フカセ釣りに使うアイテムの1つにバッカンがあります。
コマセをまいて、その中に仕掛けを投入し同調させて釣るフカセ釣りでは、コマセを入れるバッカンが必要不可欠です。
バケツ状になっているバッカンは、ただコマセを保管しておく場所だけではなく、様々な使い方があります。
バッカンを選ぶ上で失敗しないためにも、バッカンの使用と機能面をしっかり把握することで快適にフカセ釣りができます。
本記事では、フカセ釣り用のバッカンの選び方とおすすめのバッカンを10選紹介します。
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フカセ釣りでのバッカンの用途
フカセ釣りでは、撒き餌と呼ばれる集魚材にオキアミを混ぜたコマセを使用するため、コマセを保管する容器が必要になりますが、バッカンはコマセを入れる為だけのアイテムではなく様々な用途に使えます。
コマセを入れる
1番使用される使い方で、上記でも説明したようにコマセを打つ際の保管用の容器になります。
集魚剤とオキアミ、場合によっては麦や赤アミなどを入れ、混ぜるための道具としても使えます。
釣具屋さんで購入した撒き餌を、釣り場について混ぜ合わせるときに便利です。
フカセ釣りでは大量の撒き餌を使うため、あらかじめ大きなバッカンを用意するか、撒き餌がなくなったら、再度作り直す必要があります。
ストレスなくフカセ釣りを楽しむためには、素材や機能性を持ち合わせたバッカンを使用することがおすすめです。
道具を収納する
フカセ釣り用のバッカンは、撒き餌を入れる以外にも道具箱として使えます。
釣りにはたくさんの道具や、仕掛けが必要になります。
フカセ釣りは特に細かい道具が多く、荷物も大量になることも多いです。
道具をまとめて運ぶ際に便利で、バッカンの中に仕掛けの入ったボックスやリール、スカリなどを入れておくと道具がコンパクトにまとまります。
片付けの際にも、コマセをしっかり流し道具をしまうことで手荷物が少なくなり、渡船などで磯に渡って何往復もする手間も省けます。
釣った魚を入れる
今日はアジなどの小魚を数釣りしたいというときや、泳がせ釣りで生きた魚を使いたいというときにもバッカンは使えます。
アジなど小魚を狙う際には、できるだけサイズの大きなアジを持って帰りたいため、釣れたアジをバッカンに入れ小さいサイズは逃すこともできます。
泳がせ釣りの場合は餌の動きが重要になってくるた為、バッカンで小魚を生かしておくことによって魚の食いつきが違ってきます。
泳がせつりをする際は、酸素ポンプも一緒に使うと餌の小魚が元気に動き回り、大物へのアピールになります。
フカセ釣り用バッカンの選び方
バッカンを選ぶ際に注目するポイントがいくつかあります。
低価格帯のバッカンでフカセ釣りを始めることも良いですが、高価格帯のバッカンには高価格の理由があります。
ここからは、フカセ釣り用のバッカンを選ぶポイントを紹介します。
素材
フカセ釣り用のバッカンを選ぶときに注目する点は、バッカンの素材です。
おすすめの素材はEVA素材の一択になります。
EVA素材とは柔軟性と弾力性が備わっており、なおかつ軽量な素材です。
耐久性が高く水場での使用に適しており、紫外線にも強い為バッカンだけではなく、様々な釣りグッズに用いられている素材です。
バッカンは水場で使う事とコマセを入れるため、水でしっかり洗い流せることが選ぶポイントになってきます。
また紫外線に強い為、直射日光からの変形や変色を防いでくれます。
タイプ
フカセ釣り用のバッカンには、スタンダードタイプ、ハードタイプ、折りたたみタイプの種類があります。
使用する場所や用途によって使い分けることで、快適にフカセ釣りを楽しむことができます。
スタンダードタイプ
初めてバッカンを購入する方におすすめなタイプで、価格帯も比較的安いです。
オーソドックスな四角い形にチャックのフタがついているタイプが多く、バッカンを使ったことがない人に向けた、エントリーモデルとして販売されていることが多いです。
デメリットとして、素材が柔らかいため角に溜まったコマセが取りづらく、滑り止めがついていないタイプだと、コマセをすくう際にバッカンが動いてしまうことがあります。
ハードタイプ
