クランクベイトやジャークベイトを使う際によく耳にするのが、低弾性カーボンのロッドが良いという話し。
近年のバスロッドは高弾性化が進んでいますが、低弾性カーボンの需要も根強く、昨今では超低弾性カーボンのロッドも登場しており、選択肢が数多くあります。
今回は低弾性カーボンのロッドの適したシチュエーションやおすすめのロッドをご紹介します。
- バス釣り歴20年以上
- JB桧原湖所属(2020年)
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NBCチャプターやローカル大会にも数多く参加。2020年はJB桧原湖に所属。
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目次
- 1 低弾性カーボンロッドとは
- 2 低弾性カーボンを使ったバスロッドを使うメリット・デメリット
- 3 低弾性カーボンバスロッドの選び方
- 4 低弾性カーボンバスロッドおすすめ10選
- 4.1 【ノリーズ】ロードランナー ヴォイス ハードベイトスペシャル(HB640ML)
- 4.2 【ノリーズ】ロードランナー ヴォイス ハードベイトスペシャル(HB710LL)
- 4.3 【ノリーズ】ロードランナー ヴォイス LTT(LTT690PH)
- 4.4 【シマノ】ポイズングロリアス(168M-LM)
- 4.5 【ダイワ】ブラックレーベル(LG 6101MRB)
- 4.6 【アブガルシア】ファンタジスタ エックスグレイブ(FNC-76MH+)
- 4.7 【デプス】サイドワインダー(HGC-77XR)
- 4.8 【エバーグリーン】FACT(HFAC-66ML)
- 4.9 【レジットデザイン】ワイルドサイド(WSC66ML)
- 4.10 【レジットデザイン】ワイルドサイド(WSC73ML)
- 5 まとめ
低弾性カーボンロッドとは
バスロッドで使われるロッドの素材にはカーボン、グラス、ソリッド、ボロンなどがあります。
ことカーボンの竿では弾性率と呼ばれる、カーボンの反発力(破断強度)を表した数値で違いを表現されることが多くあります。
一般的に、低弾性カーボンのロッドは重く、良く曲がり、感度が低い傾向にありますが、高弾性カーボンのロッドはその逆になります。
明確にここからここが低弾性、これ以上が高弾性という括りはありませんが、筆者の感覚で、30tを超えると高弾性の域になるかなと考えています。
ルアーを動かして釣るバスフィッシングではロッドの特性によってルアーの動きが変わるため、投げるルアーやシチュエーションによって使い分けが必要です。
弾性が高くなると張りがあり、硬くなる傾向にあるため、ロッドを縦に捌く釣りに使いやすく、低弾性の場合は横、すなわち巻き物系によく使います。
低弾性カーボンを使ったバスロッドを使うメリット・デメリット
メリット
よく曲がる
高弾性カーボンの竿に比べて良く曲がるため、バスの突っ込みに対して追従しやすく、粘ってくれる竿になりやすいです。
ロッドティップも含めて全体的に良く曲がるので、比較的軽いルアーも投げやすく、ピンスポットへのキャストもしやすいです。
また、多少のオーバースペックのルアーでも投げられるという懐の深さもあります。
ロングキャストがしやすい
良く曲がる竿ということは、しっかりルアーの重みを竿に乗せてキャストができるので、結果的にロングキャストがしやすくなります。
また、ゆっくりとしたキャストフォームになるため、飛行時にルアーが回転しずらいのも、ロングキャストのメリットにもなります。
特に琵琶湖などでのオープンウォーターでの巻き物の釣りでは低弾性カーボンのロッドが活躍しやすくなります。
グラスロッドに比べて軽い
良く曲がってばらしにくい竿ということでグラスロッドと比べられることも多いですが、グラスロッドと比べて最大のメリットは軽さです。
高弾性カーボンの竿に比べて肉厚なブランクスにはなりますが、グラス繊維の含有率が低いため、ロッド自体の重さは格段に軽くなります。
そのため、持ち替えた時の違和感や、ルアーを投げた時のダルさがないというメリットもあります。
デメリット
感度は低め
高弾性カーボンの竿に比べるとやはり感度は低めです。
しかし、巻き物をはじめとしたトレブルフックの釣りで使うことの多い低弾性カーボンのロッドではそこまでキンキンの感度を必要とはしていません。
必要最低限の感度は十分にあるので、ストラクチャーへのコンタクトやウィードをほぐす動作は完璧にこなせます。
バラしやすい
最大のデメリットは(グラスロッドと比べて)バラしやすい、というところにあります。
なぜかと言うと、高弾性カーボンの竿に比べて圧倒的に柔らかい竿(コシが弱い竿)になるからです。
それはすなわち、フッキングが弱くなりがちだということです。
低弾性カーボンの竿がいくらグラスのように追従性が良いとされていても、そこはやはりカーボンの竿。
特にクランキングで使っていて、大きなバスがヒットした時にこそ注意が必要です。
この特徴を理解して使わないと、どうしてもバラしは多くなります。
低弾性カーボンバスロッドの選び方
長さ
トレブルフックのルアーで使う前提で大きく分けると、下記の2つになります。
クランクベイトやバイブレーションなどの巻き物系かジャークベイトやトップウォーターなどのアクション系です。
ロッドアクションで操作するルアーである後者の場合は特にロッドの長さに注意が必要です。
その場合は、できるだけ短めの竿を選びましょう。
硬さ
低弾性カーボンの竿はあまりに柔らかい竿だとバラしが多くなるため、MLクラス以上の硬さを選びたいところ。
また、良く曲がって投げやすい低弾性カーボンの竿だからこそ、マグナムクランクとの相性も抜群です。
