プラグやメタルジグなどのハードルアーは、ソフトルアーに比べて耐久性は高いですが、塗装はどうしても劣化してしまいますよね。
劣化した塗装はリメイクも可能で、ルアーのチューニングの一つとして再塗装を楽しむ方も多いです。
その際には元の塗装を剥がすのが適切ですが、ルアーにはどういった塗装剥がしが適しているのでしょうか。
今回はルアーのリメイクに必須の塗装剥がしについて、適したものの選び方やおすすめ商品、塗装剥がしの方法についてご紹介します。
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北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。
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ルアー塗装剥がしの選び方
塗装剥がし剤にはいくつかの種類があり、ブランクへのダメージを軽減するために、使用するルアーに合わせて選ぶ必要があります。
具体的にはどういった点に注意して選ぶべきなのかポイントを解説します。
なお、専用品はなくDIYで代用品を使用するため、使用方法や危険性を十分に確認して使用するようにしましょう。
また、使用されている塗料やルアーの素材は各社違うため100%確実な方法はなく、失敗を見越して試しながら使うようにしてくださいね。
樹脂系ルアー(プラグ・ミノーなど)の塗装剥がし
ペンシルやミノーなど、ブランクにプラスチックを使用したルアーの塗装を剥離させる場合は、素材へのダメージに注意が必要です。
塗装剥がしは主に有機溶剤を使用しているため、塗装を溶かしたり剥がすために長時間漬けると、プラスチックまで冒してしまうためです。
よく使用されているものはイソプロピルアルコールで、シンナーなどと比較し樹脂への影響が少ないメリットがあります。
ただし引火性が高く、肌や呼吸器、内蔵への影響も知られており、取り扱いには注意が必要です。
よく消毒液に使われるエチルアルコールも使用できますが、イソプロピルアルコールよりは時間がかかり、はがれにくいデメリットがあります。
また一部のメッキ系はこれらできれいに剥がれず、塩素系漂白剤などが効果的な場合もあります。
メタルジグの塗装剥がし
メタルジグの場合は、ブランクになる部分がオモリやタングステンなどの金属なので、樹脂系ルアーよりは使用できる塗装剥がしの種類は多いです。
具体的には、アセトンなどの強めの有機溶剤で効果的に塗装を落とすことができます。
アセトンはDIY用の塗装剥がし剤や除光液などに使用されており、百円ショップで用意することも可能です。
ただし引火性があり、濃度に応じて取り扱いに注意が必要なので、各商品の注意書きをよく確認して使用しましょう。
アセトンで落とし切れずに残ってしまった塗膜には、研磨剤やサンドペーパーを使用することで、より綺麗に仕上げることもできます。
スプーンの塗装剥がし
スプーンも素材が真鍮やアルミなどの金属が主なので、塗装剥がしは比較的しやすいルアーです。
塗装の場合はアセトンを使用して塗装を落としたり、研磨剤系の塗装剝がしも利用できます。
エリア用のマイクロスプーンなど樹脂を使ったものの場合、アセトンは使用できないので注意しましょう。
場合によっては塗料ではなくメッキで着色している場合があり、それらはアセトンで落とすことはできません。
メッキは塗料と違い塗膜がないので綺麗に落とすのは難しく、メッキの上に塗装すると密着性が悪いです。
剥がれるのを前提に足付けして塗装するか、ステッカーチューンなどがおすすめです。
ウッドルアーの塗装剥がし
ラパラのカウントダウンシリーズやハンドメイドルアーなど木製ルアーの場合、溶剤による塗装の剥離はできません。
漬け込んで溶剤が浸透するとブランクも分解してしまい、ボロボロになってしまうためです。
塗装することで比重も変わってしまいますし、基本的にリメイクは難しいものと考えておくといいでしょう。
どうしても再塗装したい場合は、サンドペーパーなどで下地処理し、塗装後ウレタンなどでコーティングするのがおすすめです。
ルアー塗装剥がしおすすめ8選
上記したポイントを踏まえて、ルアーの塗装剥がしに使えるアイテムをご紹介します。
製品ごとに使用方法や使用上の注意点があるので、リンクなどからよく確認して購入してくださいね。
【ビー・エヌ】
IPA イソプロピルアルコール 1000ml
脱脂や清掃、プラモデルの塗装剥がしなどのために販売されているイソプロピルアルコールです。
