クロダイ釣りでは様々な釣法があり、磯などではフカセ釣りで狙われることが多くみられ、身近なフィールドである堤防ではへち釣りや落とし込みが人気。
そして今回紹介する前打ちは堤防の基礎やテトラポットの沖を狙った釣法で、5m以上ある専用の前打ち竿を使うことが特徴です。
専用ロッドではUガイドを搭載しているものが多いですが、クロダイ以外も狙う方や、汎用性を考えればテレガイドのロッドもおすすめ。
それではコスパモデルから各メーカー最強のロッドまでおすすめの前打ち竿をご紹介していきます。
- 釣り歴30年
- カヤック所有
子供の頃にブラックバスブームがあり見事にハマり、その後クロダイのヘチ、前打ち釣りとシーバス釣りに明け暮れる。 岩手へ移住したのをきっかけにロックフィッシュへ転向。 ランカーサイズのアイナメ、ソイを狙い続け、3年前からフィッシングカヤックを導入。 あまり釣りを難しくせずに、シンプルスタイルをモットーに楽しんでいます。
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前打ち竿とは
前打ち竿とは堤防の基礎やテトラポットの沖に居るクロダイを釣るためのロッドです。
軽い仕掛けと餌を操作するための繊細で高感度な穂先と、障害物に潜り込もうとするクロダイを止めて浮かせるパワーが特徴です。
長さは5m前後が多く6m以上のロッドもあり、ズーム機能を搭載しているものは2パターンの長さで使え汎用性に優れます。
ガイド間で糸がたわまないようUガイドを搭載しているものが一般的です。
前打ち竿の選び方
長さ
竿の長さは5m前後(4~6m程)が一般的です。
長さは長ければより遠く、水深も深いエリアが狙えるので狙えるポイントが増えるのがメリットです。
しかし、竿が長いほど重くなり、繊細な操作も難しくなりますし、風などの影響を受けやすくなるデメリットもあります。
前打ち竿は長さのわりに軽量に作られている竿も多く、肘当て等がついているとさらに良いでしょう。
ご自身の行かれるポイントに合わせた長さを選ぶことと、実際に一度竿を手にもって竿のバランスや重さを体感してみることをおすすめします。
硬さ・調子
先調子の竿が操作感や感度が良いのでおすすめで、胴もしっかり曲がる竿を選ぶとよいでしょう。
前打ち釣りは基本的には底を釣る釣りが多くなります。
長い竿で餌になるカニやイガイを堤防の敷石周りやテトラポットにフワリと落とす。
そして魚が食いついたら一気に潜られないよう魚を引きをタメながら浮かせる竿が好ましいです。
ガイド
前打ち竿や落とし込竿などの特徴としてUガイドが使われていることです。
このガイドは針金のように細い見た目でガイド径がとても小さく、竿に近い位置にラインを維持できます。
軽量で糸ふけが出づらく操作性や感度に優れていますが、ガイドが小さすぎるため糸を多く出し入れする釣りにはあまり向きません。
水深がかなり深いポイントや、クロダイ以外の根魚をメインに狙う場合はテレガイドの竿も選択肢に入れるといいでしょう。
メーカー
クロダイ用として前打ち竿を販売しているメーカーと簡単な紹介をしたいと思います。
ダイワ
クロダイ用の竿は磯竿、へち竿、落とし込み竿、前打ち竿をラインナップしており、技術特性としてはMEGATOP、SVF NANOPLUS、X45などがあります。
シマノ
磯竿、筏竿、へち竿、落とし込み竿、前打ち竿をラインナップしており、技術特性としてスパイラルX、ハイパワーX、タフテックなどがあります。
クロダイ工房
クロダイ竿、リールを販売するメーカーです。
へち竿、落とし込み、前打ち竿、筏竿を販売しており、専用メーカーならではの細かいラインナップが特徴。
宇崎日清
自社窯をもち、竿を一貫製造するラインもつメーカー。
クロダイ製品は磯竿、へち竿、落とし込み、前打ち竿などを販売しており、他社よりコストパフォーマンスに優れており、ラインナップの多さも特徴。
価格帯
竿自体が長く、メーカーによってはハイエンドロッドしかラインナップがないこともあり高価格帯が多くみられます。
定価が4万~5万円前後の竿が多くみられますが、実売1万台の商品もありますので予算や好みに合わせて選ぶのがよいでしょう。
安い前打ち竿おすすめ3選
【プロマリン】
CB 海将落とし込み黒鯛 540
