フライフィッシングに使用するフライリールはフライロッドに次ぐ主要タックルで、バッキングラインと呼ばれる下巻きが必要なものや、下巻きがいらないものなど様々な仕様のフライリールがあります。
今回はバッキングラインの種類や役割、PEや他のラインでの代用についてやバッキングがいらないフライリールのお話し、そして最後におすすめのバッキングラインを8種ご紹介します。
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目次
バッキングラインについて
バッキングラインとは…シンプルに述べるとラインの下巻き事ので、フライフィッシングにおいては当然フライラインがメインラインであり、リールの仕様によってはダイレクトにフライラインを巻くとリールのキャパシティに対してライン量が足りない事があります。
そのような場合にバッキングラインをフライラインより先に巻くことでスプール径を大きくしてフライラインがリールキャパシティに合うように収める事ができるのです。
フライリールを買う時にラインキャパシティと言う項目を見るとDT3F+50m(20lb)といった表示があります、これはDT3Fラインを巻く時は20lbのバッキングラインを50m巻くとほどよく収まるという目安です。
また、いま市場にはラージアーバーと呼ばれるスプール径がはじめから大きいフライリールが沢山リリースされていて、そのラージアーバーリールならばそもそもバッキングラインはいらない、もしくは少量で済みます。
バッキングラインの役割
フライリールのバッキングラインには先ほど述べた下巻きという要素以外にもいくつかの役割があり、1つは下巻きをしてスプール径を大きくすることでメインラインであるフライラインの巻き癖を軽減する事ができて、癖がついたままだとキャストの際にリールからラインを引き出した時、キャストしたラインを水面へプレゼンテーションした時などに様々なトラブルの原因になります。
もう1つは大物とやり取りをする際にバッキングラインが威力を発揮するという点で、スピニングリールなど他のリールとは異なり、フライリールはメインラインを150mや200mなど沢山巻くことが出来ないため、大きい魚がかかって30m以上走られたら一般的なフライラインは終了してしまいますので、バッキングラインを巻くことは大物とのやり取りのアドバンテージにもなるのです。
バッキングラインの種類と代用について
主にバッキングラインとして売られているものは綿やポリエステルを編み込んで作られているPEラインに近いものが一般的ですが、先述したラージアーバーのように下巻きをほとんど必要としないリールにシューティングヘッドやランニングラインなどのラインを使用し、余ったキャパに大物対策で長くバッキングラインを巻く方はナイロン素材やフロロカーボン素材のものをバッキングラインの代用として巻いています。
また、先述したようにバッキングラインはPEラインに類似した性質を持つラインなので代用する事も可能で、一般的なバッキングラインは20lbもしくは30ldですが同じ号数でもPEの方が細い場合もあるので代用する場合は注意が必要です。
バッキングラインおすすめ8選
【サイエンティフィック・アングラーズ】
SA バッキングライン
フライリールのバッキングラインとしては長きに渡る信頼を誇り、使用しているフライフィッシャーも多く、ラインカラーはホワイト、オレンジ、イエローの3種類で、号数は20lbと30lb、長さは各100ydと250ydのラインナップです。
ダクロンという中綿素材を使用していて、その中でも目の詰んだものを使用する事で従来の物よりも細いためリールへの巻き量を多くする事がでるので、下巻きはもちろん大物とのファイト用としても申し分のない強度があります。
【シマノ】
ピットブル8
老舗釣具メーカーシマノからリリースされている”掛けたら逃さないPEライン”としても知られたラインで、フライフィッシング以外の釣りで幅広いシェアを誇っているラインですがバッキングラインの代用ラインとしても使えます。
ラインカラーはブルーとグリーンの2色で、18.3lb(0.8号)で60~70cmのシーバスの引きにも耐える強度を備えているので22.4lb(1号)を基準に、より細いものか太いものを目的に合わせて巻くのがよいでしょう。
【リバーピーク】
