渓流フローティングミノーおすすめ12選!浮くタイプの使い方も!

昨今の渓流用ルアーでは、ミノーの人気が非常に高まっています。

とりわけシンキングミノーに注目が集まっていますが、そんな中だからこそ使いこなしたいのが、表層から攻めるフローティングミノーです。

シンキングに比べ使い方が分からないという声も多いですが、実はフローティングにしかない使い方や使いどころもあります。

そこで今回は、渓流トラウト用のフローティングミノーについて、メリットやおすすめモデル、具体的な使い方まで徹底解説します。

塩谷純一郎
執筆者
  • 釣り歴15年
  • 釣り具の販売経験あり
  • 全国10都道府県へ遠征

北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。

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渓流釣りでフローティングミノーを使うメリット

昨今の渓流ルアーではシンキングミノーの人気が高く、新製品もシンキングミノーがほとんどを占めていますよね。

そんな中でフローティングミノーを選ぶメリットはどこにあるのでしょうか。

表層(シャローレンジ)を攻めやすい

フローティングミノーはその名の通り、表層に浮いた状態でステイするルアーです。

アクションを付けることで沈んで泳ぐので、表層狙いをしたいときはシンキングよりも操作しやすいメリットがあります。

渓流釣りでは浮くことがメリットになるタイミングも多々あり、タックルボックスには必ず備えておくべきと言ってもいいでしょう。

根掛かりを回避できる

渓流でも、流木や沈んだ人工物などに引っ掛かるシチュエーションが多々ありますよね。

ウェーディングしていれば取りに行くこともできますが、そうすれば途端に魚が散り、ポイントを1つ無駄にしてしまうことになります。

水が濁っているときなど、川底の状況が分からないときは、サーチするためにフローティングミノーを選択するのもいいでしょう。

アピール時間を多くとれる

シンキングミノーは黙っていると沈んでしまうので、魚にアピールするためには着底しないよう動かし続ける必要があります。

フローティングミノーであれば勝手に沈むことがないので、流れに任せてドリフトさせたり、アクションのピッチを落とすことも可能です。

魚を誘い出すときにはこの技術も有効になるので、厳しい状況でこそ選択したいルアーとも言えます。

アタリを目視できる

渓流魚は川に擬態する体色なので、ボトム付近だと目視で魚を確認するのが難しい時もあるでしょう。

食いが浅いとアタリを感じず見逃すこともありますが、フローティングミノーなら表層付近に誘い出し、目視でアタリを取ることも可能です。

魚のアタックを見られる面白さも、フローティングミノーの魅力と言えますね。

渓流釣りでフローティングミノーを使うデメリット

昨今、フローティングミノーが渓流であまり使われない傾向にあるのは、それなりのデメリットもあるからです。

以下のようなデメリットが気になるポイントでは、シンキングミノーやスピナー、スプーンなどと使い分けるといいでしょう。

飛距離がやや劣る

フローティングミノーは水面に浮かせるために、シンキングミノーよりも軽めのものが多いです。

このため重さに頼ったキャスティングができないので、シンキングミノーやスプーン、スピナーに比べて飛距離が劣るデメリットがあります。

その分ピンポイントへのキャスティングもしにくいので、ある程度腕を磨いて使う必要があります。

底にいる魚が狙いにくい

