ここ数年、「バスが釣れなくなってきている」「バスの数が減った」と耳にすることも増えたのではないでしょうか?
そんなおかっぱりアングラーの状況を打開するアイテムの一つにゴムボートの活用があります。
最近は昔と比べて安全性や機能性が高くなり、価格的にもコスパに優れた比較的に安いゴムボートが多くリリースされています。
今回は一人乗りや2人乗りにおすすめするゴムボートを紹介いたします。
ボートの重さや装備品も解説しますので、是非とも製品選びの参考にしてください。
- バス釣り歴30年
- ゴムボート釣行(琵琶湖)
中学生から琵琶湖でバス釣りしてきました。最近ではゴムボートでのバス釣りをメインとしています。
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目次
ゴムボートはバス釣りには危ない?事故を防ぐ為の注意点!
ゴムボートの釣りを行うには危険は沢山ありますが、予測する事で事故を未然に防げる事も多いため、釣行の前にしっかり学ぶ事が必要です。
漁船や他のボートに注意する
私の場合、夜にゴムボート釣行する事が多く、暗闇で2馬力走行します。
漁業が行われている琵琶湖などの湖・ダムでは、夜に漁師さんが船を多く走らせていますので、接触の恐れもあるので暗い時には必ずライトをつけるようにしましょう。
障害物に注意する
琵琶湖には湖面に突き出したたくさんの棒があります。それはエリと言われる小型定置網です。
昔からエリに接触事故が多発していますので、魚探に安全な航路を走った航跡を残すようにしましょう。
手頃な値段で買える魚探「ガーミンストライカーシリーズ」は安全面においても、必ず装着した方が良い一品と言えます。
風に注意する
ゴムボートは風にとても弱いです。
突風によりゴムボートで釣りをしていた友人が、東岸から西岸まで流された事があります。
最近では天気予報アプリで風速も確認できるので、風速3m以上の予報が発表されている場合は釣行を控えましょう。
何より万が一に備えてライフジャケットを装着しましょう。
ゴムボートで釣りをするメリット・デメリット
メリット
プレッシャーが低い時間帯に釣りが出来る
マズメ時などのバスボートがいない時間にもゴムボートであれば釣りができます。
この時間にボイルが頻発することもあり、このおいしい時間を逃さずに狙えるのは大きなメリットです。
また、バスボートが帰った夕方〜日没までの時間には風が止み、湖面が静まり返ることで水面まで上がってきたベイトをターゲットにしたバスのフィーディングが始まることもあります。
そして、夜は全体的にプレッシャーも低くなり、非常に釣りやすい時間です。
このようにバスボートでは味わえない素敵な時間をゴムボートでは経験できます。
様々な場所から手軽に出船できる
琵琶湖の話になりますが、私は3月からGWまでは北山田周辺、アフターを狙って木浜、梅雨時は全開放水の近江大橋、夏場は沖島周辺、秋冬は荒食いの琵琶湖大橋周辺などで釣行しています。
各ポイントに無料パーキング・浜・水路などがあり手軽に出船できるのがメリットになります。
湖面まで伸びたウィードに強い
暖かくなるとウィードが水面まで伸びてきますが、ゴムボートはウィードには強いです。
バスボートやフローターが入れない場所はバスのプレッシャーも低いため、バスが反応しやすいです。
ゴムボートのエンジンやエレキを上げて、手漕ぎ突入した結果、入れ食い状態! なんて経験もしてきました。
ハンモック気分を味わえる
風の穏やかな日にはゴムボートで昼寝ができます。
暖かくなると風も落ち着きはじめて、ゆらゆらとボート揺れて眠気を誘ってきます。
そうなると多くの人が昼寝しているのを見かけます。
昼寝をする際は、必ず安全な場所に移動してから大自然に包まれての昼寝を堪能しましょう。
デメリット
風に弱い
記事上部でも触れましたが、ゴムボートはとにかく風に弱いです。
風によって行きたいポイントに行けなかったり、カバー打ちができない状況になります。
エンジンやエレキを付けて風が強い日に浜への上陸は、ボートの中に水が入ってきて道具や服が、びしょ濡れになります。
風の予報を確認して風裏になる場所から安全に出船しましょう。
アンカーの揚げ降ろしが大変
ゴムボートにフットエレキを積んで釣行している方も見かけますが、やはりアンカーを落として一つの場所でじっくり粘るのが基本となります。
このアンカーの揚げ降ろしが重労働で体への負担は大きいです。
軽いアンカーにすると風で流されて釣りにならないので、ある程度の重さがあるアンカーが必要になります。
アンカーが漁礁や岩に引っかかった!なんて事はゴムボーターなら一度は経験します。
アンカーを落とす場所を魚探で確認してから落としましょう。
準備と片付けが大変
ゴムボートで一番にネックになるのは準備と片付けではないでしょうか?