バッキングライン ダクロン
兵庫県でフライフィッシングとテンカラの道具を販売しているメーカーで、このバッキングラインもダクロン素材で作られており、号数は20lbと30lb、長さはオール100yd、ラインカラーはイエロー、ホワイト、オレンジ、ピンク、パープル、グリーン、ブルー、国内メーカーでは驚きの7色ランナップが特徴です。
フライラインの巻き癖防止のための下巻きはもちろんの事、大物とのやり取りでフライラインがすべて引き出されてしまった場合にフライラインの長さをカバーする役割も備えているラインです。
【シマノ】
ピットブル4
先ほど紹介したピットブル8は8本編みのPEラインで、このピットブル4は4本編みのPEラインなので強度という部分では8本編みの8に劣りますが、とにかくリーズナブルな価格でPEラインをバッキングラインとして使いたい方におすすめです。
8本編みに劣るとはいえ、4本編みでもPEの20lbですから先述同様に60~70cmのシーバスの引きに耐える強度はありますので、こちらも20lb(1号)を基準に目的に合わせ号数を変えてお使いください。
【デュエル】
カーボナイロンライン(CN500)
ジャンルを問わずルアーやウェアを作っているメーカーデュエルからリリースされているラインで芯はナイロン素材、その周りをフロロカーボンでコーティングする事により、ナイロンがもつ柔らかさとカーボンが持つ高感度や耐久性のよいとこ取りを実現させたラインです。
ラインカラーはイエロー、グレー、ブルー、クリアの4色、下巻きの代用としておすすめする号数は3号~5号で中間を4号として長さ重視の方は3号を、下巻き重視の方は5号を巻くのがよいでしょう。
【エム マキシマムキャッチ】
マックスキャッチ バッキングライン
海外の工場でロッドやリールなど様々なフライフィッシングタックルを開発・製造しているメーカーからリリースされているバッキングラインで、ラインカラーはホワイト、イエロー、オレンジ、ブラック&ホワイト、ブラック&イエロー、ピーチ、ブルー、グリーン、バイオレットの9色で号数は20lbと30lb、長さは100ydと300ydです。
バッキングラインでありながら低伸縮性のPE素材で作られており、織り方に工夫を加えたことで高強度かつ耐摩耗性にも優れています。
【ラパラ】
マルチゲーム ナイロン
これまで沢山のヒットルアーを世に送りだしているメーカーラパラからリリースされているナイロンラインで、商品名にもなっているようにマルチに使えるナイロンラインで、バッキングラインとしておすすめする号数は3号もしくは4号です。
ナイロンというと伸縮性が高く吸水や紫外線による劣化が弱点として挙げられる事も多いですが、釣り人がチェックやメンテナンスを怠らなければカバーできますし、何よりもしなやかで伸びがあるのはナイロンの特性であり魚の動きをいなすにはもっとも適したラインなのです。
【アングラーベーシックス】
バッキングライン ダクロン
同じメーカーからリリースされているフライラインとセットでお求めいただいてもかなりコスパのよいバッキングラインで、ラインカラーはオレンジ、ホワイト、ホワイトブラック、イエロー、イエローブラックの5色で、号数は20lbと30lbです。
このバッキングラインの特徴は他のバッキングラインが100yd(約91m)巻きなのに対して109yd(100m)巻きというところで、バッキングラインが50m必要なリールの時なら2回分、25mなら4回分取れるという経済的かつエンドユーザー想いのメーカーとも言えるでしょう。
まとめ
今回はバッキングラインについて様々なお話しをして最後におすすめのバッキングラインを8種ご紹介しましたが、バッキングラインは素材や種類によってそれぞれの特性があり用途があります。
ナイロンラインやフロロラインさえもバッキングラインとして使う利点がある時代なので、スプール径を大きくする為だけに使うのもよし、大物とのやり取りを想定し根ズレ対策でフロロラインを使うもよし、これを機会にご自身のスタイルに合ったバッキングラインに巻き替えてみましょう。
バッキングラインの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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