ルアーで釣れる魚は様々ですが、初心者の方がとにかくルアーで魚を釣ってみたいときにおすすめなのがハゼです。
最近はハゼを小さなクランクで狙う「ハゼクラ」が人気で、専用ロッドも見かけるようになりました。
しかしほかのルアーフィッシングとは少し釣り方が違い、どのような道具が適しているかの情報も少ないです。
そこで今回は、ハゼクラロッドについて、選び方から代用品を含めたおすすめ商品まで解説します。
- 釣り歴15年
- 釣り具の販売経験あり
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北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。
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目次
- 1 ハゼクラ(ハゼクランク)に適したロッドを使うメリット・デメリット
- 2 ハゼクラロッドの選び方
- 3 ハゼクラロッドおすすめ10選
- 3.1 【ジャストエース】Funk Star LIGHT BRINGER(FS-632LB-T)
- 3.2 【テイルウォーク】HAZECRA SSD(S672L)
- 3.3 【アルファタックル】クレイジーハゼクラスティック(S682L)
- 3.4 【OGK】ハゼクラショット(HCS56)
- 3.5 【ジャッカル】GOOD ROD(GD-S56UL-2PC)
- 3.6 【ジャッカル】エッグキャスト ソフティ 120
- 3.7 【ダイワ】ルアーニスト(63UL)
- 3.8 【メジャークラフト】3代目クロステージ アジング CRX(CRX-S562AJI)
- 3.9 【PROTRUST】バーサタイルスティック(VSLG-56)
- 3.10 【ツーリングモンキー】グレート鱒レンジャーNEXT(SP50)
- 4 まとめ
ハゼクラ(ハゼクランク)に適したロッドを使うメリット・デメリット
釣りには適した竿を用意するのがなにより快適ですが、ハゼクラはやや特殊な釣りになります。
購入する前に、ハゼクラ用にロッドを用意するメリットとデメリットを考えて、ロッドを用意する必要性を考えてみましょう。
メリット
ハゼに適したアクションが可能
ハゼクラでは、極小サイズのクランクを巧みに操って、ハゼにアピールして食いつかせます。
そのためには当然アクションも繊細でなければならず、やはり極小クランクの使用を前提にしたロッドが扱いやすいです。
硬いロッドではアタリに気づけなかったり、アタリをはじきやすくなるので、そういった意味でも専用ロッドのメリットは大きいでしょう。
ハゼのいるポイントを狙いやすい
ハゼは回遊するよりも、隠れ家の多いヘチの近くに生息していることが多いです。
なのでキャスティングもそこまで距離は必要なく、一般的なルアーロッドよりは短めなものが推奨されます。
長めのものでも釣れないことはないですが、やはり操作性はハゼクラ用に短めのものを用意したほうがいいでしょう。
比較的低コストなロッドで遊べる
ルアーロッドは高価なものが多いですが、ハゼクラは専用ロッドも、ハゼクラ向きの代用ロッドも安めのものが多いです。
破損のリスクを踏まえても、高価なルアーロッドを兼用するより、専用を用意したほうがいい場合もあるでしょう。
とくにお子さんに釣りを教えたり、釣りデビューでも安いロッドで楽しめるのはメリットになりますね。
デメリット
餌釣りのほうが圧倒的に釣れる
大前提として、ハゼはルアーで狙うよりも、圧倒的に餌釣りのほうが釣れます。
とくに食べることを前提にしている場合、ある程度数が釣れたほうがいいので、数釣りであればなおさら餌釣りのほうが効率的です。
釣る目的にもよりますが、ハゼクラロッドを買うよりも、餌釣り用の延べ竿を買ったほうがいい場合もあるでしょう。
ハゼ釣り以外の釣りに使いにくい
ハゼクラは足元で小さいルアーを動かして、小さい魚を釣るという、海釣りとしては少し特殊な遊び方です。
なのでハゼクラ専用ロッドはほかの釣りに流用しにくく、ほとんどハゼクラのためだけに用意することになります。
そう考えると、ハゼクラは少しやりにくくても、ほかの釣りに重きを置いてロッドを選んだほうがお得とも言えます。
使えるシーズンが短い
ハゼは一般的に初夏から秋ごろまでが最盛期で、ルアーで釣れるのもその時期です。
