数時間前まで、海で泳いでいたアジを食べられるのは釣り人の特権といえるでしょう。
活絞めにして持ち帰れば鮮度を保つことができるので、熟成させたアジのお刺身も食べられます。
しかし、アジを絞める道具は沢山の種類があるので、どれを選んでよいのか判りません。
そこで今回は、初心者でも簡単にアジ締めナイフについて解説させていただきます。
脳天締めや放血が簡単にできる、おすすめのナイフや締め方ご紹介させていただきますので参考にしてください。
- 釣り歴20年
- 釣り大会の出場経験あり
静岡県在住。 小学生のころ、父とサビキ釣りをきっかけに釣りに熱中するようになりました。 ルアー釣りがメインですが、餌での上物釣りや底物釣りまで幅広いジャンルを楽しんでいます。 魚は釣るのも食うのも大好きで釣りバカ人生まっしぐらです。 釣り方や魚への拘りが強く数釣りよりも理想の釣りを求めています。 現在の目標はイシダイ70㎝オーバーです。 離島まで足を運んでもなかなか出会えない王者の魅力に憑りつかれてしまいました。
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アジ締めをナイフで行うメリット
素早く放血できる
アジ絞めナイフはエラを簡単に切ることができるので、素早く放血することができます。
放血処理を行うだけでも死後硬直を4~5時間遅らせることができるので、鮮度を維持できるでしょう。
首折のように両手でアジを掴む必要もありませんので、魚を触るのが苦手な方でも安心です。
鋭利な先端を利用して神経締め用のワイヤーを通す導入穴を作ることもできるので、非常に便利です。
脳天締めができる
40cmを超えるデカアジを釣ったときには、まず、暴れて体力を消耗しないように脳天締めで大人しくさせるのが基本です。
体に活力が残った状態で締めたアジは、熟成させるとその分、旨味も増すので最高のお刺身に仕上がります。
アジ締めナイフの先端を利用すれば、一発で脳天を貫くことができるでしょう。
初心者でも失敗しない
ナイフを使った放血や脳天締めは、非常に簡単ですので初心者でも失敗することがありません。
神経締めのようなテクニックは必要ないので、普段は料理しない包丁に不慣れな男性でも確実にアジを締められます。
時合いがきてアジが沢山釣れたときでも、落ち着いて1匹ずつ丁寧に締められるでしょう。
内臓を素早く取り出せる
サバやサワラに寄生しているイメージの強いアニサキスは、アジに寄生していることも珍しくありません。
そのため、身にアニサキスが移動する前にナイフでお腹を裂いて、内臓を取り出しておくとよいでしょう。
自宅に帰ってから、アニサキスが反応するブラックライトをあてて料理すれば、安心してお刺身で食べられます。
アジ締めをナイフで行うデメリット
船が揺れると手を切るリスクが高まる
船上でナイフを使ってアジを締めると、船の揺れで手元が狂い、手を切ってしまうことがあります。
特に風が強く、波の高い日は船の揺れが予想できないので、注意して締めなければいけません。
すぐに病院へ行けないだけでなく、周りの釣り人に迷惑を掛けることにもなりますので、状況によっては首折りも検討するとよいでしょう。
小アジには不向き
10cmほどの小アジは刺身にするよりも、南蛮漬けや唐揚げで食べる方が美味しいので、放血させる必要はありません。
ナイフで1匹ずつ締める手間を考えると、氷締めで鮮度を保つ方が効率的といえるでしょう。
ただし、小アジ狙いのファミリーフィッシングでも、どんな大物が掛かるか判らないので、ナイフを持ち歩くことおすすめします。
アジ締めナイフおすすめ6選
製品 | THIRTY FOUR SNEKナイフ | ダイワ シースナイフ 90S+F | がまかつ フィッシングナイフ GM1569 | タカ産業 フッ素シースナイフ90 V-141 | ジー・サカイ サビナイフ 9 シャークレイ | シマノ シースナイフ ロング CT-513N |
---|---|---|---|---|---|---|
価格 | 4,610円 | 1,998円 | 4,349円 | 1,509円 | 8,380円 | 2,334円 |
特徴 | 津本式の津本光弘さんと34がコラボしたアジ締めナイフ | 魚を締めることに特化したナイフ | 錆びにくいアジ締めナイフ | 軽くて使いやすいアジ締めナイフ | 刃の形がかっこいいアジ締めナイフ! | カチっと収納できる安全なケース付きアジ締めナイフ |
全長 | - | 約200mm | D24×W195×H12mm | 220×50×23mm | 188mm | 226mm |
刃渡り | - | 約90mm | 90mm | 90mm | 75mm/刃厚:2.5mm | 85mm/刃厚3mm |
収納時 | - | 約230mm | - | - | - | 226×56×21mm |
重量 | - | 約110g | - | - | 160g(ナイフのみ:100g) | - |
素材 | ケース&グリップ/ABS 刃/ステンレス | ステンレス+フッ素塗装 | 6Aステンレス/強化木 | ステンレス(フッ素加工) | ローカーボンステンレス/ガラス繊維強化ナイロン | ステンレス(フッ素加工)/樹脂 |
カラバリ | 1 | 2 | 1 | 1 | 3 | 2 |
詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
THIRTY FOUR SNEKナイフ
全長 | - |
---|---|
素材 | ケース&グリップ/ABS 刃/ステンレス |
脳天締めをしてエラ切りによる放血をスムーズに行えるアジ締めナイフです。
