昨今のロッドと言えば、カーボンやグラスで作られているものがほとんどですが、一昔前はボロンという素材のロッドもありました。
いまでこそボロンロッドは数を減らしましたが、独特の使い心地もあって、トラウト用ロッドなど中心に今も製造されています。
カーボンロッドなど主流のロッドと比べた時、ボロンロッドにはどのような特徴があるのでしょうか。
そこで今回はボロンロッドについての解説と、おすすめ商品をご紹介します。
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北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。
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ボロンロッドとは?
ボロンロッドとは、タングステンにホウ素を蒸着させた、繊維状のボロン素材を使ったロッドのことです。
金属をベースにしているためパワーのあるロッドを作ることが可能で、カーボンの台頭までは、高級ロッドの代名詞でもありました。
ボロンは主に補強目的に使われ、カーボンなどと組み合わせてブランクスを作るのが一般的です。
しかし製造が難しいこと、非常に高価であること、カーボンと比較して重たいことなどから、徐々にその存在は姿を消していきます。
しかしボロンにしか出せない使用感があるのも事実で、今でも根強くボロンロッドが発売されています。
とりわけトラウト用ルアーロッド、フライロッドなど、トラウトロッド界隈では現在でも積極的に流通しています。
ボロンロッドの特徴
ボロンはタングステンという金属をベースにしているため、弾性が強いロッドを作ることが可能です。
補強材的な役割でカーボンなどと組み合わせるので、一定のところまでは柔軟で、それ以上曲がらない強い粘りのあるロッドなども製作されています。
また、ボロンは反発の強いハリのある素材であるため感度がよく、コツンという魚のアタリを手元まで伝えやすいのもメリットです。
この弾性と感度の良さがトラウトフィッシングとの相性が良く、今でもトラウト用にボロンロッドが生き残っている理由でしょう。
1990年代発売のボロンロッドを現役で使っている方と会ったことがあるので、しっかり手入れをすれば長く使えるロッドとも言えますね。
ボロンロッドを扱っているメーカー
現在、ボロンロッドの新規生産を行っており、国内で製品の流通が確認できたメーカーの特徴をご紹介します。
スミス
トラウトに明るいメーカーだけあって、トラウトロッドとしてボロンロッドを発売しています。
本流から源流まで対応する、様々なモデルが用意されているのも魅力的です。
宇崎日新
磯竿やエギングロッド、ライトゲームロッドなどのボロンロッドを発売しています。
ソルトゲームにボロンロッドを使ってみたい方は、ぜひチェックしてみましょう。
レスターファイン
現在ボロンロッドの最高峰との呼び声も高いメーカーで、フルレングスボロンを代名詞に製造しています。
通販などには少なく、入手するのはやや困難ですが、ボロンにこだわりたい方におすすめです。
ボロンロッドおすすめ7選
現在入手できるボロンロッドから、おすすめモデルをご紹介します。
トラウトのみならず、様々な釣りに使用できるモデルを厳選したので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【スミス】
トラウティンスピン ラグレスボロン(TLB-49DT)
トラウトフィッシングの主流でもある、ヘビーシンキングミノーのトゥイッチングのために設計されたトラウトロッドです。
カーボンやグラファイトとの組み合わせにより軽量に仕上がっていて、ショートキャストを繰り返す源流での釣りとも相性が良好です。
ボロンロッドとしては価格も安めで、手を出しやすいのも魅力的ですね。
【スミス】
トラウティンスピン ラグレスボロン(TLB-59DT)
同じくトラウティンスピンシリーズの、5.9ftとトラウトフィッシングに広く使用できるレングスのモデルです。
ボロンを使っていることもあって、ルアーウエイト12gまで対応するパワーがあり、遠投したいシーンにもおすすめです。
感度を生かして、エリアトラウトのプラッキングなどにも使用できそうですね。
【スミス】
トラウティンスピン ラグレスボロン(TLB-83DT)
ヘビーシンキングのトゥイッチングがしやすい特性をそのままに、本流や湖などでの大型トラウト狙いにおすすめのモデルです。
ボロンらしいパワーのあるブランクのセッティングは、ウエイトのあるミノーのキャスティングから取り込みまでにメリットがあります。
長い分カーボンに比べるとやや重さはあるので、軽量リールとの組み合わせがおすすめです。
【宇崎日新】
ARES LESTER夢墨Boron(8.6M)
宇崎日新がARESブランドで展開する、ボロンを使った自社最高峰モデルのエギングロッドです。
エギングロッドは大型のイカに耐えるバットのコシと、鋭いアクションが必要なので、ボロンの特性が活きる釣りと言えますね。
柔軟性を生かして適合するエギも2.5-4.5号と幅広く、バーサタイルなロッドに仕上がっています。
【宇崎日新】
ゼロサム 磯 弾 CIM (1.25号 5305)
高強度なカーボン繊維をボロンで強化した、磯での大物にも力負けしない磯竿です。
長めの磯竿で大物を狙うと、柔軟性とパワーの両立が難しいですが、ボロンで強化することでダルさを抑えた設計になっています。
そのほかにも各部にこだわりのある作りとなっていながら低価格なのは、国内一貫生産にこだわる宇崎日新ならではと言えますね。
【宇崎日新】
ゼロサム KISU X4 TB(25号 4103)
カーボンを主体に、ボロンだけでなくチタンも組み合わせたキス竿です。
ハリがある作りなので針掛もよく、高反発でありながらねじれを抑え、高負荷でのキャスタビリティと高感度も実現しています。
昨今高価格化するキス竿の中では価格も安く、ボロンやチタンも使いこのスペックであれば納得の一本と言えるでしょう。
【レスターファイン】
マスターブレイド(65M)
レスターファイン自慢のフルレングスボロンと、NANOカーボンを組み合わせた、パワーのあるジギングロッドです。
ボロンロッドでありながら重さを抑え、レスターファインだからこそできる緻密な設計で持ち重りを軽減し、軽量感のある操作性を実現しています。
ボロンの特性を生かして青物に挑める、納得のモデルになっています。
まとめ
ボロンロッドは徐々に数を減らしてはいますが、カーボンやグラスにはない特性を持つロッドです。
ボロン特有の高感度、高反発を体感したい方は、ぜひこの機会に手にして、懐かしくも新しい使い心地を体験してみてくださいね。
ボロンロッドの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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