ミノーはリップの有無により2つに別けられリップが付いていないものをリップレスミノーと呼んでいます。
主にシーバスや青物釣りで使われスレた魚やシャローレンジの攻略には欠かせないルアーの1つです。
見た目はシンプルな形をしていますが食わせる力が強いので1つ持っていると便利です。
そこで今回はリップレスミノーを使うメリット、デメリット、そしておすすめ商品をまとめました。
選び方や使い方、自作の方法も合わせて記載したのでリップレスミノーを詳しく知らない方のお役に立てれば幸いです。
- 釣り歴20年
- 釣り大会の出場経験あり
静岡県在住。 小学生のころ、父とサビキ釣りをきっかけに釣りに熱中するようになりました。 ルアー釣りがメインですが、餌での上物釣りや底物釣りまで幅広いジャンルを楽しんでいます。 魚は釣るのも食うのも大好きで釣りバカ人生まっしぐらです。 釣り方や魚への拘りが強く数釣りよりも理想の釣りを求めています。 現在の目標はイシダイ70㎝オーバーです。 離島まで足を運んでもなかなか出会えない王者の魅力に憑りつかれてしまいました。
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目次
- 1 リップレスミノーとは
- 2 リップレスミノーを使うメリット
- 3 リップレスミノーを使うデメリット
- 4 リップレスミノーの選び方
- 5 リップレスミノーおすすめ12選
- 5.1 【ダイワ】モアザン シャローアッパー スリム 160F-SSR
- 5.2 【シマノ】エクスセンス ゴリアテハイ キョウリン 95F
- 5.3 【ガイア】エリア10 100㎜
- 5.4 【ティムコ】ナイトレイドF 90mm
- 5.5 【タックルハウス】TKLM90 90㎜
- 5.6 【アムズデザイン】コモモ HD 125mm
- 5.7 【邪道】スーサン 75㎜
- 5.8 【スカジットデザインズ】ハイドシャロー 120㎜
- 5.9 【ジャクソン】ピグミーボックス リップレス 48mm
- 5.10 【スミス】シラスミノー 48㎜
- 5.11 【スミス】チェリーブラッド LL S 70mm
- 5.12 【DUEL】ハードコア ミッドダイバー (F)
- 6 リップレスミノーの使い方
- 7 リップレスミノーは自作できる?
- 8 まとめ
リップレスミノーとは
リップレスミノーとは名前の通りリップの付いていないミノーを区別する言葉です。
元々はシャローレンジにステイするシーバスを攻略する為に作られたミノーです。
その為、シーバス釣りでは欠かせないルアーとして位置づけられており名作と呼ばれるルアーも多く存在します。
リップが無いので水流によって派手なアクションを起こさず、アピールの少ないナチュラルな誘いを掛ける事が出来ます。
ふらふらと泳ぐ弱ったベイトの動きをリアルに再現出来るので魚にプレッシャーを与えません。
また、リトリーブで深く潜らずシャローレンジをキープしながら浮いた魚にアプローチする事が出来ます。
このようにシャーレンジを繊細に探る釣りを楽しめるのがリップレスミノーの特徴なのです。
リップレスミノーを使うメリット
弱ったベイトを演出しやすい
リップが付いていないので水を後方に受け流し、どんな速度でリトリーブしても派手なアクションを起こしません。
弱ったベイトがふらふら泳ぎながら水面を漂っているアクションを演出できるので活性の低い魚にも口を使わせる事が出来ます。
派手なロッドアクションを加えて泳がせる必要がないのでただ巻きだけで勝負出来、初心者でも簡単に使いこなせます。
シャローレンジを攻略出来る
ミノーはリップに掛かる水の抵抗で深いレンジまで潜航していく特徴を持っています。
その為、リップを持たないリップレスミノーはどんな速度で使用しても潜航する事がありません。
シャローレンジをしっかりキープして泳いでくれますから浅い場所にステイする魚の攻略が可能となります。
