昨今ベイトリールもハイスピード化が進み、様々なギア比のものが用意されていますよね。
中でも、ある意味ベイトリールの良さを最も活かせるともいえるのが、ノーマルギアです。
昨今ハイギアやエクストラハイギアが多い中、あえてノーマルギアを選ぶメリットはどこにあるのでしょうか。
今回は今だからこそ注目したいノーマルギアのベイトリールについて、メリットやデメリットと、おすすめ商品もご紹介します。
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北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。
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ノーマルギアのベイトリールとは
ノーマルギアとは、リールのギア比のセッティングにおいて、かつて標準的であったギア比を採用しているもののことを指します。
昔は現在のようなハイギアを作るのが難しかったため、ギア比5:1程度のものが主流でした。
現在ギア比が大きいものも多く登場しているため、それらと区別するため、ギア比5:1から6:1程度のものをノーマルギアと呼んでいます。
ハイギアと比較しロースピードなのでローギア、またパワーがあることからパワーギアと呼称されることもあります。
ノーマルギアのベイトリールを使うメリット
昨今ハイギアやエクストラハイギアも珍しくないので、ノーマルギアをあえて選ぶシーンは少なくなったと言えるでしょう。
しかしベイトリールにおいては、ノーマルギアにも様々なメリットがあります。
パワーゲームに強い
自転車の一速が上り坂に強いように、リールのギア比も低いとパワーを出しやすいです。
ベイトリールは、構造的にスピニングに比べてパワーゲームを得意とするので、そのメリットをより活かしやすくなると言えます。
特にカバーごと引っこ抜くようなことも多い雷魚釣りでは、今でもノーマルギアにこだわって使う方が多いです。
抵抗の強いルアーと相性がいい
ルアーも泳がせるときに水を受けることで抵抗を生みますが、抵抗の強いルアーはパワーが弱いハイギアとは相性が悪いです。
ノーマルギアであればトルクを活かして巻きやすいので、巻き抵抗の大きいルアーを中心に使う釣りと相性がいいと言えます。
具体的には、ビッグベイトやディープクランクなどが、ノーマルギアと相性がいいルアーと言えるでしょう。
ギア周りの故障リスクが低い
かつてハイギア化が難しかったのは、ギアの剛性に問題があったのも一つの理由です。
つまりノーマルギアはハイギアに比べると壊れにくく、トラブルが起こるリスクが低いと言えるのです。
昨今のハイギアであれば故障が頻発するようなことはありませんが、相対的に見るとノーマルギアのほうがトラブルは少ないと言えます。
安いモデルでも使い心地がいい
ハイギアは抵抗を感じやすく、感度でいえばメリットにもなりますが、リール内部の抵抗の影響も大きくなるデメリットがあります。
ノーマルギアはトルクが強いため、リール内部に多少抵抗があっても、そこまで影響なく巻くことができます。
つまり加工精度の低い安いリールでも、ノーマルギアであれば不快感が少なく、使いやすいと言えるのです。
ノーマルギアのベイトリールを使うデメリット
ノーマルギアにメリットがあるのは紹介した通りですが、昨今シェアを落としているのにはデメリットもあるからです。
以下のような点が気になる場合は、ハイギアと使い分けましょう。
素早いアクションが苦手
ノーマルギアは一回転あたりの巻き取り長が少ないため、早巻きは苦手です。
ある程度は頑張ってハンドルを回すことで対応できますが、ロッドがぶれてしまい、適切なアクションも付けにくくなってしまいます。
素早いアクションを必要とするルアーは巻き抵抗も弱い傾向にあるので、ハイギアを使ったほうが相性がいいでしょう。
川での釣りと相性が悪い
ローギアは巻き取りスピードが遅いため、流れに乗せてルアーを泳がせるシチュエーションと相性が悪いです。
ルアーは水の抵抗を受けないと泳がないので、流れ以上のスピードで巻き取らなければいけないからです。
特に渓流釣りなどではハイギアが定番で、ローギアのオールドリールはカスタムしてハイギアにして使用されるほどです。
走る魚をバラしやすい
ローギアは巻き取るスピードが遅いため、ハイギアに比べてラインスラッグを取るのが苦手です。
魚をかけた後にラインに遊びがあるとバラシの原因になってしまうため、神経質にやり取りしなければいけません。
雷魚やナマズなど動きの鈍い魚はローギアのほうがパワーで制御しやすいですが、トラウトなどはハイギアのほうが相性がいいと言えます。
巻き感度に劣る