フローティングミノーは基本的には表層付近を泳がせるものなので、深場に潜む魚は狙いにくいです。

状況にもよりますが、基本的に渓流魚は底に着いていることが多いため、フローティングミノーでは誘いきれない場面もあります。

ただし泳がせたときの潜行レンジはモデルごとに違うので、特性を理解すれば使い分けで対応することも可能です。

上下の動きでアピールしにくい

昨今のシンキングミノーは、カウントダウンエリートやラウド、エデンなど、フォールでもアピールできるものが多いですよね。

フローティングミノーはそもそもフォールしないですし、沈ませた後に浮いていくのもゆっくりなので、上下の動きでアピールするのは難しいです。

上下の動きでアピールできないということは、アピールする方法が1つ減るというデメリットになります。

流されてポイントがズレる

フローティングミノーは、着水後から川の流れでどんどん流されて行ってしまいます。

つまり着水後すぐに巻き始めないと、狙ったポイントからどんどん離れて行ってしまうということです。

ベイトであればあまり気になりませんが、ベールを戻す動作のあるスピニングでは、着水後の操作があわただしくなるデメリットもあります。

渓流フローティングミノーの選び方

同じミノーと言うジャンルでも、フローティングとシンキングは根本的に違うもので、選び方も変わります。

フローティングミノーを始めて使う場合は、以下のポイントをチェックしてみましょう。

サイズ

渓流ミノーイングでは、使うルアーのサイズが重要なポイントになります。

小さすぎると魚からの視認性に劣りますし、大きすぎるとアタックしてこなかったり、ミスバイトも多くなります。

渓流ミノーでは主に4~6cm程度をよく使いますが、フローティングミノーの場合、もう少し大き目の7cm程度も選択肢に入れるのがおすすめです。

フローティングミノーは、狙えるレンジが限られ、波動も弱めなので、サイズでアピールするというわけです。

加えて大き目のフローティングミノーは重さも稼げるので、キャスタビリティも向上します。

もちろん小さめが効くシーンもあるので、4~7cmまでまんべんなく用意しておくのがベストです。

アクションの質

ミノーのスイミングアクションは大きく分けて2種類に分けられ、テールを振るウォブリング、ボディを旋回するローリングがあります。

一般的にフローティングミノーはウォブリング優位なものが多く、広く魚にアピールする能力に長けています。

また、渓流においてスイミングアクションよりも重要なのが、ロッドアクションでの動きです。

左右に大きく移動するダート、ボディーをばたつかせる平打ちなどがあり、これは魚の状況に応じて使い分ける必要があります。

ダートは潜む魚を追わせたい場合に有効で、平打ちはフラッシングで食い気を誘いやすいです。

時期や状況、狙いたいトラウトの種類などに合わせて使い分けましょう。

潜行レンジ

フローティングミノーもずっと表層を維持するわけではなく、巻き寄せたりアクションを付けることである程度沈んでいきます。

どれだけ深いレンジを潜行するかは各ルアーによって違うので、魚の居そうなレンジを狙うためには重視するべきポイントです。

渓流用ミノーではあまり言われませんが、バス用ミノーはリップの長さで「ショートビル」と「ロングビル」に分けられています。

これは渓流用ミノーでも見分けるポイントになり、リップが長いと深いレンジまで潜行しやすく、短いとシャローを攻めやすいです。

製品紹介にどれぐらい沈んでいくか書いていれば参考にできますが、もしない場合はリップの長さで予測を付けるといいでしょう。

カラー(色)

