釣竿の修理やカスタマイズなどで、よく行われるのがロッドガイドの交換作業です。
既製品では美しく仕上がっているので、一見すると難しそうに見えますが、実は作業自体は単純で、素人でもガイドの交換は可能です。
最近はトップガイド補修用の修理キットなどもあり、気軽に自分のロッドの修理もしやすくなっています。
今回はそんなロッドガイドの交換や修理について、必要な道具やおすすめ商品など徹底解説します。
- 釣り歴15年
- 釣り具の販売経験あり
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北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。
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目次
- 1 ロッドガイドの修理は素人にもできるのか?
- 2 ロッドガイドを自分で修理するメリット・デメリット
- 3 ロッドガイドの修理に必要な道具
- 4 ロッドガイド修理キットおすすめ8選
- 4.1 【富士工業】ロッドリペアキット 波止竿・磯竿用(CCFOTRK54)
- 4.2 【富士工業】ロッドリペアキット バスロッド用(CCFOTRK64)
- 4.3 【富士工業】ロッドリペアキット 振出投竿・ちょい投竿用 (CCFOTRK74)
- 4.4 【富士工業】ロッドリペアキット サビキ竿・海上釣堀用 (CCFOTRK5.54)
- 4.5 【富士工業】ルアーロッド用 ステンレスSiCガイドセット (PKLSG20H81)
- 4.6 【富士工業】ルアーベイトキャスティングロッド用 ステンレスSiCガイドセット(PLNSG1291)
- 4.7 【river peak】チタンコーティング フライロッドガイドセット
- 4.8 【Perfeclan】釣竿ガイド ロッドガイド 先端ガイド セラミックリング 混合サイズ 7本
- 5 まとめ
ロッドガイドの修理は素人にもできるのか?
ロッドガイドの交換は、やや技術は必要なものの、比較的簡単にできる作業です。
大型の釣具店に行くと、DIYでのロッドガイド交換用に、ガイドの単品売りや、ガイド取り付けのための接着剤などが置いてあることも多いです。
作業は単純で、元のガイドをきれいに取り外し、新しいガイドを仮固定した上からスレッドを巻き、接着剤で固める流れです。
トップガイドの固定や、延べ竿などの場合はスレッドを使用しない場合もあります。
もちろんきれいに仕上げたい場合などは、やや技術や慣れが必要ですが、取り付け自体は難しい作業ではありません。
また、きれいに仕上げるには、専用の道具を用意するのがおすすめです。
ロッドガイドを自分で修理するメリット・デメリット
上記した通り、ロッドガイドは個人でもできる作業ではありますが、ショップなどに依頼するのも一つの方法です。
自分でロッドガイドを交換するメリットと、デメリットはなんなのか把握したうえで作業しましょう。
メリット
ガイドを自分で交換するメリットの一つが、複数個交換する場合のコストの安さです。
フィニッシングモーターなど、やや価格が高い道具も必要なので、そのコストをペイできる個数交換するなら、ショップに出すよりも安く作業できます。
また、ガイドの種類も自由に選択できるので、標準のガイドよりも大きいものや、ガイドの形状やリングの素材など好みのものも選択できます。
ガイドを固定するためのスレッドも好みで選べるので、色などにこだわって作業するのも面白いでしょう。
ロッドを一から自作するロッドビルディングでもガイドの取り付けは必須なので、この技術があればオリジナルロッドの自作も可能になります。
デメリット
自分でガイド交換するなによりのリスクが、失敗したときにしっかりと固定できないことでしょう。
スレッドをしっかり巻いて、接着剤で固めなければいけませんが、失敗すると、ガイドがガタついたり取れてしまうことがあります。
とくにスレッドを巻く作業は少しコツが必要なので、慣れるまで練習が必要な場合もあります。
また、スレッドの交換はショップでも比較的安く頼める作業なので、1か所だけ自分で交換する場合などは、工具も含めたコストも気になります。
場合によっては、DIYでの作業後メーカーの保証が受けられない場合もあるので注意が必要です。
ロッドガイドの修理に必要な道具
ロッドガイドを自分で交換するためには、交換用ガイドだけでなく、取り付けるための道具や、仕上げに使う道具も必要です。
自分で作業する場合どういったものが必要なのか、目星をつけて予算も確認しておきましょう。
交換用ガイド
元々付いていたガイドの破損などで交換する場合、交換用のガイドが必要です。
ラインの滑りや高さのバランスが変わると、ロッド使用中トラブルの原因にもなるので、元と同じものを用意するか、ガイドすべて交換するようにしましょう。
なお、スレッドの剥がれなどで破損せず取れた場合には、そのまま元付いていたものを付けなおすことも可能です。
スレッド
ルアーロッドなどに使うガイドは、接着するだけでなく、ガイドフットを糸で巻き付けますが、そのための糸がスレッドです。
お好みで色を組み合わせて、化粧巻きすることも可能です。
きれいに仕上げるためには、ボビンホルダーもあるといいでしょう。
なお、延べ竿などに使う「テレスコガイド」にはスレッド巻きは必要ありません。
ホットグルー(ガイドセメント)
ガイドを仮固定するために使用する接着剤で、熱で溶かし、冷まして固定します。
簡単に剥がせるので、スレッド巻きの前にガイドの位置を合わせる作業に向いています。
グルーガン用のグルースティックでも代用できますが、専用品であれば釣り場でトップガイドが取れた時に、応急処置で補修することもできます。
エポキシ系接着剤
スレッドを巻いたあと、コーティングしつつ固めるために使用する接着剤です。
ガイドの固定には、2つの剤を混ぜるエポキシ系接着剤が最も使用されていて、一部専用品も発売されていますが、DIY用も使用できます。
発売されている種類は多く、扱いやすさや接着力などが違い、ガイド選び同様にこだわられるポイントでもあります。
