がまかつの鮎竿は『がま鮎』シリーズとして、12のブランドが品揃えされ、それぞれ長さと調子によってわけられています。
価格も10万円前後から最高級だと50万円弱まであり、以前あった激安な廉価版は無くなっています。
元来がまかつは、大河川の大鮎をターゲットにした鮎竿をメインで開発していたこともあり、今でも大鮎用の竿の評価には定評があり人気です。
胴調子で、竿の反発力で鮎を寄せるというコンセプトも健在です。
そんながまかつの鮎竿の解説をしていきます。
- 釣り歴49年
中学生の頃投げ釣りを始め、社会人になると磯釣りにハマり、その後アユ友釣り、そしてボートからのルアー釣りを始め、現在では夏から初秋はアユ、それ以外はボートでのルアー釣りを楽しんでいます。アユ釣りに関しては、釣った鮎の出荷もしており半漁師的になっています。今後は船からのルアー釣りを極めるのが目標です。
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目次
がまかつとは
株式会社がまかつは、大阪に本社を置き、ブランド販売の本店をシンガポールに置く、釣り竿、釣り針を中心とした製造販売会社です。
釣り針からスタートし、1970年代に釣竿を製造しはじめると、赤と黒のコントラストで有名になりました。
がまかつの竿は、当時、他メーカーでは当たり前だった上代価格からの値引きを一切せず、実売価格を販売価格にして話題になりました。
全ての竿の頭には『がま』の文字が付き、がま磯、がま石、がま鮎などの呼び名で通していましたが最近では、このこだわりはなくなっています。
1990年代からはアパレルの製造を始め、釣りウェアや釣りブーツなど様々な商品化を行い現在に至っています。
がまかつの鮎竿の特徴!他社と何が違う?
がまかつの鮎竿は粘りがあると言われます。
大鮎の強烈な引きも、竿の腰が吸収し、釣人の負担を和らげます。
全てが胴調子の引き抜きタイプであることから、特に竿の胴に力を注いだ作りになっています。
デザインの基本は、赤と黒のコントラストで、がまかつの竿というのが一目瞭然です。
破損した場合のパーツも、他メーカーに比べ長い期間対応しているので、古い竿でも部品交換可能です。
ただ一つの難点は、リーズナブルな廉価版がない事です。
最低でも10万円前後かかってしまいます。
がまかつの鮎竿の口コミ・評価はどうなのか?
がまかつ愛好者が口をそろえるのは「大鮎にのされても耐えていれば浮いてくる」という言葉です。
さらに「掛けた時、ついて下がらなくても、竿を寝かせて踏ん張れば寄ってくる」とも言います。
引き抜き時は、オトリが水面に浮けば竿を少し持ち上げるだけで振り子のように飛んできます。
このような理由から、がまかつファンはマニア的で、他メーカーからどんな製品が出ようともがまかつ一筋という釣り人が多いのです。
つまり、がまかつの鮎竿を一度使えば病み付きになるという事です。
がまかつの鮎竿ブランド一覧
がま鮎 マルチフレックス100 伸徹(しんてつ)3
中小河川や、大河川の上流部などの変化に富んだ川相に対応するために作られた、1mのマルチフレックスシステムを搭載した竿です。
調子は引き抜き早瀬と引き抜き急瀬で7.2(6.2)mから9(8)mのラインナップです。
替穂先にS3ソリッド穂先がつき、小さいオトリの繊細な誘導に力を発揮します。
縮めたり伸ばしたりすることによって、ピンポイントで探れます。
価格帯も11万円前後と比較的リーズナブルで、中小河川には必須のブランドです。
がま鮎 ダンシングマスター
鮎竿に始めた採用した特殊カーボンにより、8.5mで169gという超軽量を実現した竿です。
長さは7.5mから9m、調子はM、MH、Hの3種類でH9mを除けば全て100グラム台の超軽量です。
ダンシングという名のごとく、竿の調子は胴調子で、野鮎の引きを竿の腰で踏ん張り、反発力で寄せるという、曲がりを楽しむブランドです。
価格は25万円前後で販売されています。
がま鮎 フレキシア
先調子に近い張りと、がまかつ特有の腰の粘りを持った細身の胴調子竿です。
長さは8.5mと9mのみで、調子はMH、H、XH3種類、大河川にターゲットを絞っています。
軟調チューブラ替穂先、硬調チューブラ替穂先 が付属しています。
細身でありながら、野鮎の引きを腰で吸収し、反発力で浮かすというがまかつ特有の仕様です。
価格は19万円前後で、一番重いXH9mでも240gという軽量です。
がま鮎 レスポシア
がまかつには珍しい先調子の竿です。
長さは8.5mと9mのみで、調子はMHとHです。
