タラは大型になると体長1mを超え、重さも10㎏以上になる大型の魚ですが、そんなタラをジギングで狙えるエキサイティングなゲームがタラジギングです。
そして、タラジギングを始めたいと思っているけど、どんなタックルを使っていいか分からないという方も多いかと思います。
そこで、タラジギングを始めるうえで揃えるべきタックルや、ライン・リーダーの太さ、そして釣り方のコツなんかも紹介してますのでぜひチェックしてみてください。
- 釣り歴25年/年間釣行100日以上
岩手県在住で、週2〜3回は海に通っています。小学生の頃に渓流釣りを始め、今はロックフィッシュやジギングなどの様々な釣りに夢中になっています。ロックフィッシュでは大会入賞の経験が多数あります。
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目次
タラジギングとは
ジグを水中でしゃくったり、フォールさせたりを繰り返して魚を誘うジギングはブリなどの青物狙いで有名ですが、上から落ちてくるものや、キラキラしたものによく反応するタラを誘うのにも適しています。
タラは餌釣りも有名ですが、ジギングで狙う方がよりゲーム性が高く、しゃくり方や選ぶジグによって釣果が伸びるのも楽しいポイントと言えます。
また、青物と比べると比較的ゆっくりと誘っても釣れるので疲れずづらく、初心者の方でも簡単に釣ることができるので、人気な釣りの1つです。
タラジギングの時期
1年中狙うことができますが、大きく分けて3回シーズンがあります。
1回目は8月頃で、身が最もおいしく、比較的釣りやすい時期なので人気があります。
次が産卵を控えて白子をお腹に蓄えている1~2月頃で、この8月と1~2月頃は中深海と呼ばれる水深200m~250mくらいで狙います。
最後が3~5月頃で、産卵終わりに浅場で回復のために荒食いするので釣れやすく、水深も50~100m前後で手軽に釣りができるので、これから始める方は3~5月頃が狙い目かと思います。
タラジギングに使うタックルと道具を解説
ロッド
ロッドは使用するジグに合ったジギング専用ロッドを使うのが基本で、例えば水深200~250mであれば300~400gぐらい、水深50~100mであれば100~200gぐらいのジグを使うので、それぞれのジグの重さにあったロッドを選びましょう。
使用するジグに合ったロッドを使うことで綺麗なアクションを出すことができ、釣果アップにつながります。
リール
リールは糸巻き量で選ぶのが基本で、釣りをする水深分と、ライントラブルが発生した場合でも釣りが続けられるように多めに糸を巻いておけるリールでなければなりません。
また、浅場であればベイトリール・スピニングリールどちらを使用しても大丈夫ですが、中深海であれば水の抵抗や魚を掛けてからの巻き上げが長いので、パワーのあるベイトリールを使用します。
ライン
ラインの種類は、PEラインが必須で、強度が高く、伸びが少ないのでジグのアクションが綺麗に出せて、糸自体が細いので潮が早い時でもジグが流されづらく釣りやすいです。
太さは水深問わず1.5号が基本ですが、周りの方と絡んでラインが弱ってしまう危険が多かったり、慣れていない方であれば2号を使用すれば安心です。
ラインの長さは釣りをする水深の2倍の長さを巻いておくとトラブルが起きた時も安心です。
リーダー
メインラインで使用するPEラインは非常に便利ですが、1つだけ欠点があり、強度は強いが擦れに弱いので、岩場や魚の歯などギザギザした所に触れるとすぐに切れてしまいますので、リーダーと呼ばれるラインを先端部分に結んで使用しなければいけません。
リーダーの種類はナイロンライン・フロロラインどちらでも問題ないですが、ナイロンラインのほうがしなやかでジグの動きを綺麗に出すことができ、フロロラインのほうがより擦れに強い傾向があります。
太さは30lb~40lb(7号~10号)程度を使用します。
ジグ
ジグ選びで大事なのが重さで、自分が釣りをする水深の大体倍の重さを使います。
また、周りの人達とジグの重さを揃えないと絡まってしまいますので、同じ重さのジグを使うようにしましょう。
形状はセミロングの水切れがいいタイプを選ぶことで、深い水深でも疲れずにしゃくることができるのでおすすめです。
カラーはどの色でも釣れてくれますが、食べているエサの種類や水の色などによって、その日の当たりカラーが存在する場合もあるので、何種類か持っておくと釣果を伸ばせます。
フック
フックはダブルフックをフロントとリア両方につけるのが基本です。
サイズはジグに合わせて選びますが、200g程度なら2/0~3/0、400g程度なら3/0~4/0を使います。
ジグの長さによってもフックのサイズは変わってきますので、フロント側とリア側のフック同士が干渉しない程度の長さとサイズのものを使いましょう。
タコベイト
タラジギングをしている人達がよく付けているのを見かけるタコベイトですが、ジグが落ちるスピードをゆっくりにしたり、より魚にアピールすることができるようになります。
タコベイトを付けているほうが釣果がアップすることが多いので、ボックスに忍ばせて置きたいアイテムの1つです。
タラジギングの釣り方のコツ
レンジ
タラは根魚なので、基本的に底付近にいることが多いです。
そのため底から10m以内を集中的に狙うと効率的に釣ることが出来ます。
しかし、活性が高い日は餌を追いかけて底から30mぐらい浮いていたり、逆に活性が低くて底から5m以内しか食ってくれない事もありますので、注意が必要です。
その日の当たりのレンジをいち早く見つけることが釣果アップのコツで、当たりのレンジを見つけたら、リールをあまり巻かずに同じレンジでアクションを繰り返すとヒットしてくれる事が多いです。
アクション
ワンピッチジャークと呼ばれる誘いが基本で、ロッドを一回しゃくった後に、ハンドルを一回転させるアクションが基本です。
タラはほとんどの場合フォールで食ってくるので、フォールを意識して入れる事が重要です。
また、タラはスローめなアクションに反応することが多いので、ゆったりしたペースでしゃくっていきます。
もしワンピッチジャークで反応がない時には、ハンドルを回す回数を減らしたり、ロッドをしゃくる幅を狭くしたりと、細かくレンジを刻んで誘うと食ってきてくれることが多いので試してみてください。
それでも反応がないときは10秒ほどステイを入れて間を取るのも効果的だったりします。
トラブル対策
タラジギングに限らず船釣りにおいて大事なことはトラブルを無くすことです。
トラブルとはラインやジグが周りの人と絡まってしまったり、ラインが高い位置で切れる高切れなどのことです。
トラブルが起きると釣りをする時間が短くなってしまったり、最悪の場合その日釣りをできなくなってしまう可能性もあります。
対策としては、ジグを投入するタイミングをなるべく皆と揃えたり、少し前に投げるように投入すると周りの人と絡まる危険が減ります。
また、ラインが横や船の下に流され過ぎていると感じたら一度回収して投入し直すのも大事です。
根掛かりや魚が掛かった時に、無理な引っ張り方をすると高切れしてしまいますので、適切な強さで操作しましょう。
まとめ
今回はタラジギングのタックルから釣り方のコツまで紹介しました。
更に詳しい内容に関しては、別の記事に書いてあるので、興味が湧いた方はそちらの方も合わせてチェックしてみてください。
タラジギングは本当に楽しく、食べても美味しい魚なので、タックルを揃えて是非チャレンジしてみて下さいね。