リールを選ぶ際、同じモデル、同じサイズでもギア比が様々あって、購入する際の悩みどころにもなりますよね。
ベイトリールにおいて中間的な設計なのがハイギアで、商品ラインナップも多く、扱いやすいのも特徴です。
ただしノーマルギアやエクストラハイギアにもメリットがあるのは事実で、どう選べばいいかわからない方も多いでしょう。
そこで今回は、ハイギアのベイトリールについて、メリットやデメリットから、おすすめモデルまでご紹介します。
- 釣り歴15年
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北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。
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ハイギアのベイトリールとは?特徴は?
ハイギアとは、リールのギアセッティングにおいて、通常よりもギア比の大きいものを指します。
ギア比が大きくなると巻き取るパワーは落ちますが、ハンドル一回転あたりの巻き取り量が多くなり、ハイスピードなやり取りを可能にします。
メーカーによって異なりますが、ハイギアは「HG」「H」などと表記されます。
これもメーカーやモデルによって違いますが、ベイトリールの場合、ノーマルギアはギア比5:1から6:1程度で、7:1前後をハイギアを呼ぶことが多いです。
昨今それ以上のギア比を搭載した「エクストラハイギア」も珍しくなく、相対的にハイギアは中間的なギア比とも言えます。
ハイギアのベイトリールを使うメリット
ハイギアは今や珍しいギア比でなく、モデルによってはハイギアモデルしかラインナップしていないものもあるほどです。
それだけ普及した理由でもある、ハイギアのメリットをご紹介します。
汎用性が高い
ハイギアはローギアとエクストラハイギアの中間的なギア比で、バランスが良く汎用性に優れるメリットがあります。
ローギアよりも早巻きに対応しやすく、エクストラハイギアに比べてパワー不足を感じにくいです。
もちろんローギアやエクストラハイギアが必要なシーンもありますが、最初の一つとして選ぶ場合は、ハイギアが有力な選択肢になるでしょう。
種類が多い
リール製造技術の発展で、ハイギアはもはや珍しいギア比ではなくなり、ラインナップも豊富です。
ベイトリールの場合、ラインキャパシティやブレーキなどこだわりたいポイントがたくさんあるので、選択肢は多いに越したことはないでしょう。
エントリーモデルなども比較的多いので、コストを抑えたい場合にも選びやすくなります。
アクションの操作性がいい
ハイギアは巻きスピードが遅すぎず早すぎないので、リーリングによるアクションが調整しやすいのもメリットです。
ノーマルギアやエクストラハイギアも使いこなせれば問題ありませんが、やはりギア比の影響が大きく、感覚を掴むのに苦労する方も見かけます。
そういった意味でも、ハイギアは初心者の方が最初に手にするのにも適していると言えるでしょう。
ハイギアのベイトリールを使うデメリット
ハイギアはバランス型と言えるので、目立ったデメリットはないと言えますが、やはりノーマルギアやエクストラハイギアに比べて違いはあります。
大きなデメリットにはなりにくいですが、以下のような違いがあることを覚えておくといいでしょう。
ノーマルギアよりパワーに劣る
リールのギア比は、大きいほど素早くラインを回収できますが、その分パワーが落ちる特性があります。
大型のクランクベイトのような抵抗の大きいルアーを巻いたり、パワフルな魚とのやり取りはノーマルギアのほうが余裕があります。
雷魚やナマズのようにスローなアクションでパワフルなファイトをする場合は、ノーマルギアのほうが楽しみやすいでしょう。
エクストラハイギアより巻き感度に劣る
エクストラハイギアとハイギアを比べた場合、巻くスピードはある程度まで対応できますが、巻き感度の違いはカバーできません。
ギア比が大きいと抵抗を強く感じますが、魚からのリアクションなども抵抗の一つなので、ギア比が大きいほうがそれらを敏感に感じ取れるのです。
ハイギアもローギアに比べると感度は高いものの、やはりエクストラハイギアに比べると鈍感と言えます。
性能差が出やすい
ギア比が大きいと抵抗を感じやすいため、リールの作りによって生まれる抵抗も感じやすくなります。
釣果にはそこまでの影響はありませんが、快適性には大きく影響するので、安価なモデルではやや不快感を覚えるかもしれません。
エクストラハイギアはある程度のグレードで発売されているので心配ありませんが、ハイギアの場合廉価モデルも多いので注意しましょう。
ハイギアのベイトリールおすすめ10選
ハイギアを搭載したベイトリールの中から、おすすめのモデルをご紹介します。
ハイエンドはもちろん、充実のエントリーモデルもピックアップするので、初心者の方もぜひチェックしてみてくださいね。
