バラマンディといえば、世界記録で134センチ44.6キロが釣られている超大型の魚で、いつか釣りたいと想いを馳せるルアーマンが多くいる怪魚です。
そんな記録的な大型魚との一期一会のロマンを逃さないため、バラマンディを狙うための事前知識や、しっかりとしたタックルを準備する必要があります。
そこで今回はバラマンディの釣り方や、おすすめのロッドやリール、ルアーを紹介します。
バラマンディを狙いに海外遠征を企画している人はぜひ参考にしてください。
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目次
バラマンディとはどんな魚?
バラマンディはスズキ目アカメ科の魚で最大2メートルにもなる大型の古代魚です。
インド太平洋地域の熱帯域に生息しており、日本からはオーストラリアやタイなどに遠征して釣ることになります。
また、小型のうちは全てオスで、80センチ以上に成長するとメスに性転換する雄性成熟という特徴を持つ魚です。
巨大サイズが釣れるというロマンがあり、また針に掛かってから豪快にエラ洗いをするパワフルなファイトは世界中のアングラーを魅了します。
バラマンディの釣り方は?
バラマンディの釣り方は、主に「ボートからのキャスティング」、「トローリング」、「陸っぱり」、「釣り堀」の4種類があります。
ボートからのキャスティング
ボートからのキャスティングは、マングローブの根元をピンポイントで狙うものと、流れ込みや沈み根などを狙う釣り方があります。
マングローブの根元を狙う
バラマンディの代表的な釣り方が、入り組んだマングローブの根元にピンポイントにルアーを落として釣るものです。ブラックバスのラン&ガンに似ており、ボートで次々と移動しながらマングロープ林を広く探る攻めの釣り方です。
マングローブの根元に潜むバラマンディを誘い出すため、サスペンドミノーのトゥイッチ&ステイで釣るのが基本になります。
マングローブの根元にピンポイントで落とす技術が必要な難しい釣りですが、狙い通りのポイントに落としてキャッチしたバラマンディは価値のある1匹でしょう。
ボートから流れ込みや沈み根を狙う
流れ込みや沈み根など、ベイトの集まる所にキャスティングしてルアーを通すというルアー釣りの王道となる釣り方です。マングロープ林のようなピンポイントキャストは不要なので、初心者でも楽しむことができます。
基本的にマッドウォーターでの釣りなので、強めのトゥイッチでルアーを目立たせ、長めのポーズで喰わせるタイミングを与えるとよいでしょう。
トローリングで釣る
超大型のバラマンディは底付近の深場に潜んでいることが多いのですが、キャスティングでは底のレンジをキープし続けることはできません。
一方、トローリングであれば、底付近のレンジを泳がせ続けることができるので、キャスティングの欠点を補ってくれます。
ボートでルアーを引っ張るだけなので釣り方としては味気ないかもしれませんが、超大型のバラマンディが釣れる可能性が高いという醍醐味があります。
陸っぱりで釣る
陸っぱりでは、トローリングでは狙えない立ち木などの障害物を狙います。
広範囲を探る必要があるため、長めのロッドで飛距離を出すことが大切ですが、障害物の間にルアーを通すため、正確なキャスティングも求められます。
トローリング同様、超大型のバラマンディが釣れる可能性が高く、強靭なタックルで臨む必要があります。
(おまけ)釣り堀で釣る
バラマンディは、台湾やタイでは養殖が行われるほど万能食材として広く一般に食べられています。このような養殖池の一部をバラマンディの釣り堀として開放している夢のような施設があります。
釣り堀と聞くと「簡単に釣れるから」と抵抗感を抱くかもしれませんが、実際は簡単に釣れるわけではなく、釣り方や技術が必要です。
一度バラマンディを釣ってみたいとか、バラマンディ釣りを研究したいという方にはおすすめです。
バラマンディ釣りに適したタックルの選び方
一期一会となる巨大魚を無事に釣り上げるためにはタックル選びが重要になります。
釣り方によって選ぶタックルが変わってきますので、釣り方別に簡単に紹介します。
ロッドの選び方
ボートフィッシングでは6ftくらいでMH以上のブラックバス用ベイトタックルが扱いやすく手返し良くキャストできるのでおすすめです。
トローリングの場合は、6ftくらいのライトジギングロッドであれば超大型にも対処できるパワーを持っているので安心です。
陸っぱりの場合、飛距離を出すために8ftくらいのシーバス用スピニングタックルがよいでしょう。
リールの選び方
ボートフィッシングであれば、飛距離よりも手返しと正確性が重視されるので、パーミングしやすくバックラッシュしにくいベイトリールがよいでしょう。
トローリングの場合は超大型を想定し、強い巻き上げパワーを持つ大きめのベイトリールがおすすめです。
陸っぱりは飛距離出すためスピニングタックルになりますが、バラマンディはハイスピードで巻く必要はないので、巻き上げパワーのあるモデルを選びます。
ラインの選び方
ボートフィッシングの場合、メインラインはPE3号くらいで根ズレに強い50lbのフロロカーボンのショックリーダーを1メートル程度つけます。
トローリングの場合、メインラインは20~30lbのナイロンラインにし、根がかりを避けたり大型魚のパワーを吸収したりするのがよいでしょう。また、大型魚に備え、ショックリーダーは少し太めの80lb程度がおすすめです。
陸っぱりはボートと異なり魚の動きを制御しづらいので、メインラインはPE3号にしつつ80lbくらいの太めのショックリーダーで根ズレ対策をします。
ルアーの選び方
マングローブの根元を狙う場合、大きめのリップのサスペンドシャッドがおすすめです。リップで根をかわせるので根がかりも減り、トゥイッチで大きなアクションが出せるのもメリットです。