水面直下を引く事も出来るので表層を意識しているのにトップには出てこない魚も攻略も可能です。
魚にプレッシャーを与えない
リップレスミノーは水の流れを後方に受け流すシルエットを持っているのでアクションが控えめです。
その為、魚を必要以上に刺激する事が無くプレッシャーを与えないので繰り返し同じ場所でもキャスト出来ます。
激戦区で先に叩かれたポイントをランガンしても魚に口を使わせる事が出来るので非常に便利なルアーです。
根掛りを軽減出来る
シャローエリアはボトムに牡蛎殻が沢山堆積している場所も珍しくありません。
また、磯場も岩がゴツゴツしておりミノーを引くとすぐに根掛りを起こすので釣りになりません。
しかし、常にシャローレンジを泳がす事が出来るリップレスミノーを使えば根掛りを避けられます。
特にゴロタ浜からの釣りではピックアップ寸前までボトムを擦らないのでこのメリットをより強く感じられます。
イレギュラーアクションを起こしてくれる
リップが無いので流れに変化のある場所へ差し掛かるとボディ全体で受け止める事になります。
その為、平打ちなどのイレギュラーアクションをただ巻きしているだけでオートマチックに演出してくれるのです。
これは構造上の問題ですからどんなリップレスミノーを購入してもこのメリットを感じる事が出来ます。
リップレスミノーを使うデメリット
波が高い荒れた日は苦手
リップレスミノーは表層を泳ぐ特性を持っているので荒れた海で使用すると波にのまれてアクションが安定しません。
ヘッドの傾斜だけで水の抵抗を受けるので強すぎる流れでもアクションが破綻してしまう事があります。
リップ付きに比べて安定性が悪いので波が静かで流れの緩やかなポイントに使用が限られてしまいます。
水深のある場所では使えない
リップレスミノーは自重以外に潜航する条件を持っていないのでシャローレンジ以外を探る事が出来ません。
深さのある港湾部やボトムに張り付く魚の攻略は不可能ですから他のルアーにチェンジするしか無いのです。
水面から1mまでのレンジを攻略するルアーとして割り切り、他のルアーと併せて持ち歩くようにして下さい。
見た目が似ており商品選びに困る
リップレスミノーは殆どの商品が似たような形をしておりサイズが同じだと特徴を一目で見分ける事が出来ません。
特徴が判らないと言う事は使い方が判らない、泳ぎが想像出来ないと言う事に繋がるので何を見て選んで良いのか判らなくなります。
リップ部分の断面積、角度を見ればある程度の動きは予測出来ますが、実際にキャストしてみないと判らない部分も多いです。
リップレスミノーの選び方
レンジをチェック
リップレスミノーは基本的に表層を攻める設計が施されていますが商品によってレンジが大きく異なります。
深く潜るもので100㎝、シャローレンジに特化した商品ですと30㎝程しか潜りません。
自分が通う釣り場で使用する場合、どのレンジを攻めるのが効率的か考えて商品を選択して下さい。
ヘッドの角度が垂直に近くなる程、リトリーブした時に水の抵抗を大きく受けるので泳ぐレンジは浅くなります。
アクションの強さを確認
リップレスミノーはアピール力の弱いナチュラルなアクションを引き起こしますがそれでも商品よって強弱があります。
中には敢えてアクション無くす事でスレた魚に口を使わせるチューニングを施した商品も存在します。
パッケージやメーカーのHPにアクションの強弱が記されていない時はヘッドの面積をチェックして下さい。
ヘッドの面積が大きい程、アクションは大きくなりますし小さいとシンプルでタイトなアクションを発生します。
ベイトにサイズを合わせる
リップレスミノーはベイトフィッシュが弱って水面を流されるイメージで使用する事が多いルアーです。
その為、釣り場で見掛けるベイトフィッシュにサイズを合わせるチョイスをすれば魚に違和感を与えません。
ベイトフィッシュが見当たらない時はサイズローテンションを掛けながらHITする大きさ探ります。
