日本各地の身近な水辺に生息している鯉は、昔から釣りのターゲットとして親しまれています。
鯉釣りは手軽に楽しめる反面、とてもパワフルなファイトになるので、リールもそれに対応するパワーのあるものでなければいけません。
特にスピニングリールを使用する場合は、糸巻き量やドラグなど、番手(サイズ)の選び方が重要です。
そこで今回は、鯉釣り用のスピニングリールについて、選び方とおすすめ商品をご紹介します。
- 釣り歴15年
- 釣り具の販売経験あり
- 全国10都道府県へ遠征
北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。
新製品や人気製品をどこよりも安く販売中!
少量入荷のため売り切れ注意!
- クレジットカード決済
- Amazon Pay
- コンビニ払い
鯉釣りでリールのこだわるメリット
鯉釣りはパワフルな釣りになるので、それに合わせたリールを選ぶことで、釣りを有利に進めることができます。
具体的には以下のようなポイントで、リールの違いを感じるので、意識しながら選ぶといいでしょう。
遠投しやすくなる
鯉は警戒心が高く、人が近付くと釣りにくくなるため、ある程度仕掛けを投げて釣る必要があります。
パンプカなどでは仕掛け自体は軽いものもあり、遠投するのが難しい場合もあるので、リールのタイプにはこだわって選ぶべきです。
また、スペック的に、糸巻き量などで遠投に有利なもの、不利なものなどもあるので、適したものを選ぶことで釣りやすくなります。
強い引きに耐える剛性感
鯉は大きい魚でもあり、筋肉質でトルクフルに泳ぐ魚なので、やり取りにはタックルにも強い負担が掛かります。
リールもパワーが掛かる部分なので、やわなリールだとやり取りしているときにたわんだり、最悪の場合壊れてしまうこともあります。
剛性感を重視して選ぶことで、大物が掛かってやり取りが長時間に及ぶときも、安心して扱うことができますね。
パワー勝負に適したハンドル形状
リールは番手などに合わせてハンドルの形状も考えられていて、とくに大物を狙う場合は、その部分の違いが大きなメリットになります。
大型のリールはハンドルが長くて力が掛けやすく、ハンドルも大型で握りやすいです。
これらは交換することでも対応できますが、標準装備の方がコスパがいいだけでなく、リールとのバランスもいいのでおすすめです。
鯉釣りに適したリールの選び方
ひとつのリールで様々な釣りを楽しむ方も多いですが、鯉釣りはできれば専用のリールを用意するのがおすすめです。
具体的にどのようなリールが適しているか、選び方のポイントを解説します。
リールタイプ
スピニング
スピニングリールは、パワーファイトではやや不利なものの、鯉釣り用としてはメリットが多いです。
鯉釣りでは仕掛けを遠投し、鯉の居るエリアに餌を落としたり、人間と距離とを取って警戒心を抑えることが多いです。
仕掛けを投げるときはスピニングリールが有利で、特に軽い仕掛けを使いたい場合はベイトリールよりも投げやすいでしょう。
またスピニングリールのドラグ性能は、ベイトリールよりも優れており、滑り出しがよく、バレやラインブレイクを防ぎます。
パワーの弱さはハンドルの長さやギア比などである程度補えるので、そこまで大きく劣ると考えなくてもいいでしょう。
ベイト
ベイトリールのメリットはパワーファイトに有利な点で、鯉釣りに関してもこのメリットが大きいです。
スプールの回転でそのままラインを巻き取れるので、巻き取り時の抵抗が小さく、パワーをダイレクトに伝えることができます。
また、スピニングリールよりも構造上剛性が高いため、パワー勝負時でもリールがたわむことはないでしょう。
このため、太いラインを使って、力勝負で釣りあげたいときは、ベイトリールのほうがおすすめです。
反面、軽い仕掛けを投げるのは難しいので、吸い込み仕掛けやぶっこみ仕掛けなど、重めのオモリを使用する場合に使用しましょう。
番手(サイズ)
鯉釣り用リールの場合、糸巻き量とドラグ力が重要になりますが、スピニングリールの場合、番手によっておおよその設計が分かります。