流れ込みやオカッパリで狙うならリップが小さく飛距離の出るミノーがおすすめです。ヒラ打ちアクションでバラマンディにアピールできるものを選ぶとよいでしょう。
トローリングは基本的に底を取りながら流すので、深く潜りながら根をかわせるリップの大きなフローティングミノーがおすすめです。
ルアーのカラーは、マッドウォーターの水中でもバラマンディにアピールできる「金系」を中心に揃えます。
バラマンディ釣りに適したロッドおすすめ3選
【NORIES】
HB600L (BACK HAND ACCURACY LT)
マングローブでのピンポイントキャストやボートキャスティングにはNORIESのHB600Lがおすすめです。ショートディスタンスでピンスポットを狙っていくバンク釣りや、ロッドワークで動かすプラグ向けに設計されたモデルです。
軽めのプラグでもしっかりと乗ってくれるのでマングローブの根元にもスパッとルアーを落とせます。また、トゥイッチでルアーを大きくヒラ打ちさせることができ、バラマンディにルアーをアピールできます。
【ダイワ】
ソルティガ BJ(63HB-S・V)
トローリングにはダイワのソルティガBJ(63HB-S・V)がおすすめです。ロッド先端は柔軟なメガトップを採用しているため、トローリングでのバイトも弾かずに乗せることができます。
ブランク全体の張りを落として粘りを出しているので、超大物の引きをロッドで吸収でき、エラ洗いにも備えることができます。
【TENRYU】
SW842S-LML(Tidal Walker)
陸っぱりには飛距離が出せてキャスト性能のよいTENRYUのSW842S-LMLがおすすめです。
ベリーからバットにかけて強化することによりルアーのピンポイントキャスト性能がを向上させているので、立ち木まわりを狙うのにぴったりです。
バラマンディ釣りに適したリールおすすめ3選
【ダイワ】
STEEZ SV TW(1016SV-H)
手返しよく探っていくボートフィッシングにはダイワのSTEEZ SV TW(1016SV-H)がおすすめです。長時間の釣りでも疲れにくいフォルムをもち、ダイワ独自の2段階電磁誘導式ブレーキシステムによりバックラッシュを軽減できるモデルです。
ギア比の低いパワーモデルなので、バラマンディの引きにも負けずにファイトできます。
【シマノ】
カルカッタコンクエスト(300)
トローリングにはシマノのカルカッタコンクエスト300がおすすめです。最大7Kgのドラグ力を持ち、マイクロモジュールギアの採用でパワフルかつシルキーな巻き心地のリールです。
超大物にも耐えうる剛性をもち、大物のパワーにも負けずにやり取りができるため、安心してファイトに専念できます。
【シマノ】
STELLA(4000)
陸っぱりには、トルクの強い巻き心地のシマノSTELLA4000番がおすすめです。マイクロモジュールギア2は超大物に負けない耐性と剛性を備え、トルクフルにバラマンディを引き寄せます。
なめらかな滑り出しでラインヘの負荷を軽減する高性能ドラグは最大11Kgのドラグ力をもつので、超大型のバラマンディとも互角に渡り合えます。
バラマンディ釣りに適したラインおすすめ3選
【ダイワ】
UVF モアザン デュラセンサー×8+Si²
ボートフィッシングには視認性の高いダイワのUVFモアザンデュラセンサー×8+Si²がおすすめです。
ダイワ独自のコーティング技術によりPEラインの弱点である耐摩耗性を格段に強化しており、根回りでも安心して狙えるラインです。
【SUNLINE】
SIGLON PE×8 ライトグリーン(3号)
ナイロンの3倍の強度を持つ「EX-PE」ラインは、適度なハリとコシを持つためリールに馴染み、メインラインとして扱いやすい商品です。
視認性の高いライトグリーンカラーはルアーの位置を目で追えるのでマングローブの根元や立ち木まわりでのキャスティングに最適です。
【東レ】
パワーゲーム®ルアーリーダー 50lb
東レ独自の「耐摩耗特許」に裏付けられた根ズレに強く安心して使えるフロロカーボンリーダーです。
独自のハリ・コシと伸度で設計されているため扱いやすく、特殊なコーティング加工により水中での違和感を極力減らしてルアーを自然に泳がせることができます。
バラマンディ釣りで実績のあるルアーおすすめ3選
【ラッキークラフト】
ステイシー(90SP)
マングローブの根元でバラマンディを誘うのはロングビルのサスペンドミノーの元祖、ラッキークラフトのステイシー(90SP)がおすすめです。
根がかりしにくくトゥイッチ後にピタっと止まるアクションは、バラマンディーに絶妙な食わせのタイミングを与えることができます。
【シマノ】
サイレントアサシン(120F)
陸っぱりにはダートアクションとミラープレートでルアーをアピールできるシマノのサイレントアサシン(120F)がおすすめです。
ミラープレートが反射し続ける独自の構造と、トゥイッチによるショートダート&ローリングアクションはマッドウォーターの中でもルアーを目立たせます。
【DUEL】
3Dマグナム DD™ フローティング
トローリング用にはDUELの3Dマグナム DD™ フローティングがおすすめです。高速トローリングでも安定したアクションを実現し、最大6メートルのレンジまで沈むディープダイビングミノーです。
特殊加工でホログラムの輝きを増幅させ、複雑なカラー変化でマッドウォーターのバラマンディに大きくアピールできます。
まとめ
バラマンディの魅力は何と言っても1m級の特大魚が釣れるというロマンがあることです。
繊細でもあり豪快でもある古代魚との知恵比べをぜひ楽しんでください。
バラマンディのタックルの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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