ロックフィッシュはパワフルなファイトが魅力なので、パワー負けしないためにはやはりベイトリールを使いたいですよね。
ベイトリールは飛距離の面でスピニングに劣ると言われてきましたが、シマノのDCブレーキがそれを克服しつつあります。
最近はDCブレーキ採用モデルも増え、ハイエンドはもちろんエントリーモデルからも選べるので、より手を出しやすくなっています。
そこで今回は、ロックフィッシュにおけるDC搭載ベイトリールについて、メリットや選び方、おすすめモデルもご紹介します。
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ロックフィッシュにDCベイトリールを使うメリット
ロックフィッシュ用のリールは、スピニングリールはもちろん、ベイトにもマグネットブレーキや遠心ブレーキを搭載したものもありますよね。
その中からDC搭載のベイトリールを選ぶメリットはどこにあるのでしょうか。
飛距離を出しやすい
マグネットや遠心などアナログのブレーキシステムは、スプールの回転に応じてブレーキの強さが比例して強くなります。
対してDCブレーキは、マイコン制御によって、スプールの回転に対して最低限のブレーキ力を調整してくれるシステムです。
このため飛距離が出しやすいので、ベイトタックルでも遠投したい場合にDCは最適と言えます。
バックラッシュリスクが低い
DC以外のブレーキシステムは、設定したブレーキ力に不相応な飛距離を求めると、どうしてもバックラッシュのリスクが高くなります。
DCブレーキはスプールの回転に応じて自動制御してくれるので、キャストの強さに応じてブレーキをかけることが可能です。
適切に調整し、あとは着水時だけ気を付ければ、バックラッシュのリスクがかなり軽減できます。
ブレーキ調整が容易
通常、ブレーキは強めに調整してから微調整していく形なので、ルアーローテーションを活発に行う場合には手間がかかりますよね。
DCブレーキはダイヤルで調整しますが、おおよそ使うルアーに対して設定されており、あとはセンサーに任せられるので、調整が楽に完了します。
中上位モデルには内部ダイヤルが装備されているものもあるので、そちらも組み合わせて調整しましょう。
ロックフィッシュに使えるDCベイトリールの選び方
最近はDCブレーキを搭載したベイトリールも増え、幅広いモデルから選べるようになりました。
ではその中から、ロックフィッシュ用に適したモデルを選ぶには、以下のようなポイントをチェックしましょう。
ラインキャパシティ(糸巻き量)
ベイトリールも多様化が進み、比較的コンパクトで、スプールを軽くするためラインキャパシティも抑えたものも増えていますよね。
ロックフィッシュ用として考えると、ある程度水深がある場所でボトムを狙い、しかも根ズレに強い太目のラインを使います。
このため、ライトなタックルを使う場合以外は、ラインキャパシティにはなるべく余裕があるものがいいでしょう。
具体的には、PEラインで1.5号を100m程度巻けるもの、フロロカーボンであれば16lbを100m程度巻けるものは欲しいところです。
DCブレーキの遠投に強いメリットを活かすためにも、ラインキャパシティはできるだけ余裕があるものを選ぶのがおすすめです。
ドラグ力
ロックフィッシュの多くは、フッキングするとゴンゴンとゴリ押しで底に逃げようとしますよね。
この時にドラグが弱いとどんどんラインを出されてしまうので、十分なドラグ力があることは必須です。
シマノの場合、DC搭載モデルすべてが最大ドラグ力5㎏以上を有しているので、ドラグ力の面ではどれを選んでも十分でしょう。
大物が多い東北以北や、ボートロックを視野に入れている場合は、6㎏以上あるものもおすすめです。
シマノ製であれば滑り出しについては下位グレードでも全く問題ないので、ドラグに関してはそこまで気にしなくてもOKです。
ギア比
ロックフィッシュに使用するリールは、一般的にハイギア以上のハイスピードモデルが好まれます。
パワーファイトにはノーマルギアがおすすめですが、それ以前に根に潜られるのを防ぐため、早巻きに強いギア比の大きいものがおすすめです。
また、ギア比が大きいものは抵抗を感じやすくなるので、ロックフィッシュ狙いの大敵でもある根掛かりに敏感になれます。
DC搭載モデルを使うなら遠投も狙いたいですが、遠投するとより感覚が劣るので、巻き感で補ってあげるといいでしょう。
特別巻き抵抗の強いルアーを専門に使うのでなければエクストラハイギア、抵抗が気になる場合にはハイギアがおすすめです。
DCブレーキの種類
DCブレーキにもグレードがあり、現在採用されているものは3種類あります。
「4×8DC」はアンタレスDCMDなどにハイエンドモデルに搭載されており、外部8段階、内部4段階の細かな調整が可能です。
「I-DC5」はカルカッタコンクエストDCなどに搭載されており、外部5段階、内部3段階で調整します。