私の場合は、準備に20分程、片付けに30分程の時間を要します。
片付けの際はゴムボートを長持ちさせるために完全に乾かしてから収納することが必要なので、どうしても時間が掛かってしまいます。
昔は手漕ぎで充分釣果があったのですが、最近では琵琶湖デスレイク問題が発生し、装備やロッドの本数も増えました。
片付けは釣り疲れて帰ってきた体には重労働になります。
バス釣り用ゴムボートの選び方
耐久性・安定性
最近のゴムボートは熱溶接が主流になってきています。
昔のPVCと違って熱溶接は耐久性が飛躍的に上がり、触った感触もかなり分厚く感じます。
また、ゴムボートの寿命は、接続部分が経年劣化で破損した時と言われますが、熱溶接の登場で寿命も長くなりました。
安定性においても多くのゴムボートの船底にキールを装着されており、 エンジン走行時も真っ直ぐに走っていくことが可能です。
最近のゴムボートは各メーカー様の創意工夫で進化を続けている印象です。
サイズ(1人乗り・二人乗り)
釣りが行える2人乗りのサイズは私個人的にはメーカー発表の人数制限とは異なり、260が分かれ目だと感じています。
私が所有するゴムボートは265サイズですが、2人の釣行では少し狭いです。
ゆったり2人乗りをするのであれば290サイズ以上が良いでしょう。
290サイズであれば一人で足を伸ばして寝ることも可能になります。
重量
ゴムボートは多くの場所から出船する事ができますが、揚げ降ろしをする場合は一人で担ぐケースが多くなります。
一人で担げるゴムボートの重量は30kg前後までです。
重量があるゴムボートは、安定性に優れていますがランチングホイールを使用しての揚げ降ろしが必要になります。
ランチングホイールを使用しての出船は浜かスロープに限定されるため、十分な事前調査が必要になります。
モーターマウント(船外機・エレキ)
最近の琵琶湖では、ゴムボートへの船外機やエレキの装着は当たり前になってきました。
私の2馬力はトーハツエンジンを愛用していますが、他の2馬力装着ゴムボートをぶっちぎって走ってくれます。
また3.5馬力に改造する事により、魚探(ガーミンストライカー)に表示される航行速度は10ノットを上回ることができます。
エレキにおいてはフットエレキを装着されている方も見かけるようになりました。
バッテリーはリチウムイオン電池の登場によって軽量化され、2個積みも容易に出来ます。
私は十分に経験があるポイントではハンドエレキのみで釣行し、北湖などの広いエリアは2馬力エンジンを使用しています。
フロアの種類
エアーフロア
ゴムボートで最も多く採用されているフロアタイプです。
1気室パンクしても、エアーフロアであれば安定してゴムボートは浮いています。
安全性を重視するならエアーフロアが一番良いですが、パンクを起こす事もありますので、釣行時はエアーフロアの上に養生出来るシートを敷く事をおすすめします。
ちなみに、クッション性が抜群なので寝心地は最高ですよ。
ウッドフロア
私が最初に所有したゴムボートはウッドフロアでした。やはり安定性は抜群に良かったです。
立って釣りをするにもウッドフロアは、ふらついたりしません。
ただし、ボートに装着したままでは重くなります。
軽量化を目指すゴムボーターには、おすすめできません。
アルミフロア
冬場は天候が荒れる日が多くゴムボートの滑走も困難になってきます。
そんな日に、アルミフロアがあれば安定して走行が可能になります。
走行性重視のアングラーにはアルミフロアが一番お勧めになってきます。
琵琶湖では冬場のビワマス釣りが流行ってきていますので、最高のフロアモデル ではないでしょうか。
ただし金額は相当高価になるのがデメリットです。
ウッドロールフロア
個人的に注目度が高いのはウッドロールフロアです。
エアーフロアを膨らます手間も省けて、準備や片付けが楽になるイメージがあります。
ゴムボートの片付けには、乾かして畳んで袋に収納するという最後の大仕事が待っています。
ウッドロールフロアなら袋に収納せずに単体で持ち運べるのがメリットです。
安定性もあり、準備や片付けも楽に行い方にはおすすめします。
バス釣り用ゴムボートおすすめ10選
バイソンウェーブ
BWE280Light
一時代を築いたゼファーボートイズムを受け継いだ、バイソンウェーブ製品が最高の形で登場してくれました。
重量もウッドロールフロアで34kg、エアーフロアで32kgとちょうど良い感じ。
熱溶接(タフボディ)で安全、長持ちは間違えない感じです。
価格も125,000円からとコスパも最高に良い。
バイソンウェーブ
BWE300Light
手漕ぎも2馬力エンジンもエレキの装着もできる形が最高。
手漕ぎや2馬力エンジンの装着にも対応するモデルに仕上がってます。
船体全長も3mになって余裕の広さで、走行時の安定性も格段に良さそうです。