フィニッシングモーター
作業中にロッドを固定するための、モーター付きのスタンドです。
スレッドを接着剤でコーティングする際、ロッドを回転させることでまんべんなく塗り、硬化させる際に重力で寄らないようにするために使用します。
使用しなくても何度か重ね塗りすることでも作業できますが、強度的な面や、仕上がりの美しさを重視する場合は用意したほうがいいでしょう。
ライター・アルコールランプ
元の接着をきれいに剝がしたり、エポキシ系接着剤を塗る際などに粘度を調整するために使用します。
エポキシ系接着剤の撹拌した際に、巻き込んでしまう気泡を抜くためにも使用します。
一般的なライターでも問題ありませんが、炎が安定し、ススが付くのを防げるのでアルコールランプがあるとよりいいでしょう。
カッターナイフ
ロッドに残った古い接着剤や、取り切れなかったスレッドを除去するために使用します。
一般的な文具用のカッターナイフで十分ですが、こだわるなら、特大H型刃タイプが反りにくく、作業しやすいのでおすすめです。
巻いた後のスレッドのあまりをカットするときなどにも使いますが、不慣れであれば小型のハサミを用意しておくとやりやすいでしょう。
ヤスリ
ガイドフッドの段差を削ってなだらかにし、裏面に足付けして接着剤との食いつきをよくするためなどに使用します。
見えない部分の作業ですし、高いものである必要はありませんが、金属用で、ある程度目の細かいものがいいでしょう。
百円ショップに売っているダイヤモンドヤスリなどでも十分使用できます。
ロッドガイド修理キットおすすめ8選
初心者の方におすすめの、ガイド修理キットやガイドのセットをご紹介します。
どんなものを付けるべきか、ロッドガイド選びなどでお困りの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
【富士工業】
ロッドリペアキット 波止竿・磯竿用(CCFOTRK54)
このセットとライターがあれば、釣り場でのティップ折れに対応できるトップガイドの補修セットです。
パイプ径の違う3つのトップガイドと、簡易接着用のホットグルーがセットになっています。
磯釣りなどはロッド本数を絞っていくことも多いので、万が一のトラブルに対処できるようリペアキットを忍ばせておくと安心ですね。
【富士工業】
ロッドリペアキット バスロッド用(CCFOTRK64)
トップガイドの補修セットの、バスロッドなどにおすすめのサイズが封入されたタイプです。
コンパクトなセットなので、ラン&ガンスタイルで荷物を減らして行動したい時にも、保険として持ち歩きやすいでしょう。
ルアーロッドはトップガイドへの負担も大きいので、釣り場ではこれで応急処置し、帰宅してからしっかり補修するのがおすすめです。
【富士工業】
ロッドリペアキット 振出投竿・ちょい投竿用 (CCFOTRK74)
トップガイドの補修セットの、ちょい投げ釣りなどに使う振出投竿におすすめのトップガイドが3つ付属するタイプです。
入門用のグラスロッドでは細目のティップが多いので、破損のリスクも高くなるため、保険で用意しておいてもいいでしょう。
ガイドリングサイズも、投げ釣りに適合するよう大きめになっています。
【富士工業】
ロッドリペアキット サビキ竿・海上釣堀用 (CCFOTRK5.54)
サビキ竿など、パイプ系が細いティップ用のガイドが封入されたトップガイドリペアキットです。
ファミリーフィッシングや初心者の方など、道具の扱いに不慣れな場合はトラブルにも見舞われがちなので、保険として用意しておくのもおすすめです。
ライトなルアーロッドにも使用できる場合があるので、ティップ系をあらかじめチェックしておくといいでしょう。
【富士工業】
ルアーロッド用 ステンレスSiCガイドセット (PKLSG20H81)
幅広いスピニングのルアーロッドに適合する、ステンレスガイドのセットです。
高さの相性を踏まえて構成されているので、ガイドを丸ごと交換する場合に悩まず揃えることができます。
KLタイプでSiCリングなのでPEラインとの相性も良く、古いロッドでPEラインを使用したい場合のカスタマイズにもおすすめです。
【富士工業】
ルアーベイトキャスティングロッド用 ステンレスSiCガイドセット(PLNSG1291)
ベイトタイプのルアーロッドに幅広く使用できる、ロッドガイドのセットです。
ベイトタックルに幅広く使用されるNガイドを薄くしたLNガイドで、ライトなベイトタックルとの相性もいいタイプです。
加えてPEラインにも使用しやすいSiCリングなので、最近流行りのベイトフィネスロッドなどにも使いやすいサイズでしょう。
【river peak】
チタンコーティング フライロッドガイドセット
フライロッドに使用されるガイドを、まとめて購入できるガイドのセットです。
フライロッドによく使用される、いわゆるスネークガイドタイプも含まれているので、本格的なフライロッドのガイド取り付けにもおすすめです。
ロッドのブランク長に合わせたセットもあり、フックキーパーも付属しているので、ロッドビルディングにも使用できます。
【Perfeclan】
釣竿ガイド ロッドガイド 先端ガイド セラミックリング 混合サイズ 7本
振り出し竿に使用される、汎用テレスコガイドのセットです。
初心者用に販売されているちょい投げ竿などは、よくガイドが取れてしまうこともあるので、こういったもので補修するのがおすすめです。
7個入りで価格も安いので、コスパのいい竿の寿命を延ばしたい場合に、用意しておくのにおすすめのセットになっています。
まとめ
ロッドガイドには寿命があり、いずれ交換が必要になるパーツです。
自分で補修を覚えておくとトラブルにも対処しやすく、ロッドの性能アップも可能になるので、ぜひロッドガイドの交換に挑戦してみてくださいね。
ロッドガイド修理キットの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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