東北の人気ターゲットであるタラは、エサ釣りで狙う方も多いですが、ジギングでも狙える魚です。
タラは実はかなり獰猛な魚で、自分の近くを通った獲物に、積極的にアタックします。
ジギングは、ジグの激しい動きとフラッシングで強烈にアピールするので、タラを狙うにはピッタリな釣り方です。
今回は、そんなタラジギングでおすすめのジグを紹介します。
一緒に、重さやカラーについても解説しているので、是非チェックしてみて下さい。
- 釣り歴25年/年間釣行100日以上
岩手県在住で、週2〜3回は海に通っています。小学生の頃に渓流釣りを始め、今はロックフィッシュやジギングなどの様々な釣りに夢中になっています。ロックフィッシュでは大会入賞の経験が多数あります。
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タラジギングに適したジグの選び方
ポイント
- 重さは150~250gくらい
- 形状は細長いものが使いやすい
- カラーはシルバーやグローが実績高い
重さ
基本的にジグの重さは水深と潮の速さによって決めます。
そのため、大体100m以内の水深であれば、150g位のジグがちょうどいい重さになります。
しかし、冬の海は荒れることも多いため、200~250g位の重いものも持っておくと安心です。
場所によっては50m位水深でやることもあるのでそんな時は100g位のジグも使ったりします。
また、水深や潮の速さは、釣りをするエリアによっても異なりますので、自分が乗る釣り船の船長さんに、ジグの重さを聞いておくと間違いないでしょう。
さらに、周りの方たちが使用しているジグと重さを合わせないと、オマツリしてしまう危険も出てくるので、なるべく周りの方達と重さをそろえることもポイントの1つです。
長さ・大きさ
ジグの形状に関してですが、基本的にシャローに入ってきたタラは荒食いしているので、あまり敏感になる必要はないのですが、細長いタイプのものが沈みやすく操作性がいいです。
また、時期によってはメロウドと呼ばれる細長いベイトを捕食しているケースも多いので効果的な場面も多いです。
平べったいタイプの物はヒラヒラと落ちるため、フォールに反応がいい場面で効果的ですが、沈むのが遅く、潮が早いと使いづらいです。
そのため、通常より50gくらい重いものを使うのが良いでしょう。
通常のタイプのジグではなかなか口を使ってくれないような状況で威力を発揮してくれます。
カラー(色)
カラーですが、水の色と食べているベイトに合わせるのが一般的です。
水が澄んでいればシルバー、ブルピン系、やや濁っているならゴールド、グロー系などが効果的です。
ベイトに合わせる場合は、小魚を食べているときであればシルバー系、メロウドならやや黒っぽいカラー、イカを食べているときであればグローが効果的です。
また、シルバーとグローのゼブラカラーなんかも人気で実績も高いです。
その他、釣りをする地域や日によっても当たりカラーはあるので、カラーローテーションしながら釣っていくのが一番釣果アップにつながってくれます。
バランス
ジグを選ぶうえで良く出てくる「バランス」ですが、前側に重心があるタイプを「フロントバランス」、真ん中に重心があるタイプ「センターバランス」、後ろ側に重心があるタイプを「リアバランス」といいます。
基本的にはセンターバランスのものが一般的で、真ん中に重心があるということはジグが横を向きやすいということになるので、アクションが大きくなり、しっかりアピールしてくれるのでおすすめです。
リアバランスは下側に重心があるので潮が早いときは沈んでくれやすく重宝しますが、ジグが縦になろうとするので、アクションは控えめになります。
フロントバランスは、ロッドワークに対する反応がよくキビキビしたアクションが得意で、フォールがやや遅めの傾向があります。
タラジギング用ジグおすすめ10選
【シマノ】
スティンガーバタフライ ぺブルスティック(80~350g)
誰もが使いやすいジグで、潮の流れや、しゃくり方でフォールアクションが様々変化してくれるため、ランダムにいろんなアクションが出せます。
しゃくった時はしっかりとダートし、フォール時は抑えめなアクションで誘ってくれます。
アクションは激しすぎても嫌われる場合があるので、ナチュラルに誘えるジグです。
また、センターバランスでしゃくった時の抵抗感が少ないので、潮が早くても使いやすく、疲れづらいです。
【シマノ】
スティンガーバタフライ サーディンウェーバー(100~250g)
扁平でショートタイプなジグで、フォールアクションが激しいジグです。
フォールに反応がよく、激しめなアクションに食ってくるような状況で効果的です。
ボディーが扁平なので潮が早すぎると流されすぎてしまうこともあるので、状況を見ながら使っていくといいでしょう。
【ディープライナー】
スパイファイブ(30~1500g)
非常に人気なジグで、シャクってもフォールでもしっかりとアクションしてくれます。
特にフォールアクションを得意としており、スラロームフォールと呼ばれるアクションで大きくジグザグに動きながらフォールしていきます。
ゆっくり落ちながらも、魚に強烈にアピールしてくれるので、低活性の魚のリアクションバイトにも期待できます。
