからです。
細いショックリーダーでは、サゴシクラスでもラインブレイクするリスクが高いので、30~50lbは用意しておくといいでしょう。
素材は、歯によるラインブレイクのリスクが低い、フロロカーボンを選ぶのが基本です。
ただしフロロカーボンは伸びが少なく、パワフルなサワラとのファイトではバレやすく感じることもあるでしょう。
30~50lbであればナイロンも簡単には切れないので、ナイロンリーダーなら伸びを活かしてやり取りしやすくなります。
ただし、ナイロンは歯で削られやすいため、フロロカーボンよりは交換頻度が上がるのがデメリットです。
ワイヤーリーダーという選択肢もありますが、アタリが減る可能性もあり、キャスティングゲームとの相性も悪いです。
ジグ
メタルジグは、ロッドが対応できる範囲で幅広い重さを用意しておくのがおすすめです。
飛距離は重たいほうが出しやすく、潮の流れが速い時や風が強い時も扱いやすいです。
ただし、重いジグはレンジ調整が難しくなり、アクションが鋭くなるため魚が食いつきにくくなります。
サワラは中層から表層を泳いでいることが多いため、狙ったレンジを泳がせやすいウエイトのものを選ぶと釣りやすいです。
重いジグを使う場合は、スローフォール系のものを選ぶと、比較的レンジをキープしやすくなるでしょう。
また、昨今人気のブレード系のメタルジグもサワラには有効で、タダ巻きでも釣りやすいので初心者の方にもおすすめです。
タングステンのジグは遠投性に優れますが、フォールが早く、シルエットが小さいため飲まれやすいので注意しましょう。
サワラショアジギングの釣り方のコツ
ショアジギングの基本に加えて、サワラを狙って釣る場合に意識したいポイントがいくつかあります。
サワラの特性に合わせて、ショアジギングで釣る際のコツを解説します。
ラインスラッグは厳禁
サワラを釣る際に注意したいラインブレイクですが、予防するためにはラインスラッグに気を付けるのが一つのポイントです。
ラインスラッグがあると捕食するときにジグが飲まれやすく、ラインが歯に擦れてラインブレイクに繋がります。
フォールで食わせの間を演出するのもショアジギングの技術ですが、サワラ狙いでは注意がしたほうがいいでしょう。
レンジを変えるときにも、フリーフォールさせるとラインスラッグが出るので、テンションフォールさせると安心です。
アクションを付けるときも、スローなアクションはルアーを飲まれやすいので、なるべく早めのアクションがおすすめです。
アクションは一定のレンジを意識
通常、魚は浮き袋を使って自らの浮力を調整しますが、サワラは浮き袋がない魚です。
もちろん上下には泳ぎますがほかの魚ほど上手くないため、上下に逃げる獲物に対しては上手く反応できません。
これはルアーに対しても同じで、上下のアクションはアピールになっても、ヒットに持ち込みにくいです。
このため、サワラ狙いではなるべくレンジを一定に、ジャークなどのアクションも小さめがいいでしょう。
メタルジグでジャークするとどうしても上下の動きになるので、アピールさせつつ食わせやすいようにするためです。
こういった点を考えても、レンジをトレースしてアピールできる、ブレード付きのメタルジグが有効になります。
鬼アワセはNG
サワラは鋭い歯があり、パワーもあるのでしっかりアワセを入れたいイメージがありますが、実は口が弱い魚です。
つまり強くアワセてしまうと口切れのリスクがあるため、アワセは慎重に行う必要があります。
大きく合わせるのではなく、サワラが食いついて走るのを利用しながら、ティップの柔軟性を活かしてアワセましょう。
ジャーキング中に食いついてくると、アクションで口切れする可能性もあるので、細かなアクションがおすすめです。
もし口切れを頻発してしまうようであれば、ナイロンリーダーを活用するのもいいでしょう。
ショアジギングロッドは張りが強いので、軽いジグを使うなら比較的柔軟なシーバスロッドを選択するのも一つの方法です。
まとめ
サワラはショアからも狙える大型魚で、パワーファイトも楽しめて食べても美味しいおすすめのターゲットです。
ショアジギングはサワラを狙うのにおすすめの釣り方なので、ぜひメータークラスを狙って挑戦してみてくださいね。
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