その為、3種のサイズを揃えておけばシルエットの違いで食わせる釣りが楽しめます。
カラー
リップレスミノーはアクションによるアピール力が弱いのでカラー選びが非常に大切です。
しっかりシルエットを目立たせて気を引かなければ離れた場所の魚が気付いてくれません。
最もオールマイティに使用出来るのはイワシやアジなどのナチュラルカラーです。
ナイトゲームではグローカラーや目でルアーの位置が確認しやすいイエローバック、ホワイトがおすすめです。
迷った時は魚種によって大抵は定番カラーが決まっているのでそちらを選択すれば間違いありません。
ここに古くからどんな魚にも有効と言われているレッドヘッドカラーを加えておけば殆どのシーンをカバー出来ます。
リップレスミノーおすすめ12選
【ダイワ】
モアザン シャローアッパー スリム 160F-SSR
バチパターンやサヨリパターンの攻略に使用出来るシーバス用のリップレスミノーです。
160mmのロングボディを持っていますがデッドスローで使用してもタイトなローリングアクションを発生します。
スリムロング系のミノーは立ち上がりが良くありませんが、ダイワ独自の重心移動システムで泣き所が改善されています。
【シマノ】
エクスセンス ゴリアテハイ キョウリン 95F
オフショからキャスティングで青物を狙う釣りや磯からのヒラスズキ狙いに最適なリップレスミノーです。
潜航水深は20~50㎝と浅く表層のベイトを追ってナブラが発生しているシーンで活躍します。
また、ドリフト釣法では弱ったベイトがゆらゆらと流される演出が出来るので大型のシーバス狙いにも最適です。
【ガイア】
エリア10 100㎜
ローリングアクションを発生しますがほぼ動かないと表現した方が正しいリップレスミノーです。
シーバス釣りに適しており流れに乗せて糸ふけを取りながらデッドスローで巻くと魚がHITします。
ロッドを立てると綺麗な引き波を立てる事も出来るのでバチパターンやハクパターンの攻略にもおすすめです。
【ティムコ】
ナイトレイドF 90mm
カタクチイワシなどに付いたシーバスや青物の攻略におすすめのリップレスミノーです。
ボディに厚みがあるのでアピール力が強く濁りの入った日でもしっかり魚にアプローチ出来ます。
誰が使っても引き波を立てやすくシーバスのバチパターン攻略として有名なルアーです。
飛行視程も安定しておりロングキャストで広範囲を探るパイロットルアーとしても使えます。
【タックルハウス】
TKLM90 90㎜
立ち上がりの速さを意識して作られており着水と同時に安定した泳ぎで魚にアプローチする事が出来ます。
非常に軽いルアーですがボディ樹脂に厚みを持たせてあるのでストラクチャーにぶつけても壊れにくいのが特徴です。
連続トゥイッチを加えればスライドアクションを発生してビッグプラグに負けないアピール力が発揮されます。
【アムズデザイン】
コモモ HD 125mm
ローリングアクションとウォブリングアクションを高次元で融合させたリップレスミノーでサーフからフラット狙いにおすすめです。
巻き速度によって5~50㎝のレンジをコントロール出来、デッドスローで巻いても滑らかなアクションが損なわれません。
空気抵抗が少なく飛距離を出しやすいので風が強い日の切り札としても使用出来ます。
【邪道】
スーサン 75㎜
ハイピッチなローリングアクションを発生するシーバス用のリップレスミノーです。
レンジキープ力に優れており速度に変化を付けながら魚にアプローチする事が出来ます。
コンパクトなボディをしていますが飛距離も出しやすく広範囲を探る釣りにも最適です。
シーバスに限らず表層を意識したクロダイなど様々な魚を狙う事が出来ます。
【スカジットデザインズ】
ハイドシャロー 120㎜
水押しの強いリップレスミノーで強い流れの中でも安定した泳ぎを見せてくれます。
サーフの引き波にも負けませんからフラットフィッシュ狙いにもおすすめです。
