コロナ禍もありアウトドアの趣味の中でも釣りが注目を浴びる中で、近年人気上昇してきているヒメマスゲーム。
数あるトラウトの中でもトップクラスの美しさを持つヒメマスは多くのアングラーを魅了しています。
またテクニカルな一面もあり、ゲーム性の高さも人気の理由の一つと言えるのではないでしょうか。
ここではそんなヒメマスゲームにおけるルアーの中でもスプーンやメタルジグを中心におすすめの製品や選び方をご紹介していきます。
- 元釣具屋店員
- 釣り歴21年
- 大会出場経験あり
物心付いた頃から釣りを始め、基本的にルアーでターゲットとなる魚は、淡水、ソルトに関わらず狙っています。年間を通して釣れる魚を日々追って、長期連休時は遠征釣行も行っています。当面の目標は100㎏オーバーのクロマグロ、キングサーモンを釣り上げる事です。
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目次
ヒメマスがルアーで釣れる時期
ヒメマスゲームは日本全国で楽しまれていますが、釣れる時期については地域によって若干異なります。
まずヒメマスゲームで有名な青森・秋田両県に跨るの十和田湖は10月がベストシーズンとなります。
一方で栃木県の中禅寺湖等では9月頃が釣れるシーズンとされおり、両ポイントを比較してみても1か月程のラグが生じています。
どちらも基本的には秋シーズンが婚姻色で色づいた美しいヒメマス釣れる時期でハイシーズンと言えます。
ヒメマス用ルアーの選び方
種類
スプーン・メタルジグ
基本的には他のトラウトゲームと同様にスプーンとメタルジグの活躍する機会が多いです。
スプーンの場合はフォール若しくはスローにリーリングして誘い、メタルジグの場合は沖のブレイクライン等をリフト&フォールでスローに誘うのが有効です。
選び方とすればトラウトゲーム用に設計されているスプーンやメタルジグなら問題なく扱えます。
ミノー
次に出番が多いのはミノーです。
こちらもスローな誘いが基本となりますが、シンキングミノーでスローなストップ&ゴーを繰り返したりしながら誘います。
手前の浅場に接岸してきている群れを狙う場合は、軽めウェイトでも問題ありませんが、沖のブレイクを狙う場合は、10g以上の多少重めのミノーを選択した方が飛距離も稼げるので扱い易いです。
サイズ(大きさ)
ヒメマスは大きくても50㎝程が最大サイズとなりますので、他の大型トラウトを狙う様な大き目のルアーはあまり必要ありません。
スプーンであれば重くても15g程度のサイズ、ミノーであれば5~10㎝程度のサイズのものがおすすめです。
また時には非常に小さめのルアーを扱うこともありますので、幅広いサイズのものを用意することをおすすめします。
カラー(色)
ヒメマスゲームにおけるカラー選択は意外に重要で、基本的にはワカサギや鮎等のナチュラルカラーよりもオレンジや蛍光色、レッド、ブラック等の自然界には中々無いカラーへの反応が良い場合が多いです。
これは産卵期のヒメマスは捕食対象としてルアーにヒットするのではなく、威嚇攻撃による噛み付きの為、分かりやすいカラーの方が反応が良いと考えられています。
ヒメマス用ルアーおすすめ12選
【ロデオクラフト】
MTレイクス
中禅寺湖のレイクトラウトゲームではお馴染みのロデオクラフトのMTレイクスですが、ヒメマスゲームにも最適です。
巻きでの使用はもちろん、フォールアクションも非常に修逸で万能に使用できるスプーンです。
13gまでのウェイトがヒメマスゲームにはおすすめで、カラーバリエーションが多いのも魅力と言えます。
【シーレーベル】
プロビア
MTレイクスと並び中禅寺湖のレイクトラウトゲームで実績の高いシーレーベルが販売しているスプーンです。
細身のシルエットで空気抵抗が少なく、飛距離が出し易く、フォールアクションで魚を誘うのに有効です。
沖のブレイクラインを回遊するヒメマスを狙い撃つのに最適な為、一つはタックルボックスに入れて置きたいスプーンと言えます。
【アイビーライン】
Tランチャー
ジャンルとしてはメタルジグの扱いになりますが、メタルジグの飛距離はそのままにスプーンの様に扱えるのが大きな特徴です。
浅場を攻めるには向いていませんが、沖のブレイクラインを遠投して探る際は最適で、特に飛距離に重点を置くシーンにおいては大活躍します。
【ウォーターランド】
アルミン
釣具メーカーのウォーターランドが販売するスプーンで、名前の通り比重の軽いアルミで出来ている為、大きさの割には表層付近をスローに誘うのに有効で、浅場に群れているヒメマスを狙い撃つには正に最適なスプーンです。
ヒメマスを狙うには必ず出番があるルアーなので、各カラーを揃えることをおすすめします。
【フォレスト】
ミュー ネイティブシリーズ
フォレストのミューシリーズは主にエリアトラウトで実績の高いスプーンですが、このシリーズはネイティブフィールドで活躍できる様にチューニングされています。
巻きでの誘いはもちろん、フォールアクションも安定しており初心者の方にも最適な製品です。
【アイジェットリンク】
プルーラ
細身タイプのスプーンで、ヒメマスや各トラウトはもちろん様々な魚に実績があります。
