産卵のためにエサをたくさん食べて太ったブリは、11月下旬になると北海道から九州へ向けて南下します。
丸々と超えた魚体が特徴的で、最も脂がのり美味しい時期となるため、寒ブリと呼ばれています。
ジギングで狙うことができるのですが、ハイシーズンを過ぎているため、ベテランでもジグ選びを違えると釣果が得られません。
そこで今回は、10㎏を超える寒ブリを狙い獲るためにジグについて解説します。
実績豊富なジグもあわせてご紹介させていただきますので、ぜひ寒ブリジギングにチャレンジしてください。
- 釣り歴20年
- 釣り大会の出場経験あり
静岡県在住。 小学生のころ、父とサビキ釣りをきっかけに釣りに熱中するようになりました。 ルアー釣りがメインですが、餌での上物釣りや底物釣りまで幅広いジャンルを楽しんでいます。 魚は釣るのも食うのも大好きで釣りバカ人生まっしぐらです。 釣り方や魚への拘りが強く数釣りよりも理想の釣りを求めています。 現在の目標はイシダイ70㎝オーバーです。 離島まで足を運んでもなかなか出会えない王者の魅力に憑りつかれてしまいました。
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目次
寒ブリで使うジグの特徴
寒ブリと呼ばれるブリが釣れる時期は、産卵前の荒食いが終わった11月下旬から1月にかけてです。
この時期は水温が低く、ブリの好む水温16℃を大きく下回っているので、活性は高くありません。
体型も丸々太っているため、ハイシーズンのようにスピードを生かした捕食はしません。
そのため、飛び過ぎないロングジグやフォール速度の遅いスロー系ジグを軸にアプローチします。
幅広くスライドすることで、食わせの間を演出できるジグなども活躍するでしょう。
激しいジャークで食わせる中型青物狙いとは真逆の使い方ができるジグを選ぶことが大事です。
寒ブリが釣れるジグの選び方
飛び過ぎないジグを選ぶ
寒ブリの釣れる時期は水温が適温を下回っているので、ハイシーズンのようなスピードあるアクションにはついてこれません。
そのため、初速を上げたジャークで入力しても、飛び過ぎないジグを選ぶことが大事です。
タチウオやサンマを捕食しているシーンではロングジグを多用しますが、引き抵抗が極端に少ないジグは避けるべきです。
ハイシーズンに使用したジグをそのまま使用する方は、柔らかいロッドに持ち替えて入力をマイルドにするのもよいでしょう。
スロー系ジグについて
上げのアクションを追いきれない活性の低い寒ブリは、フォールアクションによい反応をみせます。
弱ってベイトボールから外れ、沈んでいく姿を演出するには、スロー系のジグが適しています。
ランダムなスパイラルフォールが混ざるものは、食わせの間を勝手に演出してくれるため、初心者におすすめです。
ボトム付近張り付いてしまった寒ブリを狙うときには、極端にフォール速度が遅いスロー系ジグを選択してください。
カラーについて
ジグのカラーに関しては、通常のブリジギングと同じ考え方で選択してください。
フラッシング効果によい反応をみせるので、シルバー系、ゴールド系は外せません。
また、水温の低下に伴い、寒ブリの群れが深い場所へ移動した時にはグローからも活躍します。
グローカラーはイカを捕食しているブリにも効果的ですので、1つは用意しておくとよいでしょう。
鉛以外のジグも用意する
スローなアクションでアプローチしても寒ブリがジグを追いきれない時には、鉛よりも浮力の軽い鉄、アルミのジグが活躍します。
わずか数秒の違いですが、上げのアクションでジグが失速してからフォール姿勢に入る間に浮遊感を演出できます。
この浮遊感が絶妙な食わせの間を生み出すので、初心者でも寒ブリを手にする確率が上がるでしょう。
水の抵抗を受けにくい形状に仕上げられたジグは、フォール速度も速いため、比重の軽さによるデメリットもありません。
センターバランスのジグが最適
センターバランスのジグは上げのアクションに速度を付けなくても、素直に横を向けることができます。
また、フォール時のスライド幅も広いため、オートマチックに食わせの間を演出してくれます。
通常のブリジギングでは、後部重心のジグも使用しますが、寒ブリではセンターバランスのジグを主軸にしてください。
後部重心のジグはフォール速度が速くなるので寒ブリは追いきれないことも少なくありません。
寒ブリが釣れるジグおすすめ8選
製品 | ワイルドギャンブラー DYNA | シマノ オシア スティンガーバタフライ キングスラッシャー | ダイワ ソルティガ FKジグ | スミス CB.マサムネ | ネイチャーボーイ スイムライダー | ブリード オッターテール | ブリス アスナロⅡ | アズーロ ブレード II |