番手は大きくなると糸巻き量が増え、ドラグ力も強くなる傾向にあります。
ラインの太さは、パンプカでは3号程度から、ぶっこみや吸い込みでは5~10号を使用するので、仕掛けに合わせて選ぶのが適切です。
長さは釣るポイントによって変わりますが、最低でも100mは巻いておいた方がいいでしょう。
スピニングリールの番手に照らし合わせると、パンプカでは3000番以上、ぶっこみなどでは4000~6000番が適していると言えます。
3000番だとドラグ力が不十分な場合もあるので、大物狙いの場合はドラグ力が10㎏程度確保できる4000番以上を選ぶのもおすすめです。
リアドラグ付きがおすすめ
鯉は非常に神経質な魚で、餌に食いついても違和感を感じると飲み込む前に吐き出してしまいます。
食い付いた時の違和感を極力抑えるために有効なのが、リアドラグ付きのリールです、
リアドラグ付きのリールはスイッチでドラグをフリーにすることができるので、餌を飲むまではラインの抵抗を感じさせないことが可能です。
最近は少なくなりましたが、ヤエン釣り用のリールとして残っているので、番手が適合するものがあれば選択肢に入れるといいでしょう。
ただしこれは必須の機能ではなく、通常のスピニングリールでも釣ることは可能です。
ギア比
鯉は基本的にギア比にこだわらなくても釣ることができますが、選ぶことができるならノーマルギアがおすすめです。
ギア比は小さいほうがハンドルを回すパワーが伝わりやすく、大きい魚を狙う場合はギア比の小さいノーマルギアが適しているからです。
また、ハイギアのメリットは、主にリールを回しながら魚を誘うルアーフィッシングで活きるものがほとんどです。
このため、主に餌釣りで大物を狙うことになる鯉釣りの場合は、ノーマルギアのほうが適していると言えます。
もしラインナップがある場合は、よりパワーが伝わりやすいパワーギアタイプのリールがおすすめです。
ハンドルノブのタイプ
パワー勝負になる場合、ハンドルノブの形状が使い勝手に大きな影響を与えます。
番手が大きくなるほどパワー勝負向きの大型のものが採用されますが、基準があるわけでなく、メーカーやモデルによってまちまちです。
比較的番手の小さい4000番程度の場合、多くがT型ハンドルノブを採用しており、汎用性はありますが、ややパワーは掛けにくいです。
5000番以上の多くはラウンドハンドルが標準装備されており、これは握りこんでリーリングできるので、パワー勝負に向いています。
廉価リールを除けばハンドルノブは交換できるので、必要に応じてカスタムハンドルを購入し取り付けるといいでしょう。
鯉釣り用リールおすすめ10選
上記したポイントを踏まえて、鯉釣り用におすすめのリールをピックアップしてご紹介します。
今回はコスパに優れ扱いやすいスピニングリールをピックアップしたので、ぜひチェックしてくださいね。
【プロマリン】
アオリマスター
リアドラグを搭載し、鯉釣りにもおすすめの低価格なスピニングリールです。
作りは価格なりで、番手も最大で4000番とやや小さめですが、基本的な動作には問題なく、近距離の鯉釣りであれば十分対応できるでしょう。
ドラグ力は3000番、4000番ともに5.5㎏とやや弱めなので、シャローで勝負できるパンプカでの釣りにおすすめです。
- AM3000
- AM4000
【ダイワ】
16 リーガル
ダイワが鯉釣り用リールとして推奨する中では、最安値のスピニングリールです。
PEラインの1.5号が付属するので、スレが気にならない場所では、そのラインを使って鯉釣りを楽しむこともできるコスパの良さが光ります。
ドラグは4㎏とやや弱めなので、本格的な大物狙いよりは、気軽な鯉釣りなどにおすすめのモデルです。
- 3000H
【ダイワ】
20 クレスト
低価格ながら最大6000番まで選べて、遠投にも対応できるリールです。
最大ドラグも3000番で10kg、4000番以上は12㎏と、大物とのやり取りも想定されており、鯉釣りでも安心して使用できるでしょう。
剛性感も申し分なく、ぶっこみ仕掛けや吸い込み仕掛けを使用するなら、このクラス以上のリールを用意するのがおすすめです。
