イトウは北海道のごく限られた地域にのみ生息する日本最大級の淡水魚。
近年は生育環境の悪化等が原因となって個体数が減少し、環境省レッドリスト絶滅危惧IB類 (EN)に指定されています。
その希少さから「幻の魚」とも呼ばれることも。
そんなイトウですが、キャッチアンドリリースに充分留意すればルアーで狙うことが可能です。
今回はそんなイトウを狙うためのタックルを解説し、おすすめのロッドを紹介していきます。
- 釣り歴18年
- 年間釣行250日超え
愛知県出身・北海道在住。現在の主なターゲットはトラウトで、ブラウントラウト・ニジマス・アメマス・サクラマスを狙っています。ときにはイトウを狙うことも。また自宅が海の近くなのでソルトの釣りにも力を入れています。誰もが驚くような大物を釣り上げるため、腕を磨く毎日を送っています。
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目次
イトウ釣りに使うロッドの特徴
イトウは最大で1mを超える非常に大きな魚。
そんな大魚と渡り合うため、イトウ用のロッドにはパワーが必要です。
大物を視野に入れた釣りを展開する場合は、最低でもMH程度のパワーがあると良いでしょう。
イトウ釣り専用のロッドはどのメーカーも展開していないため、怪魚ロッドやバスロッド・シーバスロッドなどを流用することが一般的です。
また、イトウはサケ科の魚で、川で生まれ海や湖に降海・降湖して大きく育ったのち、産卵や越冬のために川と海を行き来します。
そのため、イトウは海・湖や河川の下流部だけでなく河川の上流でも狙うことができ、そのフィールドに合わせてロッドレングスを使い分けることが重要です。
イトウ釣り用ロッドの選び方”河川上流~中流”に適したロッド
長さ
イトウの生息する河川の上流域はまさにジャングル。
背丈よりも高い藪を漕ぎ、枝をかき分けてポイントをめぐるため、取り回しのしやすい短めのロッドがおすすめです。
とは言っても、イトウが掛かった際に倒木などのカバーに突っ込まれないよう、ある程度の長さはあった方がベター。
川幅が3m未満の川では6フィート前後、川幅がそれ以上ある場合には7フィート前後のロッドが最適でしょう。
パワー
上流域は、魚が身を隠しやすい倒木などのカバーが豊富。
そのため、掛けた魚をカバーから引きはがせるだけのパワーのあるロッドでなくてはなりません。
メーター級のイトウのパワーは凄まじく、MH以上のパワーのロッドがおすすめです。
リールの種類
先述したように、上流域でのイトウ釣りは魚との力比べのようなもの。
また、上流域ではルアーをカバーの中のようなピンポイントに撃ちこむような釣りをすることとなります。
より巻き取り力があり、ピッチングなどでルアーをカバーに撃ちこみやすいベイトリールがおすすめです。
“河川中流~下流・湖沼”に適したロッド
長さ
河川の中流~下流・湖沼は開けた場所で釣りをすることが多く、魚も沖を回遊することがあるため少し長めのロッドがおすすめ。
7~8フィート前後が使いやすいでしょう。
パワー
中流域・下流域・湖沼では10g前後のルアーを使うことが多く、MHクラスのロッドでは快適にキャストすることが困難となります。
また、水中にカバーの無いオープンなエリアがほとんどで、魚を走らせるファイトが可能なため、上流ほどのパワーは必要ありません。
そのため、10~20g程度のルアーを快適にキャストできるML~MHクラスのロッドがおすすめ。
“河川下流~河口、サーフ”に適したロッド
長さ
下流域や河口・サーフのようなエリアでは魚の回遊を待つ釣りとなります。
より広範囲を探り、沖を回遊する魚を狙うには飛距離が必要となるため、長めのロッドが有利です。
下流域では9フィート前後、河口・サーフでは9~11フィートのロッドがおすすめです。
パワー
イトウはサケやサクラマスのように小さな魚が降海するのではなく、上流域で数年成長した個体が海へ下ります。
そのため、下流域~河口・サーフはイトウ釣りのエリアの中でも最もアベレージサイズが大きいエリアです。
メーターオーバーが掛かる可能性もおおいにあるため、MH以上の強めのタックルがおすすめです。
【イトウ釣り】”河川上流~中流”に最適なロッドおすすめ4選
【シマノ】
ワールドシャウラ15103RS-3
シマノが誇るハイエンドロッド、ワールドシャウラの1本です。
5フィート10インチと少し短めですが、イトウの棲む湿原河川を駆け回るのには最適。
至近距離からサイトでイトウを狙うのにもってこいのロッドです。
【ツララ】
アプサラス68
怪魚ロッドメーカーとして有名なツララのロッドです。
