メタルジグは様々な釣りで有効ですが、何度も使うと塗装剥がれが起こりやすいルアーですよね。
塗装を守るためにはコーティングが有効で、ウレタンのコーティング剤に付け込んだり、スプレーなど様々な商品があります。
しかし実は商品によって使い勝手が違い、しっかりコーティングするには製品の違いを理解する必要があります。
そこで今回は、メタルジグのコーティング剤について、メリットやデメリット、使い方やおすすめ商品を最強ラインナップでご紹介します。
- 釣り歴15年
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北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。
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メタルジグをコーティングするメリット・デメリット
メタルジグのコーティングは塗装を守るために有効ですが、実はコーティングすることでデメリットもあります。
コーティングした後に元に戻すのは困難なので、まずはコーティングによるメリットとデメリットについて解説します。
メリット
塗装を守ることができる
メタルジグは金属に塗装しているため塗装の食い付きが悪く、プラスチックのルアーなどに比べると塗装剥がれが激しいですよね。
塗装の上にコーティングを施すことで、メタルジグの塗装剥がれを防ぐことができます。
コーティングを重ねると塗装の保護効果が高くなるので、強くコーティングしたい場合は重ね塗り出来るものを選びましょう。
へこみや傷を消すことができる
コーティングを重ねることで、すでにメタルジグについてしまった傷やへこみを消すことも可能です。
あまり深いダメージだと完全に消すことはできませんが、爪が引っ掛かる程度の傷であれば、ほとんどなかったことにできます。
再塗装も行えば新品同様にきれいになるので、傷付いたメタルジグも取っておいて補修するのもおすすめです。
アピール力を高めることも可能
コーティング剤の一部には顔料などを配合したものがあり、コーティングと同時にアピール力を高めることができます。
もちろん元の塗装の保護効果もあるので、一石二鳥の効果が得られます。
最近は百円ショップでもメタルジグが購入できるので、そういったものをベースにしてオリジナルのメタルジグを作るのもおすすめです。
デメリット
コーティングのコスト
メタルジグに使用するコーティング剤は高価なものもあり、加工する個数が少ないとコスパが気になる場合もあります。
コーティング剤の種類によっては保管中の劣化が激しいものもあり、まとめて作業しないと都度買い直しが必要で高上りなものもあります。
場合によってはメタルジグを買い直した方が安いこともあるので、賢く使い分けましょう。
塗装などを痛めるリスク
コーティング剤には強い溶剤を使用していることがあり、それが塗装やホログラムシールを痛めてしまうリスクもあります。
作業前の下処理や作業方法で軽減することは可能ですが、メタルジグに使われている塗料やシールの種類によってはリスクが高いです。
塗装を痛めると元には戻せないので、慎重に作業するようにしましょう。
ウエイトが増える
コーティングするとメタルジグが重くなり、特に軽めのメタルジグなどの場合、動きや使い心地が変わる場合もあります。
コーティングを何層にも重ねると、元の重さにに比べて数グラム重くなることもあります。
重心が変わってしまうとアクションも変わるので、なるべくまんべんなくコーティングするように作業しましょう。
メタルジグ最強コーティングの選び方
メタルジグのコーティング剤には使う素材や塗り方など様々な種類があり、しっかりコーティングするには使い分けも重要です。
コーティング剤にはどのような違いがあり、どう使い分けるのが適切か、選び方のポイントを解説します。
コーティング剤の種類
コーティング剤にはいくつか種類があり、それぞれ特性が違います。
瓶入りのウレタンは「一液ウレタン」と呼ばれるものが多く、使い方は簡単ですが湿気で硬化するので保存が難しいです。
「二液ウレタン」は、二剤を混ぜることで硬化するため保存は効きますが、ディッピングには向かず、硬化不良のリスクもあります。
「エポキシ」は二液ウレタンと使い勝手は近く、同様のデメリットもありますがウレタンに比べて黄変しにくいメリットがあります。
食物繊維をもとにした「セルロースセメント」は、重ね塗りすることで強度を高められるメリットがあります。
どれも一長一短ですが、最初は一液ウレタンタイプがコスパもよく、作業はしやすいのでおすすめです。
コーティング方法の違い
コーティング剤はルアーに塗布する方法がいくつかあり、その方法別に容器も違います。
一般的なものは瓶入りのタイプで、使用されているコーティング剤は一液ウレタンが多く、ルアーを浸してコーティングします。
また、筆付きの瓶タイプ入りで直接筆塗りできるものもあり、コーティングや傷消しに便利です。
二液ウレタンやエポキシは小瓶やチューブに分けられていて、容器に出して二剤を混ぜ、筆などで塗ってコーティングする方法が主です。
セルロースセメントや一液ウレタンにはスプレータイプがあり、塗膜を薄く均等に作りたいときにおすすめです。
どういった塗膜を作りたいかで、塗料の塗り方も使い分けるといいでしょう。
重ね塗りのしやすさ
コーティングの保護効果をより高めるには、コーティング剤を重ね塗りして、厚い被膜を作るのが有効です。
