ボートの真下はどうなっているんだろう?本当に魚が居るのだろうか?
釣りをしていると自然と出てくる疑問だと思います。そんな時に水中の起伏や魚の有無を教えてくれる魚群探知機(以下、魚探とします)。
私が釣りを始めた約20年前は真下を画面で映すだけでしたが、昨今では前方や左右を映したりするものがあったり、中には水中のライブ映像を映し出す高性能魚探も出てきています。
そんな魚探の仕組みや種類、おすすめの機種をご紹介していきます!
- バス釣り歴20年以上
- JB桧原湖所属(2020年)
- NBCチャプター等の大会参加
NBCチャプターやローカル大会にも数多く参加。2020年はJB桧原湖に所属。
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目次
魚探(魚群探知機)とは
魚探の仕組みを簡単に言うと、振動子から水中に超音波を出し、その反射波を受け取って画像(映像)として画面に出力しています。
一般的には反射が強いもの(魚や底)は赤系、弱いもの(密度の薄い魚群や小さい魚)に当たった時は青系を映します。
また、超音波の周波数を変えることによって船底からの範囲を変えることもできます。
高周波だと直下を、低周波は広範囲を映すと覚えておくと良いでしょう。
複数の振動子を設置できる魚探では周波数を変えて2画面で映すことができます。
そのため、応用的な使い方となりますが、片方は二次反射などを利用してボトムの質感を、片方は水中のストラクチャーやウィード・ベイトなどを映すという使い方ができます。
バス釣りでの魚探(魚群探知機)の必要性!おかっぱりではいらない?
率直な意見ですが、『あると良い(必須ではない)』と言うのが私の意見です。
なぜなら、バスを探すという時間も楽しみのひとつだからです。
その上で、魚探を使うメリットは以下にも書きますが、フィールドの全体像を把握する際に時短になる、というのが最大のメリットだと思っています。
バスの居場所を探すのが面白いバス釣りですが、例えば初めて行くフィールドで一日しかない釣行。
素早く地形変化を見たりベイトの有無を確認したり水温を見たりして全体を把握し、自分のポイントを見つけてそこに時間を費やすにはとても便利なアイテムです。
なので、荷物は多くなりますが、アプローチできる場所が限られるおかっぱりこそ使いたいアイテムの一つです。
バス釣りで魚探を使うメリット・デメリット
メリット
何と言っても『時間短縮』これに尽きると考えます。
自分の真下を映す魚探の場合、自分の通った場所を画面に映してくれます。
そのためルアーを通してみて、何かあったな?と思ったところをボートで通ってみると、岩があったのか!などと知ることができます。
また、前方や左右を映せる魚探だとそこを通らずとも、沈船があることが分かったり、オダが沈んでいることが分かるので、バスにプレッシャーをかけずにポイントの把握ができるので、とても効率が良くなります。
もちろん、今の真下にバスが映っているのかどうかを見ることで、バスがどの方向に進んでいるのかを知ることもできます。
デメリット
以前、桧原湖でライブスコープを使ってシューティングをしていた時に、明らかに当てた魚が逃げていると感じたことが何度もあります。
この経験から、プレッシャーのかかった魚だとライブスコープなどの魚探を直接魚に当てることで釣れる魚が減ってしまうなというデメリットは感じています。
あまり居ないとは思いますが、、水中で魚探の発する音を聞いたことはありますか?
魚探を付けた状態で水中に入ると、人間でも相当な音(チッチッチッという音)に気付くと思います。
そのため、クリアな水質の芦ノ湖や河口湖ではサイトをする時は必ず魚探はオフにしています。
バス釣り魚探の選び方
価格相場や価格幅
バス釣り用の魚探だとボートの種類や用途によって数千円のポータブルタイプ~50万円クラスまであります。
私の肌感覚だと、レンタルボートだと15~20万円前後、バスボートだと30万円以上のモデルが多いかなと感じています。
最近だとバスボートに関してはコンソール・バウ共に複数台設置が当たり前になってきていますが、レンタルボートでも複数台設置する方も多く居るのが事実です。
防水性能
水の上で使う魚探。当たり前ですが、基本的には防水です。
ただ、極端な大雨や台風規模の暴風雨にさらされた場合、稀に浸水していくこともあります。
先日も知人のバスボートのバウに設置していた魚探が豪雨で浸水した、と聞きました。
もし浸水した場合は購入店や正規代理店へご相談いただくことが賢明です。
事情により出せない場合は一度分解して乾燥させると復活することもあります。
復活した場合はコーキング処理をしておきましょう。(あくまで自己責任でお願いします)
GPSの有無
高性能魚探にはGPSが搭載されているモデルもあります。
魚探におけるGPSはマップへのポイントの記憶はもちろん、等深線の作図も可能となっています。
ディープや沈み物の釣りをする場合に精度の高い釣りができるので、可能であれば活用したい機能の一つです。
バッテリータイプ
主にバッテリーからの給電タイプがメインですが、ポータブル魚探などでは乾電池で駆動するモデルもあります。
電力の消費が少ないタイプは相対的に画面が小さくなっていく傾向にあります。