フカセ釣りには最も適しているタイプで、ほとんどのフカセ釣り師が使用するタイプです。
フカセ釣りは渡船で沖磯や沖堤防に渡ることもあり、道具同士がぶつかったり荒磯の上に道具を展開する為、耐久力のあるバッカンがおすすめです。
また、ハードタイプはバッカンの素材が硬いため角が潰れることがなく、コマセを最後まで綺麗にすくえます。
道具を収納する際も中のリールなどを守ってくれるため、どのタイプを購入しようか検討している方は、ハードタイプのバッカンを選んで下さい。
折りたたみタイプ
持ち運びに便利なバッカンです。
折りたためるため、荷物が多いときや遠征する際にはおすすめなタイプになります。
デメリットとして折り畳むとバッカンに折り目が入るため、角のコマセがすくいにくいことが挙げられます。
機能性
フカセ釣りのバッカンにはたくさんの便利機能が備わっており、どの機能もフカセ釣りをする際に重要な要素になります。
バッカンを選ぶ際には以下の機能がついているか確認しましょう。
滑り止めがついているか
フカセ釣りをしていると、コマセが少なくなってきた際にバッカンがズレてコマセを拾いにくいことがよくあります。
バッカンの裏に滑り止めがついていることによってバッカンが固定され、最後まで綺麗にコマセを使い切ることができます。
滑り止めがついていることで海に落下する恐れもなくなるので、滑り止めがついているバッカンを選びましょう。
小物やタオルを掛けられるか
バッカンには餌箱やタオルを取り付けられるフックがついているものがあり、フカセ釣りで使用するサシ餌を場所を移動せずに取り付けられたり、手が汚れてもすぐにタオルでふくことができます。
ロッドホルダーがついているか
外付けのロッドホルダーもありますが、バッカン自体にロッドホルダーや柄杓入れが付いている物もあり、道具を揃えるのが大変な初心者にはおすすめです。
ロッドホルダー付きのバッカンを選ぶ際には、ロッドの自重で倒れない重さのバッカンを選ぶことにより、大切なロッドを傷から守れます。
サイズ
フカセ釣り用のバッカンのサイズは大きく分けて36cmと40cmがあります。
初心者には36cmのサイズがおすすめですが、用途によって使い分けることもできます。
40cmのバッカンはオキアミ3kgを2枚、集魚材を2〜3袋入れて混ぜることができるため、一回でたくさんの撒き餌を使う方にはおすすめです。
サイズも大きくなるため持ち運びには不便になりますが、より多くの収納ができます。
価格
バッカンは価格帯も様々で、有名ブランドの中でも3,000円台のものから10,000円以上の物まであります。
初心者には3,000円台の物でシマノ、ダイワなどの有名メーカーのバッカンがおすすめです。
長くフカセ釣りを続けたい方は6,000円前後のバッカンを購入することでストレスなく釣りを楽しむことができます。
10,000円以上のバッカンは、プロも使用するモデルなので素材も丈夫で機能面も充実しているため、1つ購入することで一生使えるバッカンになります。
フカセ釣り用バッカンおすすめ10選
フカセ釣り用のバッカンは、たくさんのメーカーから販売されており、どのバッカンを選んで良いのかわからない方の為に、実際に人気なバッカンを10選紹介します。
【シマノ】
バッカンEV (BK-016Q)
初心者におすすめな、低価格帯折りたたみタイプのフカセ釣り用バッカンです。
シマノから販売されているため、低価格帯ながらEVA素材が使われているため耐久力もあり汚れにも強いバッカンです。
折りたたみタイプなので、すでにバッカンを持っている方でも、短時間の釣りや遠征でのフカセ釣りの際に活躍します。
30cmからサイズ展開されていますので、用途によって使い分けることもできます。
【シマノ】
バッカンEX ハードタイプ (BK-114R)
シマノのフカセ釣り用バッカン、ハードタイプです。
ハードタイプのバッカンなので、衝撃に強くしっかりと自立するため角のコマセも使い切れます。
シマノ人気モデル、ネクサスシリーズのバッカンなので、多くのフカセ釣り師も愛用しており、初心者からベテランまでおすすめなバッカンです。
ワンタッチで着脱できる持ち手があることにより、荷物の多いフカセ釣りで活躍する商品です。
