釣り人なら誰でも1度は「朝マズメや夕マズメがよく釣れる」と聞いたことがあると思います。
ブラックバスはとりわけ時間帯による捕食スイッチのON/OFFが顕著に出る魚で、捕食スイッチがOFFの時は目の前に餌があったとしても食べません。
そのためバス釣りにおいては、春夏秋冬それぞれ攻める時間を替えて捕食スイッチがONの状態の時間帯を釣ることが釣果を伸ばす秘訣です。
今回の記事では、ブラックバスの捕食スイッチがONの状態のことが多いと言われる「朝マズメ」「夕マズメ」についてや、季節ごとの釣れる時間帯について解説します。
この記事の内容を知っておくだけで、「一番釣れる時間帯に釣りをしていない」という致命的な失敗を防ぐことができますのでぜひ参考にしてみてください。
- 釣り歴20年
- 大会上位入賞経験あり
東北の豊かな海で主に根魚やイカメタル、マダイに没頭しています。 内陸住みなので海までは車で1時間半。それでも毎週ドラマを求めて通い続けています。 坊主上等で納得できる釣りを追い求めるストイックアングラーです。 夢は自分の船を持って誰も知らないポイントを開拓することです。
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目次
釣れる時間帯1:朝マズメの時間帯
朝マズメとは日の出から2時間前後の時間帯のことを指します。
なぜ朝マズメが釣れるのかは、実はハッキリとは分かっていません。
一般的には、夜明けとともにプランクトンが表層に浮いてきて、それを食べに小魚が集まり、さらにブラックバスなどの肉食魚が集まるという理由のようです。
実際の肌感覚としてもその通り、朝マズメのブラックバスは表層やシャローを意識していると感じます。
釣り人はディープやミドルエリアを釣らずに、シャローに絞って釣りをすれば良いわけですから、的が絞れて釣りやすいということになります。
また、シャローにいる魚は餌を食べに上がってきているため、捕食スイッチが入っていて警戒心が薄いという点も朝マズメが釣れる理由です。
釣れる時間帯2:夕マズメの時間帯
夕マズメは日の入りまでの2時間前後の時間帯のことを指します。
日が傾くことによって水中には様々な変化がおき、それが捕食スイッチを入れると考えられます。
まず考えられるのは、水中の光量の変化です。
日が傾いて光量が減り水中の鮮明度が下がると警戒心を解き、餌を求めて動き回ります。
バスにとっては外敵から襲われる可能性がある危険な時間帯に、わざわざ捕食する必要はありませんので夕マズメまではジッとしています。
次に考えられるのは、虫の羽化に合わせて小魚が集まるためそれが捕食スイッチを入れるという理由です。
特に夏場は顕著ですが、夕方になると小魚が水面を跳ねている光景がよく見られると思います。
これは水面から羽化するユスリカなどの虫を食べている時に見られます。
小魚はまとまってユスリカを狙っていますが、その下でバスは小魚たちを狙っているというわけです。
つまり光量の変化によって動きやすくなることと、小魚たちが活発になっているため捕食スイッチが入ること、2つの条件が重なることによって夕マズメは釣りやすくなると考えられます。
時期毎の釣りやすい時間帯
季節ごとに釣りやすいと感じる時間帯を私の経験を元に紹介します。
春に釣りやすい時間帯
春に釣りやすい時間帯は朝マズメの5:00~7:00頃と水温が暖まって来る10:00~15:00頃でしょう。
春は産卵のシーズンで抱卵した大きいメスが接岸します。
特に大きい個体は低水温の中でも動き回る体力があるため、朝マズメの時間帯はデカバスを釣るチャンスです。
また、日が昇って水温が上昇してくると他のバスも動き出しますので釣りやすくなります。
春は風が強い日が多く釣りづらい時もありますが、風によって濁りが出始めればスピナーベイトなど強いルアーへの反応も増えますので、辛抱強く投げ続けましょう。
夏に釣りやすい時間帯!昼間は釣れる?
夏に釣りやすい時間帯は朝マズメの4:00~6:00頃と、日が傾き始めてから夕マズメの16:00~18:00頃でしょう。
朝方や夕方は水温上昇が抑えられるため積極的にオープンウォーターで捕食しますが、日が真上から照らす昼間の時間帯はブッシュの中などのシェードに隠れてジッとしています。
昼間に釣りたいならシェードの中にワームやジグを入れることによって、隠れているバスにアプローチできます。
シェードができる場所は限られるので的が絞りやすく、1級ポイントには最も大きいバスが隠れますので日中の方がデカバス率は上がるでしょう。
また、日が傾いて水温が下がり始めたタイミングが最もバスの反応が良く、ポッパーやペンシルベイト、虫系ワームなど水面を意識したルアーが強くなります。
秋に釣りやすい時間帯
秋に釣りやすいのは夕マズメの15:00~17:00頃でしょう。
この時期は朝の冷え込みがきつく、水温にも影響します。
バスはこの冷え込みを嫌って朝はジッとしていることが多いです。
水温が安定してくる夕方には積極的にベイトを追いかけて捕食していますので、上手く行けば連発することもあります。
ターンオーバー(水が悪い状態)していると極端に反応が悪いこともありますが、そんな状態の時こそスピナーベイトなどの強いルアーパワーが効きますので強気の攻めが有利な季節です。
冬に釣りやすい時間帯
冬に釣りやすいのは朝マズメの6:00~8:00と水温が上昇する11:00~14:00頃でしょう。
冬はバス釣りにとっては厳しい季節のため、1匹釣れた時はサイズ関係なく喜びが大きいですよね。
冬は基本的にはテトラやワンドなどの水の動きがないところや水温の安定するディープエリアでジッとしていますが、朝マズメの時間帯だけはシャローで餌を食うことがあります。
そのため、いくら寒くても朝マズメだけはシャローを狙ってみるとよいでしょう。
朝マズメを逃してしまうと1日口を使わないなんてこともあるので、とても貴重な時間です。
日が高くなって水温が上昇してくると、ディープエリアもしくは水が動かない場所で反射的に口を使わせる釣りが有効です。
メタルバイブレーションやメタルジグなど、機敏な動きをするルアーをチョイスしましょう。
まとめ
季節ごとに釣行時間を替えることで魚からの反応は驚くほど変わってきます。
大事なのは、魚が釣れた時に「なぜ今釣れたのか」を考えることです。
釣れた理由が分かれば、似たシチュエーションの時に同じアプローチ方法で釣ることができます。
当然今回紹介した時間帯でも全く反応がないこともありますので、一筋縄ではいきません。
色々な時間帯で釣りをして、「釣れる雰囲気」を感じ取れるようになりましょう。