これはほかのルアーフィッシングに比べるとやや時期が短く、せっかく専用ロッドを買ってもあまり出番がないということにもなります。
なので、ほかにやってみたいルアーフィッシングがあるなら、そちらに優先して予算をかけたほうがいい場合もあるでしょう。
ハゼクラロッドの選び方
ハゼクラは小さなルアーを足元で動かす必要があり、さらに狙う魚も小さいです。
これはほかのルアーフィッシングとは違い、もちろん適したロッドも変わります。
ほかのルアーフィッシングに挑戦したことがある方も、ハゼクラ用ロッドを購入する際の選び方のポイントを改めて確認しておきましょう。
種類(スピニングロッド)
ハゼクラはごく軽いクランクを使うので、軽いルアーのキャスティングがしやすいスピニングリールが使えるスピニングロッドがおすすめです。
ベイトリールでも釣りは可能ですが、軽いルアーに対応するベイトフィネス用のロッドとリールは値段が高いので、コスト面でデメリットが大きいです。
スピニングリールであれば、基本的にルアーの軽さ関係なく投げられるので、安いリールでも釣ることは可能になります。
ちなみにリールについては、遠投することはほぼなく、ドラグもほぼ使わないので、500~2000番程度の小番手がおすすめです。
長さ(4~6ft前後)
ハゼクラは遠投することはほとんどなく、また取り回しやアタリの取りやすさを考えても、長さはあまりないほうがいいでしょう。
海底が砂地で、足元で狙えるような場所では4ft(120cm)程度のロッドでも釣りは可能です。
少し投げたほうが釣れそうな場所では、6ft台も視野に入れるといいでしょう。
また、お子さんにハゼクラをやらせてあげる場合は、できるだけ岸壁から距離を取れるよう、少し長めにしてあげると安心ですね。
硬さ(UL~L)
ハゼ用クランクは3g程度とかなり軽く、ハゼも大きくて20cm程度で引きも強くないので、ロッドパワーはそこまで必要ありません。
ロッドのタイプにもよりますが、基本的にはUL、細かくアクションをつけたい場合はLも視野に入れるといいでしょう。
一部にはXULやSULといったより柔らかい竿もありますが、食い込みはいいもののクランクの抵抗に負けてアクションがつけられません。
ハゼクラでは食わせるためにアクションが重要なので、アクションを重視して最低でもULのロッドがおすすめです。
調子
最近はグニャグニャの柔らかくて安いロッドも人気ですが、あまり全体的に柔らかいとハゼクラには使えません。
第一にクランクは水抵抗が大きく、泳がせるだけでロッドがしなり、アタリに気付けなくなるからです。
第二に、ハゼを釣るにはピンピンと動かすようなルアーアクションが必要で、それは柔らかすぎるロッドでは難しいからです。
しかし硬いロッドではアタリを弾いてしまうため、柔軟性も重要になります。
このため、ティップは簡単に曲がり、バットはアクションでも曲がらない先調子(ファストテーパー)のロッドが適しているといえます。
他魚種から流用
最近はハゼクラ用に設計されたロッドも徐々に増えてきましたが、やはりまだ種類はそこまで多くなく、選択肢を増やすなら代用品もおすすめです。
ハゼクラ専用ロッドがなかった時代は、代用しやすいところでいえばアジングロッドやメバリングロッドが人気です。
どちらも食い込み重視でティップが柔らかく、種類も豊富なので選びやすいですね。
筆者が使用したのはトラウトロッドで、こちらも同様にティップが柔らかく、さらにアクションもつけやすいメリットがあります。
上記したポイントを踏まえて、これらの代用ロッドもチェックしてみましょう。
ハゼクラロッドおすすめ10選
上記したポイントを踏まえて、おすすめのハゼクラ用ロッドを厳選してご紹介します。
専用品はもちろん、代用におすすめのロッドもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
【ジャストエース】
Funk Star LIGHT BRINGER(FS-632LB-T)
ハゼクラを存分に楽しむために設計された、ハゼクラ専用ロッドです。
6.3ftとハゼクラにちょうどいい長さで、クランクの操作性が良くハゼのアタリを取りやすいソリッドティップを採用しています。
やや高価ではありますが、地域によってはハゼ釣りの大会などもあるので、そういったシチュエーションに是非使用したいロッドです。
【テイルウォーク】
HAZECRA SSD(S672L)
テイルウォークのSSDコンセプトに沿って設計された、価格を抑えても堅実なスペックが魅力のハゼクラ専用ロッドです。