【シマノ】
FIRE BLOOD バッカン (BK-112T)
シマノ上位モデル、ファイアブラッドシリーズのフカセ釣り用バッカンです。
グレ釣り、チヌ釣りで人気のファイアブラッドシリーズはプロアングアングラーからアマチュアまで愛用者が多くいます。
デザイン性と機能性に優れており、バッカンの底には滑り止めも付いているため、安定性もあります。
ファイアブラッドのロッドを使用している方には特におすすめなバッカンです。
【ダイワ】
イソ バッカン (H36 J)
ダイワの初心者におすすめな、エントリーモデルバッカンです。
エントリーモデルながら機能面は充実しており、ワンタッチで着脱できる上部の持ち手はバッカン展開時、サイドに固定できます。
バッカン内の下部が丸くデザインされている為、コマセが溜まりにくく洗いやすいという特徴があります。
初めてのバッカンにおすすめな商品です。
【ダイワ】
プロバイザー スーパーバッカン (FH40)
ダイワ上位モデル、プロバイザーシリーズのフカセ釣り用セミハードバッカンです。
コマセがすくいやすい様に底角丸型ボトムが採用されているため、しっかり撒き餌を使い切れます。
耐久面には、サビに強いファスナーやステンレスフレームが採用されている為、どのような釣り場にも対応できるバッカンです。
【ダイワ】
トーナメント ハードバッカン (FH36)
ダイワ最上位モデル、トーナメントシリーズのハードバッカンです。
ハードバッカンなので、荒磯などの過酷な状況下の釣り場でも使用でき機能性にも優れているため、ダイワ好きのアングラーから好まれているバッカンです。
底面はゴム製滑り止めが付いている為、安定性があり磯場でも安心して使えます。
本体に継ぎ目がないため、コマセが挟まらず使用後のお手入れも簡単に行えます。
【キザクラ】
黒魂SPバッカン
チヌのロゴがデザインされた、40cmの大容量バッカンです。
チヌ釣りでは、ポイントを作るため大量の撒き餌が必要となり、40cmのバッカンは人気のサイズです。
サイドにポケットも搭載されているため、釣りをする際に出たゴミを入れたり、棒ウキを収納したりできます。
【がまかつ】
バッカン フタ付き (GM2502)
フカセ釣りで人気の高級ブランド、がまかつのバッカンです。
高級ブランドですが、このバッカンはお求めになりやすい価格になっているため、がまかつのロッドや、ウエアを持っている方はバッカンも揃えてみてはいかがでしょうか。
初心者のエントリーモデルとしてもおすすめです。
【TURELAX】
バッカン 折りたたみ式
初めてバッカンを購入する方におすすめな、低価格帯のバッカンです。
低価格ながら、素材にはEVA素材が使われている為、丈夫でメンテナンスもしやすい設計です。
底面も補強されているため、ゴツゴツした岩場でも使用可能です。
また、エアーポンプを収納できるポケットも付いている為、生き餌で泳がせ釣りをしたい方には最適です。
フィッシュグリップもついてくるため、お得なセットバッカンとなります。
【アブガルシア】
バッカン40 ショルダーベルト付
アブガルシアの低価格帯40cmバッカンになります。
EVA素材を使っているため、水を弾き汚れにくくお手入れも簡単です。
持ち運びに便利なショルダーベルトが付いている為、コマセを入れるだけではなく、道具を収納して持ち運ぶのにも便利です。
ブラック、グレー、レッドのカラーリングで展開しているため、お好きなカラーを選べるのも特徴です。
まとめ
フカセ釣り用のバッカンを選ぶ際に重要なポイントは、EVA素材が使われているバッカンを選ぶ事です。
初めてバッカンを購入する際は、ハードタイプのバッカンを選ぶことで、ストレスなくフカセ釣りを楽しむことができます。
初心者は36cmで3,000円から6,000円台のバッカンで充分ですが、高価格帯のバッカンはフカセ釣りに便利な機能性と耐久性があるため、長い間使えます。
フカセ釣り バッカンの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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