シマノのハイエンド機で、ベテランを中心に、中級者からの人気も高いスピニングリールのツインパワー。
ツインパワーは、上位機種に肉薄する強度と巻き心地の良さを実現した機種です。
2020年に発売を開始したのが最新モデルで、購入しようか検討中の人も多いはず。
そこで今回は、20ツインパワーの青物やシーバス、根魚で人気のC5000XGを実際に使用したインプレを紹介します。
2年以上使用した使用感を紹介するので、ぜひご参考にしてください。
- 釣り歴18年
- 年間釣行300日超え
- 調理師資格あり
三浦半島、真鶴半島、伊豆半島の地磯がメインフィールド。ターゲットは主にロックフィッシュで、アカハタやオオモンハタ、メバルを狙っています。家の近くにも海があり、時間があまりない日は近所でシーバス釣りやチニング、アジングなどを楽しんでいます。また調理師資格を持っており、釣り魚を使った料理も得意です。
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目次
20ツインパワー C5000XGの特徴(スペックや搭載機能等)
品番 | C5000XG |
ギア比 | 6.2 |
実用ドラグ力 | 6kg |
最大ドラグ力 | 11kg |
自重 | 260g |
スプール径/ストローク | 52mm/19mm |
糸巻量ナイロン | 4号-190m 5号-150m 6号-125m |
糸巻量フロロ | 4号-170m 5号-135m 6号-115m |
糸巻量PE | 1.5号-400m 2号-300m 3号-200m |
最大巻上長(ハンドル1回転) | 101cm |
ハンドル長さ | 57mm |
ベアリング数BB/ローラ― | 9/1 |
夢屋スプールタイプ | S-28 |
夢屋ハンドルノブタイプ | A |
夢屋ハンドルタイプ | H-11 |
夢屋ハンドルスクリュー キャップタイプ | HC-2 |
夢屋リールスタンドタイプ | CandD |
本体価格 | 51,800円 |
20ツインパワー C5000XGの「C」「XG」の意味
「C」の意味
コンパクトボディ仕様のこと。
C5000XGは、5000番の糸巻き量を有したスプールを搭載していますが、ボディとローターのサイズは4000番サイズです。
「XG」の意味
エクストラハイギア仕様のこと。
ハイギアよりもハンドル1回転あたりの巻き上げ長が長く、スピーディーな巻き上げを可能にします。
20ツインパワー C5000XGが活躍する魚種と状況
ライトショアジギング
ショアから軽いジグをキャストして、青物や根魚などを狙うライトショアジギング。
その人気の釣りには、20ツインパワー C5000XGが相性抜群です。
ライトショアジギングでは、10ftほどのロングロッドを使用するのが基本。
C5000XGは10ftほどのロングロッドとの相性が高い番手で、タックルバランスがとりやすいです。
またライトショアジギング用リールで比較対象に挙がる、ツインパワー SWやステラ SWに比べて軽量。
そのため、ライトショアジギングで耐久性やドラグ性能ではなく、軽さを求めたい人にもマッチします。
ライトショアキャスティング
おかっぱりからペンシルベイトや鉄板バイブレーションなどをキャストして、青物を狙うライトショアキャスティングにも対応。
スプールの糸巻き部が幅広いロングストロークスプール搭載で、ライトショアキャスティングに重要な飛距離が向上しています。
また、ドラグ力も十分に高いため、青物が強く引いても、強引なファイトも可能です。
キャスティングゲームでは、ロッドワークでルアーにアクションを加えますが、SW機に比べて軽いため、軽快に操作できます。
ロックフィッシュ
アイナメやソイはもちろん、近年人気のアカハタやオオモンハタ狙いでもツインパワー C5000XGが大活躍。
ロックフィッシュはヒットすると根に潜ろうとする性質があり、その強い引きを交わしてキャッチに持ち込むことが必要です。
そのためにはリールのパワーが必要ですが、ツインパワーにはそのパワーが必要十分以上に備わっています。
また、ラウンドノブを標準装備しているので、パワーファイトも楽に行えるのも魅力です。
