ダイワと言えば、シマノ社と並ぶ2大リールメーカーというイメージが強いかもしれませんが、ロッドに関してもかなりハイクオリティなアイテムが多数リリースされています。
その中でも、かなり特異なジャンルとなるヒラスズキロッドも非常に人気が高く、さまざまなグレードやスペックの製品が取り扱われています。
今回は、そんなダイワのヒラスズキロッドの、エントリーシリーズからハイエンドシリーズに至るモデルについて、さらにはおすすめの機種も紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 釣り歴20年
- 元釣具屋店員
- 船舶免許あり
友人の誘いがきっかけでバス釣りの楽しさにハマり釣りを始める。その後、ヒラマサキャスティングゲームの発祥の地とも言われる佐賀県の呼子に移動。自身も船舶免許を取得し、ショア&オフショアでの青物やヒラスズキ等を中心に様々なジャンルのルアーフィッシングに魅了されつつ今日に至る。
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目次
ダイワとは
元々はダイワ精工という社名で多くの釣り具を開発・販売していたブランドですが、2009年の10月から「グローブライド」に社名を変更し、釣り具に関しては「ダイワ」のブランド名を残して販売を続けています。
ダイワはルアーやリール、さらにはさまざまなジャンルのロッドの開発を行っており、そのクオリティの高さは折り紙付きです。
またフィッシングウェアのラインナップも豊富で、最近ではそのファッション性の高さで、釣り用だけにとどまらず普段使いのファッションアイテムとしても利用されているほどです。
ダイワ製ヒラスズキロッドの特徴や評価
ダイワ製ヒラスズキロッドの全体的な特徴は、やはりその開発力の高さからくるコスパの良さでしょう。
ダイワ社はその規模の大きさから、ロッド開発に関しても非常に高い技術を有しており、価格的に安価なロッドであっても、そのノウハウを活かして設計・製造されているため、性能の良いヒラスズキロッドを低コストで手に入れることができます。
また、ダイワ製のロッドはモデルによって多少異なりはしますが、ブランクスに「X45」や「HVF ナノプラス」など、多くの独自技術を組み込んでいることから、耐久性とロッドパワーにも定評のあるヒラスズキロッドが多くラインナップされており、実際の使用者からも高評価を得ています。
ヒラスズキロッドは釣行頻度も少ないし、ラブラックスAGSとかにしようかな。ダイワは安価なモデルでも(ラブラックスは中堅だけど)ソコソコバットが強いのはブラストのライトジギングモデルで体感済み。
— ぎんじろう (@t_ginjiro) January 31, 2015
ダイワのヒラスズキロッドの価格幅
初心者向けの安いエントリーシリーズ
- シーバスハンターX
- オーバーゼア
この2つのシリーズは、ダイワ製ロッドの中でも特に初心者向けのエントリーシリーズとしてぴったりです。
価格帯シーバスハンターXは1万円台、オーバーゼアも店頭での実売価格は2万円前後で手に入れることができます。
エントリーシリーズとは言っても、しっかりとパワーのある高品質なブランクスを纏っており、大型ヒラスズキとも十分に対峙することが可能です。
コスパが良いミドルクラスシリーズ
- ラテオ
- ラテオ モバイル
- オーバーゼア AIR
- ラブラックス AGS
2万円台から4万円台で手に入れることのできる、コスパの良いミドルクラスシリーズの4モデルです。
中級アングラーだけでなく、ベテランアングラーにも満足のいくスペックで、使用者が最も多い価格帯のシリーズとなっています。
最初からある程度質の高いロッドを手にしたいと思っている、初心者アングラーの方にもおすすめのシリーズとなってます。
最高峰のハイエンドシリーズ
- オーバーゼア AGS
- モアザン ブランジーノ
- モアザン ワイズメン
6万円前後で購入可能なものから、10万円を超えるアイテムまでが揃っているダイワのハイエンドシリーズです。