フローティングミノーの場合、シンキングに比べてゆっくり魚にアピールさせることが多いので、カラーは重視するべきポイントでしょう。

シンキングミノーでは、ルアーの視認性を得るために派手目なカラーも人気で、加えてフラッシングを生かすものも多いですよね。

これらはフローティングミノーでも有効ですが、加えてフローティングミノーではナチュラルカラーも非常に有効になります。

フローティングミノーは陸生昆虫に模すこともでき、ナチュラルカラーの虫柄プリントのフローティングミノーもあるほどです。

これはシンキングではできない誘い方なので、ぜひタックルボックスに隠し刀として備えておくことをおすすめします。

渓流フローティングミノーおすすめ12選

上記したポイントを踏まえて、おすすめの渓流用フローティングミノーを厳選してご紹介します。

同じルアーにもサイズのラインナップがある場合もあるので、リンクからチェックしてみてくださいね。

【ラパラ】
オリジナルフローター F5

ラパラ社の創始者、ラウリ・ラパラがデザインし、80年以上にわたり世界中で愛されている、歴史あるフローティングミノーです。

木製(バルサ)ボディが生み出す滑らかなスイミングアクションと、トゥイッチングでの落ち着きのあるアクションで、魚の本能を誘発します。

3、5、7cmのラインナップがあるので、渓流でも幅広く使いやすいでしょう。

【ラパラ】
フローティングジョイント J5

ハードルアーとは思えないほど滑らかなスイミングアクションで、魚の注目を集めるジョイントルアーです。

トゥイッチングへの反応はやや悪いですが、リトリーブスピードの緩急だけでも十分釣れるルアーになっています。

不思議とこのモデルは小さめの魚がアタックしてくることもあるので、状況に合わせて5、7、9cmまで用意してもいいでしょう。

【ラパラ】
BXミノー 7cm

引用:Amazon

ベイトを表現しやすいアクションと、飛距離を稼げるキャスタビリティを両立したフローティングミノーです。

ローリング優位のスイミングアクションと、トゥイッチングでは切れのある泳ぎを見せてくれます。

最小サイズで7cm(7g)と大き目なので、尺物狙いや大型ニジマスなどを狙いたい場合におすすめです。

【ダイワ】
Dr.ミノー2 42F

引用:Amazon

言わずと知れたダイワの人気トラウト用ミノーのフローティングタイプです。

非常に安定した使い心地で、ファストでもスローでもしっかり泳ぎ、ロッドアクションを付けるとその場にとどまりながらアピールしてくれます。

4.2、5、7cmと使いやすいサイズ展開に加え、定価1000円を切るお手頃価格なので、試しやすいモデルでもあります。

【ダイワ】
Dr.ミノー ジョイント 5F

キビキビとしたアクションを生み出す、ドクターミノーのフローティングジョイントモデルです。

ワイドリップがしっかり水を噛むので、スローリトリーブからファストリトリーブまでマルチに使えます。

可動することに加え、ウエイトが軽くキャスタビリティはやや劣るので、比較的近距離での勝負に使いたいルアーです。

【スミス】
F-セレクト 51mm

引用:Amazon

フローティングミノーのメリットを最大限生かすべく開発された、スローフローティング設計のルアーです。

低浮力設計になっているのでレンジキープ力が高く、かつ深いレンジを攻めることができ、なんでもこなせるミノーに仕上がっています。

平打ちでのアピール力も高いので、シンキング感覚のアクションでフローティングミノーを使いたい方にもおすすめです。

【スミス】
パニッシュ 55F

スタンダートなスリムボディにより、滑空飛行を安定させることでキャスタビリティを向上させたフローティングミノーです。

アクションはややローリングが強めのウォブンロールで、平打ちの強アピールに反応しない魚にも有効なアクションを生み出します。

キャスタビリティを生かして、フローティングミノーでピン打ちしたい場面におすすめです。

【フォレスト】
iFish FT 5F

固定ウエイトのメリットを生かし、ロッドアクションへの追従性を重視したフローティングミノーです。

スイミングアクションはウォブンロールで、やや背張りしたシルエットは、トゥイッチングすると強めに平打ちするのも魅力です。

また、強い流れの中でも飛び出しにくいので、アップダウンどちらに投げても使いやすいでしょう。

【ジャクソン】
トラウトチューン 55 フローティング

ウエイトバランスの見直しにより、切れのあるアクションを実現した、シャローレンジに強いフローティングミノーです。

重心を中心にまとめたことでアクションが出やすく、沈みすぎないスローなスピードでもしっかりアクションを出すことができます。

やや前傾でステイするので泳ぎだしのレスポンスもよく、ドリフトさせながらの釣りでも威力を発揮します。

【ティムコ】
シュマリ 67F

引用:Amazon