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価格 | 2,356円 | 1,718円 | 1,980円 | 1,832円 | 2,695円 | 2,420円 | 2,500円 | 1,379円 |
特徴 | ヒラヒラとしたスパイラルフォールで寒ブリを狙い撃ち! | 引き抵抗が少なく寒ブリとのファイトに備えて体力を温存できる | 絶妙なフォール速度で寒ブリを魅了するジグ | スロージャークでもキレのあるアクションを発生! | 食わせの間を演出しやすい鉄製のジグ | 弱ったベイトの浮遊感を演出できるアルミのジグ | 太いラインを使用してもジグの動きが乱れない | ボトムに張り付く活性の低い寒ブリの攻略に最適! |
サイズ(mm) | - | 165/174/184 | 125/135/145/155/162/170 | 185 | 140/170/200/205/220/240/245/250/270/285 | 250/295/300 | 170/198/216/232/273 | - |
重量(g) | 100|130|160|200 | 120/135/150/180/200/240 | 110/130/150/180/210/250 | 95/115/135/155 | 65/90/120/135/150/180/200/230/300/350/420 | 150/210/260 | 110/140/170/200/240/270/300/330 | 100/120/210/250/300 |
カラバリ | - | 5 | 11 | 25 | 15 | 13 | 8 | 10 |
純正フック | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
ワイルドギャンブラー DYNA
サイズ(mm) | - |
---|---|
重量(g) | 100|130|160|200 |
フォールさせると水平姿勢でゆっくりとヒラヒラと回転しながら落ちていく、寒ブリ狙いに最適なジグです。
程よい引き抵抗をもっているので、潮の感覚を掴むパイロットルアーとしても活躍します。
フォールを意識して使用するときには、前後にフックを装着してバランスをとるのが使い方のポイントです。
ワンピッチジャークで入力すると、イレギュラーアクションを引き起こし、食わせの間を演出してくれます。
カラバリ | - |
---|---|
純正フック | なし |
シマノ オシア スティンガーバタフライ キングスラッシャー
サイズ(mm) | 165/174/184 |
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重量(g) | 120/135/150/180/200/240 |
ジグの厚みを抑えてロングシルエットに仕上げることで、引き抵抗を少なくしたジグです。
柔らかいジギングロッドを使用した入力でも、レスポンスよく動かすことができます。
フルソリッドロッドとも相性がよく、ジグを飛ばし過ぎないアクションを意識して寒ブリを狙ってください。
3mほど水平フォールした後に、スパイラルフォールへ移行するため、このタイミングで寒ブリがHITします。
フォール速度は速めのジグですので、深いレンジを幅広くアプローチする釣りに最適です。
カラバリ | 5 |
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純正フック | なし |
ダイワ ソルティガ FKジグ
サイズ(mm) | 125/135/145/155/162/170 |
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重量(g) | 110/130/150/180/210/250 |
フォール中のフラッシング効果にこだわって作られており、弱ってベイトボールから外れたベイトを演出できるジグです。
速すぎず、遅すぎないフォール速度に設計されているため、太った寒ブリでも追いきることができます。
寒ブリジギング外道として定番のサワラも抜群の反応をみせるので、1つ持っておくと便利です。
安定した釣果をたたき出すゴール系、シルバー系から揃えていくとよいでしょう。
カラバリ | 11 |
---|---|
純正フック | なし |
スミス CB.マサムネ
サイズ(mm) | 185 |
