日本三大怪魚の一角を担い、日本のサケマス類最大の大きさを誇る魚、イトウ。
近年生息数が減少しているが、残された数少ないエリアではルアーで狙うことができます。
今回はそんなイトウ釣りにおすすめのルアー、特にミノー・スプーン・ワームを紹介していきます。
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イトウ釣りルアーの種類や使い方（アクション）、カラーの選び方
ミノー
ミノーはトラウトフィッシングでは定番となっている魚を模したルアー。
イトウは1mを超えるものも少なくありません。
大型のイトウの口は大人の拳がすっぽり入ってしまうほど大きく、ルアーもそれなりの大きさのものを使うのがベター。
10㎝以上のバス用・ソルト用ミノーがおすすめです。
アクションはタダ巻きやジャークに好反応を示し、状況によってこれらのアクションを使い分けると良いでしょう。
シンキング・サスペンド・フローティングのどのタイプのミノーでも釣れますが、釣りをするフィールドの水深・魚の活性等によって使い分けるとより好釣果に繋がります。
スプーン
スプーンもミノーと同じくトラウトフィッシングでは定番のルアーです。
ミノーと同様大きめのスプーンがおすすめで、10～18g程度のものを揃えておくと困らないでしょう。
スプーンは多彩な誘い方ができることがメリットとして挙げられます。
カウントやリトリーブスピードを変化させることによって様々なレンジを探れるほか、ボトムバンプやリフトアンドフォールでボトム付近の魚に対してアピールすることができます。
ワーム
トラウトフィッシングにはなじみのないワームですが、イトウ釣りではよく用いられているルアーのひとつです。
というのも、イトウと他のサケマスとの間にはバイトの方法に違いがあることが理由として挙げられます。
ついばむようなバイトが多い他の渓流魚には、ミノーやスプーンのようなフックが外に付いたルアーが効果的ですが、イトウはバスやシーバスのような吸い込みバイトで餌を捕食します。
そのため、フックが隠れるようなワームでもイトウはフックアップしやすいのです。
特にハイシーズンにはミノーやスプーンにスレたイトウが多くなるため、艶めかしい動きのワームが効果的です。
イトウ釣り用ミノーおすすめ5選
【OSP】
ルドラ スペック2 130 SF
バス用のジャークベイトであるルドラシリーズですが、13㎝というサイズ感やレンジ等、イトウ釣りにぴったりのルアーです。
ノーマルタイプのF、MSF、SPでも釣ることができますが、固定重心&サイレント仕様のスペック2は釣り人の多いハイプレッシャーエリアでも効果的です。
特にイトウは長寿であることが知られ、1mほどの個体は20年近く生きているため多くのルアーには反応しません。
そんな魚に口を使わせるのにおすすめです。
【ジャクソン】
アスリート12ss
北海道に生息するイトウは淡水域のみで生活するわけではありません。
淡水域で成長したイトウは海へ下り、さらに大型に成長することが知られており、この「海イトウ」を狙う釣りも人気があります。
そんな海イトウを狙う際におすすめなのがこのアスリート12ss。
海サクラマスや海アメマス狙いでも定番のアスリートシリーズはイトウにも効果的です。
海でイトウをメインで狙う際にはフックはシングルに交換し、ランディング後も弱らせないようにしましょう。
【ラパラ】
CDJ-11
ラパラのCDJ-11は古くからイトウ釣りの定番ルアーとして知られています。
主に淡水域で使われるルアーですが、河口域から上流域までどんなエリアでもイトウの反応が得られる優秀なルアーです。
ウッド素材のため重さの割にフォールスピードは遅く、スレた魚をスローに誘う際に効果的です。
シングルフックに交換する際はフックアイの向きがフロントとテールで異なることに注意が必要です。
【ラパラ】
13F
同じくラパラのミノー、13Fも昔からイトウ用ルアーの定番とされているミノーです。
13F はラパラの創設者ラウリ・ラパラ氏が最初に作ったと言われるオリジナルフローターのひとつで、ビンテージ感あふれるビジュアルがたまりません。
素早い立ち上がりを特徴としており、フローティングのためスローリトリーブでもしっかりとアクションし弱ったベイトフィッシュを演出します。
【ティムコ】
シュマリ110F
ティムコのシュマリ110Fはモンスタートラウト用に開発されたミノーです。
超ハイプレッシャーフィールドで結果を残してきたこのミノーがイトウに対しても効果的であることは言うまでもありません。