いずれのシリーズも、非常に軽量で高感度でありながら大型ヒラスズキや青物がヒットした際にも安心感を持ってファイトを楽しむことができる強靭なブランクスを兼ね備えています。
価格的には、初心者の方のヒラスズキロッドとしては少しハードルの高い製品ではありますが、ハイスペックなモデルを探しているベテランアングラーの方にはおすすめのシリーズです。
ダイワのヒラスズキロッド全解説&おすすめ
シーバスハンターX
価格:17,000円~19,500円
ダイワ独自の技術「高密度HVFカーボン」を使用した、筋肉質で粘りのあるパワフルなロッドとして、非常に人気のあるシーバスハンターXです。
エントリーシリーズでありながら、ガイドにはSICのKガイドシステムが採用されており、糸がらみなどのライントラブルにも強いロッドに仕上がっています。
番手一覧
- 100M・R
- 100MH・R
- 106M・R
おすすめモデル
100MH・R
シリーズの中で最もパワーのある機種で、10ftと短めではありますが重めのルアーをそのパワーでロングキャストして遠くのサラシに潜むヒラスズキを狙っていくことができます。
バットもしっかりと作られているため、大型ヒラスズキとも安心してやり取りすることができます。
オーバーゼア
価格:22,500円~28,700円
「X45」や「HVF」を搭載した、ネジレや潰れにも強いパワフルなブランクを備えた、初心者アングラーだけでなく中級アングラーの方にもおすすめのシリーズです。
握りこみやすい洗練されたグリップで、長時間のヒラスズキゲームでも疲れにくく、快適な釣りを楽しんでいくことができます。
番手一覧
- 103MH
- 109ML/M
- 109MH
- 1010M/MH
おすすめモデル
1010M/MH
10~60gまでのプラグを自在に操ることのできるパワフルなモデルですが、重量は200gと非常に軽量で感度も抜群の、ヒラスズキロッドとしてとても重宝するアイテムです。
不意の青物にもしっかりと対応可能なロッドに仕上がっており、これ1本でさまざまなシチュエーションに対応していくことができます。
ラテオ
価格:27,000円~31,200円
ミドルクラスとはいっても、実売価格はほとんどの店舗で2万円台となる、非常にコスパの良いロッドシリーズです。
ブランクには、東レのナノアロイ技術を搭載した「HVF ナノプラス」が採用されており、優れた軽量性や感度と共に、ロッド自体の粘りとパワーも高いレベルで実現しています。
番手一覧
- 110M
- 110MH
おすすめモデル
110MH
磯やサーフでのヒラスズキゲームで、メタルジグやヘビーシンキングペンシルを使って沖のポイントを攻めていくのにぴったりなモデルとなっています。
自重175gという軽量性と抜群のバットパワーで、磯場でのルアー操作やファイトも快適に行っていくことができます。
ラテオ モバイル
価格:29,000円~35,500円
すべての機種の継ぎ数が4本に設定されている、携帯性抜群のラテオ モバイルシリーズです。
遠征によるヒラスズキ釣行が多いアングラーや、旅行時に目立たないようにロッドを忍ばせて持っていきたい時にも非常に重宝します。
価格帯も実売価格で3万円前後で手に入るモデルで、コスパの面でも申し分ありません。
番手一覧
- 106M-4
- 110MH-4
おすすめモデル
110MH-4
こちらの機種はシリーズ中最もレングスの長いモデルとなりますが、仕舞寸法が89cmとかなりコンパクトに仕舞える設計となっています。
適合ルアーウェイトも12~60gと、強風時でもダイナミックなヒラスズキゲームを展開していくことのできるスペックです。
オーバーゼア AIR
価格:32,000円~34,000円
「高密度HVFカーボン」や「X45」、さらには「エアセンサーシート」などダイワのさまざまな技術を搭載したシリーズです。
AIRという名の通り軽量性も抜群で、強い風の中で1日中キャストを続けることの可能なモデルとなっています。
番手一覧
- 1010M/MH
- 103MH
- 109MH
おすすめモデル
109MH
サーフ等での青物用のメインとしても利用可能なパワフルなモデルですが、大型ミノーやヘビーシンキングペンシルなどを使って大型のヒラスズキを狙っていくのにもマッチします。