雷魚をターゲットとしたロッドですが、雷魚と同様カバーに潜むイトウを狙うのにもぴったりの1本。
トップウォーターやビッグベイトでエキサイティングにイトウを狙いたい方におすすめです。
【フィッシュマン】
BC4 5.10MXH
北海道を拠点としているベイトロッドメーカー、フィッシュマンのロッドもイトウ狙いにおすすめ。
特にBC4 5.10MXHは大型のイトウをカバーから引きはがすのに十分なパワーを持った、短く強い剛竿。
4ピースで仕舞寸法49㎝ととてもコンパクトなため遠征にも最適です。
【テイルウォーク】
ナマゾンモバイリーC674MH
テイルウォークのバーサタイルロッド、ナマゾンモバイリーは値段が低めの設定となっており、これから上流イトウに挑戦してみたい方におすすめです。
どのモデルも上流イトウに向いたスペックを持っていますが、特にC674MHは少し長めレングスを活かしたトリッキーな攻め方のできる1本です。
【イトウ釣り】”河川中流~下流・湖”に最適なロッドおすすめ4選
【シマノ】
ワールドシャウラ2832RS-2
先ほど紹介した15103RS-3と同じく、ワールドシャウラシリーズのひとつ。
こちらはスピニングモデルで、8フィートを超えるレングスやしなやかに曲がるブランクスも相まって飛距離を出しやすいロッドです。
しなやかに曲がる一方でバットには芯があり、大型のイトウをいなして寄せることができます。
【テンリュウ】
レイズRZ842S-MMH
2021年に追加された、テンリュウのレイズシリーズのひとつです。
PEラインだけでなく、ナイロンラインにも適したガイド設計となっています。
伸びのあるナイロンラインを使用することで、伸びがなく力がダイレクトに伝わるPEライン使用時に比べ魚を暴れさせず、バラシを軽減できます。
【パームス】
レラカムイRKSS-89H
北海道でのトラウトフィッシングにフォーカスしたレラカムイシリーズの1本。
支笏湖や洞爺湖などのモンスターレイクでの釣りに最適なRKSS-89Hは朱鞠内湖などのイトウの棲む湖沼での釣りにも最適。
また、川幅のある下流域での釣りにも対応しています。
【メジャークラフト】
ファインテールFSX-822MH
メジャークラフトのトラウトロッド、ファインテールシリーズの中でも最もパワーのある1本。
ブランクスはしなやかに曲がる一方でバットは力強く、イトウとのファイトでも主導権を握ることができます。
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【シマノ】
ワールドシャウラBG 2953R-3
シマノの新たなワールドシャウラ、ワールドシャウラBGは長尺にフォーカスした新シリーズ。
そのなかのひとつ、2953R-3は遠投性能に長け、テクニカルにルアーを操作できるバランスの良いモデル。
バットからしなやかに曲がり、イトウの引きにも追従します。
【ツララ】
グリッサンド90
ただ硬いだけのロッドではなく、よく曲がる力強いロッドで、下流域でのビッグベイトの遠投にぴったりな1本です。
最大ルアーウエイトが60gと設定されており、2ozを超えるようなビッグベイトも楽々キャストが可能。
海イトウのミノーイングにもおすすめです。
【フィッシュマン】
ビームスクローラ9.2L+
フィッシュマンのビームスクローラ9.2L+は海イトウにおすすめ。
ティップはしなやかに曲がりアタリを逃さない一方で、ブランクスはファストテーパーでバットは非常に力強く仕上がっています。
そのため、海イトウのような1mを超えるモンスターにも引けを取らず、ファイトで常に優位に立つことができます。
【テイルウォーク】
ケイソン海サクラマスⅡ 106M
こちらのロッドは海サクラマス用のロッドですが、イトウに流用することも可能なモデルです。
ファストアクションのためティップは繊細かつ、バットは強靭。
バイトの他に流れやボトムを的確に把握することができる一方で、メータークラスの大物とも対等に渡り合うことができます。
まとめ
今回は幻の魚、イトウを狙うためのロッドを紹介しました。
今回解説したようにイトウは様々なフィールドで狙うことができますが、その個体数は減少傾向にあり、一尾一尾が貴重な魚です。
釣った後にはしっかりと蘇生してリリースし、産卵期である4~5月の釣りは控えるよう、注意が必要しましょう。
イトウ釣りのロッドの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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