ヘラブナ釣りの竿受けは独特で、竿が水面にまっすく伸びるように、へら台や桟橋に万力で固定するものが使われます。
加えてヘラブナの釣り具は見た目を重視することも多く、デザイン的な要素で価格が高いものも多いですよね。
もちろんデザインは釣果に影響はなく、初心者の方や、実用性を重視したい方は安くて使える万力が欲しいという方も多いでしょう。
そこで今回は、安いヘラブナ万力について、選ぶ際の注意点やおすすめ商品をご紹介します。
- 釣り歴15年
- 釣り具の販売経験あり
- 全国10都道府県へ遠征
北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。
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ヘラブナ万力は高い安いで何が変わる?
ヘラブナの万力は二つの要素が重視されていて、価格差によってその点も変わります。
ひとつは見た目の面で、高級なものは銘木を使っており、木目や色味、風合いなどにこだわって作られています。
銘木は素材そのものが希少で非常に高価なので、銘木を使った美しい万力は値段も高いです。
価格が安い万力にも木製のものは多いですが、そこまで高価でない木材を使用したり、金属製のものもあります。
もう一つが強度の面で、同じ木製でも銘木は硬いものが多いため、万力としての剛性も確保しやすい特徴があります。
安い木材は密度に劣るため、ぶつけたりすると凹みが残ったりすることも少なくありません。
ヘラブナ万力の相場価格!安い・激安の基準は?
ヘラブナ万力は非常に高価なもので、高いものだと数万円クラスのものも少なくありません。
ただしこれらは機能に優れているというよりは、見た目の面で充実しているものが多いです。
高級な銘木を使い、木目の位置にまでこだわって、職人の手作業で仕上げているために、非常に高価になっているものがほとんどです。
それらに比べて比較的安価なものであれば、おおよそ1万円前後で購入することもできます。
比較的手ごろな価格の木材を使用したり、同じ木材でも部位にこだわらない場合は1万円以下でも売られています。
激安品には品質に劣るものもあるので注意が必要ですが、デザインにこだわらなければ安いものから選ぶのもおすすめです。
安いヘラブナ万力を選ぶ際の注意ポイント
安すぎるものに注意が必要なのは釣り具の常で、ヘラブナ万力も例外ではありません。
特に以下のような点に注意することで、しっかり使えるものを選べるようになります。
確実にクランプ出来るもの
万力を使うためには必ずどこかにクランプしなければいけないので、しっかり固定できるものを選ぶのが大前提です。
クランプするときはねじを締めこむ形になるので、ねじ部分に強度があり、スムーズに締めこめるものでなければいけません。
また、ねじ側のつまみは回しやすいよう、ある程度大き目のノブが付いているものがいいでしょう。
竿掛けがしっかり差し込めるもの
ヘラブナ万力は二点掛けで竿を支える形で、竿掛けを万力本体に差し込んで伸ばしますよね。
この差し込みが甘いと竿の固定もしっかりできないため、万力選びでは重要なポイントになります。
込み調整ももちろん必要になりますが、ある程度差ししろに余裕のあるものを選んだほうが、加工や修正しやすいのでおすすめです。
耐久性の高いもの
万力が壊れると竿の落水にもつながるので、十分な耐久性があるものを選ぶことは必須です。
万力は竿掛けと竿の重さが掛かり、クランプ部分も締めこむことで破損してしまうリスクも高く、特に強度が必要です。
竿掛けの差し込み部分の破損も少なくないので、竿掛けを差し込むコミ部分がしっかりしているものを選びましょう。
海釣り用の差受けはNG
海釣りに使う竿受けでもへら竿を固定することは可能で、価格も安いものが多いです。
しかし固定方法が違い、海釣り用の竿受けは外すときに竿をひねらないといけないので、その動作で魚に違和感を与えてしまうこともあります。
工夫して使用することもできますが、しっかりヘラブナ釣りを楽しむのであれば、専用の万力がおすすめです。
安いヘラブナ万力おすすめ5選
上記したポイントを踏まえて、価格の安いヘラブナ万力をご紹介します。
角度調整機能の違いやサイズの違いがあるので、使う竿との相性などを踏まえて適したものを選んでくださいね。
【おり釣具】
へらぶな用銘木万力 双峰 カリン銘木弓型万力
カリン材を使用して作られた、強度にも勝る弓型を採用したヘラブナ万力です。
カリン特有の赤褐色を生かして製作されており、竹を使用した竿掛けの風合いともよく合い、カーボン製のへら竿にも似合うでしょう。
ねじ込みのノブも木製で、大き目の平型に仕上げられているので、クランプする際も締めこみやすい作りになっています。
【ダイシン】
大砲万力 カリン 大型(20135)
こちらもカリン材を使用した、高級感があり実用性も高いヘラブナ万力です。
竿角度の微調整がしやすい大砲型を採用していて、竿の長さにこだわりを持ってヘラブナ釣りをしたい方にもおすすめです。
大型なので長尺にも対応しやすく、長尺を使うことの多い野釣りに使う万力を探している方にも適しているでしょう。
【ダイシン】
後部ダイヤル角度調整式大砲ラクダ黒檀万力 小 (50275-s)
非常に重く重厚な黒檀を使用しながら安価な、大砲型のヘラブナ万力です。
黒檀は密度が高く硬い木なので凹みに強く、万力の素材として非常に優れており、安心して使用できるでしょう。
また、角度調整ダイヤルが後部にあるので、竿の上げ下げの際に邪魔にならない点で扱いやすさも優れている商品と言えます。
【ダイシン】
竹製竿掛け 1本半物 + 銘木大砲万力セット(40062)
銘木を使った大砲型の万力と、それに合わせて調整された竿掛けがセットになった、非常にコスパに優れた商品です。
一本半物(約140cm)の竿掛けが付属し、込み調整済みなので加工の必要もなく、すぐに使用することができます。
はじめてヘラブナ万力を購入する方にも使いやすく、コスパにも優れているのでおすすめです。
【ダイワ】
GINKAKUへら万力(G-097)
機能性にも富んで価格もお手頃な、GINKAKUブランドの金属製のヘラブナ万力です。
金属製なので強度や固定力は言うまでもなく、込み調整もねじで微調整できるので、様々な竿掛けに対応します。
クランプの接地面が平面になっている点もポイントが高く、へら台などを傷付けずに、しっかり固定することが可能です。
まとめ
ヘラブナ万力は必須アイテムでありながら、価格が高いのがデメリットになりがちなアイテムです。
紹介したように、最近は価格が安いものも多いので、用途に合わせながら、コスパのいい万力でヘラブナ釣りを楽しんでくださいね。
安いヘラブナ万力の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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