重量は220g前後ながら、先調子ゆえ持ち重りが無く、片手操作でオトリアユを動かせます。
軟調チューブラ替穂先が付属され小型鮎にも対応できます。
掛けたら一気に抜くという方にピッタリの竿です。
価格は18万円前後で販売されています。
がま鮎 スピカ
胴調子のがま鮎の伝統を受け継いだスタンダードモデルです。
長さは8.5mと9.mで、調子は硬中硬から超硬までのラインナップがあります。
中小河川から大河川の尺鮎まで狙える、中心に位置するシリーズです。
価格は13万円前後と、比較的リーズナブルで、手にしやすい竿です。
がま鮎 競技スペシャルV7
トーナメントに勝つために作られた竿です。
長さは8.5から9.5mで、硬中硬から引抜急瀬までの調子があります。
珍しい胴抜早瀬というモデルがあり、簡単に表現すると竿を満月に曲げて抜くというイメージです。
特に引抜早瀬はシリーズ最高峰といえる1本です。
価格は26万円前後で販売されています。
がま鮎 パワーソニック
パワー重視で作られた軽量胴調子の竿です。
長さは8.5mから10mで、調子は振抜早瀬から振抜尺まであります。
重量は振抜尺で283gと従来の尺鮎用の竿の300グラム台後半をはるかに下回る軽さです。
大鮎、巨鮎の突進を同で受け止め、たとえのされても竿の反発力で浮かせるという強靭なパワーが特徴です。
価格は25万円前後で販売されています。
がま鮎 シューティングスペシャル2
中小河川専用の軽量でパワーを兼ね備えた短竿シリーズです。
短竿ならではの持ち重りの少ない扱いやすさで、ピンポイントに探れます。
S2ソリッドトップ穂先が付属で付いていて、小型の鮎から大鮎まで対応できます。
7.5mから8mのラインナップで、重量も200グラム前後と片手操作にパッチリです。
元竿がブルーで、がまかつの竿では異色の存在です。
価格は15万円前後で販売されています。
がま鮎 ファインマスターF4
軽さ、操作性と実践のパワーを兼ね備えた、軽量で強いシリーズです。
竿尻用にテクノチタンバランサーが付属され、持ち重り感や感度調整が出来ます。
強度を増すために極細成形テープピッチ が使われています。
テクノチタントップ、S2ソリッドトップ の替穂が付いていて、3つのパターンが選べます。
長さは8.5mから9mで調子はMH、H、XH、XXHと中小河川の小型から大河川の大鮎まで網羅したラインナップになっています。
価格は36万円前後で販売されています。
がま鮎 競技GTI
コストパフォーマンスを追求した競技モデルです。
競技の名のごとく、中小河川から大河川、そしてトロ場、チャラ瀬、荒瀬にまで対応できるラインナップです。
長さは8.1mから9mで、調子は極泳がせ、引抜早瀬、引抜急瀬、引抜荒瀬の4種類です。
重量は195グラムから265グラムと他の高級ブランドと比べても遜色ありません。
価格は18万円前後で販売されています。
がま鮎 エクセルシオノブレス
がま鮎シリーズ最高峰のブランドです。
がま鮎のすべての技術と贅沢が詰め込まれています。
鮎竿の最高峰と呼べるシリーズです。
長さは8.5mと9mのみで、調子は引抜早瀬と引抜急瀬の2種類です。
価格は驚異の50万円前後です。
がま鮎 ロングレンジ2
川幅の広い大河川専用に作られた竿です。
特に急流、激流と呼ばれる、立ちこむことも困難な大河川でサラ場を狙うため、長さは11m、12mの2種類です。
重量はその分重くなり、380グラムから450グラムあり、荒瀬の勇者のみが扱えるシリーズです。
特に引抜荒瀬は尺鮎の狙える球磨川や四国三郎吉野川をターゲットに絞って作られていて、パワーは相当なものです。
ハカマが付属で付いていて、11mは10mに縮められ、12mは11m、10mと3段階に縮められます。
価格は31万円前後で販売されています。
がまかつの鮎竿おすすめ10選
がま鮎 パワーソニック振抜急瀬
人気のパワーソニックシリーズの中でも、一番人気です。
一般的な大河川では初期から終盤まで周年使えます。
早瀬から荒瀬までの20cmクラスから26cmクラスに対応しほとんどの河川に対応できます。
野鮎の引きを腰でため、反発力で浮かします。
8.5mから9.5mまでありますが、操作性を考えると、重量263グラムの9mがベストの選択でしょう。
がま鮎 パワーソニック振抜荒瀬
盆以降、尺鮎の狙える大河川にぴったりの竿です。
24cmクラスから尺鮎まで対応でき、たとえ尺鮎であろうとも、強靭な腰で引きを耐え浮かします。
9mと10mがありますが操作性を考えると重量277グラムの9mがベストの選択でしょう。
がま鮎 パワーソニック振抜尺
パワーソニックブランドの尺鮎専用竿です。
