釣りにはオモリが付き物で、特にワームを使った釣りでは、リグを組むときにシンカーにこだわりますよね。
シンカーの一般的な素材は鉛やタングステンですが、真鍮を使ったブラスシンカーも古くから使われています。
最近は種類が少なくなり、手に取る機会も少なくなってしまいましたが、実はブラスシンカーにしかないメリットもあるのです。
そこで今回はブラスシンカーについて、そのメリットやデメリット、選び方やおすすめ商品まで徹底解説します。
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北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。
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目次
- 1 ブラスシンカーとは
- 2 ブラスシンカーを使うメリット
- 3 ブラスシンカーを使うデメリット
- 4 ブラスシンカーの選び方
- 5 ブラスシンカーおすすめ10選
- 5.1 YZD ブラスシンカーセット
- 5.2 YZD ブラスシンカー バレットシンカー 28g 1oz
- 5.3 オーナー ブラテックス ブラスシンカー 1oz SK-5
- 5.4 フジワラ ブラスバレットシンカーバリューパック 3/8oz
- 5.5 ロックリンク オマモリブラス 徳用パック 3/4oz
- 5.6 YZD ブラス バレットシンカー レッド ブラック ミックス 5g
- 5.7 YZD ブラス スティック ダウンショットシンカー ラウンドアイ ハリス型 10.5g 3/8oz
- 5.8 YZD ブラス ラウンド ダウンショットシンカー (ハリス型) 3.5g
- 5.9 YZD ネイルシンカー ブラス 0.9g 1/32oz
- 5.10 フジワラ ブラスボール 1/2oz
- 6 まとめ
ブラスシンカーとは
ブラスシンカーは、釣りのオモリにおいて、真鍮(ブラス)を素材にしたもののことを指します。
シンカーのタイプとしては、バレットシンカーが多く、そのほかにダウンショットシンカー、ネイルシンカーなども一部で作られています。
バス釣り全盛期など、かつてはよく流通していましたが、最近は手掛けるメーカーが減り、使ったことがないという方も多いでしょう。
減った理由としては、鉛やタングステンと比べて製造が大変であること、鉛やタングステンの方が特出した性能があるからと言われています。
ただしブラスシンカーにしかない特徴もあり、シチュエーションによっては有利に釣ることも可能です。
ブラスシンカーを使うメリット
では具体的に、ブラスシンカーにはどういったメリットがあるのでしょうか。
鉛やタングステンなどと比べて、真鍮製シンカーの特徴を解説します。
鉛・タングステンよりも低比重
真鍮は、鉛やタングステンに比べて比重が低いため、沈下速度が遅く、ナチュラルにアピールさせたい場合にメリットがあります。
具体的な比重は、素材の純度にもよりますが、鉛は11.35、タングステンは19.25、真鍮は8.45と、オモリの素材としては最も低比重です。
ただしこれはデメリットも生むので、状況に応じた使い分けが必要です。
鉛よりも硬い
真鍮は鉛よりも硬い素材なので、鉛のように潰れたり、削れたりする心配がない丈夫さがあります。
また硬いため、岩などにぶつかった時に振動が伝わりやすく、感度が向上するのもメリットでしょう。
タングステンも硬く感度もいいので、比重が必要な場合と不要な場合で使い分けると、底の状況をとらえやすいです。
タングステンよりも安い
タングステンシンカーは非常に高価で、消耗品として考えると抵抗があるという方も多いでしょう。
それに比べるとブラスシンカーは安価で、同じ重さ、種類のシンカーで比較すると、タングステンの半額程度で販売されているものもあります。
比重が大きくが違うのでタングステンの代替になるものではありませんが、コストを抑えたい場合の選択肢としてはおすすめです。
鉛よりも環境にやさしい
昨今釣りが自然環境に与える悪影響も問題視されており、鉛による水質汚染も危惧されています。
鉛に比べると、真鍮は環境負荷が少ない素材と言われていて、特に止水域ではあえてブラスを選ぶという方もいます。
タングステンも鉛より環境負荷が少ないと言われているので、釣りを楽しめる環境を守るためにも、こういった素材を選択肢に入れたいですね。
ブラスシンカーを使うデメリット
真鍮のオモリが一般化していないのには、他の素材に比べてデメリットも多いからです。
