水に入って釣りをするためのウェアであるウェーダーは、その特性からトラブルも少なくありません。
よく起こるトラブルには、水漏れやソールの剥がれなどが多いですが、修理や補修して使い続けることも可能です。
ボンドやテープ、交換用フェルトソールにソール用の接着剤など、症状に応じて必要なものが違います。
そこで今回は、ウェーダーのトラブルに対応するために必要なアイテムや補修方法、おすすめ商品までご紹介します。
- 釣り歴15年
- 釣り具の販売経験あり
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北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。
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目次
- 1 ウェーダーは修理・補修できる?
- 2 ウェーダー修理・補修グッズの選び方
- 3 ウェーダー修理・補修グッズおすすめ10選
- 3.1 【リトルプレゼンツ】ウエーダーリペアキット(AC-83)
- 3.2 【パズデザイン】透湿防水レインウェア&ウェーダー 補修用リペアシート(PAC-276)
- 3.3 【阪神素地】クロロプレン リペアシート(S-52)
- 3.4 【YNAK】シームテープ レインウェア 補修 3レイヤー適合
- 3.5 【リトルプレゼンツ】シーリングテープ 50cm(AC-81)
- 3.6 【プロックス】フェルトソールリペアキット
- 3.7 【双進】フェルト角切り ブラック(No.1540)
- 3.8 【ダイワ】ウェーダー補修ボンド2(739771)
- 3.9 【阪神素地】フェルト交換用接着剤(S-58)
- 3.10 【セメダイン】超多用途接着剤スーパーXゴールドクリア(AX-014)
- 4 ウェーダーの修理・補修の方法
- 5 まとめ
ウェーダーは修理・補修できる?
痛みの程度にもよりますが、ウェーダーのトラブルは自分で補修して使い続けることは難しくありません。
経年劣化で起こる水漏れや、小さな穴空きに関しては、専用の補修用品もあるのでより手軽に補修できます。
とくに重要なのがソールの剥がれで、フェルトソールが剥がれると非常に滑りやすく、川歩きなどは大変危険です。
剥がれの兆候や、ソールの痛みがあったら、早めに新しいものに張り替えておく必要があります。
ただし、生地が大きく裂けてしまったり、大きな穴が開いてしまうと、補修は難しくなります。
また、自己修理して失敗すると、メーカーでも修理できなくなることもあるので、まずは販売店やメーカーに確認してから作業すると安心です。
ウェーダー修理・補修グッズの選び方
では、実際ウェーダーにトラブルが起こったときには、どういった補修グッズが必要になるのでしょうか。
対処するべき症状に応じて必要な補修グッズが変わるので、それぞれの症状別に解説します。
胴付き部分の穴空き(ピンホール・破れ)
渓流釣りなどでよくあるのが、木の枝や岩とのスレや、フックが刺さることなどによる、胴付きの生地に穴が開くトラブルです。
1㎜程度のピンホールと言われる穴であれば、自分で補修するのも難しくありません。
穴の位置が分かれば比較的補修作業は簡単で、基本的には接着剤と補修用の当て布(パッチ)があれば修理できます。
それらがひとまとめのセットもあるので、初めて補修する場合にはそういったものがおすすめです。
当て布は、なるべく使われている素材と同じパッチを使用するようにしましょう。
やや扱いは難しくなりますが、接着剤を使わない熱圧着のパッチもあり、接着剤よりも手早く作業できるので、急ぎの場合におすすめです。
シーム部の劣化(剥がれなど)
ウェーダーの縫い目は防水の弱点で、内側からシームテープで防水処理されています。
しかし経年劣化による接着の剥がれなどが起こりやすく、長く使っているとジワジワと水が漏れてくることがあります。
軽い剥がれであれば、剥がれた部分にアイロンを当てることで修理できることもあります。
もしテープが完全に劣化している場合は張替え作業で修理が必要です。
シームテープには幅が何種類かあるので、いま付いているシームテープと同じかやや太目のものを選びましょう。