【スミス】
CBマサムネ(95~155g)
CBはセンターバランスの略で、重心が中心にあって使いやすく、ロングボディのジグです。
ベイトがメロウドと呼ばれる細長いタイプの餌を食べているときなんかはより効果的です。
フラットな面が広いため、フォール時に水の抵抗をしっかり受けて水平姿勢となり、フラッシングも強いので、しっかり魚にアピールしてくれるジグです。
【ネイチャーボーイズ】
スイムライダー(65~420g)
ネイチャーボーイズから発売されている大人気のジグです。
通常ジグは鉛で作られているものが多いですが、このジグは鉛よりも比重が軽い鉄で作られているため、サイズがやや大きく、しゃくった後に食わせの間を作りやすいです。
また、形状を工夫することでフォールスピードは鉄の割には早く、しゃくった時の重さは感じないように設計されています。
【ネイチャーボーイズ】
ウィグルライダー(160~300g)
スイムライダーと比べると短い形状で、肉薄に作られたボディによって、しゃっくた時は、ロッドワークに対してしっかりと反応してアクションしてくれます。
フォール時にはローリングしながらアクションしてくれることで、フラッシングしながら強烈にアピールしてくれます。
【エゾハチ】
ナマラジグ(100~270g)
薄いボディで後方が広がっている形状のジグです。
ワンピッチジャークでの使用を想定して作られているので、スローにアクションするタラジギングにもぴったりなジグです。
ジャーク後に発生するダートフォールが一番の食わせどころです。
【メロン屋工房】
ウィークベイトSD(90~250g)
アングラーの操作によってダートの距離を変えることができ、大きなアクションもコンパクトなアクションも両方こなすことができます。
タラが高活性で、しゃくりに良く反応して上まで追いかけてきてくれるような状況で使用したいジグです。
【シャウト】
ステイ(60~500g)
名前の通り、しゃくった後に水平姿勢となることでステイし、魚に食わせの間を与えることができるジグです。
さらに、ステイ状態となった際には、姿勢を保ちながらゆっくりと落ちていくことでウォブリングアクションを発生させ、これも絶妙な誘いとなります。
【ダイワ】
ソルティガ FKジグ
ショートで扁平のジグを選ぶならこのジグです。
フォールキラー(FK)の名前が付いた、フォールアクションに特化させたジグです。
小魚が弱って落ちていく様を演出できるアクションになっており、フォール時のフラッシングにも非常にこだわって作られているジグです。
タラジギングで釣れるジグの使い方
ワンピッチジャーク
ロッドを一回しゃくった後に、ハンドルを一回転させるアクションのことで、ジギングで最も基本的なアクションになります。
ジグを上に引っ張ってアクションした後に、一瞬フォールしてまたすぐ上に引っ張っての繰り返しで、一瞬のフォールが食わせのタイミングになることが多いです。
テンポよくレンジを変えられるので魚がどのレンジにいるかわからないスタートしてすぐは、このアクションから始めるのがいいでしょう。
タラはボトムから10m以内にいることが多いので、その辺のレンジを探って、今日魚が底べったりなのか、少し浮いているのか確かめていきます。
また、タラはスローめなアクションに反応することが多いので、ゆったりとしたワンピッチジャークをベースに探ると効果的なことが多いです。
ロングジャーク
ワンピッチジャークよりも長いストロークで、ジャークさせるアクションです。
ジャーク後のフォールの時間も長くなるので、フォールに反応がいいときはこのアクションを多用します。
コツは、糸ふけをしっかりとる為にハンドルを2回転ほど巻いて、竿を斜め下にした状態から頭の上に竿が来るまでしっかりと長い距離を強い力でしゃくってあげることです。
潮が早すぎて、ジグが流されてしっかり動いてくれない時も、この動きをすることでジグをしっかりアクションさせることができます。
ステイ
タラの活性が非常に低かったり、ジグにスレてしまっているときなどに有効なのがステイです。
ワンピッチジャークや、ハンドルを回す回数を半分にしたハーフピッチジャークを2~3回入れた後に、5~15秒程ステイさせてやると食ってきてくれることもよくあります。
ジギングでステイさせるとジグが動かなくて反応してくれなさそうな気がしますが、意外とよく食ってきてくれるアクションの一つで、スケソウダラなどの外道が早いアクションに反応が良すぎるときなんかもタラだけを狙い撃ちできるアクションでもあります。
まとめ
重たいジグを一日中激しくしゃくって疲れてしまいそうなイメージのジギングですが、タラは青物と違ってゆっくりしゃくっても食ってきてくれますし、水深も100m以内なので、割とお手軽に挑戦できる釣りです。
そして、鍋にしたら最高においしいターゲットでもありますので、皆さんタックルとジグを揃えてぜひ狙ってみてください。
タラジギングのジグの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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