リールのオーバーホールや修理!メンテナンス業者一覧!値段相場も!

現代のリールは精密な機械で、通常使用の範疇であっても定期的なメンテナンスは必須です。

簡単なメンテナンスは自分でも可能ですが、やはりオーバーホールなどは知識も必要で、プロの頼むのが安心でしょう。

メーカーでも対応していますが、チューニングなども視野に入れると、リールのメンテナンスを専門に行う業者も視野に入ります。

そこで今回は、リールのメンテナンス業者について利用するメリットや値段、おすすめの業者まで解説します。

塩谷純一郎
執筆者
  • 釣り歴15年
  • 釣り具の販売経験あり
  • 全国10都道府県へ遠征

北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。

リールのオーバーホールや修理をメンテナンス業者に依頼するメリット・デメリット

リールのメンテナンスをする場合、自分でする、メーカーに依頼する、メンテナンス業者に依頼するの3つが主な方法になるでしょう。

では、その中からあえてメンテナンス業者に依頼するメリットはどこにあるのでしょうか。

併せて、ほかの方法に比べたときのデメリットについても解説します。

メリット

個人では難しい部分も対応可能

何よりのメリットは、やはり数多くのルアーをメンテナンスしてきた経験から得た知識と技術でしょう。

筆者もなるべくメンテナンスや修理は自分で行いますが、まれに原因や対処法がわからないトラブルにも見舞われます。

さまざまなトラブルを修理してきたプロにしか得られない知識で、しっかり対応してもらえるメリットはとても大きいです。

箱出し以上の性能も期待できる

通常、メーカーのメンテナンスは、本来の設計を生かせるよう、箱出し新品の状態をベストとしてメンテナンスを行います。

メンテナンス業者の場合、メーカー標準の工程に縛られる必要がないので、チューンナップを兼ねたオーバーホールを依頼することも可能です。

ここに関しては、預ける際に要望を伝え、対応してもらえるか確認しておくと安心です。

メーカーに比べて納期が早いことも

メーカーの場合、様々な理由で修理に着手するまでの時間がかかり、手元に帰ってくるまでの期間も長くなります。

メンテナンス業者の場合、シーズン等にもよりますが、メーカーに比べれば返送までのレスポンスがいい場合が多いです。

場合によっては、作業の速さを売りにしている場合もあるので、急ぎの場合はそういった業者を選ぶのもおすすめです。

メーカーサポート終了品も依頼できる

メーカーの修理サポートには、パーツの保存期間などの関係で、一定の期限が設けられています。

メンテナンス業者の場合、もちろんパーツの有無には左右されますが、基本的に期限なく対応してくれることが多いです。

思い入れのあるリールや、オールドリールにこだわっている方は、メンテナンス業者に依頼するのも一つの方法でしょう。

デメリット

梱包や発送の手間がある

メンテナンス業者は発送でのやり取りになることが多く、リールを梱包して発送する手間があります。

到着するまでに故障個所を増やしては意味がないので、梱包材などもある程度しっかりしなければいけません。

メーカーに依頼する場合、近くのショップを介して発送してもらうこともできるので、この点はやや面倒に感じるかもしれませんね。

対応できない修理(パーツ交換)がある

メンテナンス業者も、リールのパーツが必要になった場合は、メーカーから取り寄せて対応します。

しかしメーカーもすべての取り寄せに対応するわけではなく、上位グレードや独自技術のパーツは、自社での修理対応に限定している場合もあります。

たいていは修理箇所を見てからの判断になるので、預けても直せずに戻ってくるというパターンも少なくありません。

技術や知識に当たり外れがある

メンテナンス業者の場合、メーカーと違い設計を基にしたメンテナンスではないので、技術に当たり外れがあります。

場合によっては、特定のメーカーやモデルのリールへのチューニングを売りにしているような場合もあるでしょう。

得意不得意よく見極めるためには、作業例やブログなどをよくチェックしておくのがおすすめです。

業者に出した後メーカーで対応してもらえない場合がある

リールは、基本的のメンテナンスを除いては、メーカーで対応することを指定されています。

個人で手を入れたり、パーツ交換した場合、その時点で補償対象から外れることもあり、これは業者でも同じです。

場合によってはメーカーに出すことで補償内で修理してもらえる場合もあるので、保証期間内であればメーカーへの依頼も視野に入れましょう。

リールのオーバーホールや修理を業者に依頼した場合の値段

