渓流釣りは、川の上流域でヤマメ・イワナなどのトラウトを狙った釣りジャンルです。
これらのトラウトは餌釣り・フライ・テンカラ、そしてルアー釣りの4種類の釣法で狙うことができ、その釣りの奥深さで多くの人を虜にしています。
今回はそんな渓流釣りのなかでも、スピニングタックルを使用したルアー釣りに必要となる渓流用スピニングロッドについて解説していきます。
- 釣り歴18年
- 年間釣行250日超え
愛知県出身・北海道在住。現在の主なターゲットはトラウトで、ブラウントラウト・ニジマス・アメマス・サクラマスを狙っています。ときにはイトウを狙うことも。また自宅が海の近くなのでソルトの釣りにも力を入れています。誰もが驚くような大物を釣り上げるため、腕を磨く毎日を送っています。
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目次
- 1 渓流釣りでスピニングロッドを使うメリット・デメリット
- 2 渓流スピニングロッドの選び方
- 3 渓流スピニングロッドおすすめ10選
- 3.1 【シマノ】カーディフNX S54UL
- 3.2 【ダイワ】シルバークリーク ストリームトゥイッチャー56L
- 3.3 【アブガルシア】トラウティンマーキスナノTMNS-485UL II TE
- 3.4 【テイルウォーク】トラウティア53L/FSL
- 3.5 【パームス】エゲリアネイティブETNS-39XUL
- 3.6 【メジャークラフト】ファインテールストリームグラスロッドFSG-422UL
- 3.7 【ジャクソン】カワセミラプソディKWSM-S49L
- 3.8 【スミス】トラウティンスピンラグレスボロンTLB-53DT
- 3.9 【テンリュウ】レイズRZ632S-L
- 3.10 【ツリングモンキー】鱒レンジャー改SP40
- 4 まとめ
渓流釣りでスピニングロッドを使うメリット・デメリット
メリット
飛距離が出しやすい
スピニングタックルの特徴として、飛距離が出しやすいことが挙げられます。
ベールを倒すとラインテンションがフリーとなり、ベイトフィネスタックル等に比べて遠くにアプローチすることができます。
細やかなドラグ操作が可能
スピニングリールは、ベイトリールに比べてドラグを細かく調整することができます。
そのため、魚が掛かった際に状況に応じてドラグを調整できるため、長時間のファイトでは大きなアドバンテージとなります。
特に渓流釣りでは使うラインが細いことも多いため、スピニングタックルの大きなメリットと言えます。
初心者にも扱いやすい
スピニングタックルはベイトフィネスタックルに比べラインメンディングが容易に可能です。
そのため、釣具の扱いになれていない初心者にも扱いやすいでしょう。
デメリット
キャスト精度が劣る
一般的にスピニングタックルはベイトフィネスタックルに比べ、キャスト精度で劣ることが知られています。
「ピン撃ち」と呼ばれる、ピンスポットにキャストを決める釣り方をする際には、細やかなサミングが可能なベイトフィネスタックルの方が有利です。
手返しが悪い
親指でクラッチを切るだけでキャスト動作に移れるベイトフィネスタックルと比べると、スピニングタックルはベールを返すために両手が必要となり、手返しの面で劣ります。
テンポよく川を釣り上がっていきたい際にはベイトフィネスタックルの方が有利でしょう。
渓流スピニングロッドの選び方
素材
ロッドの素材は大きく分けてカーボンとグラスの2種類に分かれます。
近年ではフルグラスのロッドは少なく、グラスコンポジットと呼ばれるカーボンとグラスを掛け合わせたロッドも多くあります。
カーボン製のロッドはハリがあり、ミノーの連続トゥイッチのように激しくロッドアクションを加えるスタイルに最適です。
一方でグラスの含量の多いロッドは粘りがあり、魚のバイトを弾きにくいことが特徴で、スピナーやスプーンを使った巻きの釣りに適しています。
また、カーボンとグラスでキャストフィールも異なるため、実際にロッドを手にとって気に入ったものを選ぶと良いでしょう。
長さ
ロッドの長さはフィールドとする川の規模に応じて選ぶと良いでしょう。
長いロッドは飛距離が出しやすい反面、狭い場所では取り回しがしにくく、川幅のある中流域や里川に適しています。
一方で、川の規模の小さな源流域などでは飛距離もそこまで必要ではないため、狭い場所でも振りやすい短いロッドがおすすめです。
具体的には、中流域では6~7フィート、上流域では5~6フィート、源流域では3~5フィートのロッドがよいでしょう。
硬さ
硬さも渓流用のロッドを選ぶうえでは大きな判断基準となります。
一般に渓流釣りで使われるロッドの硬さはウルトラライト(UL)~ミディアムライト(ML)程度のものですが、狙う魚種やフィールドの規模によって硬さを選ぶと良いでしょう。
ヤマメ・イワナのような、20~30㎝程度のトラウトを上流域で狙う際にはULクラスがおすすめです。
また、中流域のような水量のあるフィールドで40㎝を超えるサクラマス・サツキマス・ニジマス等を狙う際にはL~MLクラスが最適です。
継数や仕舞寸法
ここまでで挙げたものの他にも、継数・仕舞寸法も重要です。
渓流用のロッドは多くは、いくつかのパーツに分解してしまうことができ、その際のパーツの数を示すのが継数です。
継数が多いほど仕舞寸法が短くなり、持ち運びがしやすくなる一方で継ぎ目の分重くなる傾向にあります。
飛行機などの公共交通機関を使った釣行・遠征の機会が多い方には継数の多いロッドがおすすめです。
なかには振出式のテレスコピックモデルもラインナップされており、こちらも持ち運びに便利です。