手指消毒用などのイソプロピルアルコールよりも純度が高く、塗装剥がしとしての確実性が高いメリットがあります。
筆者も使用したことがありますが、かなり強力な脱脂作用があるため、肌に付かないように作業することをおすすめします。
【プロスタッフ】
車用 燃料タンク水抜き剤 水抜き専門 200ml
ガソリンタンクに溜まった水分を除去するための添加材ですが、アルコールが使用されているので塗装剝がしの代用品として使われています。
比較的入手性もよく、容量も少なめなので、少数のルアーを作業したい場合にも適しています。
塗装剥がしは本来想定されている使用法ではないので、使用に十分注意しましょう。
【サイキョウ・ファーマ】
消毒用エタノールIP「SP」 500mL
エチルアルコールを主原料に使用した、消毒用アルコール剤です。
手指消毒用に希釈してあるので、作業環境的にイソプロピルアルコールを使うのが難しい場合や、肌への影響を極力抑えたい方におすすめです。
イソプロピアルコールに比べて塗装を剥がす能力には劣るので、ルアーのブランクを冒さない程度に、繰り返し作業するといいでしょう。
【花王】
キッチンハイター 台所用漂白剤 大容量 1500ml
ルアーのメッキが剥がれないときにおすすめ、キッチン周りの除菌や漂白に使われる塩素系洗浄剤です。
アルコールやアセトンなどで処理しても落ちないメッキ部分があるときに、水道水で2~3倍に希釈して使用します。
アセトンなどに比べると扱いやすいですが、強力な薬剤であるのには違いないので、説明書きをよく読んで使用しましょう。
【アサヒペン】
塗料はがし液 100ML
塗料の剥離に幅広く使用される、比較的扱いが容易な塗料剥がし剤です。
塗装を剥がしたいルアーの塗面を軽くサンディングし、濃度があるので塗りつけておくことで塗装を剥がすことができます。
樹脂系ルアーにはブランクに影響が出る場合があるので、メタルジグやスプーンなど金属系のルアーにおすすめです。
【pa】
アセトンリムーバー rem02
主にネイルアートを落とすときに使用されるアセトンリムーバーです。
一般的なネイル用リムーバーと違い香料などが含まれず、アセトンの濃度も高いので、メタルジグやスプーンなどの塗装剥がしに効果が期待できます。
再塗装する際に塗料の付いた筆を洗うときなどにも利用できるので、ルアーのリメイクに幅広く活用できます。
【東邦産業】
EX塗料共通うすめ液 100ml
ルアーのコーティング剤を希釈するためのうすめ液で、塗装剥がしの効果も期待できるアイテムです。
ルアービルディングやリメイクにはコーティングが必須なので、このアイテムで塗装剝がしとコーティング剤の希釈両方に対応できます。
ややコスパには劣りますが、釣り具系の通販でも購入しやすいので、まとめての購入もおすすめです。
【ドーイチ】
ハード接着剤はがし液 PR200 お試しミニタイプ 20ml
瞬間接着剤を溶かして剥がすためのリムーバーですが、溶剤が配合されているので塗装剥がしとしても使用できます。
漬け込む用途には不向きですが、漬け込んだ後に溝に残った部分などに塗布するのに適しています。
樹脂系にはダメージが大きいので使用できませんが、金属系ルアーの作業に1つ用意しておいて損のないアイテムと言えます。
ルアーの塗装の剥がし方
溶剤を容器などに取って、そこにルアーを漬け込んでおくと、ルアーの塗膜に浸透し、シワができるので、それをブラシなどで除去しましょう。
漬け込む前にやすりで軽く塗膜を傷付けると素早く効果が出る場合もあるので、サンドペーパーも用意しておくのがおすすめです。
漬け込む時間はルアーの塗装の状態や質によるので、観察しながら作業するといいでしょう。
樹脂系ルアーの場合はブランクへの負担を考え、長時間の漬け込みは避けるのがおすすめです。
溶剤を入れる容器は、その溶剤に対して耐性があるものが必須で、場合によっては溶けたり割れたりする場合もあるので注意が必要です。
また、使用後の溶剤は排水溝に流すのは危険なので、適切に処理する必要があります。
まとめ
ルアーは塗装がだめになっても、リメイクすることで再利用が可能です。
紹介したような塗装剥がしを使用することで簡単に元の塗装を除去できるので、安全には十分注意しながら活用し、ルアーのリメイクを楽しんでくださいね。
ルアー 塗装剥がしの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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