コスパモデルを多く販売しているプロマリンの前打ち竿。
名前は落とし込みとなっていますが、竿の長さやUガイド搭載など十分前打ち釣りにも対応できるモデルです。
まずは気軽に始めてみたい方は、こちらの竿と同メーカーのリールで1万前後でタックルを揃えてスタートしてみるのはいかがでしょうか。
【つり具・TEN】
黒鱗師 極UG 540
あえて仕舞寸法を長く設計しつなぎ個所を減らすことでパワーロスを減少。
このコスパで長さやUガイドなどしっかり前打ち釣りに対応できる装備を備えています。
7・3調子で仕掛けの操作性もよく、カニやイガイなどのえさをしっかりコントロールできます。
【ダイワ】
リバティクラブ 磯風 (1.5‐53)
こちらのロッドは前うち竿ではなく万能磯竿のハイコスパモデル。
クロダイ以外にも根魚などを気軽に狙いたい方や、手持ちのスピニングリールで気軽に始めたい方。
または浮き釣りもやってみたいなど、一本の竿で幅広く遊びたい方におすすめです。
コスパが良い前打ち竿おすすめ3選
【宇崎日新】
プロスクエアー 2WAY クロダイ(P5460)
宇崎日新は自社窯製造でハイコスパロッドを製造しているメーカー。
その中でも価格が抑えられており2way仕様のこちらは汎用性の高さが魅力。
フィールドに合わせて5.4mと6mに使い分けられますので、一般的な前打ちから大型テトラの前や超前打ちにも使えるマルチな一本。
【宇崎日新】
プラウディア 一文字クロダイ(5463)
仕掛けの操作性を高める為に竿を張りを持たせながら、繊細なあたりも取れる穂先とパワーを備えた一本。
WHIRL設計で竿が作られており、樹脂量を減らしてカーボン繊維が密に配合されているため竿がシャキッとしています。
2way仕様で5.4mと6.3mに長さを変えて使用できるので、汎用性の高さも魅力的。
【ダイワ】
飛竜クロダイ( M-53UM)
長期販売されているまさに定番の一本ダイワ「飛竜」シリーズ。
メガトップ採用で柔らかく高感度な穂先を実現しており、ブランクスはHVFナノプラスで軽量かつパワーもしっかりあります。
マルチレングスを生かして4.3mでは一般的な落とし込みを楽しみ、5.3mでは前打ちを楽しめる汎用性も好ポイントです。
これからクロダイを本格的に釣りたい!そんな方におすすめの一本。
最強の高級前打ち竿おすすめ3選
【ダイワ】
ブラックジャック スナイパー前打ち(M-53UM)
ダイワの落とし込み、前打ち釣りハイエンドロッドブラックジャックスナイパーシリーズ。
長年販売されていますが進化も続いており、メガトップカーボンソリッドやSVF NANOPLUSなど最新のスペックもしっかり搭載しています。
4.3mと5.3mの2wayで使えるこのモデルはバランスの良さと、落とし込みまで対応できる汎用性が高く、通年様々な釣法でクロダイを攻略したい釣り人に最適です。
【シマノ】
リンユウサイ マエウチ スペシャル(HHHF63)
シマノのクロダイ竿「リンユウサイ」の中の前打ちモデル。
スパイラルX+ハイパワーXのダブルX構造で大型のクロダイにも対応したパワーのあるブランクスと、Gクロスプロテクターで玉口部なども補強されています。
まさに大物を獲る設計のこの竿の中でもHHHF63は最強モデル、沖堤防の大型テトラなどに潜む夢の一匹を狙うならこの一本はいかがでしょうか。
【クロダイ工房】
BLACKY THE戦竿 前打ち(53/63 HP)
クロダイ釣り製品を長年開発、販売している人気メーカークロダイ工房の前うち竿。
専用メーカーだけあってこだわりが随所に見られ、大型Uガイド&トップガイドはSICガイド搭載。
長さゆえの竿の持ち重りや大物の引きに耐える際に、カーボン肘あてが力を発揮します。
パワーのあるマルチレングスの前打ち竿をお探しの方はこの一本がおすすめ。
まとめ
釣り人を魅了するクロダイ。
様々な釣法がありそれぞれに魅力、楽しさがあります。
前打ち釣りは大型のクロダイに出会えるチャンスがある夢のある釣り方です。
お気に入りの釣竿を見つけぜひ挑戦してみてください。
前打ち竿の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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