独特の細身のシルエットは高い遠投性能があり、ミノーの様に綺麗に泳ぐ為、巻きでの誘いに有効です。
フォールが少し早い為、スローに表層を誘うアクションには向いていませんが、少し沈めて使用するには相性抜群です。
【ソウルズ】
ヒメポン
知る人ぞ知る釣り具メーカーのソウルズが販売するヒメマス用メタルジグで、遠投して手返しよく攻めていくスタイルの方におすすめです。
スプーンと併用して使用するとその日の魚の活性に合わせて取りこぼし無くヒットが得られ易くなりますので、合わせ技で使用してみて下さい。
【ダイワ】
チヌークS
ダイワが販売するトラウト向けスプーンで、長い歴史と実績があります。
どのトラウトにも使用できる万能な性能はヒメマスはもちろんサクラマス、ニジマス、ブラウントラウト、レイクトラウト、サーモン系等、魚を選びません。
ウェイト、カラー、双方のラインナップが非常に豊富なのもこのスプーンの特徴です。
【シマノ】
カーディフ スリムスイマー5.0g
基本的にはエリアトラウト向けのスプーンですが、浅場に群れているヒメマスにも最適で、表層をスローに誘う際におすすめです。
ヘビーなタックルではキャストし難いウェイトですが、サイトフィッシング等にはあると便利なルアーです。
【パームス】
スローブラットキャストクレーター レイクショアスロー
パームスが提唱したトラウト向け湖でのショアスロージギング専用のメタルジグで、ジギングながらも更にスローに誘えるように設計されています。
ヒメマスゲームでは10g、15gの出番が多く、中層以下を回遊している大型のヒメマスにおすすめです。
【シーレーベル】
リーズ
湖のトラウト向けに設計されたメタルジグで、後方重心により驚愕の飛距離が出ます。
シーズンを少し外し、沖にいるトラウトにもアプローチすることが出来、風が吹いていても着底を感じ易く、初めての湖でのショアジギングでは非常に扱い易いです。
【フィールドハンター】
トンデンJr
トラウト系メタルジグの中でも一風変わったメタルジグで、タダ巻きはもちろんトゥイッチ等のアクションにも対応してます。
魚の活性が高いシーンに強く、またイレギュラーなアクションは集魚力が非常に高いです。
ヒメマスが釣れるルアーの使い方(アクション・動かし方)
スプーンであれば中層~表層を泳がせたり、時にフォールアクションを入れることもスレたヒメマスには有効だったりします。
基本的にはルアーをしっかりと見せて、ヒメマスに口を使わせる間を充分に取ることが重要です。
メタルジグの場合でも同じくジャークで誘いながらも食わせはフォールでアタリを取って行きます。
間違っても青物ジギングの様なハードなアクションをしない様にしましょう。
スピード
ヒメマスゲームの場合、どの種類のルアーを使うにせよスローに誘うことが大前提となります。
これはヒメマスが捕食のでバイトをしてくるのではなく、殆どの場合、威嚇でルアーに噛みついてくる為です。
時には誘いとして若干早いスピードでのアクションも有効な場合もありますが、初心者の方は特にスロースピ―ドを意識してみて下さい。
時間帯
ヒメマスも他の魚と同じく朝夕マズメの時間帯が一番釣果を出し易いです。
特に日が完全に上ったタイミングでは極端に食いが悪くなる傾向がありますので、長時間での釣行を考えている方は、日中は休憩等をしっかりと取り、マズメのローライト時に集中して釣りをすることをおすすめします。
ヒメマスのルアー釣りに適したタックル
ロッド
ロッドについてはどこでやるかによって選択が異なりますが、一般的には6~7ft程の15gまでのルアーを投げれるロッドが最も汎用性が高いです。
また沖のブレイクラインをメタルジグ等で狙わない場合は、10gの以下のルアーを使用することも多く、上述したロッドより柔らかいものでも問題ありません。
リール
最大でも50㎝程のサイズが殆どの為、リールのサイズもそこまで大きいものは必要なく、2500番クラスのものが汎用性が高くおすすめです。
勿論これ以下のサイズのリールを使用しても問題はありませんが、不意の大型サイズがヒットした際は、少々ファイトに時間が掛かります。
ルアーをスローにアクションさせる釣りではありますが、ギア比についてはハイギアタイプのものが手返しや感度などの点において優れているのでおすすめです。
ライン
PE、ナイロンのどちらを使用しても問題ありませんが、ヒメマスはどちらかと言えばバレ易い魚の為、ラインの伸びがあるナイロンの方が個人的にもおすすめです。
ナイロンの場合は大型サイズも考慮して6lb以上のものを、PEラインの場合は0.6号前後のものがおすすめです。
PEラインを使用する方は、細糸のPEラインは摩耗(毛羽立ち)が早いので、こまめなチェックを心掛けることをおすすめします。
まとめ
ヒメマスゲームはトラウト系のゲームの中でもゲーム性が高く、非常に楽しい釣りです。
ルアーのアクションや誘い方は少々センシティブなポイントもありますが、その分自分の思い描いたシチュエーションで釣り上げた魚は特別なものとなります。
是非最適なタックルとルアーを見つけて最高の1匹を釣り上げて下さい。
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