【シマノ】
20 カルカッタコンクエスト DC(100HG)
丸形のルックスを踏襲しながら、最新ギミックを搭載した剛性感の強いベイトリールです。
ギア比は6.8:1で、同モデルの200番に比べるとギア比が大きく、巻き感度が高いメリットがあります。
DCによるキャスタビリティは折り紙付きで、ハイギアを活かしつつ剛性感が欲しいシーンにおすすめのリールです。
【シマノ】
18 アルデバラン MGL(30HG)
近距離狙いのレスポンスのいい釣りにおすすめの、バーサタイルなベイトリールです。
ギア比は7.4:1で、ベイトフィネスの領域にも対応するスプールレスポンスの良さも兼ね備え、よりレスポンスの良さを際立たせてくれます。
ラインキャパシティはやや犠牲になっていますが、得意とする領域では他の追随を許さないリールに仕上がっていると言えます。
【シマノ】
19 スコーピオン MGL(150HG)
ソルトルアーをメインフィールドに、バーサタイルに使いこなしたい方におすすめのベイトリールです。
ギア比は7.4:1で、巻き取り長79cmとハイギアとして申し分なく、12lbを130m巻けるキャパシティがあります。
ある程度水深のあるエリアでキャスティングし、ハイギアのレスポンスを活かしながらの釣りにピッタリです。
【シマノ】
17 バスワン XT(150)
入門機のベイトリールとして非常に人気の高い、ハイコスパなモデルです。
ギア比は1種類ですが7.2:1のハイギアを採用し、安価なモデルながら巻き心地も申し分ありません。
ベイトフィネスは難しいものの、ラインキャパシティも余裕があり、バス用ですが海水にも対応しているので汎用性もあり、最初の一つとしておすすめです。
【ダイワ】
21 スティーズ SV TW(1000H)
フラッグシップモデルの名に恥じない、滑らかな巻き心地、軽さ、剛性、飛距離を実現したベイトリールです。
ギア比は7.1:1で、ギア比を感じさせない巻き心地により、どんな状況にも対応できるバーサタイル性を向上させています。
妥協のないハイギアのベイトリールが欲しい時にこそ選びたいモデルと言えます。
【ダイワ】
19 ミリオネア CT SV(70SH)
いまや絶滅危惧種ともいえるラウンドシェイプ型を採用した、ルックスも魅力の貴重なベイトリールです。
ギア比は7.2:1で巻き取り長67cmと扱いやすく、丸形らしい剛性感がより巻きによる感度を高めてくれます。
重量210gと丸形としては抑えられており、ルックスだけでなく実用性も高いモデルだと言えます。
【ダイワ】
21 ジリオン SV TW(1000H)
軽量コンパクトながら、ハイブリッドボディによる剛性感と、確実なリーリングを約束する、タフなシーンにおすすめのベイトリールです。
ギア比は7.1:1で、ギアボックスを小さくまとめたことでボディの小型化、軽量化にも成功しています。
このコンパクトさと軽さ、剛性感の虜になる方も多く、これから本格的にバスフィッシングに挑戦したい方にベストな選択肢の一つと言えます。
【ダイワ】
PR100 HL
非常に低価格ながら細部までこだわった作りが光る、エントリーモデルのベイトリールです。
元々ノーマルギアしかありませんでしたが、満を持して7.3:1のハイギアが追加され、より昨今のルアーフィッシングへ使いやすくなりました。
左ハンドルモデルも値段が変わらないのもうれしいポイントで、ガシガシ使えるリールとして中上級者の方にもおすすめです。
【アブガルシア】
レボ(ALC-BF7)
昨今人気を博すベイトフィネス用リールとして、とても評価の高いモデルです。
ギア比は7.1:1で、重量141gの軽さもあり、軽量ルアーを使った軽快でテンポのいい釣りと非常に相性がいいリールと言えます。
海水にも対応しているので、ライトソルトゲームとも相性が良く、フィールドを選ばず携えられます。
【アブガルシア】
レボ ビースト(40HS)
コンパクトなボディながらビッグターゲットに照準を合わせ、パワフルなファイトを実現できるベイトリールです。
7.3:1のハイギアを搭載していますが、ロングハンドルと大型ハンドルノブでパワーも補っています。
最大14㎏のドラグ力も申し分なく、大型のターゲットを狙いたい場合にばっちりのリールだと言えます。
まとめ
ハイギアはもはや特別なギア比ではなく、ベイトリールにおいては定番と言ってもいいでしょう。
紹介したようにラインナップも幅広く、特化型のモデルも多いので、ぜひ細かい部分にこだわりながら、ハイギアのベイトリールを活用してくださいね。
ハイギアのベイトリールの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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