釣りにおいて、かけた魚を取り込むのに必要なアイテムといえばランディングネット(タモ網)。
海釣りではもちろん、渓流においても必須アイテムです。
有名メーカー製のものから個人のハンドメイドのものまで実に様々なものが展開されています。
撚り糸やラバーなどのネットの素材から柄の種類まで、本当に種類が多すぎて迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ランディングネットの選び方やおすすめ製品をご紹介させていただきます。
神奈川県在住。海釣りから渓流釣りまで幅広いジャンルをシーズンに合わせて楽しんでいます。友人にライトショアジギングに誘われたのをきっかけに釣りにハマり、今では毎週のように釣りに出かけています。渓流ベイトフィネスをメインに、渓流に行けないときは近所でシーバス、メバル、タチウオなどを狙っています。最近はボートでのロックフィッシュ、タイラバなどにも挑戦中です。
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目次
ランディングネット(タモ網)とは?
ランディングネット(タモ網)とは、魚をランディング(=着陸)させるためのネット(網)です。
釣りのジャンルによって玉網やタモと呼ばれることもあり、かけた魚を取り込むための網です。
小さい魚の場合では不要なこともありますが、大きい魚がかかった時などに竿の負担を軽減するためや、取り込みの際のバラシをなくすための道具です。
渓流釣りにおいては、釣り上げた魚を写真に収めるための小道具としての役割も持っています。
ランディングネット(タモ網)を使うメリット・デメリット
ランディングネットは、渓流釣りにおいて必須のアイテムになります。
ここでは渓流釣りにおいてランディングネットを使うメリット・デメリットをご紹介させていただきます。
メリット
渓流釣りでランディングネットを使うメリットは大きく3つあります。
メリット1つ目は、釣った魚を保護することができる点です。
渓流釣りで狙うヤマメやアマゴなどの魚は体表が傷つきやすく、素手で触ると人間の体温で火傷のような症状が出てしまいます。
フックを外す際やリリースする際などに、魚を水の中に入れた状態でランディングネット越しに触ってあげることで、このような症状を防ぐことができます。
メリット2つ目は、バラシを少なくできることです。
釣りにおいて最もバラシが多くなるのが、魚を取り込む瞬間です。
取り込む瞬間はバランスが崩れやすいので、魚が暴れて口切れしてしまったり、フックアウトしてしまう可能性が高くなります。
そんな時でも、ランディングネットがあれば魚を逃がすことなく確実に取り込むことができます。
メリット3つ目は、写真映えすることです。
渓流釣りに行かれる方は、釣った魚を写真に収めている方がとても多いです。
渓流の流れの中にランディングネットに魚を入れて、タックルとともに写真を撮ることで、とても綺麗な写真となります。
また、キャッチ&リリースを行うことも多いので、釣り上げた魚になるべくダメージを与えないように水の中に魚を入れて写真を撮ることも多いです。
そんな時にもランディングネットがあれば、魚を逃がさず綺麗な写真を撮ることができます。
デメリット
渓流釣りにおいてランディングネットを使うデメリットは主に2つあります。
まず1つ目は、荷物になる(重量が増える)ことです。
渓流釣りは川を下流から上流へ釣り上がっていく釣り方をします。
川沿いは整備されておらず、様々な障害物や斜面を登っていかなくてはならないので、荷物は少しでも軽いほうがいいです。
そしてデメリット2つ目は、魚が暴れるとネットにフックが絡んでしまうことです。
渓流釣りでは様々な素材のランディングネットを使いますが、特に撚り糸製のネットの場合、魚が暴れた際にルアーのフックがネットに絡んでしまうことが多くあります。
このフックの絡みは、ラバー素材のネットにしたり、バーブレスのシングルフックにすることである程度解消することができます。
渓流ランディングネット(タモ網)の選び方
ここでは、ランディングネットの種類や、実際にランディングネットを選ぶ際に注意すべき点などをご紹介させていただきます。
素材
渓流釣りで使うランディングネットは海釣りで使うものに比べて柄の部分が非常に短いです。
多くは木製、またはウッド調の素材が使われており、自然の中で溶け込むように作られています。
そして、ネット部分には大きく分けて3種類の素材が使われています。
それぞれに特徴がありますので、ここで詳しくご紹介させていただきます。
撚り糸製
撚り糸製のネットは柔らかい糸を使ったネットなので、とにかくコンパクトで携帯性が良いのが特徴です。
また、カラーバリエーションも豊富で、タックルやフィールドに合わせてネットのカラーを変えることで個性を出すことができます。
強度が高く、写真映えも抜群なので、昔から愛用者の多い素材です。