フローティングミノーのお手本のような素直な使い心地で、キャスタビリティも上々な使いやすいモデルです。

スイミングアクションはタイトローリング、水中でのトゥイッチングは小さくまとまる平打ちで魚にアピールします。

全長67㎜とやや大き目ではありますが、フローティングミノーの使い方の基本を学べるモデルとも言えます。

【パームス】
ナップディープ45F 45mm 2.7g

引用:Amazon

スロー目のリトリーブでナチュラルに魚を誘える、ハイプレッシャーゾーンにおすすめのフローティングミノーです。

弱った魚をイミテーションしたデザインに加え、流れの中を漂わせるようなアクションで、小魚を餌にする大型トラウトの捕食本能を誘います。

流れの入り組む場所よりは、流れの落ち着いたポイントで使いたいミノーです。

【バスデイ】
シュガーミノーSG 50F

引用:Amazon

近年の渓流用ミノーとしては珍しい、重心移動システムを搭載したフローティングミノーです。

ウエイトがシャフト上を移動するためウエイト位置の左右ブレが少なく、安定するのでPEラインを使った激しいアクションにも対応します。

もちろんキャスタビリティも抜群なので、キャスト精度を重視して釣りたい方にもおすすめです。

渓流フローティングミノーの使い方

よく疑問に思われる渓流でのフローティングミノーの使い方ですが、考え方を知っておけば難しいことはありません。

具体的にどういうポイントでどう使うのが有効か、パターンをご紹介します。

渇水時期のメインルアーに

フローティングミノーが特に威力を発揮するのが、夏場などで水位が下がった渇水時期です。

渇水時期は川全体がシャローのような状態になるので、フローティングミノーをメインで使うべき状況と言っていいでしょう。

浅場ではシンキングミノーも使いきれませんし、スピナーもブレードを回転させる余地がなく、アピールしきれないことも多いです。

フローティングミノーであれば表層からアクションを付けられるので、浅い場所でも的確に使用できます。

川全体の水深がひざ下程度に浅い場合は、潜行レンジの浅めのものを使うとより有効です。

表層付近の魚・表層に意識のある魚に

通常の水位で基本になるのが、表層付近を泳いでいる魚や、表層を意識した魚を狙う使い方です。

渓流魚は鳥が天敵になるため、底を泳いでいることが多いので、一般的にシンキングミノーが使われますよね。

一方で、フライフィッシングでは表層を漂わせるドライフライが有効なように、表層にいる虫も積極的に捕食します。

表層を意識している魚に対しては、ゆっくりアクションを付けながら誘い出せるのもフローティングミノーのメリットです。

魚が追ってくるまでは、あまり素早いアクションよりも、狭い範囲でアピールするようネチネチアクションを付けるといいでしょう。

落ち込み・プールに流し込む

フローティングミノーの浮くという特性を活かした使い方として、落ち込みやプールなどに流し込んでやるのも有効です。

渓流魚はこういったポイントで餌が流れてくるのを待っていることが多いので、あえて一段上の流れに打ち込んで、流し込んでやるというわけです。

シンキングだと岩肌を転げ落ちるように流れ込んで根掛かりも怖いですが、フローティングならナチュラルに落とし込むことができます。

流し込んで魚の注目を集めた時に、少しアクションを付けることで魚の食い気を誘うなどの技術も加えるとより有効です。

ボサ際狙い

これは小魚よりも虫として魚を騙す技術で、川に草がせり出したボサ際を狙うのもフローティングミノーでは有効です。

ボサ際では昆虫が草から落ちてくることもあるので、それを狙う魚がいたり、魚が身を潜めている場所でもあります。

シンキングでも狙うべきポイントですが、フォールだけでは食いつかず、アクションを付けると違和感を感じさせる場合もあるでしょう。

そういった場合にフローティングミノーを打ち込んで、そのままドリフトさせれば、虫系ルアーとしても使えるというわけです。

この場合はバッタなどの虫に近いサイズで、アピールカラーよりもナチュラル系のカラーのミノーをチョイスするといいでしょう。

まとめ

昨今の渓流ミノーイングではシンキングが主流ですが、フローティングミノーには様々なメリットと魅力が詰まっています。

使い分けでさらにそのメリットを生かすことができるので、様々なフローティングミノーでトラウトを狙ってみてくださいね。

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オリジナルフローター F5
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トラウトチューン 55 フローティング
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パームス
ナップディープ45F 45mm 2.7g
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