尺鮎用の竿は350グラムから450グラムほどあるのがメインの中、9mで283グラムと超軽量です。
尺鮎用の竿で片手で操作できる竿は他にはありません。
大河川の荒瀬、激流からの尺鮎の引抜きも可能で、名のごとくのパワーロッドです。
がま鮎 ダンシングマスターM
8.5mで169グラム、9mで183グラムという驚異の軽量化を実現した竿です。
片手で操作しても疲れない事から、小型主体の中小河川や、大河川の数釣りに最適です。
中小河川なら8.5m、大河川なら9mがベストです。
チャラ瀬、トロ、早瀬など、数釣りに最適なフィールドをピンポイントで軽快に攻め込めます。
竿の曲がりを楽しみ、一気に抜きあげる楽しみを味わえます。
がま鮎 ダンシングマスターH
7.5m、8.5m、9mがありそれぞれ156グラム、195グラム、214グラムという軽量竿です。
この軽量で大河川の荒瀬の大鮎にも対応できるパワーがあります。
中小河川なら7.5mか8.5m、大河川なら9mがベストです。
竿は豪快に曲がりますが、腰で踏ん張り浮かせます。
フィールドテスターの実釣では四万十川で尺鮎も取り込んでいます。
がま鮎 スピカ引抜早瀬
お金は出せないが『がま鮎』が欲しいという釣り人にぴったりのリーズナブルな竿です。
早瀬といっても26cmクラスくらいまでは十分対応できます。
手に持った感覚は先調子で、重量以上に軽く感じます。
野鮎が掛かれば、がまかつ特有の腰で踏ん張ります。
チャラ瀬から急瀬、鮎が小型であれば荒瀬まで可能です。
中小河川なら8.5m、大河川なら9mがベストで、ほぼ全河川に対応できます。
がま鮎 競技スペシャルV7引抜急瀬
代々受け継がれているがま鮎の名竿です。
昔から数々のフィールドテスターやトーナメンターが使ったシリーズです。
引抜急瀬は9mで248グラムと軽量ですが、急瀬や荒瀬の大鮎にも対応できます。
自分は大河川の瀬釣りが得意!という釣り人には、9mがおすすめの1本です。
がま鮎 シューティングスペシャル2 7.5m
いままであるようでなかった、7.5mの中小河川専用竿です。
ヨシが生い茂る場所や、川幅5m前後の場所、そして木が覆っている場所など、小河川は釣りづらいポントばかりあります。
たとえ8mでも長すぎて困ってしまいます。
そんな河川に最適な竿です。
7.5mという短竿は、非常に軽く操作性は抜群で常時片手で扱えます。
手返しも早く、ポイント移動も楽です。
この竿を使えば、小河川の攻略に威力を発揮します。
がま鮎 競技GTI引抜荒瀬
急瀬では弱いが荒瀬は重くて疲れるという釣り人に最適の竿です。
9mで265グラムの軽さです。
大河川に立ちこんでも、荒瀬で踏ん張っても竿が軽いゆえに疲れません。
更にはパワーロッドだけに大鮎の引きにも踏ん張ります。
特に大河川の瀬釣りで、大鮎を下がらずに抜き、手返しを早めることが出来ます。
軽量でかつパワーロッドは、熟練の釣り人には欲しい1本です。
がま鮎 エクセルシオノブレス引抜急瀬
がま鮎最高峰の竿で、2種類の替え穂先はもちろんのこと、テクノチタンバランサー 、更には専用竿ケースが付いています。
大河の瀬で、自分の時間をゆっくりと野鮎と共に過ごす釣り人の為の贅沢な1本です。
細身軽量、9mで253グラムしかありません。
竿さばきが軽快に出来て、大鮎といえどもがまかつ特有の腰で粘り浮かせてくれます。そんな至福の時を味わえる1本です。
がまかつの鮎竿の激安中古を買うのはあり?
鮎竿の中古市場は活発です。
ネットオークションや中古専門サイトなどで、当然のようにがま鮎も販売されています。
ただ、他メーカーより高めのがま鮎は、新型や数年前の型落ちとなると、安くは販売されていません。
激安で販売されているのは、相当古い竿だと思ってください。
古くても、急瀬や荒瀬は比較的丈夫ですが、肉の薄い早瀬クラスとなると竿折れのトラブルになりやすく、購入しない方が無難です。
がま鮎の中古を購入するなら、激安は買わないが決め手です。
まとめ
がまかつの鮎竿の特徴がおわかりいただけたと思います。
赤と黒のコントラストで、腰でためて浮かすのががま鮎です。
一切の妥協を許さず、がま鮎のコンセプトを貫いた鮎竿です。
そんながま鮎の12ブランドの中から自分にあった竿が選びやすいよう解説いたしました。
あなたにぴったりの鮎竿がきっと見つかるはずです。
がまかつの鮎竿の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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