しかし、ルアーのフックが絡みやすく、一度絡んでしまうと解くのに時間がかかるため、手返しが悪くなってしまうデメリットもあります。
ラバー素材
ラバー製のネットは、撚り糸製のネットと比べて抜群にフックの絡みが少ないのが特徴です。
また、ラバー素材は魚が暴れても体表が傷つきにくいという特徴もあり、魚の保護にも優れています。
キャッチ&リリースがしやすく、手返しよく釣りをすることができます。
一方でラバー素材は硬くて重いので、コンパクトさや携帯性が悪いという点がデメリットです。
ナイロン製
ナイロン製のネットは、撚り糸製とラバー製の中間のような素材で、撚り糸製のネットよりフックの絡みが少なく、ラバー製より軽くて操作性が良いという特徴があります。
また、比較的安価なものが多く、初心者の方でも手の出しやすい価格が魅力です。
最近ではナイロン製のネットにラバーコーティングを施したものも発売されており、ラバー製に劣っていたフックの絡みが改善されています。
フレームの大きさや形状
ランディングネットのフレーム部分の大きさは、狙う魚のサイズに合わせるのが一般的です。
比較的小さい魚を狙う源流域~中流域では、30cm程度の大きさがあれば十分です。
下流域などでビックトラウトを狙う場合は、50~60cm程度の大きさが必要になります。
フレームが大きくなれば、当然重量が増して携帯性が悪くなるので、狙う魚に合わせて適切なサイズを選ぶ必要があります。
柄の長さ
渓流用のランディングネットは、柄が非常に短く、伸縮機能がないものが多いです。
なぜなら、渓流釣りでは川の中に立ち込んで釣りをすることが多いので、柄の長さは20~30cm前後でも十分だからです。
また、柄の形状はストレートタイプと湾曲したタイプがあります。
ストレートタイプはオーソドックスな形で、左右どちらの手でも操作性が良いのが特徴です。
湾曲タイプは操作に慣れが必要な部分もありますが、背中等に付けた状態から掴みやすく、ランディングしやすいという特徴があります。
渓流ランディングネットおすすめ10選
ここまで、渓流用ランディングネットの種類や選び方をご紹介してきました。
現在は各メーカーから様々なランディングネットが発売されており、種類が豊富でどれを選んでいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは渓流用のランディングネットのおすすめ10選をご紹介させていただきます。
【ダイワ】
ワンタッチランディングネット
フレームサイズ:32cm×23cm(スモール)
39cm×26cm(ラージ)
ダイワのワンタッチランディングネットはフレーム部分をたたんでコンパクトに収納することができるランディングネットです。
フレームとネットの接続部分にナイロンを使用しているため、魚が暴れてフレーム部分にラインが擦れてしまっても切れてしまうリスクを低減しています。
コンパクトにたたんでベルトに通したポーチに収納することができるので、携帯性も抜群で、初心者の方にもおすすめのランディングネットです。
【プロックス】
ラバーランディングネット 12型
フレームサイズ:37cm×29.5cm
プロックスのラバーランディングネットは、アルミフレームを採用したランディングネットです。
軽量で強度の高いアルミフレームと、針絡みの少ないラバーネットの組み合わせで、手返しよく釣りをすることができます。
値段も安く、ストレスフリーに釣りをしたい方におすすめのランディングネットです。
【勢田工業】
SETAKO 木製ランディングネット
フレームサイズ:23cm×15cm(スモール)
37cm×27cm(ラージ)
勢田工業のSETAKO 木製ランディングネットは自然に溶け込む木製フレームで、特徴的なカーブフレームのランディングネットです。
渓流釣りのランディングネットといえば木製のランディングネットというイメージを持っている方も多いと思います。
ナイロンメッシュネットで魚が傷つきにくいので、キャッチ&リリース派の方におすすめのランディングネットです。
【river peak】
ラバーコーティングランディングネットS
フレームサイズ:25cm×15cm
river peakのラバーコーティングランディングネットSは、木製ストレートハンドルのランディングネットです。
ラバーコーティングされたネットは針の絡みを抑え、魚を素早くリリースすることができます。
重量も135gと軽量でコンパクトなボディで、特に源流域の釣りにおすすめのランディングネットです。
【スミス】
チェリーネット
フレームサイズ:46.5cm×32.5cm(M)
57.5cm×37.5cm(L)
スミスのチェリーネットは木製フレームにストレートハンドルのランディングネットです。
ネット部分は手編みのクレモナ(撚り糸)製で、大型の魚も難なくキャッチすることができます。