サワラキャスティング
サワラをボートからのキャスティングで狙うサワラキャスティングにも対応可能。
エクストラハイギアで高速巻きする必要があるブレードジグでのサワラ狙いには、特に相性抜群です。
またSW機のような重量がなく、軽快に扱えるため、ミノーのジャーキングで狙う釣りにも対応します。
したがって、ツインパワー C5000XGはブレードジグのただ巻きにも、ミノーのジャーキングにも汎用的に使用できます。
20ツインパワー C5000XGのインプレ
巻き心地は非常に滑らか
ツインパワー C5000XGのハンドルを回転させてみて、最初に感じたのは巻き心地が非常に滑らかなこと。
ギア比が6.2のエクストラハイギアを感じさせない軽さもあり、軽快に使用できます。
筆者は前作も使用していましたが、金属ローターを搭載した今作はさらに巻き心地が滑らかな印象。
マイクロモジュールギア、サイレントドライブが相まって、巻き感度の高さも感じられます。
シーバス釣りに使用すると、潮流の変化はもちろん、シーバスがルアーを追尾してきた感覚も捉えられます。
巻き上げパワーは十分以上
筆者はロックフィッシュゲームに使用するために、20ツインパワー C5000XGを購入しました。
主にアカハタ、オオモンハタを釣ってきましたが、50cmを超える大型のオオモンハタの引きにも耐え、パワーファイトを行えます。
エクストラハイギアながらも軽い力で巻き上げられ、ロックフィッシュを強引にキャッチに持ち込める印象。
またブリクラスの青物や1mに迫るサワラもキャッチしていますが、それでも楽にファイトを行えました。
特に金属ローターを採用することで、高負荷時にたわみがなく、軽快な巻き上げができる印象を受けます。
ハンドルノブはラウンド形状で握りやすく、力強い巻き上げをサポートします。
耐久性もピカイチ
磯、ボートといった過酷なシーンをメインに使用していますが、それでもトラブルがなく、耐久性にも優れている印象。
ロックフィッシュゲームには計200回以上使用していますが、巻き心地の変化もさほど感じません。
また磯やボートでは海水がかかることもしばしばありますが、塩ガミが起こったこともありません。
これからも安心して、ガシガシと使っていけそうです。
ベールの返りがスムーズ
これも金属ローターを使用しているためか、ベールの返りがスムーズに行えるのも魅力に感じています。
特にオオモンハタ狙いのスイミングパターンでは、着底直後から素早く巻き出すのが重要。
そのためには、ベールを手で返さずに、オートリターン機構を使用して巻き上げる必要があります。
オートリターンが機能しにくいと、根がかりを起こし、釣りのテンポが悪くなります。
一方、オートリターンがスムーズに機能するツインパワー C5000XGは、スイミングパターンをより効率良く行える印象。
ツインパワー C5000XGを使用してから、ハタゲームのスイミングパターンで釣果アップしたように感じます。
20ツインパワー C5000XGと近い番手を比較
比較:シマノ 20ツインパワー 4000XG
機種 | 20ツインパワー C5000XG | 20ツインパワー 4000XG |
ギア比 | 6.2 | 6.2 |
実用ドラグ力 | 6kg | 6kg |
最大ドラグ力 | 11kg | 11kg |
自重 | 260g | 260g |
スプール径/ストローク | 52mm/19mm | 52mm/19mm |
糸巻量ナイロン(号-m) | 4号-190m 5号-150m 6号-125m | 3.5号-170m 4号-150m 5号-125m |
糸巻量フロロ(号-m) | 4号-170m 5号-135m 6号-115m | 3号-190m 4号-145m 5号-115m |
糸巻量PE(号-m) | 1.5号-400m 2号-300m 3号-200m | 1号-490m 1.5号-320m 2号-240m |
最大巻上長 (ハンドル1回転) | 101cm | 101cm |
メーカー価格 | 51,800円 | 51,200円 |
この2つの番手の選び方は、太いラインが必要か、ラインを多く巻いておく必要があるかの2点に注目。