重量はウッドフロアで35kg、エアーフロアで33kgに仕上がってますが熱溶接(タフボディ)で10万円前後のコスパは最高に思います。
JOYCRAFT
J-キャット305
私が現在所有しているのがレッドキャップ265になり、それを30cm大きくして 重量が32kgは魅力的な一台です。
恐らくランチングホイール無しでも担いで出船できるモデルに仕上がっています。
エアキールで直線航行や波を切っての走行は余裕でこなしてくれます。
時間に縛られず自由に釣行したいなら、この一艇だと思います。
Bee
335KTM
一人釣行では、サーフドーリー取付が必ず必要ですが、2人釣行が前提の方なら 最適な一台に仕上がっています。
先日、友人が購入し同船しましたが、走りの安定性や立って釣りを行う際の安定性
は抜群に良かったです。
やはりタフボディ(熱熔着)は、これからのゴムボートのステータスです。
気合いの入った方にはお勧めの一台です。
Bee
LWシリーズ240
フローターからゴムボートへの転身は、この一台で決まりでしょう。
一人乗りが前提になりますが重量が12kgなら、どこからでも出船できそうな印象です。
2、3時間だけの釣行や陸っぱりからの転身も可能なモデルです。
岸から少し出るだけで今までと違う釣りが体験できます。
子供が小さい方、仕事が忙しい方、片付けが面倒な方にはお勧めです。
Achilles
LF-297IB
船体全長が295cmで船体重量が26kgに仕上げてくるのは凄いですね。
アキレスの、こだわりを感じる一台ですね。
組立も簡単に行えそうで憧れの一台に仕上げてます。
ただ、本体価格が247,500円は結構きつい設定になってますね。
金銭的に余裕のある方には、かなりお勧めします。
バイソンウェーブ
BWL325Light
準備・片付けがとにかく早いのが魅力的な一台。
ウッドロールフロアで38kg、エアーフロアで35kgで当然の如く熱溶接で、 この大きさは、かなりの一台だと思います。
冬場は船上で鍋パーティーが出来るくらいの大きさになってますね。
このサイズで137,00円は本当に驚きです。
大きさにこだわる方にはかなりお勧めします。
バイソンウェーブ
BWE265Light
ゴムボートの基本的な形に安全性を高めた一台。
初めてゴムボートを購入される方には、お勧めの一台になってます。
この一台を購入して、エンジンやエレキを追加するには最適な一台です。
重量もウッドロールフロアで31kg、エアーフロアで29kgの仕上げで、まさに ゴムボートの基本的スタイルです。
価格も980,00円で入門コースの1台になっております。
JOYCRAFT
TRM275
この形ってなんか魅かれるものが、ありませんか?
エアキールフロアでダイナキールまで装着されています。
傷だらけになる船底も2重貼り合わせしているところが素晴らしい。
2馬力エンジンでの使用OKなモデルで142,00円はコスパ最高です。
なんといっても、全長275で重量23,5kgなんて60代になっても使用出来そうな一台です。
Achilles
ASー332AL
どんな時期でも釣行出来る一台です。
KAMIKAZEシリーズは格好が良いです。
最高の材質を使用して高い耐久性と剛性でワイドボディって敵なし状態です。
冬場はビワマス釣りをしたい方には、特におすすめの一台です。
バス釣り用ゴムボートでよくある質問
バス釣り用ゴムボートって立って釣りできますか?
風速2m以下なら、安全に立って釣りを行うのは可能です。
一人で立って釣りを行うは可能ですが、2人で立って釣りを行うはNGです。
一人がバランスを崩してしまうと船体が揺れて落水の恐れがあります。
巻物の釣りは竿先からルアーまでが一直線にならないと本来の動きが出来ませんので、巻物中心の方は一人で立ってリズム良く釣りを行うのがおすすめです。
バス釣り用ゴムボートにはどんな改造が出来ますか?
ゴムボートで有効な改造は回る椅子の装着が有効です。
アンカーを落としていても、ゴムボートは巻物をしているとルアーに持っていかれ回転したりします。
そこで去年、導入した椅子がBMOのフィッシャーマンシートに回転台を付けて使っています。
投げたい方向に即座に回せますし、なにより腰とお尻が楽になりました。
道具置きやロッド立てを自作されておられる方も見かけます。
錆に強く、軽くて自由に組立出来るイレクターがお勧めです。
まとめ
ゴムボートは釣り人に多くの自由を与えてくれる乗り物です。
出船や帰着時間を気にせず長時間、湖面に浮くことができます。
穏やかな湖面で朝日が昇り、夕日が山に沈んで行くのを見ているのが至福の時間です。
バスボートも良いですが、ゴムボートの釣りは一味違った世界が待っています。
この記事を読んで下さった方にも、そんな体験をして欲しいと願います。
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