近年、各メーカーのリール製造技術向上により、今までスピニングしか選択肢になかった軽量ルアーをベイトリールで扱えるようになりました。
それにはたくさんのメリットが存在し、ベイトフィネスというスタイルが時代と共に確立しました。
バス釣りのみならず、ソルトゲームや渓流など、手返し良く撃っていくライトゲーム全般に幅広く取り入れられています。
今回の記事では、アブガルシアのベイトフィネスリールを紹介していきます。
筆者もアブガルシアユーザーなので、実際に使ってきたおすすめリールを解説していきます。
- 釣り歴24年
- 海外遠征経験あり
愛知県在住。普段はブラックバスや雷魚、シーバス、ロックフィッシュなどのルアー釣りがメインです。国内外を週末弾丸遠征で釣り歩くスタイル。石垣島、タイ、マレーシアでの釣りが大好きです。今後の目標は、日本三大怪魚制覇やカヤックでGTを釣る事、アマゾン・ボルネオ・パプアニューギニア・パリ遠征など、夢が尽きません。
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アブガルシアとは
アブガルシアとは、スウェーデン発祥の総合釣具メーカーです。
設立は1921年とかなりの歴史があり、1941年頃からベイトリールの発売をはじめ1952年に初代アンバサダーを発表しました。
アンバサダーシリーズは現代でも存在し、アブガルシアの代表的存在です。
日本にはピュアフィッシング社を通じて広まり、2000年頃から現代の形式になりロッドやリール、アクセサリーなど販売を行っています。
アメリカを中心として各国に流通を行っており、世界中にファンのいる大手メーカーです。
高品質かつ低価格なアイテムが多く、また他社には無い唯一無二のスペックを備えて差別化を図っています。
総合メーカーなので魚種問わず初心者からベテランアングラーまで、様々なアイテムを選ぶことができます。
アブガルシアのベイトフィネスリールの特徴や独自技術
魚種を問わずアイテム豊富
他社はブラックバス用リールをリリースする中、アブガルシアのベイトフィネスリールは魚種を問いません。
ブラックバスでの使用はもちろん可能ですが、ソルトゲームでのハードユースを前提とした徹底的な塩害対策と本体の剛性アップが施されています。
アブガルシアのベイトリールは構造がシンプルで水洗いすれば内部から塩が抜けやすい仕組みになっています。
後ほど詳しく書きますが、キャスト時の飛距離やリーリングに大きく影響してくるベアリングにも特殊技術を採用し、錆びにくいベアリングになっています。
軽量ルアーを飛ばす性能にも長けているので、もちろん渓流でも使用できますし、1台持っていれば淡水海水使い分けることなくどこでも使用できます。
ラインキャパやドラグ値が唯一無二
上記でも書いたように、他社はバスリールが主流です。
バス釣りであれば、細糸を40m程巻くことができれば十分なので基本的にリールのラインキャパシティが少ない傾向にあります。
そして細糸前提なので、ドラグ力も弱く設定されています。
アブガルシアのベイトフィネスリールはソルトでのハードユースも考慮されているので、細糸であってもたくさん巻けるようラインキャパシティは他社よりも多く設定されています。
それによって、対象魚によっては太糸を巻くことも可能になります。
ベイトフィネスリールにも関わらず、ドラグ値が7kgのモデルがあるのはそういった理由からです。
ベイトフィネスの概念に捉われることなく大物を狙うアングラーにとっては、まさに『唯一無二のスペック』なのです。
デュラメタルフレーム
ベイトフィネスリールは、各社軽量化ばかりに売り文句が偏りがちです。
アブガルシアのベイトフィネスリールは、軽いだけでなくデュラメタルフレームを採用しています。
パーツごとにボルトで締めてフレームを組み立てる訳ではなく、フレーム自体はアルミ削り出しの単体ボディなので骨組みは捻れたりズレたりすることはありません。
年式でデュラメタルであったり、X−CRAFTICであったり名称が変わっていますが、エントリーモデルを除くほとんどのモデルでアルミニウム製ボディを採用し、大物とのやり取りでもリールが歪むことなく安心してファイトできます。
また、モデルによっては『ワンピースフェザーメタルフレーム』もしくはX-MAGと呼ばれるマグネシウム製を採用しており、軽さと強さの両立を高水準でクリアしています。
ソルトシールドピニオンベアリング
ベイトリールは構造上、どうしても水をボディ内部へ侵入させてしまう構造になっており、これはどのメーカーのどんなベイトリールでも同じです。
アブガルシアでは、最も水が侵入しやすいピニオンギア部のベアリングに撥水コートを施した新開発ボールベアリングを採用しています。
ノーマルのベアリングと、ソルトシールドベアリングを海水に浸し放置します。
そのまま乾燥させた場合、ノーマルベアリングはすぐに錆びて固着してしまいますが、ソルトシールドベアリングは無傷で回転を保つレベルです。
これにより、塩ガミによるキャストフィールや飛距離の低下、回転異音等を大幅に軽減されています。
ベイトリールでのソルトゲームには必須と言っても良い技術です。
マグトラックスⅢブレーキシステム
アブガルシアのリールといえば、マグネットブレーキ機構です。
最新のベイトフィネスリールにはこのマグトラックスⅢが採用されており、3mmの厚いマグネットが5個、半分で1.5mmのマグネットが5個を備えています。
好みでマグネットを脱着し、オリジナルのブレーキ設定を組むことができるので、多種多様なライトルアーに対応でき、空気抵抗やロッドの調子に合わせて微調整が可能です。