以下のようなデメリットを踏まえて、鉛やタングステンなどの特性と比較しながら使い分けましょう。
シルエットが大きい
真鍮は比重が小さいので、潮に馴染ませながらアピールする用途には適していますが、反面沈下速度を重視したいときはデメリットになります。
早く沈ませるために重くするとシルエットが大きくなり、存在感がありますし、隙間に挟まりやすくもなってしまいます。
このため荒れた根をじっくり攻める場合は、鉛やタングステンのシンカーがおすすめです。
加工精度が悪いとラインを切りやすい
ブラスシンカーが浸透しない理由の一つに、ラインへの影響があると言われています。
真鍮をシンカーの形に成形する際は削り出しますが、精度が悪いと、素材が硬いこともあってラインを切ってしまうことがあるのです。
もちろんしっかり成形されたものは問題ありませんが、不良品がないとは言い切れないので、確認してから使用すると安心です。
種類が少ない
真鍮製のシンカーは現在では主流と言えず、鉛やタングステンのほうが種類も多く、手に取りやすいでしょう。
これはショップが扱っていないだけでなく、メーカーもブラスシンカーをあまり作っていない現状があるからです。
このため、形状や重さなどにこだわると、適したものが見つからない場合も少なくありません。
ラテックス・ゴムを分解する作用がある
素材としての真鍮の欠点に、ラテックスやゴムと接触させると分解腐食させてしまう点があります。
あまりブラスシンカーでのトラブルは聞いたことはありませんが、真鍮である以上のそのリスクはあるので注意しましょう。
ラテックスはあまり釣具に使われないものの、シンカーストッパーなどはゴムなので、同じケースに入れない方が無難です。
ブラスシンカーの選び方
では具体的に、ブラスシンカーを使いたいときはどのように選ぶといいのでしょうか。
一般的なシンカーに共通するポイントに加えて、ブラスならではの注意点もご紹介します。
大手メーカー製がおすすめ
先に紹介した通り、ブラスシンカーは削り出しで成形し、硬い素材でもあることから、処理が悪いとラインを痛めてしまいます。
ノンブランド品も流通しているものの、やはり品質はそれなりで、ラインを痛めるリスクが高いものも混じっていることがあるのです。
その点を踏まえると、やはりシンカーの製造に精通している、大手メーカー品を選ぶと安心でしょう。
オーナーやフジワラといったなじみのあるメーカーも展開していますし、日本で正規流通しているYZDも多数のブラスシンカーを展開しています。
また真鍮は加工も可能なので、サンドペーパーなどを使い、安い製品のバリ取りをしてコスパ良く使うのも一つの選択肢でしょう。
シンカーの種類
ブラスシンカーに限らず、シンカーは組むリグなどに合わせて選ぶのが適切です。
ブラスシンカーは種類が少ないですが、バレットシンカーをはじめ、丸型やスティック型のダウンショットシンカーもあります。
キャロライナリグやテキサスリグならバレットシンカー、ダウンショットリグならダウンショットシンカーなどの選び方で問題ありません。
問題がネイルシンカーで、ワームに挿し込んで使う関係上、比重が小さくサイズが大きくなる真鍮製には制限があります。
重さベースで選ぶと大きすぎてワームの動きにも影響するので、必要に応じて鉛やタングステンも選びましょう。
重さ(ウエイト)
ブラスシンカーもその他のシンカーと同じく、グラム、もしくはオンスで表記されています。
ただし比重が小さいため、重いものを選ぶほど、鉛やタングステンよりもサイズが大きいです。
サイズが大きくなるとスナッグレス性能が劣り、岩の隙間などに引っ掛かりやすくなるため、根掛かりが多くなります。
このため、ボトムを早く取るような重い物を使う場合は、根掛かりしないエリア限定と考えましょう。
逆にシルエットが大きいと、水受けしやすいため、同じ重さのものよりも沈下スピードが遅く、アクションを付ける余裕が生まれます。
このため、中層や表層を中心に攻めるときに使うシンカーを、ブラスシンカーに置き換えることにはメリットがあるでしょう。
ブラスシンカーおすすめ10選
上記したポイントを踏まえて、ブラスシンカーのおすすめ商品をピックアップしてご紹介します。
シンカーのタイプは幅広く紹介するので、それぞれのメリットを踏まえて、適切なものを選んでくださいね。