対して、ライブスコープなどの大消費量の魚探を使う場合はリチウムバッテリーを使っている方も多くいます。
リチウムバッテリーはバッテリー自体の重量を減らせるため、レンタルボートでの普及率が高くなってきています。
出力
比較的浅い水深で使うバス釣りでは、現在ラインナップされている魚探の出力は200W前後が多くなっています。
ちなみに海だと100m程度の水深で600W、500mを超える深海釣りだと3kW以上のモデルが主流となります。もちろん出力が大きくなればなるほど消費電力も大きくなります。
また、他船が近づいた時に魚探にノイズが乗ることはありませんか?それは自船の魚探の出力より他船の出力が高いことが原因で起こります。
その場合は魚探の出力を上げるか、その船と距離を取ることで解決することが多いです。
周波数
一般的に、高い周波数では指向角が狭く、自船の直下をピンポイントで探知することができます。
対して低い周波数では指向角が広く、より深場まで探知することができます。指向角とは振動子から超音波を出力する角度のことです。
異なる魚探で同じ周波数の魚探を取り付けた場合、ノイズが乗ることが多くあります。一方の魚探を切るか、設定で干渉除去があれば活用しましょう。
メーカー
ガーミン
ここ数年で一気にバス釣りの魚探で浸透してきたメーカー。海用の魚探やレーダーを得意としているため、その性能は言わずもがな。
今までの魚探になかった『ライブスコープ』と呼ばれる水中映像をリアルタイムで映し出す魚探も登場したかと思えば、フォースと呼ばれるエレクトリックモーターまで開発。
しかもGPSを使用して魚探と連動ができ、ポイントまで自動で誘導できます。
また、アクティブキャプテンというアプリをダウンロードすれば世界中の等深線をダウンロード可能(もちろん無料)。魚探の性能もさることながら、ユーザビリティもあるメーカーです。
ローランス
特徴を一言で言うと『とにかくGPSの精度が高い』という点です。他社のGPS精度よりも優れている印象です。
もちろん魚探性能も高く、CHIRPと呼ばれる機能のおかげでノイズが少なく、正確にストラクチャーの位置や形状を把握できます。
沈船やゴロタ、オダの場所を正確に把握したい琵琶湖や霞ヶ浦での装着率が高い印象です。
また、レンタルボートではHOOK Revealと言う、あえて性能を削ったモデルもあり、日本市場を意識した製品が多いのも特徴です。
また、ローランスもガーミンと同じくゴーストと呼ばれるエレクトリックモーターを発売しており、ガーミンフォースの弱点を補ったトータルバランスの優れた製品もあります。
ハミンバード
とにかく画像がキレイ。他社の画像より群を抜いて鮮明に映ります。
これまでの2D魚探だけでなく、独自の3D技術によってダウンイメージとサイドイメージの鮮明さが特徴です。
また、360と呼ばれるソナーのような振動子を用いることで自船の周囲を360℃見渡すことができます。
自動エレキと併用して沈み物を正確に打ち込む釣りに適しています。
ホンデックス
愛知県を本社に置く本多電子株式会社の魚探です。
MADE IN JAPANなので信頼性が高く、まず壊れないのが特徴。それ故にトーナメンターの装着率も高くなっています。
正直、他社の魚探メーカーと性能面で一歩リードを許すかたちになっていますが、最近ではオールマイティな機能を有したモデルも販売しています。
個人的には迷ったらホンデックスをおすすめします。
また、最新のモデルでも特徴なのが振動子の2個付け(多くは107Hzと400Hz)。
これまでのモデルでもそのメリットがユーザーに認知されているので、これじゃないとダメ!と言うユーザーもたくさん見てきました。私もその一人です。
初心者・入門向けのバス釣り魚探おすすめ3選
【GARMIN】
STRIKER Plus(STRIKER Plus 4)
トータルバランスに優れたコンパクトモデル。まず最初に選ぶならこのモデルをおすすめします。
4インチ画面なので若干画面の小ささを感じるモデルではありますが、GPSも内蔵しているため、上下分割でクイックドロー機能も活用できます。
そのため、お試しでも使える手軽さもあります。
【HUMMINBIRD】
PIRANHA MAX(Piranha MAX 4 DI)
この価格でダウンイメージを搭載!他社の魚探と比べて画像が圧倒的に鮮明なので、それを考えるとコスパの良いモデルだと断言できます。
このモデルでハミンバードのダウンイメージを体感してみてください。
【HONDEX】
5型ワイド液晶ポータブル魚探(HE-68WB)
乾電池での駆動が可能なので、取り付け場所を選ばず手軽に使えます。
また、5型ワイドの画面で魚探画像も見やすくなっています。また、偏光グラス越しにも見やすい液晶を使用しているので、クリアな視界を確保しています。
中級者向けのバス釣り魚探おすすめ4選
【GARMIN】
echoMAP Ultra(ECHOMAP ULTRA102sv)
私が使用しているモデルです。
echoMAP Plusと迷われる方も多いと思いますが、ライブスコープを使えるかどうかが大きな違いでしょう。
その価格差は倍になります。そのため、価格を抑えるためにフロントはUltra、リアはPlusにしています。
【LOWRANCE】