クレモナ(撚り糸)のネットは魚を入れて写真を撮る際に非常に綺麗に写るので、写真を綺麗に収めたい方には特におすすめのランディングネットです。
【大橋漁具】
TMストリームネットⅡ
フレームサイズ:28cm×20cm(R)
29cm×20cm(L)
42cm×28cm(LL)
56cm×40cm(SAKURA)
大橋漁具のTMストリームネットⅡは木製フレームのランディングネットで、サイズ展開が豊富なのが特徴です。
大型のサクラマスに対応したネットもあるので、源流域~下流域まで幅広く使えます。
人気のクレモナ(撚り糸)製ネットですが、値段が抑えられているので、初心者の方でも手の出しやすいおすすめのランディングネットです。
【テイルウォーク】
KEISON STREAM NET
フレームサイズ:28cm×20cm(M)
38cm×26cm(L)
テイルウォークのKEISON STREAM NETは、木製カーブフレームを採用したランディングネットです。
高級感漂うバーズアイメイプルを使用したフレームとオレンジ色のクレモナネットが、渓流の中でも存在感を放ちます。
トラウトをキャッチしやすいSカーブフレームと、写真映えする見た目で、初心者の方から上級者の方までおすすめのランディングネットです。
【昌栄】
ランディングネット
フレームサイズ:24cm×15cm(S)
27cm×21cm(M)
33cm×22cm(L)
昌栄のランディングネットは、木製ハンドルにアルミフレームを組み合わせたランディングネットです。
厚みを出すと重くなりがちな木製フレームの弱点をアルミフレームを使うことで補っています。
ネット部分には特注の抗菌ソフトネットを使用しており、魚へのダメージを最小限に抑えています。
キャッチ&リリースをメインに釣りをする方におすすめのランディングネットです。
【バレーヒル】
ハンドメイドリリースネット
フレームサイズ:25cm×18.5cm(S)
37cm×24.5cm(M)
46.5cm×32.5cm(L)
61cm×41cm(LL)
バレーヒルのハンドメイドリリースネットは、木製フレーム、ストレートハンドルのランディングネットです。
ネット部分はラバーコーティングネットとすることで、魚へのダメージを抑えています。
しかし、一般的なラバーコーティングネットと違い、写真映えする緑色のラバーコーティングネットを採用しているのが特徴です。
クレモナ(撚り糸)ネットの長所とラバーコーティングネットの長所の良いとこ取りをしたおすすめのランディングネットです。
【天龍】
フェイテスネット
フレームサイズ:45cm×27cm(45)
51cm×34cm(51)
60cm×40cm(60)
天龍のフェイテスネットは木製フレームでストレートハンドルを採用したランディングネットです。
大型のトラウトやサーモンまで狙えるサイズをラインナップしており、クレモナ(撚り糸)製のネットで操作性も抜群です。
グリップ部分を細くシェイプさせることで掴みやすさを向上させているので、ビックトラウトも手早くキャッチすることができるおすすめのランディングネットです。
渓流ランディングネット(タモ網)の携帯方法
渓流用ランディングネット(タモ網)の携帯方法は主に背中に付けて携帯する方法と、腰に付けて携帯する方法の2種類があります。
それぞれに特徴があるので、詳しくご紹介させていただきます。
背中
渓流釣りでは、ゲームベストの背中にD菅が付いているものが多く、このD菅にリーシュコードを付けてランディングネットを携帯することができます。
背中にランディングネットを付けることで、川の中に立ち込んで釣りをする際にも素早くランディングネットを取り出すことができ、操作性が良いのが特徴です。
また、移動中は背中に付けておくことで障害物等にネットをひっかけてしまうリスクを低減することができます。
腰
ランディングネットを腰に付けて携帯する最大のメリットは、掴みやすさです。
背中にランディングネットを付けている場合、慣れていないと素早くランディングネットを取り出すことが出来ないこともあります。
しかし、腰に付けていれば初心者の方でも素早くランディングネットを取り出すことができるので、ランディングの際に慌てずに済みます。
一方で、腰まで川に入って釣りをする場合などでは、逆に取り出しにくくなってしまうこともあるので注意が必要です。
まとめ
今回は渓流用のランディングネット(タモ網)のメリット・デメリットや選び方、おすすめのランディングネット10選をご紹介させていただきました。
ランディングネットは、渓流釣りにおいて外すことのできない必須のアイテムです。
素材や形状にこだわったランディングネットを持っていくことで、モチベーションも高く釣りをすることができます。
今回ご紹介させていただいた記事が、皆さんのスタイルに合ったランディングネット選びの参考となれば幸いです。
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