製品 | YZD ブラスシンカーセット | YZD ブラスシンカー バレットシンカー 28g 1oz | オーナー ブラテックス ブラスシンカー 1oz SK-5 | フジワラ ブラスバレットシンカーバリューパック 3/8oz | ロックリンク オマモリブラス 徳用パック 3/4oz | YZD ブラス バレットシンカー レッド ブラック ミックス 5g | YZD ブラス スティック ダウンショットシンカー ラウンドアイ ハリス型 10.5g 3/8oz | YZD ブラス ラウンド ダウンショットシンカー (ハリス型) 3.5g | YZD ネイルシンカー ブラス 0.9g 1/32oz | フジワラ ブラスボール 1/2oz |
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価格 | 598円 | 999円 | 715円 | 880円 | 999円 | 480円 | 2,180円 | 840円 | - 円 | 660円 |
特徴 | 初めてのブラスシンカーに!4種類の重さがセットになったブラックタイプ | デリケートなラインもOK!ラインにやさしい保護チューブ付き | ロングキャスト専用設計!国内メーカーの精密仕上げでラインも安心 | 大容量のお徳用!作りもよくコスパもナイスな国内メーカー品 | 岩礁帯専用!ハードロックフィッシュに最適なウエイト&高感度 | カラー塗装済み!ルアーへの注目度を上げてバイト率アップの秘密兵器 | ナチュラル沈下とスナッグレス性!弱点をカバーするスティックタイプ | ライトゲームにおすすめ!小粒で軽量なダウンショットシンカー | 高強度で長寿命!ワームへの刺さりも抜群のネイルシンカー | エサ釣りにもブラス!様々な仕掛けに使用できる真鍮製丸オモリ |
ウェイト(oz) | 3/8|1/2|3/4|1 | 1/16|1/8|3/16|1/4|5/16|3/8|1/2|3/4|1|1.25|1.5|2 | 1/2|3/4|1 | 3/16|1/4|3/8|1/2|5/8|3/4|1|1.25 | 1/4|3/8|1/2|5/8|3/4|1|1.25|1.5 | 3/16 | 1/16|1/8|3/16|1/4|3/8 | 1/16|1/8|3/16|1/4|5/16 | 1/96|1/64|1/32|3/64|1/16 | 1/16|1/8|1/2|1/4|3/16|3/8|5/8|1|3/4 |
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YZD ブラスシンカーセット
ウェイト(oz) | 3/8|1/2|3/4|1 |
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ブラスシンカーに興味があるけど、シルエットの大きさなどのイメージが付かないという方におすすめの、バレットシンカーのセットです。
10.5、14、21、28gの4種類が2つずつ入っていて、大きさとサイズのイメージを付けることができるでしょう。
それぞれの重さはバラ売りも用意されているので、気に入ったサイズは追加で購入することも可能です。
YZD ブラスシンカー バレットシンカー 28g 1oz
ウェイト(oz) | 1/16|1/8|3/16|1/4|5/16|3/8|1/2|3/4|1|1.25|1.5|2 |
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バレット型シンカーを使うときに気になる、ラインへのダメージを軽減できる保護チューブ付きの商品です。
ブラスシンカーのデメリットの一つであるラインへのダメージがないので、デリケートなラインでの使用にも対応します。
1ozより大きいものには保護チューブ付きが用意されているので、大き目のシンカーを選ぶ際はこちらがおすすめです。
オーナー ブラテックス ブラスシンカー 1oz SK-5
ウェイト(oz) | 1/2|3/4|1 |
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おかっぱりからの釣りで、今まで狙えなかったポイントへも飛ばしてくれる、ヘビーなバレット型ブラスシンカーです。
真鍮は独特な音も魅力の一つで、ビーズを仕込んで接触音による集魚効果アップも推奨されています。
さすがオーナー製で仕上げもよく、保護チューブ無しでも安心してラインを通すことができます。
フジワラ ブラスバレットシンカーバリューパック 3/8oz
ウェイト(oz) | 3/16|1/4|3/8|1/2|5/8|3/4|1|1.25 |