コーティング剤の種類によって重ね塗りのしやすさが変わるので、コーティング剤の種類をよく選ぶ必要があります。
一液ウレタンは湿気で硬化するため、1層目が完全に硬化してから塗り重ねないと、下の層が硬化しにくくなります。
二液ウレタンやエポキシは化学反応で硬化するので、ある程度硬化すれば重ね塗り可能です。
セルロースセメントは比較的重ね塗りしやすく、下の層を溶かして1つの厚い層を作ることができます。
ただし、硬化しすぎた後に重ねると、溶剤で下の層を割ってしまうことがあるので硬化時間に注意が必要です。
コーティング剤のカラーや特性
コーティング剤には顔料などが入っているものがあり、ルアーのアピール力を変えることができます。
代表的なものはケイムラ塗料を含んだもので、UVライトを当てることでぼんやり光り、魚へのアピール力を高めてくれます。
ウレタン塗料の場合、日光による劣化(黄変)を防ぐため、クリアーであってもUVカット効果のあるものもあります。
セルロースセメントにはホワイトタイプがあり、これは元の塗装を隠してしまうので、コーティングには適しません。
なお、コーティング剤に混ぜて使う顔料やラメも売られているので、アピール力アップもしたい場合は活用するのもおすすめです。
メタルジグ最強コーティングおすすめ8選
上記したポイントを踏まえ、メタルジグのコーティングにおすすめのアイテムを厳選してご紹介します。
どれが最強になるかは目的次第なので、ぜひそれぞれチェックしてみてくださいね。
【東邦産業】
ウレタンフィニッシャーEX 130ml
一液タイプのウレタンコートで、サイズのバリエーションも豊富で無駄なく使え、使い勝手最強のアイテムです。
一回のディッピングでもある程度しっかり塗膜を作ることができますし、UVカット効果で長期使用しても黄変は少ないです。
ちなみに筆者も常備していますが、中蓋を目張りして密閉することで、保管中の劣化を遅らせることができます。
【東邦産業】
超!ケイムラウレタンフィニッシャーEX 130ml
ウレタンフィニッシャーEXにケイムラ顔料をミックスし、コーティングと同時にアピール力アップが期待できるおすすめアイテムです。
ぼやっと光るので、暗い中で光らせつつナチュラルなアピールが期待できます。
発光させなければ通常のクリアーのコーティングと同様なので、昼夜兼用チューンとしての利用もおすすめです。
【東邦産業】
ケイムラコート 10ml
マニキュアのように筆付きの小瓶に入った、ケイムラ顔料配合のコーティング剤です。
速乾性のコーティング剤を採用しているので、ディッピングしたときのように乾くのを待つ必要がなく、常温3分で触ることが可能です。
ウレタンコートEXなどに比べ被膜が少し弱いデメリットはありますが、手軽に手早く加工できる利便性は最強と言っていいでしょう。
【オフィスアクセル】
ポイントコート
同じくマニキュアタイプのルアーコーティング剤で、顔料は配合されておらず、コーティングに特化したアイテムです。
濃い目のコーティング剤をピンポイントに塗布できるので、部分的なへこみや塗装割れのような部分にも作業できます。
メタルジグだけでなく、ミノーなども塗装割れは放置すると広がりますし、1つ用意しておくと助かるアイテムですね。
【オフィスアクセル】
ウレタンコートLR+マットタイプ 200ml
高い強度と撥水性を得ることができるウレタンコートを、スプレーで塗布できるアイテムです。
ディッピングよりもムラなく塗ることができ、瓶にどぶ付けするのが難しい長いメタルジグもコーティングできます。
ただし撹拌が甘かったり長期保管後に硬化不良を起こしやすいデメリットがあるので、ある程度の数をまとめて施工するのがおすすめです。
【ナガシマ】
セルロースクリヤースペシャル クリアー 500cc
ハンドメイドルアービルダーからの信頼も厚い、ナガシマ製のセルロースセメントです。
セルロースセメントはウレタンと違い、複数回コーティングすると非常に厚い層を成形し、ルアーを守る効果が高まるメリットがあります。
その分塗装を溶かす力も強力なので、被膜の弱いルアーや傷のあるルアーのコーティングは注意しましょう。
【ナガシマ】
セルローススプレー クリアー
セルロースセメントをスプレータイプにし、使い勝手を向上させたアイテムです。
塗装へのダメージをスプレーなら軽減できるので、塗装の弱いルアーへのセルロースセメントコーティングはスプレータイプがおすすめです。
缶入りのものより価格は高くなるので、下地にスプレーを使うなど使い分けるといいでしょう。
【東邦産業】
エポキシ・コート
ルアーをはじめとして、釣り具の様々なコーティングに使用できる、万能なエポキシコーティング剤です。
エポキシ接着剤でコーティングする方もいますが、この商品は接着剤よりも透明度が高いので、仕上がりが美しいメリットがあります。
シリンジ付きで分量も的確に測って配合できますし、釣り具を加工する方なら1つ用意しておきたい商品です。
まとめ
メタルジグの塗装剥がれは宿命ですが、紹介したようなコーティング剤で保護すれば寿命を延ばすことも可能です。
もちろん塗装は釣果にも影響するので、ぜひお気に入りのメタルジグは、あらかじめコーティングしてあげてくださいね。
メタルジグ最強コーティングの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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