渓流スピニングロッドおすすめ10選
【シマノ】
カーディフNX S54UL
大手メーカー・シマノのトラウトブランドであるカーディフシリーズの1本です。
なかでもS54ULはバーサタイルを謳われており、最もベーシックなモデルです。
上流域でのヤマメ・イワナ釣りはもちろん、里川での釣りにも対応。
CI4⁺素材を使用しているため非常に軽量で1日振り続けても疲れにくいロッドです。
【ダイワ】
シルバークリーク ストリームトゥイッチャー56L
大手メーカー・ダイワの誇るトラウトブランド、シルバークリークの渓流用ロッドです。
ストリームトゥイッチャーは中流域~源流域を想定したピン撃ちに特化したモデル。
なかでも56Lは、上流域はもちろん中流域の里川河川も視野に入れた1本。
繊細なルアー操作が可能となるハリのあるティップは里川のハイプレッシャーなトラウトに口を使わせるために有利となるでしょう。
【アブガルシア】
トラウティンマーキスナノTMNS-485UL II TE
このロッドはテレスコピックと呼ばれる、いわゆる振出式のトラウトロッド。
仕舞寸法が短く、持ち運びに非常に便利です。
また、このモデルは4.8フィートと少し短めで、キャストアキュラシーが高くピン撃ちに最適。
しなやかに曲がるため、ついばむようなショートバイトも絡めとるように乗せることができます。
【テイルウォーク】
トラウティア53L/FSL
様々なジャンルの釣り用品を展開するテイルウォークのトラウトロッド、トラウティアシリーズの1本です。
そんなトラウティアシリーズのなかでも非常に特徴的なのが53L/FSL。
このモデルは他のロッドではあまり見ないカーボンフルソリッドでできており、パワーとキャストフィールの両立を実現。
50㎝近い魚にもロッドが負けることがなく、ファイトを楽しむことができます。
【パームス】
エゲリアネイティブETNS-39XUL
パームスのトラウトロッド、エゲリアネイティブシリーズの1本です。
こちらのETNS-39XULは4フィートにも満たないレングスで、両岸に障害物のある小河川でも楽々キャストが可能。
XULのため、しっかりとロッドを曲げて軽量ルアーをキャストすることができるほか、テンポよく川を釣り上がるのにもぴったり。
源流釣行にもおすすめのロッドです。
【メジャークラフト】
ファインテールストリームグラスロッドFSG-422UL
リーズナブルな価格でロッドを展開するメーカー、メジャークラフトの製品です。
このシリーズはUDグラスマテリアルを採用し、従来のダル感のあるグラスロッドから脱却。
芯のあるシャキッとしたブランクスに仕上がっており、魚が掛かるとグラス特有の粘りのある曲がりで上手く魚をいなすことができます。
カーボンロッドのパキパキ感に飽きを感じる方におすすめの1本です。
【ジャクソン】
カワセミラプソディKWSM-S49L
2021年11月発売となったジャクソンの誇るロッドシリーズ、カワセミラプソディの新モデルです。
なかでもS49Lはショートグリップ化によって取り回しが容易に。
その一方でティップ側への持ち重りを感じさせない完成度の高い1本となっています。
5フィートを切るレングスにレギュラーファーストのティップが相まって、フリップキャスト等のテクニカルなキャストに最適です。
【スミス】
トラウティンスピンラグレスボロンTLB-53DT
D-コンタクトやAR-Sなどの名作ルアーで知られるスミスも、ロッド開発に力を入れています。
そんなスミスのトラウトロッド、トラウティンスピンラグレスボロンはヘビーシンキングミノーの操作に特化したモデルです。
スピニングタックルでは、ロッドアクションの際にラインスラッグが生じやすく、うまくアクション入力ができないことが多々あります。
しかし、このロッドは極小Kガイドを採用し、ラインの暴れを最小限に低減。
アングラーの意のままにミノーを操れるテクニカルな1本となっています。
【テンリュウ】
レイズRZ632S-L
上級者を中心に人気を集めるロッドメーカー、テンリュウのトラウトロッドです。
多くのエキスパートが愛用するだけあって、非常に完成度の高いロッドの揃ったレイズシリーズ。
そのなかでもここでは「清流域Jerkin’モデル」と銘打たれたRZ632S-Lをおすすめします。
このロッドは、中流域をはじめとした川幅・水量のあるフィールドで大きめのミノーを操作するのに最適。
そのレングスとテンリュウ独自の粘りのあるブランクスのおかげで大型トラウトにも主導権を握らせず、有利にファイトできます。
【ツリングモンキー】
鱒レンジャー改SP40
さて、最後に紹介するのはかの有名な鱒レンジャーのひとつ、鱒レンジャー改SP40です。
グラスロッドということもあり、扱いづらい点も多々ありますが、最大の魅力はその破格の値段。
また、ブランクスは小さな魚でもよく曲がり、釣果を求めるためではなく、釣りを楽しむために1本持っているというアングラーも多数。
最近では鱒レンジャーを改造して自分好みのロッドを作る方も増えているようです。
まとめ
今回は渓流用スピニングロッドについて解説しました。
素材・長さなど、一口にトラウトロッドといってもさまざまです。
お気に入りのロッドを手に、美しい川での至高のひとときを皆さんも堪能してみませんか?
渓流スピニングロッドの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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