津本式の津本光弘さんとコラボして作られており、魚を扱うプロの目線で作られています。
アジのエラをカットする最低限の切れ味に仕上げられているので、指を切る怪我も防ぐことができます。
そのため、大きい魚には適していませんが、アジだけでしたらテンポよく締められるでしょう。
刃渡り | - |
---|---|
収納時 | - |
重量 | - |
カラバリ | 1 |
- メリット
-
- 絶妙な切れ味が怪我を防いでくれる
- コンパクトで携帯しやすい
- 価格は高いがクオリティは最高
- デメリット
-
- 付属しているケースのベルト通しが緩い
- 大きい魚のエラは切れない
ダイワ シースナイフ 90S+F
全長 | 約200mm |
---|---|
素材 | ステンレス+フッ素塗装 |
先端形状に仕上げることで、脳天を一発で締められるように仕上げられたアジ締めナイフです。
このナイフで締めたアジは切り口が目立たないので、締めた後に落ち着いて写真が撮れます。
力を入れやすい形状のグリップを搭載しているので、40cmを超えるデカアジも簡単に締められるでしょう。
また、刃の部分はフッ素加工されているので、錆びにくく耐久性も抜群です。
刃渡り | 約90mm |
---|---|
収納時 | 約230mm |
重量 | 約110g |
カラバリ | 2 |
がまかつ フィッシングナイフ GM1569
全長 | D24×W195×H12mm |
---|---|
素材 | 6Aステンレス/強化木 |
錆びにくいスレンレス素材の刃を搭載した、刃渡り90mmのアジ締めナイフです。
グリップには強化木を使用し、さりげなく「Gamakatsu」のロゴを入れることでかっこよく仕上げています。
先端が鋭利ですので、脳天締めがやりやすく、切れ味もよいのでエラも素早く切って放血できます。
アジだけでなく、ヒラメや真鯛のような大型魚もスパッといける切れ味が魅力的です。
刃渡り | 90mm |
---|---|
収納時 | - |
重量 | - |
カラバリ | 1 |
- メリット
-
- 見た目がかっこいい
- 力を入れずに脳天締めができる
- アジ以外にも使える
- デメリット
-
- 付属のケースがタイトなので取り出しにくい
- グリップ部分が細いので力を入れにくい
タカ産業 フッ素シースナイフ90 V-141
全長 | 220×50×23mm |
---|---|
素材 | ステンレス(フッ素加工) |
軽いので、フィッシュグリップでアジを掴んだまま、空中でテンポよく締められるアジ締めナイフです。
安全なロック機能の付いたケースが付属しているので、ポケットに入れてランガンしながらアジングを楽しめます。
握りやすい指型のグリップを搭載しているので、濡れたままの手でアジを締めても滑りません。
刃渡り | 90mm |
---|---|
収納時 | - |
重量 | - |
カラバリ | 1 |
- メリット
-
- 濡れた手でも安心して扱える
- 携帯中に刃先が飛び出さないケースが便利
- 軽くて使いやすい
- デメリット
-
- ケースを外すのにコツがいる
- 細身の刃を搭載しているので欠けやすい
ジー・サカイ サビナイフ 9 シャークレイ
全長 | 188mm |
---|---|
素材 | ローカーボンステンレス/ガラス繊維強化ナイロン |
「サビナイフ」という名前の通り、ローカーボンステンレスという特殊素材で作られた、サビにくいアジ締めナイフです。
刃の形が非常にかっこよく、脳天締めやエラ切りがやりやすいので、初心者でもこのナイフを使えば失敗することがありません。
タコやイカの活締めにも使えるので、この1本で釣れる魚のほとんどを締めることができます。
刃渡り | 75mm/刃厚:2.5mm |
---|---|
収納時 | - |
重量 | 160g(ナイフのみ:100g) |
カラバリ | 3 |
シマノ シースナイフ ロング CT-513N
全長 | 226mm |
---|---|
素材 | ステンレス(フッ素加工)/樹脂 |
ステンレスの刃をフッ素加工することで、錆にくく仕上げられたアジ締めナイフです。
カチっと装着できる専用ケースが付属しているので、携帯しながら安全にアジ釣りを楽しむことができます。
先端が鋭利に加工されているので、脳天締めや神経締めのワイヤーを通す導入口作りも簡単にできるでしょう。
刃渡り | 85mm/刃厚3mm |
---|---|
収納時 | 226×56×21mm |
重量 | - |
カラバリ | 2 |
- メリット
-
- 安全に持ち歩けるケースが付いている
- 水洗いのお手入れだけで錆が防げる
- 脳天締めが失敗しない
- デメリット
-
- 刃に厚みがあるので小さいアジには使いにくい
- 類似品と比べて価格が高い
アジ締めナイフを使った締め方
アジを締めるときには、脳天締め、エラ切りでの放血、そして海水氷での冷却という手順で行うとよいでしょう。
メゴチバサミタイプのフィッシュグリップを使って締めれば船が揺れても手を切る心配がありません。
アジングロッドで有名な「THIRTY FOUR」では、手を汚さないアジ締めナイフの使い方を判りやすく解説しています。
まとめ
アジ締めナイフを使った放血や脳天締めは、失敗することが少ないので、初心者でも気軽にチャレンジできます。
内臓を取り出したり、神経締めのワイヤーを通す導入口を作ることもできるので、1つは用意しておくとよいでしょう。
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