マグネットの数を設定したあとは、カバーを外すことなく外のダイヤルから簡単に強弱の調整も可能で、ライトルアーのシビアなブレーキ設定を誰でも行うことができます。
特に細いPEラインでのバックラッシュは致命的なのでベイトフィネスリールにおいてのブレーキシステムの性能は必須です。
スーパーフリーHPCRボールベアリング
どのメーカーもスプールの素材変更や軽量化により、飛距離やキャストフィールを向上させてきました。
しかし、アブガルシアはスプールだけでなくボールベアリング機構においても他社よりもこだわりの技術を持ってライトルアーの飛距離を伸ばしてきました。
ベアリングを小型化させて抵抗を減らせば回転は上がりますが負荷に弱くなります。
アブガルシアではベアリングのボール軌道溝をオリジナル設計し、従来のサイズで抵抗の低い高回転ベアリングの開発に成功し採用しています。
高強度を保ったまま、ライトルアーの飛距離アップに成功しアブガルシアならではの技術力の高さです。
カーボンマトリックスドラグ&ドラグクリッカー
モデルによっては、ベイトフィネスでありながら7kgのドラグ力を持つアブガルシアのリールは独自技術のカーボンマトリックスドラグワッシャーを採用しています。
広いレンジでしっかりとドラグが効き、なめらかな滑りだしを実現します。
ただドラグが強いだけはラインブレイクしてしまう恐れがあるので、クリッカーを入れることでドラグが出されれば音が出る仕組みになってます。
大物とのファイト中になかなか冷静になることは難しく、気づいたら無理な負荷をかけて切ってしまったなんて経験のある方も多いかと思います。
音が出ることで、瞬時に察知してドラグ調整をすることが可能であり、高ドラグ+クリッカー機構はアングラーにとってのアドバンテージになることは間違いありません。
アブガルシアのベイトフィネスリールおすすめ8選
【アブガルシア】
レボ ウルトラキャスト BF8
ソルトゲームでのハードユースを前提とした剛性と使いやすさを追求した機構が、盛り沢山に備えられています。
錆や塩ガミに強いベアリングに、軽量ルアーを十分に飛ばせるベアリングなど、アブガルシアを代表する最新技術が詰まっています。
もちろん、バス釣りや渓流にも問題なく使え、これ1台でベイトフィネスは完結できると言っても過言ではありません。
【アブガルシア】
レボ ディーズ8
青木大介氏のディーズシリーズ最新機種です。
スプールを2種類選択式の機構になっており、ノーマルスプールで通常のベイトタックルの釣りをこなし、スーパーシャロースプールに交換することでベイトフィネスリールへと変身します。
この1台で全ての釣りをカバーするコンセプトになっていますが、淡水専用設計ですのでご注意ください。
【アブガルシア】
ロキサーニ BF8
ロキサーニはエントリーモデルの位置付けではありませんが、低価格帯でもハイエンドモデルと変わらない性能を持ち、アブガルシアでしか実現できないコスパ最強リールです。
また、ベイトフィネスリールとしては規格外のPE1号200mのラインキャパシティを備えており、水深のあるオフショアゲームにも対応可能です。
【アブガルシア】
レボ LT7
アブガルシアベイトフィネスリールの代表作であるLTシリーズで、最も使いやすいギア比7.1モデルです。
バスやソルト、渓流などシチュエーションを選ばず万能にこなします。
剛性ボディにマグネットブレーキシステムなど、アブガルシアの技術は一通り備えており、ラインキャパシティも余裕のPE1号200mです。
【アブガルシア】
レボ LT6
アブガルシアベイトフィネスリールの代表作であるLTシリーズで、ギア比6.4のローギアモデルです。
ゆっくりしっかりとルアーを巻いてくる釣りに使用し、小型プラグの巻物や、軽量ジグヘッドを一定レンジで引いてくる釣りが得意です。
ハイギアで巻いて釣れないけどローギアで巻くと釣れる、そんな状況をぜひ体験してほしいです。
【アブガルシア】
レボ LTX-BF8
レボシリーズで最も軽いとされ、自重129gのリールです。
軽さを増すことで、より感度を追求しています。
ギア比8.0のハイスピード設定で、ショートピッチで撃ちつつも繊細な駆け引きを要する釣りに向いています。
マグトラックスⅢを採用しており、シビアなブレーキ設定でのライトルアー攻略を可能にしました。
【アブガルシア】
レボ ALC-BF7
アルミフレームにドラグ7kgを備え、ソルトでの大型メバルやシーバス、チヌや小型青物まで、何が掛かっても安心してやり取りできます。
更に、サイドプレートにもC6カーボンが採用されており、アルミボディ+カーボンカバーで強度と耐久性、そして軽さの両立を徹底的に追求したモデルです。
【アブガルシア】
レボ ALC-IB7
マグネットブレーキとインフィニティ(遠心)ブレーキを融合したタイプで、細かな設定で5g〜上限はビッグベイトまで扱え、かなり懐の深いリールです。
筆者はこれ1台で、ライトプラグのメバリングからそのままのタックルで、20g前後のルアーを使用するシーバスまでこなしています。
まとめ
この記事を最後まで読んで頂ければ、アブガルシアのベイトフィネスリールを一通り知ることができます。
それぞれの特徴やスペックを理解し、ぜひご自身の釣りに取り入れてみてください。
アブガルシアのベイトフィネスリールの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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