特にある程度波の高い磯場で、安全性の面からもランディングにあまり時間をかけたくないような状況においても、多少無理の効くこのパワフルな機種は、魚をコントロールしやすくとても重宝します。
ラブラックス AGS
価格:48,400円~49,900円
軽量さと感度の高さが特徴の、AGS(エアガイドシステム)を搭載した、非常にスペックの高いロッドシリーズです。
ブランクにも「HVF ナノプラス」搭載で、軽量性に磨きをかけると同時にファイト時のパワーも兼ね備えています。
番手一覧
- 96MH
- 100M
- 110M-3
- 110MH-3
おすすめモデル
110MH-3
3ピースモデルでとても持ち運びやすく、ヒラスズキのいるポイントまで長時間山道を歩くようなスタイルのアングラーにはとても重宝するアイテムとなっています。
磯やサーフでの大型ヒラスズキはもちろんのこと、青物相手にもしっかりとファイトを繰り広げることのできるパワーがあります。
オーバーゼア AGS
価格:64,000円~66,000円
こちらはオーバーゼアシリーズのハイスペックモデルで、ガイドには抜群の軽量性と感度を誇る「AGS(エアガイドシステム)」が搭載されています。
ブランクにも、さらなる軽量化とパワーアップを図った「SVFナノプラス」が採用されており、過酷な状況下における快適なヒラスズキゲームを約束してくれます。
番手一覧
- 103M
- 109ML/M
- 1010M/MH
おすすめモデル
109ML/M
サーフのヒラスズキゲームでもとても扱いやすいロッドで、ティップ側はML(ミディアムライト)クラス、バット側はM(ミディアムクラス)のパワー設計が施されている、おいしいとこ取りの機種と言えるでしょう。
もちろん磯場でも使用可能で、45gまでのプラグや50gまでのメタルジグを扱うことが可能です。
モアザン ブランジーノ
価格:75,000円~88,500円
多くのシーバスアングラーがあこがれる、ダイワの高級ロッドシリーズ「モアザン ブランジーノ」です。
ロッドの操作性、ルアーキャスト時の飛距離、繊細なバイトをはっきりと感じ取る感度の良さ、ファイト時のリフト力、どれをとっても素晴らしい性能を誇るロッドに仕上がっています。
番手一覧
- 98M/MH
- 1010ML/M
おすすめモデル
1010ML/M
MLクラスの繊細なティップとMクラスの強靭なバットを併せ持った、ヒラスズキゲームにおすすめの1本です。
サーフでのヒラスズキゲームにもぴったりマッチするモデルで、わずかな潮流の変化なども敏感に感じ取りながら、アングラー優位なゲームの組み立てを行っていくことができます。
モアザン ワイズメン
価格:98,000円~124,000円
「SVFコンパイルXナノプラス」や「X45」、さらにはキャスト時のブランクの歪みを最小限に抑えてロッド本来の性能を引き出してくれる「3DX」など、最先端の技術が搭載されたシリーズです。
価格帯は高めの設定とはなっていますが、この最高の1本で貴重なヒラスズキを手にした時の満足感は計り知れないものがあります。
番手一覧
- T150M-5 平狂
- AGS 130M-4
おすすめモデル
T150M-5 平狂
こちらの機種は、あの村越正海氏が監修した15ftもあるロングヒラスズキロッドです。
波高が高く磯の先端付近にアプローチしにくい状況などでも、一歩下がった場所から安全に美味しいポイントを攻めていくこともできます。
また足場の高い磯場においても、この15ftというレングスを活かし、通常の長さのロッドでは攻めきれない、足元に広がるサラシにルアーを泳がせて効果的にアピールしていくことも可能です。
まとめ
大手の釣り具メーカーであるダイワ社がリリースしているヒラスズキロッドは、その扱いやすさや性能の高さで非常に人気の高いアイテムとなっています。
これからヒラスズキゲームを始めようと考えている方、さらにはヒラスズキ釣りにおいてさらなるステップアップを目指している方も、ダイワからリリースされているロッドシリーズの中から、自分に合ったヒラスズキロッドを探してみましょう。