イトウの生息する湿原河川の下流域は水深が浅いフィールドが多く、表層を探ることができるこのミノーが最適です。
また、後方固定重心のため、フローティングミノーの中では抜群の飛距離を誇ります。
イトウ釣り用スプーンおすすめ5選
【ティムコ】
ライトニングウォブラー14g
ティムコの名作スプーンであるライトニングウォブラーもイトウに対して効果的なルアーのひとつ。
ライトニングウォブラーの特徴であるスライドアクションも湿原河川では出番が多く、ひらひらとスローに魚を誘います。
また、テールに重心が偏っているため飛行姿勢が安定し飛距離も抜群。
水深に応じてウエイトを変えて使うことで好釣果に繋がります。
【ダイワ】
チヌークS14g
発売以来多くのトラウトアングラーからの支持を得てきたダイワの名作スプーン、チヌークSでもイトウを狙うことができます。
なかなか本命を釣り上げることが難しいイトウ釣りでも、スプーンを使うとエゾウグイやヌマガレイ、アメマスなどの外道が掛かるため楽しむことができます。
イトウ狙いには10g、14g、17gがおすすめ。
純正のフックはオーナーのシングルフックですが、イトウを相手にするには力不足ですので交換をおすすめします。
【沖縄ルアー】
蛙スプーン14g
タマンをはじめとした魚を狙うリーフでの釣りのために開発された蛙スプーンですが、近年トラウト狙いでも人気を集めています。
イトウもそのターゲットのひとつ。
蛙スプーンは幅広いリトリーブスピードに対応しており、状況にあわせて様々な使う方ができます。
なかでもおすすめなのがリフトアンドフォールです。
蛙スプーンはひらひらとローリングしながらフォールすることが特徴で、他のスプーンでは引き出すことのできないバイトを得ることができます。
【アングラーズシステム】
バックスデイトナ15g
サクラマスを狙う本流トラウトでは定番スプーンとなったバックスもイトウ狙いに効果的です。
ノーマルのモデルは軽すぎるため、デイトナモデルやノーザンバックス等の重量の重いものがおすすめ。
背面の加工がノーマルモデルとは異なるので、アクションにどう影響してくるのか気になるところです。
重量は重いですがフォールスピードは比較的遅いので浅いフィールドでも十分使うことができます。
ノーマルモデルも上流域では問題なく使えるため、上流域を攻める際には持っておくとよいでしょう。
【スミス】
ヘブン13g
スミスのヘブンはフォールの速い、深場攻略用スプーンであることが特徴。
分厚く細身のボディは沈降速度を上げ、浮き上がりを抑えているほか、空気抵抗が少ないため飛距離を出したいときに最適です。
流れの速いエリアや水深の深いポイントを攻めたいとき、ボトム付近を探りたいときに活躍する便利なスプーン。
ワレットに忍ばせておいて損はないでしょう。
イトウ釣り用ワームおすすめ2選
【ゲーリーヤマモト】
6インチグラブ
バス釣りの印象が強いゲーリーヤマモトのワームでもイトウを釣ることができます。
イトウの口はトラウトの中でも大きく、小型のイトウのバイトでも大きなワームがすっぽり口の中に納まってしまいます。
そこで、ボリュームのある6インチグラブの出番です。
大きなカーリーテールはスイミング・フォールの際に強烈にアピールし、イトウのバイトを誘います。
また、比重の大きなワームなので飛距離も抜群。
スレたイトウにはナチュラル系のカラーがおすすめです。
【ノリーズ】
シュリルピン6.5インチ
イトウの棲む湿原河川には、ウグイやアメマスのほかに、ドジョウやフクドジョウのような底生のベイトフィッシュが多いエリアも存在します。
そんなエリアに最適なワームがこのシュリルピンです。
テキサスリグやネコリグなどでボトムをついばむベイトフィッシュを演出するとイトウの反応が得られることでしょう。
口の大きなイトウを狙う際には最も大きな6.5インチがおすすめ。
バイトがあったら魚がワームを食い込むまで送り込んでからフッキングしましょう。
まとめ
今回はイトウ釣りにおすすめのルアーを紹介しました。
現在、イトウは限られたエリアにしか残されていない貴重な魚。
そのため、釣れた魚はしっかりと蘇生してからリリースし、産卵期にあたる4～5月の釣りは控えるようにしましょう。
皆さんが足を踏み入れるフィールドはイトウ達の残り少ない「聖域」であることを忘れずに、魚にも環境にも負荷の少ない釣りを心がけましょう。
イトウ釣りのルアーの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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