「I-DC4」はSLX DCやクラドDCなどに搭載されており、外部4段階で内部にダイヤルはありません。
簡単に言えば上位モデルは細かな調整が可能で飛距離が出しやすく、下位になるほどトラブルレスの安定型になっています。
DCブレーキのグレードもリールの価格に比例するので、予算と見合わせて選ぶといいでしょう。
ロックフィッシュに使えるDCベイトリールおすすめ8選
上記したポイントを踏まえて、ロックフィッシュ用におすすめの、DC搭載ベイトリールをご紹介します。
最新型からエントリーモデルまで幅広くピックアップしたので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【シマノ】
23 アンタレス DC MD(XG RIGHT)
シマノのベイトキャスティングリールの最高峰、そして最新型のDC搭載モデルです。
搭載しているブレーキシステムは、New 4×8 DC MD TUNE、つまりこのモデルのために最適化されたコントロール性を有しています。
遠投も重視したセッティングになっているので、20lbを100m巻ける余裕のラインキャパシティを存分に生かせるでしょう。
【シマノ】
21 アンタレス DC(XG RIGHT)
より安定性が高いDCのコントロール性を体感でき、幅広いシチュエーションに使用しやすいモデルです。
回転性のいいスプールを使用しているので、比較的軽量なルアーにも対応しやすく、かつ効きのいいブレーキがしっかり制御してくれます。
ラインキャパシティも抑え目なので、フルキャストを狙うよりは、比較的近距離で軽量リグも視野に使用したい方におすすめです。
【シマノ】
20 カルカッタコンクエスト(200HG)
高剛性ボディにトルクフルな巻き取りで、パワーが必要なシーンにピッタリのDC搭載リールです。
重さもあるので遠投するというよりは、沖堤防やボートロックなど、比較的近距離で大物が狙える状況で魅力が活きるリールの一つです。
ギア比が低いのが玉に瑕ですが、20lbを100m巻けるキャパシティと、最大ドラグ6㎏と余裕があるので、パワーファイトがしやすいメリットもあります。
【シマノ】
15 メタニウム DC(XG RIGHT)
コンパクトボディで軽量、かつ剛性もバランスの取れた、取り回しの良さが魅力のDC搭載ベイトリールです。
ブレーキシステムはI-DC5でバランスが良く、軽さを活かした軽快なキャスティングを助けてくれます。
コンパクトな分ラインキャパシティは16lbを85mとやや抑え気味なので、PEラインを使用するか、比較的近距離での釣りにおすすめです。
【シマノ】
22 エクスセンス DC SS(XG Right)
シーバスフィッシング用ブランドのベイトリールですが、ロックフィッシュ用としても人気のモデルです。
PEラインでの使用を想定したI-DC4 エクスセンスチューンを搭載し、4×8DCを搭載したエクスセンスDCよりも手ごろな価格になっています。
PEラインであれば2号を180m巻けるので、ラインキャパシティ的にも問題ないでしょう。
【シマノ】
21 スコーピオン DC(150XG)
人気のスコーピオンが海水対応になり、ロックフィッシュをはじめとした様々な釣りに使用できるバーサタイルモデルに進化しました。
I-DC5を採用しながら価格も抑えられており、高い基本性能はロックフィッシュにもぴったりです。
立ち上がりのいいMGLスプールを採用し、16lbを100m巻けるラインキャパシティも安心感がありますね。
【シマノ】
22 クラド DC(200HG)
価格を抑えながら、大型魚との対決も視野に入れた、ロックフィッシュにもぴったりのベイトリールです。
ブレーキシステムはI-DC4ですが、その分価格を抑え、入門機としても手を出しやすいモデルになっています。
HGモデルはドラグ力5.5㎏と余裕があり、ラインキャパシティも余裕があるので、太糸でパワーファイトしたい方にもおすすめです。
【シマノ】
22 SLX DC XT(70XG)
低価格帯ながらI-DC5、MGLスプール3を搭載した、ハイエンドに肉薄するエントリーモデルです。
ややラインキャパシティは少な目なものの、ドラグ力5.5㎏と余裕のセッティングは、ロックフィッシュにもマッチします。
なおより安さを求めるのであれば、2023年春モデルにSLX DCもリニューアルされるので、そちらも要チェックです。
まとめ
DCブレーキはベイトリールにおける革新的な技術で、昨今テクニカルになっているロックフィッシュにも効果的です。
紹介したように、幅広いモデルに搭載されているので、ぜひDCデビューして大型ロックフィッシュを狙ってみてくださいね。
DCリールの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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