ラインから伝わる抵抗は様々な情報を釣り人に与えてくれるので、抵抗を感じやすいハイギアが有利になるシーンも多いです。
ノーマルギアではパワーがあるために抵抗が感じにくいので、ラインから伝わる情報にはやや鈍感と言えます。
例えば繊細なアタリを取る釣りや、潮の流れを感じ取りたいシーンには不向きと言えるでしょう。
ノーマルギアのベイトリールおすすめ8選
ノーマルギアを搭載したベイトリールの中から、おすすめのアイテムをピックアップしてご紹介します。
ベイトリールのメリットを最大限生かせるモデルから、安くて使えるモデルまでピックアップしたので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【シマノ】
21 アンタレス DC
緻密なブレーキセッティングを可能にする、電子制御のDCブレーキを搭載した、シマノのフラッグシップモデルです。
ギア比は5.6:1で巻き取り長65cmと、ローギアの中でも汎用性の高いセッティングになっています。
2023年にはアンタレスDC MDも登場しましたが、現状ノーマルギアはなく、シマノ最上位のノーマルギアベイトリールはこちらのモデルとなります。
【シマノ】
19 スコーピオン MGL(150)
比較的手を出しやすい価格、そしてバーサタイルな性能が魅力のベイトリールです。
ギア比は6.2:1とやや大き目ですが、スプールがハイキャパシティなので巻き取り長は66cmとスロー目なセッティングになっています。
昨今軽量スプール化でラインキャパシティが少なくなりがちですが、このモデルは余裕があるので、幅広いシチュエーションに対応できます。
【ダイワ】
18 リョウガ(1016-CC)
見た目を体現するような強靭なボディとギアを採用した、丸形のベイトリールです。
ギア比は5.4:1とパワー重視のセッティングでありながら、巻き感も重視した滑らかさも体感できます。
強度を重視しつつもコンパクトにまとまっているので、パワーを重視しつつシャープに使いこなせるタックルを組み上げたいときにもおすすめです。
【ダイワ】
21 PR100L
非常に安価ながら、国内メーカー品らしいスペックを有した、ハイバリューのベイトリールです。
ギア比は6.3:1と昨今の標準的なノーマルギア比で、ギア周りの作りも相成って巻き心地も良好です。
淡水海水問わず使用でき、ルアーにある程度重さがあればキャストフィールも良好なので、バス用やロックフィッシュ用など、幅広く使用できるでしょう。
【アブガルシア】
REVO ビースト
ノーマルギアのベイトリールのメリットを、これでもかと活かし切ったパワーゲーム向きのベイトリールです。
ギア比は5.8:1とやや低めでパワー重視、ロングハンドルと大型ハンドルノブがパワーゲームでも疲れを感じさせません。
バスやシーバスでのビッグベイトや、大型のナマズや雷魚など、モンスタークラスの魚を狙うためのリールと言えます。
【アブガルシア】
アンバサダーS 5500(AMBS-5500)
アブガルシアのベイトリールと言えば、やっぱりアンバサダーは外せないモデルの一つでしょう。
ギア比は5.1:1で、リニューアルされたバリューモデルでありながら、昔ながらの丸形を踏襲したデザインで剛性も保っています。
バスフィッシングを中心に、ナマズや雷魚、タコ釣りなどにもおすすめの商品です。
【プロックス】
バルトム(BC-S2)
隠れた名品として根強い人気を得ている、お手頃価格のベイトリールです。
ギア比は6.3:1で、糸巻き量も2号を120mと余裕があるので、パワーが必要なシーンとも相性がいいでしょう。
意外にもスプールの回転レスポンスもよく、本体も約180gと非常に軽量に仕上がっており、大手メーカー品と比べても侮れないリールと言えます。
【Bhuuno】
W300
一部で「中国版アンバサダー」などとも呼ばれて人気を博す、筆者も注目している丸型リールです。
ギア比は5:1と低めながら、軽量ルアーにも対応できる軽量スプールで、渓流を含めたベイトフィネスシーンを中心に人気を得ています。
グリスの塗りなおしなどが必要な場合もありますが、構造もシンプルで、いじって楽しめるリールとしてもおすすめです。
まとめ
昨今ベイトリールもハイギア化が進んでいますが、紹介したようにノーマルギアにも様々なメリットがあります。
ぜひタックルの使い分けの選択肢の一つとして、ノーマルギアのベイトリールを導入してみてくださいね。
ノーマルギアのベイトリールの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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