MH~H以上のロッドを用意して、マグナムクランクやビッグクローラーベイトといったルアー専用にするのも良いでしょう。
低弾性カーボンバスロッドおすすめ10選
【ノリーズ】
ロードランナー ヴォイス ハードベイトスペシャル(HB640ML)
低弾性カーボンの竿の神髄を味わうには絶対にこの竿を外せません。
ハードベイト専用モデルのハードベイトスペシャルの中でも最も汎用性の高いモデルで、ハードベイトの名手ともなれば2本~3本持っている人も居るほど。
スムーズで淀みのないベンドカーブとタメの効くブランクスの強さは一度投げたら病みつきです。
【ノリーズ】
ロードランナー ヴォイス ハードベイトスペシャル(HB710LL)
マスターオブクランキングという名前だけで欲しくなる竿。
ティップ~ベリーにかけては一見、柔らかいかな?とも思えるブランクスですが、テレスコピックになっているバットがその弱さを払拭しています。
まさにグラスの良さをカーボンで表した名竿です。
【ノリーズ】
ロードランナー ヴォイス LTT(LTT690PH)
ブランクス全体でHクラスの強さを出しているのがこのLTT690PH。
マグナムクランクや3/4oz以上のヘビースピナーベイト、ビッグクローラーベイトなどの重量級ルアーをピンスポットに正確に撃ちこんでいくことができる竿です。
また、ブランクス全体で曲がる竿なので、魚が掛かってからも魚が暴れにくく、そして重量級ルアーを使っているのを忘れるほどバレにくい不思議な竿です。
リザーバーなどでしっかり投げたい場合はこの竿で決まり。
【シマノ】
ポイズングロリアス(168M-LM)
LMとはLow Modulusの略で、低弾性という意味です。
同じレングスでML~MHまで3機種がありますが、今回はその中間であるMクラスの竿をピックアップ。
168ML-LMではロッドレングスが6’8″と若干長く、柔らか目のセッティングなので乗せ調子の竿ではありますが、フックアップに不安が残ります。
しかし、この168M-LMはど真ん中の王道を行ってくれる竿なので、クランクベイトやバイブレーションだけでなく、1/2oz以下のスピナーベイトまで使えます。
巻き物がメインの方はぜひこの1本を選んでください。
【ダイワ】
ブラックレーベル(LG 6101MRB)
ダイワの大人気シリーズであるブラックレーベルの中でもLGシリーズは、レジン含有量を減らした高密度HVFカーボンを使ったモデルがラインナップされています。
STEEZのように超高密度SVFコンパイルXカーボンを使ったキンキンのロッドではなく、中弾性カーボンの特徴である粘りとしなりが特徴のブランクスです。
中でも6’10″のMクラスとくれば現代のバスフィッシングにおいて王道の旗艦モデル。
まずはこのモデルでHVFカーボンの良さを体感してください。
【アブガルシア】
ファンタジスタ エックスグレイブ(FNC-76MH+)
10tという超低弾性カーボンを配合したロッドです。
マグナムドライバーというペットネームの名のとおり、近年の琵琶湖で良く使われる5mダイバーのディープクランクや2oz前後のマグナムクランクが対象。
しっかりとタメを利かせたキャストでルアーを遠くに運び、トルザイトリングを使ったガイドのおかげで感度もUPしています。
まさに琵琶湖のニュースタンダードクランキングロッドです。
【デプス】
サイドワインダー(HGC-77XR)
低~中弾性カーボンのロッドで最強パワーの竿だと思われるのがこのボアコンストリクターです。
2ozクラスのビッグベイトであれば余裕でフルキャストができる強さは低弾性カーボンの強味そのもの。
そして7’7″のロングロッドなので、遠投性能は言わずもがな。
マグナムクランクだけでなく、一般的なディープクランクやアラバマリグ、スイムジグなどへも使える汎用性もあります。
【エバーグリーン】
FACT(HFAC-66ML)
この竿、持った時のバランスだけでなく、実際の操作感が段違いです。
超低弾性カーボンの竿であるにも関わらず張りがあるブランクスは、低弾道でのキャストを実現し、ボトムの起伏を把握しつつ、しっかりフックアップさせます。
さすがはトップトーナメンターの福島プロ監修の竿といった印象で、本当の意味でグラスのデメリットを払拭した竿です。
【レジットデザイン】
ワイルドサイド(WSC66ML)
低弾性カーボンの竿で一番オススメなのがワイルドサイドシリーズのWSC66MLです。
このロッドはセミマイクロガイド仕様であるため、低弾性カーボンの竿のデメリットとなりやすい感度も高く、シャキッと使える点がおすすめな点。
トップウォーターやシャロークランク、110mm程度のジャークベイトにベストマッチで、巻いてもアクションしても優秀なロッドです。
【レジットデザイン】
ワイルドサイド(WSC73ML)
上記の66MLでは飛距離が足りない場合や、より深く潜らせたい場合はこのWSC73MLの出番です。
MLクラスのロッドですが、アラミド繊維で補強されたブランクスのおかげで4mダイバーのディープクランクも余裕で扱えます。
他にはバイブレーションの早巻きや軽めのスイムジグとの相性も抜群なので、冬~春はデッキに1本は積んでおきたい竿です。
まとめ
高弾性カーボンの竿と低弾性カーボンの竿ではどちらが良い悪いではなく、ルアーによっての使い分けが大事です。
クランクベイトやジャークベイトを使うロッドとして、ぜひグラスロッド以外の選択肢の一つに考えてみてはいかがでしょうか。
低弾性カーボンバスロッドの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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