細いものだと縫い目をカバーしきれず、水漏れしてしまうリスクがあります。
また、シームテープは基本的に熱圧着ですので、作業するためには温度調節可能なアイロンも必要です。
ソールの劣化・剥がれ
ウェーダーのトラブルの中でも特に注意してほしいのが、ソールの剥がれや劣化です。
とりわけフェルトソールの場合、かなり強引に接着されているため、長く使うと剥がれてしまうことが多いです。
ソールが剥がれると、裏はただのゴムなので非常に滑りやすく、筆者も釣行中にソールが剥がれて転倒し大怪我をしました。
ソールの補修は比較的一般的な作業ですので、専用のセットがあります。
交換用ソール、接着剤、足付け用の紙やすりなどがセットになっていることが多いです。
あとは接着剤は硬化するまで固定するための養生テープ、ブーツのつぶれ防止に使う新聞紙など詰め物、スクレーパーがあるといいでしょう。
ウェーダー修理・補修グッズおすすめ10選
紹介したようなウェーダーの各部修理や補修に使えるグッズをご紹介します。
まだ修理の必要がない部分も、備えとして用意しておくとスムーズに修理できるので、ぜひそれぞれチェックしてみてくださいね。
【リトルプレゼンツ】
ウエーダーリペアキット(AC-83)
リペアパッチ、シームテープ、接着剤など、胴付き周りのトラブルに対応できるグッズがセットになった商品です。
リペアパッチは防水透湿生地、クロロプレン生地両方に使用できます。
ちょっとしたトラブルであればこれ1つで対応できるので、万が一のトラブルのために1つ家に用意しておくのにもおすすめですね。
【パズデザイン】
透湿防水レインウェア&ウェーダー 補修用リペアシート(PAC-276)
防水透湿生地の穴空き補修に使用できる、熱圧着タイプのパッチです。
136mm×200mmの大判のシートを任意の形状にカットできるので、広範囲にピンホールがまとまっている場合などにも使用できます。
接着剤を使用せず、薄手で強い生地なので張り付けた後も違和感が少ないため、特に夏用のウェーダーの補修におすすめです。
【阪神素地】
クロロプレン リペアシート(S-52)
冬用ウェーダーでおなじみの、クロロプレン生地の補修に使える当て布です。
ナイロン系のパッチでクロロプレンの穴空きに対応できるものもありますが、クロロプレンのほうが強度があるのでおすすめですね。
熱圧着ではなく、専用接着剤も付属しないので、下で紹介する接着剤などを用意して補修しましょう。
【YNAK】
シームテープ レインウェア 補修 3レイヤー適合
裏地のシームテープが剥がれた時の補修におすすめの、強度と柔軟性があるおすすめ商品です。
丈夫かつ伸びがあるのでウェーダーのシームテープとして優れており、17mと長さも十分あるのでレッグ部の大きな補修にも使用できます。
幅が15㎜とやや細目なので、クロロプレンのような厚手の生地よりは、薄手の生地の縫い目補修におすすめです。
【リトルプレゼンツ】
シーリングテープ 50cm(AC-81)
縫い目の保護に使用できる、幅広タイプのシームテープ(シーリングテープ)です。
幅2cmと厚手なので縫い目をしっかりカバーでき、クロロプレンのような厚手の生地の縫い目の保護にもおすすめです。
筆者もこの商品で手持ちのウェーダーの補修をしましたが、しっかり接着でき、無事修理できました。
【プロックス】
フェルトソールリペアキット
フェルトソールの交換用アイテムがセットになった補修キットです。
両足分のソール、専用接着剤、ブラシ、紙やすりがセットになっているので、このセットと新聞紙や養生テープがあれば補修できます。
基本的にはプロックスのウェーダーに合わせたソール形状なので、もし他社製に使用する場合は、大き目を買ってカットして使用しましょう。
【双進】
フェルト角切り ブラック(No.1540)
任意のサイズにカットできる、大判のソール用フェルト生地です。
メーカーによっては専用のソールのバラ売りがないので、このタイプであれば自由にカットして合わせることができます。
かなり厚手で、カッターなどでは簡単に切れないので、カットするときは万能ハサミのような、頑丈なものを使用しましょう。
【ダイワ】
ウェーダー補修ボンド2(739771)
ウェーダーの生地の補修に使える専用ボンドで、ごく小さな穴であればこれだけで簡易的にふさぐこともできる優れものです。