やや長めの6.7ftですが重さは73gと軽量で、ステンSICガイドを搭載し、軽いクランクでも飛距離を出しやすく、アタリも取りやすくなっています。
ハゼクラを極めたい方は、このクラスのロッドがあるといいでしょう。
【アルファタックル】
クレイジーハゼクラスティック(S682L)
シンプルでクセのない使い心地が魅力の、ハゼクラ専用ロッドです。
長さは6.8ftと長めなので、キャスティングしたいシチュエーションにも使いやすく、FujiガイドにFuliリールシートとポイント抑えた構成になっています。
価格も抑え目な割にデザインもよく、ルアーロッドとしての基本性能を抑えているので、迷ったらこれと言えるおすすめモデルです。
【OGK】
ハゼクラショット(HCS56)
価格を抑えつつハゼクラに必要な性能を磨いた、ハイコスパなハゼクラ専用ロッドです。
柔軟性を重視して作られているので、軽いルアーのキャスタビリティと、ハゼの弱いアタリを弾きにくいロッドに仕上がっています。
ハゼクラ専用ロッドとしてはかなりお値打ちなので、ハゼクラ用にどれがいいか迷っているけど価格は抑えたい方におすすめです。
【ジャッカル】
GOOD ROD(GD-S56UL-2PC)
様々なターゲットを対象にした気軽な釣りにおすすめの、万能ルアーロッドです。
この価格帯のルアーロッドとしては作りが良く、バットには適度な硬さがあり、ティップは柔軟なので、もちろんハゼクラにもおすすめです。
ハゼクラだけのためにロッドを用意するのはもったいないという方も、ほかの釣りにも流用しやすいこのロッドなら購入しやすいでしょう。
【ジャッカル】
エッグキャスト ソフティ 120
非常にポップな見た目で、まるでおもちゃのようですが、実はスペック重視の実力派ショートロッドです。
柔らかい分ロングキャストは難しいですが、軽量ルアーの操作性が非常によく、ハゼクラにも使いやすくなっています。
河口付近など足場のいい場所で使いやすく、扱いやすくて壊れにくいので、お子さん用のロッドとしてもおすすめです。
【ダイワ】
ルアーニスト(63UL)
ダイワが展開する初心者向け汎用ルアーロッドで、ラインナップも充実していて63ULはハゼクラにおすすめです。
低価格ながらガイドやグリップなど細部にしっかりこだわった作りで、ハゼ釣りのみならず様々なライトゲームに使いやすいロッドに仕上がっています。
デザインから安っぽさを感じないので、ルアーフィッシング初心者の一本目にもおすすめです。
【メジャークラフト】
3代目クロステージ アジング CRX(CRX-S562AJI)
ハイコスパで人気なメジャークラフトのアジングロッドですが、ハゼクラにもピッタリなスペックを有しています。
とくにクランクをキャスティングしたいシーンにちょうどよく、隠れる場所が多く広く探って釣れそうなシーンにおすすめです。
もちろんアジングにも使えるので、アジとハゼがよく釣れるエリアの方は必見のモデルですね。
【PROTRUST】
バーサタイルスティック(VSLG-56)
最近はマルチピースのロッドが主流ですが、携帯性やセットのしやすさを考えると、テレスコピック(振出)のロッドにメリットがあります。
テレスコピックのロッドはやや硬さが気になりますが、バーサタイルスティックは繊細なティップで、ハゼクラにも対応します。
仕舞寸42.5cmの短さも魅力なので、自転車釣行したい方にもおすすめです。
【ツーリングモンキー】
グレート鱒レンジャーNEXT(SP50)
最近話題のグラスソリッドの格安ロッドですが、ハゼ釣りにも十分使えるスペックが備わっています。
グレート鱒レンジャーNextはややファストテーパーで、グラスソリッドロッドとしてはハリがあり、クランクの操作性も良好です。
ハゼクラ以外にも使えますし、多少乱暴に扱っても折れない丈夫さもあるので、お子さんの初めてのロッドにもおすすめです。
まとめ
ハゼクラは初心者でも釣りやすく、食べてもおいしいハゼが狙える、レジャーにもおすすめの釣りです。
紹介したように安いロッドでも楽しめますので、今夏はお気に入りのロッドでハゼクラを楽しんでみてくださいね。
ハゼクラロッドの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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