HOOK REVEALシリーズ(HOOK Reveal-9 トリプルショットソナー+GPSマッピングモデル)
ローランスと言えばエリートシリーズもありますが、高コスパもでるであるHOOK REVEALシリーズをピックアップしました。
敢えて機能を制限し、日本のレンタルボートに特化したと言っても過言ではないスペックの本製品。
GPSの精度はもちろん、トリプルショットソナーも搭載しているため、1人で使うにはベストな選択と言えるでしょう。
【HUMMINBIRD】
HELIX7 CHIRP MEGA SERIES(HELIX 7 CHIRP MEGA SI GPS G3N)
HUMMINBIRDのミドルモデル。上位機種とほぼ同じ機能を搭載し、どんなフィールドや条件でもマッチする魚探です。
ちなみに、同シリーズにはG3というモデルもありますが、G3Nだとネットワークを組めます。
後々拡張を考える方はG3Nのモデルを選ぶことをオススメします。
【HONDEX】
9型ワイド液晶プロッター魚探(HE-9000)
搭載機能という面では上記のモデルと比べて後発の魚探ではありますが、魚探の機能は折り紙付き。日本製という信頼性を確保したモデルだと考えています。
また、他社にはない大きな特徴としては、HE-9000に単体振動子(TD02/TD03/TD43)が接続できる点です。
長年HONDEXユーザーだった方だと上記の振動子を取り付けている方も多く居るはず。
振動子を変えずにそのまま魚探を変更できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
上級者向けのバス釣り魚探おすすめ3選
【GARMIN】
GPSMAP(GPSMAP 1222XSV/1022XSV)
ライブスコープも使える最上位機種のひとつ。
イーサネットのポートも2個付いているため、もう一台のフロントとリアへそれぞれネットワークで繋ぐこともできます。
ちなみに魚探回路を持つモデルは末尾にXSVがついており、GPSMAP1222/1022は魚探回路を持たないモデルです。
【LOWRANCE】
HDSシリーズ(HDS-12 LIVE)
HDS-12 LIVEはローランスのHDSシリーズの最高峰魚探です。
ストラクチャースキャンの解像度と探査距離精度が格段に進化しており、狙ったスポットに正確に投げ入れることができるのは特筆もの。
実際に魚探画像を見ながら釣りをしましたが、百聞は一見に如かず。はっきり言ってめちゃめちゃ良いです。
【HUMMINBIRD】
SOLIX MEGA Plus SERIES(SOLIX 12 CHIRP MEGA SI+ GPS G3マップセット)
ハミンバードが誇るハイエンドシリーズ。HELIXシリーズとの大きな違いはi-PILOT LINKが対応可能かどうか。
ULTREX LinkシリーズとSOLIXシリーズの接続にて使用することが可能な機能で、ガーミンフォースのように魚探側からスポットロックをしたり自動で操船してボートをコントロールをすることができます。
おかっぱり向けのポータブルバス釣り魚探おすすめ2選
【Deeper】
Deeper(Deeper Pro+)
魚探の革命とも言えるDeeperシリーズ。
その時を釣るためにはその時の水中を知る必要があります。そんな時にポイっと投げてスマホで確認できる手軽さはとてもメリットが大きいです。
Deeperシリーズには3種類ありますが、おかっぱりではキャストして等深線マッピングをしたりするため、GPS内蔵のPro+をおすすめします。
【LUCKYLAKER】
LUCKYLAKER(Y2020-CWLA)
Deeperと同じように魚探本体は球体ですが、モニターは専用のものが付属されています。そのため、雨天時などでスマホを濡らしたくない場合はこちらが良いでしょう。
また、本体もDeeperよりも若干軽くなっているため、荷物も減らせます。
魚探の見方のコツは?
魚探の基本は自分が通ったところを映すので、その画面を見て頭の中で水中をイメージするということです。
根掛かりの少ないルアー(例えばスピナーベイト)を通して何か当たった時に、岩かな?と思いながら真上を通って魚探の画像を見てみてください。
そうやって映った画像と自分の感覚を合わせていくことで、ルアーを投げずとも、船で通るだけで水中のイメージ(水深やストラクチャーの有無・種類)がついてきます。
それだけでもかなりの時間短縮になるはずです。
そして、ボトムのストラクチャーを鮮明に映す高性能魚探を使って自分のイメージとの答え合わせをしていきます。
そうすることで、スピナーベイトを投げて何かに当たった感覚だけで、いつでもどこでも魚探がなくても水中のイメージができるようになります。
まとめ
バス釣りにおける魚探は他の魚種と違い、魚自体を見るのではなく、ボトムの地形変化やベイトの有無を見たり、水温を見ることが大きな役割です。
そのため、バス釣り用魚探では真下を見るだけでなく、前方や左右を見れる魚探が多く発売されています。
ご自身にあった魚探を見つけてバス釣りを楽しんでください!
バス釣りの魚探の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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