乾燥しても柔軟なので、このボンド自体がシール材の役割を果たし、小さな穴であればこれを塗布して乾燥させれば水漏れを防ぐことが可能です。
ピンホールのような穴空きへの備えとして、1つ用意しておくのもおすすめです。
【阪神素地】
フェルト交換用接着剤(S-58)
フェルトを交換するときに使用する、フェルトソール専用の接着剤です。
汎用の接着剤でもソールの補修は可能ですが、ソールは負担が大きく、接着面積も大きいので、やはり専用の接着剤がおすすめです。
強力に接着するためには使い方が重要なので、パッケージの指示にあるようにいくつかの工程を経て接着してくださいね。
【セメダイン】
超多用途接着剤スーパーXゴールドクリア(AX-014)
強い接着力で様々な素材との接着にも対応する、非常に優れたマルチな接着剤です。
乾けば防水性も十分なので、ウェーダー周りの様々な接着に使用でき、低温耐性も高いので、冬用ウェーダーにも安心して使用できます。
ソールの補修用としても人気の商品で、やや値は張りますが大容量タイプもあるので、1つ用意しておくといいでしょう。
ウェーダーの修理・補修の方法
適した補修グッズを買ったら、どう使って補修するのかを簡単に説明します。
こちらもトラブル別に解説しますが、使われている生地や製法によって注意しなければいけないこともあります。
心配であれば販売店などに確認してから作業するようにしましょう。
胴付き部分の穴空きの補修方法
胴付きに穴が開いている可能性があったら、まずは穴の位置を確認しましょう。
大きめの穴であれば目視でも確認できますが、ピンホールとなるとそうもいきません。
まずは浴槽に水を張り、ウェーダーに空気を入れて沈めて、空気が漏れている場所で穴の個所が確認できます。
その穴を補修しても水が漏れている場合は、パーツクリーナーを吹くことで穴を確認できますが、生地によっては痛めてしまうので注意しましょう。
穴を特定したら、接着面をきれいにして、当て布の場合は適切な大きさにカットし、接着剤を使って貼り付けます。
熱圧着の場合も同様に接着面をきれいにして、生地が溶けないよう必ず低温で接着します。
最後にもう一度水漏れのチェックして完了です。
シーム部の補修方法
シーム部も、まずはどこから水漏れしているか確認することから始まります。
シームテープは剥がれても戻ることがあるので、再加熱を試し、だめであれば、シームテープの交換作業が必要です。
水漏れ部分のシームテープを、劣化が見える範囲でなるべくはがして、縫い目は接着剤で保護し、新しいシームテープを張り付けるのがベストです。
シームテープが上手く剥がれない場合は、熱を加えるとはがれやすくなります。
シームテープを熱圧着するときは、ウェーダーの素材はたいてい熱に弱いので、アイロンの設定温度は低温が必須です。
万が一のトラブルを防止するために、薄手のタオルやガーゼなど、当て布を挟んで熱してからアイロンを当てるといいでしょう。
ソールの交換方法
ソールが完全に剥がれていない場合、まずはきれいにはがす作業から始めます。
ソールの接着剤は非常に厚く塗られており、そう簡単には剥がれないので、スクレーパーなどで徐々に剥がしましょう。
ソールが剥がれたら、残った接着剤を紙やすりなどでなるべく取り除き、下地が見えてきたら洗浄し、荒い紙やすりで脚付けします。
そして、ブーツが潰れないよう、新聞紙などを詰め込んだら準備完了です。
処理ができたらソールを接着しますが、選んだ接着剤によって適切な使い方が変わるので、使い方説明をしっかり読んで作業しましょう。
しっかり圧着したら、養生テープなどでぐるぐる巻きにして固定し、接着剤の乾燥時間を待ったら完成です。
まとめ
ウェーダーはどうしてもトラブルが起きがちなので、自分で修理することができれば、長持ちさせて低コストで使用し続けることができます。
最近は修理セットも多く販売されているので、ぜひ簡単なトラブルはDIYで対応してみてくださいね。
ウェーダー修理グッズの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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