- LT3000-C
- LT3000-CXH
- LT4000-C
- LT4000-CXH
- LT5000-C
- LT5000-CXH
- LT6000-H
【シマノ】
17 セドナ
ラインナップも豊富で、基本性能も申し分ない、コスパに優れるスピニングリールです。
この価格帯としては珍しく8000番までのラインナップがあり、広い沼などで遠投して釣りたい場合にも対応できます。
シマノらしく作りもカッチリしており、ギア周りの強さも折り紙付きなので、安心して巨鯉ともやり取りできるでしょう。
- C3000
- C3000HG
- C3000DH
- 4000
- 4000XG
- C5000XG
- 6000
- 8000
【アブガルシア】
スーペリア
低価格帯ながら非常にフレーム剛性に優れたモデルで、大物狙いにもおすすめのスピニングリールです。
ドラグも組み換えによって変更できる作りになっていて、幅広いシチュエーションに対応できるようになっています。
3000番以上はラウンドハンドル付きでパワー勝負にも適していますし、鯉釣り用のリールとして申し分ないモデルと言えます。
- 3000SH
- 3000MSH
- 4000SH
- 5000H
【ダイワ】
23アオリトライアルBR
余裕のある設計で鯉釣りにピッタリの、リアドラグ搭載のスピニングリールです。
マニュアル操作のクラッチを搭載したことで、より確実なドラグマネジメントを可能にしています。
3000番のみなのが玉に瑕ですが、ドラグ力も申し分なく、開けたエリアならPEラインを使った遠投での釣りにもおすすめです。
- LT3000
【シマノ】
22 サハラ
ルアーフィッシング用リールとして評価の高いモデルで、その高い基本性能は鯉釣りでも大きなメリットになります。
ラインナップも充実していますし、軽量でありながら剛性感も優れているので、鯉釣り用としても適しています。
軽いタックルであれば遠投しやすいですし、5000番はラウンドハンド標準装備なので、遠投する釣りに使いたいリールと言えますね。
- C3000
- C3000DH
- C3000HG
- 4000
- 4000XG
- C5000XG
【オルルド釣具】
スーパーゴリルド
大物用リールとしては価格を抑えながら、本格的な設計が光るスピニングリールです。
強靭なボディに耐久性を重視したドラグなど、海外の本格的な大物用スピニングリールに負けない設計になっています。
極太ラインを使用して、細かいやり取りを抜きにしてパワー勝負で鯉と対峙したい場合などにもおすすめのモデルです。
- 3000
- 4000
- 5000
- 6000
- 7000
- 8000
【アブガルシア】
オーシャンフィールド
オフショア用のモデルですが、鯉釣りにもマッチするスピニングリールです。
オフショアの大物に耐える剛性感は鯉釣りにもピッタリで、パワー勝負にも適したラウンドハンドル付きなのもうれしいですね。
また、浅溝の替えスプールが付いているので、飛距離が必要ない時や、他の釣りを楽しみたい場合にも便利でしょう。
- 3000H/3000SH
- 5000/5000S
【ダイワ】
19 アオリマチックBR
リアドラグ付きというだけでなく、ワンランク上のスペックを有するスピニングリールです。
ダイワらしいスムーズな巻き心地はもちろん、ダイワ自慢の防水・防塵機構であるマグシールドを搭載し、より長く使えるモデルになっています。
番手は3000番のみとなっているので、パンプカなど近距離の釣りか、PEラインを使えるシーンでの遠投におすすめです。
- LT3000
- LT3000D
まとめ
鯉は狙いやすいターゲットでありながらパワフルな魚で、使用するタックル、特にリールはこだわりたいポイントです。
こだわりのリールで、身近でパワーファイトを楽しめるカープフィッシングに挑戦してみてくださいね。
鯉釣りリールの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
さらに探したい方