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重量(g) | 95/115/135/155 |
ボディを限界まで薄く削り、エッジを効かせることで、スロージャークでもキレのあるアクションを可能にしたジグです。
寒ブリの活性が低いときには、ショート~ミディアムジャークでゆっくり誘いあげてください。
フォール主体でアプローチする場合は、フリーフォールで平打ちさせながら使用するのがよいでしょう。
センターバランスのジグですので、ジグを横に向けやすく、初心者でも思ったタイミングでフォールに移行できます。
カラバリ | 25 |
---|---|
純正フック | なし |
ネイチャーボーイ スイムライダー
サイズ(mm) | 140/170/200/205/220/240/245/250/270/285 |
---|---|
重量(g) | 65/90/120/135/150/180/200/230/300/350/420 |
鉛よりも比重の軽い鉄を素材にしており、ジグが失速するまでの時間が長くなるので、太った寒ブリでも追いやすいのが特徴です。
水抜けがよいのでフォール速度は鉛と変わらないため、ディープエリアでも問題なく使えます。
少ない入力でも大きくスライドさせることができるので、操作に体力も必要ありません。
スパンカーを使わないドテラ流しでも安定したアクションを発生するジグです。
カラバリ | 15 |
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純正フック | なし |
材質 | ステンレス |
ブリード オッターテール
サイズ(mm) | 250/295/300 |
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重量(g) | 150/210/260 |
比重の軽いアルミで作られているため、初速を抑えたロングジャークで使用すると、弱ったベイトの浮遊感を演出できます。
フォール速度もゆっくりしており、スパイラルフォールしながら絶命寸前のベイトに似た動きで沈んでいきます。
ただ巻きするとヘッドが水を受けて適度なウォブリングを発生するので、ロングポーズを織り交ぜて使用するのもよいでしょう。
鉛のジグでは追いきれない寒ブリの攻略にも適しているので、切り札としても役立ちます。
カラバリ | 13 |
---|---|
純正フック | なし |
ブリス アスナロⅡ
サイズ(mm) | 170/198/216/232/273 |
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重量(g) | 110/140/170/200/240/270/300/330 |
重心をややフロント寄りに設計することで、太いラインを使用しても、ナチュラルなアクションを発するように仕上げたジグです。
上げの入力で水の抵抗を受けても、ジグが回転しにくいので、リーダーの糸ヨレが軽減されます。
また、スローなワンピッチジャークでも安定したアクションを発生するため、寒ブリに見切られる心配がありません。
軽くしゃくっただけでもHITすることが多いので、体力に自信のない方でも安心して使えます。
カラバリ | 8 |
---|---|
純正フック | なし |
アズーロ ブレード II
サイズ(mm) | - |
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重量(g) | 100/120/210/250/300 |
寒ブリを含めた近海のライトジギングを幅広くカバーできる、万能なジグです。
100~300gのウェイトがラインナップされているので、ディープエリアの攻略にも使えます。
早巻きからジャークを入れて水平フォールで食わせる釣りを意識して使用してください。
絶妙なフォール速度に仕上げられているので、ボトム付近を見切られることなくネチネチ攻められます。
手頃な価格で販売されているので、外道のサワラによるラインブレイクが多発するシーンで使うのもよいでしょう。
カラバリ | 10 |
---|---|
純正フック | なし |
まとめ
寒ブリと呼ばれる美味しい時期は、ブリの適温を下回っているので、スローな釣りを意識してください。
飛び過ぎないロングジグ、スロー系のジグで食わせの間を上手く演出すれば、丸々太ったブリがHITするでしょう。
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