業者にリールを預ける場合、気になるのはやはり費用でしょう。

作業内容や必要なパーツ等にもよるのであくまで目安ですが、おおよそどれぐらいの費用をみておくべきか解説します。

オーバーホールの値段相場

オーバーホールは、リールを完全分解してのメンテナンスを前提とした作業です。

ベイトリール、スピニングリール、電動リール、そしてサイズによっても基本料金は変わると考えましょう。

基本的な内部メンテナンスの基本料金は、最も安い小型のベイトリール等の場合、3,000円程度の業者が多いです。

より細かいメンテナンスや、使うオイル、内部以外のメンテナンスにこだわっている場合には、もちろんそれより高い場合もあります。

また、スピニングリールはパーツ量が多く工程が多くなるため、ベイトリールよりも1~3割程度値上がりすることが多いでしょう。

もちろん、劣化したパーツなどがあればそれに加えて、パーツ料金がかかることもあります。

リール修理の値段相場

明確に故障個所があり、修理を依頼する場合、料金はその故障の程度によってまちまちです。

基本料金については、オーバーホールと同等の価格から、やや高い場合まであるので、必ず確認してから依頼するようにしましょう。

修理にはパーツ交換する場合が多いですが、基本的にはパーツ代金はそのまま上乗せされ、場合によっては取り寄せ手数料や送料がかかる場合もあります。

一つ注意したいのが、注文後キャンセルする場合の工賃についてです。

思っていたよりパーツ代がかかるとわかりキャンセルしたとき、分解作業は行ったものとして、基本料金はかかる場合があるのです。

オーバーホールよりも料金はシビアなので、必ず依頼前に疑問点は確認しておくようにしましょう。

リールのオーバーホールや修理ができるメンテナンス業者一覧

リールのメンテナンスや故障で困ったときに、頼れるメンテナンス業者をご紹介します。

おすすめポイントや評判も添えて紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

リールメンテナンスドットコム

近年評判を伸ばし、業界の代表格ともいえるリールメンテナンス業者です。

リール等のカスタムパーツを扱っているヘッジホックスタジオの提携ショップで、あらゆるリールに精通するスタッフによる確かな技術力が魅力です。

メーカーに比較して仕上がりも早く、価格も比較的お手頃なので、迷ったらここといえる業者でしょう。

Selffish‐セルフィッシュ

リールの特性、そして使用シチュエーションも踏まえたサービスが好評のリールメンテナンス業者です。

作業中の写真を添付して返送するなど、細やかな対応にも定評があり、愛着があるリールも安心して預けられるでしょう。

それでいて納期も比較的早く、初めてのオーバーホール依頼で不安がある方にもおすすめできる業者といえます。

M.T.C.W.

より強いこだわりを持って、リールに手をかけたいときにおすすめのメンテナンス業者です。

メンテナンスはもちろん、チューニングにも精通しているので、より細かなオーダーも可能になっています。

モータースポーツにも使用されるケミカルを製造するメーカと共同開発したオイルなど、オリジナルアイテムも魅力的です。

GOLD Works

とくにベアリングに精通し、明朗な会計でわかりやすさも良好なリールメンテナンス業者です。

通常、リール種類やサイズで細かく価格が変わりますが、オーバーホールに関してはライトとフル、小・中型、大型の4種類の基本料金になっています。

外装磨き・コーティングも施してもらえるので、見た目まできれいに保ちたい方にもおすすめです。

リール屋ピカレスク

最近では珍しい持ち込みメインで、技術力とサービスに定評があるリールメンテナンス業者です。

目の前でヒアリングしながらの作業も可能なので、細かな要望にもレスポンスよく対応してもらえるのが魅力です。(要予約)

お手頃価格なこともあり、大人気店なので時間はかかってしまいますが、遠方の方は郵送での対応も可能で、急ぎでないなら依頼する価値ありです。

MMC FACTORY

料金もお手頃で、細やかなオーダーが可能なリールメンテナンス業者です。

しっとり仕様や腐食防止など仕上がりのオーダーが可能で、使う上で気になっていた部分をオーバーホールで補うことも可能です。

追加料金で早仕上げも可能なので、ハイシーズンだけどどうしてもリールのメンテナンスが必要な場合などに助かりますね。

まとめ

リールは通常使用だけでも使い心地は劣化していき、定期的なメンテナンスや、ときには修理も必要な道具です。

リールメンテナンス業者も賢く使いながら、万全な状態のリールで快適に釣りを楽しみましょう。