太いラインを長めに巻いておきたい場合はC5000XG、細めのラインを使用し、下糸を少なくしたい場合には4000XGがおすすめです。
またC5000XGにはラウンドノブを装備していますが、4000XGはT字ノブを装備しているのも違いになります。
20ツインパワー C5000XGの下位モデルと比較
比較:シマノ 19ストラディック C5000XG
機種 | 20ツインパワー | 19ストラディック |
C5000XG | C5000XG | |
ギア比 | 6.2 | 6.2 |
実用ドラグ力 | 6kg | 6kg |
最大ドラグ力 | 11kg | 11kg |
自重 | 260g | 295g |
スプール径/ストローク | 52mm/19mm | 52mm/19mm |
糸巻量ナイロン | 4号-190 5号-150 6号-125 | 4号-190m 5号-150m 6号-125m |
糸巻量フロロ | 4号-170 5号-135 6号-115 | 4号-170m 5号-135m 6号-115m |
糸巻量PE | 1.5号-400 2号-300 3号-200 | 1.5号-400m 2号-300m 3号-200m |
最大巻上長 (ハンドル1回転) | 101cm | 101cm |
メーカー価格 | 51,800円 | 31,000円 |
ツインパワーの下位モデルにあたるのがストラディックです。
2機種の最大の違いは、巻き心地と価格の2点。
まず巻き心地に関しては、当然ながらツインパワーが上回ります。
しかし、ストラディックも十分にスムーズで、軽快に使用できます。
また価格はツインパワーの方が2倍近く高いので、予算にも合わせて選択するのがおすすめです。
20ツインパワー C5000XGと近い他メーカー機種と比較
比較:ダイワ 19セルテート LT5000D-CXH
機種 | 20ツインパワー | 19セルテート |
番手 | C5000XG | LT5000D-CXH |
ギア比 | 6.2 | 6.2 |
最大ドラグ力 | 11kg | 12kg |
自重 | 260g | 250g |
糸巻量PE | 1.5号-400m 2号-300m 3号-200m | 2.5号-300m |
最大巻上長 (ハンドル1回転) | 101cm | 105cm |
メーカー価格 | 51,800円 | 51,400円 |
他社のリールで、真っ先に比較対象として挙がるのが、耐久性に優れた人気リールのセルテートです。
ツインパワーとセルテートの最大の違いは巻きの質感。
ツインパワーは初動こそ重たいものの、一度巻き始めると非常に滑らかなのが特徴です。
一方、セルテートは初動が軽く、リーリング中も軽い特徴があるので、好みに合わせて選択しましょう。
比較:ダイワ 23エアリティ LT5000D-CXH
機種 | 20ツインパワー | 23エアリティ |
番手 | C5000XG | LT5000D-CXH |
ギア比 | 6.2 | 6.2 |
最大ドラグ力 | 11kg | 10kg |
自重 | 260g | 205g |
糸巻量PE | 1.5号-400m 2号-300m 3号-200m | 2.5号-300m |
最大巻上長 (ハンドル1回転) | 101cm | 105cm |
メーカー価格 | 51,800円 | 68,000円 |
価格帯が近く、比較対象に挙がることもあるのがエアリティです。
ツインパワーとエアリティの大きく異なる点は、巻き心地、自重です。
巻き心地は、エアリティは軽く、ツインパワーはしっとりとしている印象。
一方、自重の軽さはエアリティに軍配が上がります。
ルアーにクイックな動きを与えたい場合はエアリティ、ただ巻き中心の場合はツインパワーがおすすめです。
まとめ
今回は、2年以上使用したツインパワー C5000XGについてインプレを紹介しました。
金属ローターを採用し、巻き心地、巻き上げ力、耐久性に優れているのが最大の魅力。
さまざまな釣りに使用できるので、ぜひ導入してみてください。
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