30~90㎝のレンジを攻める事が出来、ロッドワークに対してレスポンス良く反応します。
ただ巻きすると水の流れを受けてオートマチックに平打ちするので初心者でも簡単に使いこなせます。
【ジャクソン】
ピグミーボックス リップレス 48mm
ソルトだけでなくネイティブトラウトでも使用出来るシンキングタイプのリップレスミノーです。
源流の強い流れの中でもひっくり返る事が無いのでリップ付きミノーの感覚で使えます。
シンキングタイプなので沈下速度が速く効率的に狙ったレンジを泳がせる事が出来ます。
適度な引き抵抗が伝わるのでルアーの位置が把握しやすくアクションも入れやすいのが特徴です。
【スミス】
シラスミノー 48㎜
アジやメバル、カマスなどライトゲーム全般をカバー出来るリップレスミノーです。
シラスなど小型のベイトを偏食している魚でしたら全てに通用する実力を持っています。
サスペンド仕様になっているので水中を漂うようにステイさせて魚にアプローチ出来ます。
殆どアクションを発生しないストレートスイムが特徴でストップ&ゴーで食わせる釣りも得意です。
【スミス】
チェリーブラッド LL S 70mm
ラウンドロック系サクラマスの釣りに最適なリップレスミノーで固定重心特有の立ち上がりの速さを持っています。
ロードワークに対するレスポンス性が高くダートやトゥイッチでアクションによる食わせも楽しめます。
沈下速度が遅くブレイクを丹念にアプローチする釣りも得意としておりドラッキング状態でも潜らないので根掛りを起こしません。
【DUEL】
ハードコア ミッドダイバー (F)
移動重心タイプのリップレスミノーで飛行姿勢が安定しており抜群の飛距離を生かして広範囲を探れます。
流れの変化でオートマチックにバランスを崩すのでただ巻きでは反応しない魚もバイトに持ち込めます。
また、レンジキープ力に優れているので足場の高い釣り場で使用してもピックアップ寸前のバイトが獲り易いです。
リップレスミノーの使い方
リップレスミノーはリップ付きに比べてウォブリングの幅が小さくナチュラルなアクションを引き起こします。
この特性を生かすためにアクションを入れないデッドスローのただ巻きで使用するのが基本です。
反応が無い場合はトゥイッチを入れれば水を後方に受け流すので自然なスライドアクションを発生します。
また、ドリフト釣法に適したルアーでありベイトが居る位置やストラクチャーに上手く流し込めば違和感なく食わせる事が出来ます。
基本的にミノーと使い方は同じですがデッドスローで使うのが基本と覚えておいて下さい。
リップレスミノーは自作できる?
リップ付きミノーを使って橋脚周りの様なストラクチャーを攻めているとぶつけてリップを破損する事があります。
リップを修理する方法もありますがリップレスミノーに改造する方が手間は掛かりません。
勿論、お気に入りのミノーがある場合はリップを削って改造しても構いません。
リップをニッパーで切り取ってヤスリで綺麗に慣らすだけですから誰でもチャレンジ出来ます。
ポイントはリアフックをフロントフックに対してワンサイズ大きくする事です。
そしてアイの角度をペンチで少しだけ上向きにすればリップレスチューンの完成です
デッドスローで巻けば弱った魚が頭を少し上げながら泳ぐ姿を再現出来ます。
市販品で自分好みの商品が見つからない時は自作して楽しむ方法も有りなのです。
まとめ
リップレスミノーはアクションが大人しいので敬遠する人も居ますがスレた魚の攻略には欠かせません。
波が静かな日に表層を攻める釣りではリップ付きミノーよりも強い事があります。
アクションを加えないデッドスローのただ巻きだけで使えますから初心者の方もぜひ、お試し下さい。
リップレスミノーの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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