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ロストを恐れずどんどん使える、大容量のバレット型ブラスシンカーです。
保護チューブ入りなので安心して使用できますし、チューブが埋没しているのでビーズによる音のアピールも可能です。
重さも8種類展開と国内メーカー品としては豊富に用意されており、必要な重さをそろえることができるでしょう。
ロックリンク オマモリブラス 徳用パック 3/4oz
ウェイト(oz) | 1/4|3/8|1/2|5/8|3/4|1|1.25|1.5 |
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真鍮製のメリットに、構造的な特性も加えた、バレット型ブラスシンカーです。
ラインブレイク防止のゴム管が付いていますが、ホール内部は中空になっているので、感度を最大限生かすことができます。
こだわりの設計ながらコスパもよく、根回りを攻めるロックフィッシュでもガンガン使用できるでしょう。
YZD ブラス バレットシンカー レッド ブラック ミックス 5g
ウェイト(oz) | 3/16 |
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バレット型ブラスシンカーを、赤と黒に塗装してアソート封入した商品です。
ブラスシンカーは削り出しで成形するため目立つ金属光沢が通常ですが、塗装してあればルアーのアピールを邪魔しないメリットがあります。
輸送中に塗装が痛まないよう、軟質ビニールで個別包装になっているのもうれしいですね。
YZD ブラス スティック ダウンショットシンカー ラウンドアイ ハリス型 10.5g 3/8oz
ウェイト(oz) | 1/16|1/8|3/16|1/4|3/8 |
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細身のスティックタイプで、根掛かり回避性能の高い真鍮製のダウンショットシンカーです。
同じ重さで比べると鉛やタングステンよりも大きいですが、細身なので隙間をすり抜けやすく、弱点を補うことができます。
紹介するものは3/8ozですが、他にも1/16、1/8、3/16、1/4ozもあり、ハリス用アイ付きのものも用意されています。
YZD ブラス ラウンド ダウンショットシンカー (ハリス型) 3.5g
ウェイト(oz) | 1/16|1/8|3/16|1/4|5/16 |
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ブラスの低比重を活かしてライトゲームの幅を広げてくれる、小粒なラウンド型ダウンショットシンカーです。
最少は1.8gから用意されているので、アジングなどの飛距離を出すためのウエイトとしてもおすすめです。
この商品は様々なリグの組み方に対応できるハリス止めですが、通常のアイのタイプもあります。
YZD ネイルシンカー ブラス 0.9g 1/32oz
ウェイト(oz) | 1/96|1/64|1/32|3/64|1/16 |
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削り出しで成形もきれいで扱いやすい、真鍮製のネイルシンカーです。
鉛などは安いものだとバリでワームを痛めてしまうこともありますが、これならその心配なく、スムーズに挿すことができます。
鉛やタングステンよりもシルエットが大きく制限はありますが、ラインナップの一つに加えて使い分けると面白いアイテムです。
フジワラ ブラスボール 1/2oz
ウェイト(oz) | 1/16|1/8|1/2|1/4|3/16|3/8|5/8|1|3/4 |
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中通しの丸オモリを真鍮で作成した、汎用性の高いアイテムです。
鉛よりもシルエットが大きく水受けがいいので、流れに馴染ませながらナチュラルに誘えるメリットがあります。
通常の中通しの丸オモリの代用として使用でき、丸玉オモリ仕掛けや、中通しオモリを使ったぶっこみ仕掛けなどにも使用できます。
まとめ
ブラスシンカーは昨今あまり使われなくなりましたが、真鍮製ならではのメリットもたくさんあります。
紹介したようにいい製品もたくさんあるので、ぜひ今こそブラスシンカーを使って、釣りの幅を広げてみてくださいね。
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