筏のチヌ(黒鯛)釣りでは、自分の力でいかにチヌを寄せることができるかというダンゴ打ちでの「寄せ」も魅力の一つと言えます。
その時のチヌの好物を考えて、自分で配合したダンゴをリズムよく打って、自分の足元のポイントを作り上げる。
朝から何投ものダンゴ打ちを繰り返すことで、やっとチヌが寄ってきて、待望の1匹が掛かる。やったやったで大喜び。
でも、いつまでも浮かれている場合ではありません。
釣れたチヌを速く処置して、次の1投を入れなければ、せっかく寄せることができたチヌを散らしてしまうことになりかねません。
釣れたチヌはさっと針を外してスカリに入れて、さっさと次の1投を海へ落とす。
新鮮なまま持ち帰るためのシメと血抜きは、釣りを終えてからのことに回す。
そういうサイクルを作り上げるためにも、使い勝手のよいスカリは、筏のチヌ釣りでは重要なアイテムの一つと言えるでしょう。
今回は、使い勝手のよい、おすすめの筏でのチヌ専用のスカリを6選、紹介したいと思います。
- 釣り歴55年
- 元釣具屋店員
- 釣具に累計2000万円程使用
釣りは5歳の時父親に大阪の猪名川にマブナ釣りに連れて行ってもらってから続けています。好きな釣りはヘラ鮒釣り、筏釣り、渓流釣り、鮎の友釣りです。道具は工夫や自作するのもまた釣りの楽しみ。釣りは自然相手の遊び、自然を大切にしながら楽しんでいきたいものですね。
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目次
スカリとは
スカリとは、ものを中に入れる網でできた袋状のもののことです。
袋状のところを海に漬け、中に釣れた魚を入れておく事で、釣れた魚を生きたままキープすることができます。
それによって、釣れた魚を活き締めしてクーラーに入れるよりも手返しを速くすることができます。
また、帰る際に釣れた魚から持ち帰る魚だけを選び、その他の魚を生きたまま海に帰してやるということもできます。
このように、スカリは筏釣りでは船釣りの船のイケスと同じ役割をする道具です。
筏釣りに適したスカリの選び方
魚の投入口
筏で釣った魚の入れ物としてスカリを使うのには、釣った魚を速く処理して手返しよく次のダンゴを投入するという役目があります。
ですから魚の投入口は、釣った魚を入れやすいように、それなりに広く開いている方がいいです。
磯や堤防で使うスカリのように、口を絞るタイプのものは、魚を入れる度に手が掛かるので、筏では向いているとは言えません。
また、投入口はロープではなく、木の柄が付いていてその柄を筏の板に取り付けるタイプがスカリをしっかり固定できていいです。
スカリの長さ
筏は海の上に大きな浮きを浮かべ、その上に板や竹を敷いて作られているものが多いです。
なので、筏から海面まで結構高さがあります。
筏で使うスカリは筏の板に固定しても、海中にしっかり浸かるだけの長さが必要です。
しかし長ければいいというものでもありません。
長いとそれだけ、出したり、海から上げたりの取り扱いがやりにくくなりますし、潮流の影響も受けやすくなります。
また、持ち運びや収納も、難しくなります。
長すぎず、短すぎずの適度な長さが必要になります。
網の素材
スカリの網の部分は、いろいろな素材のものがあります。
太糸網は、素材が柔らかく、スカリを畳みやすく、魚体に優しいです。
しかし、反面、魚のヒレなどが絡みやすく、濡れると重くなる面があります。
クレモナ紐は、丈夫で張りもあり、重くもなりませんが、価格が上がり、魚体にも優しくありません。
テグス手編みは、非常に軽く、張りもあり、魚体に絡みにくいですが、価格が上がり、紫外線による経年劣化しやすいです。
ラバーネットは柔らかく、魚体を傷つけにくく、水を吸わないのですが、少し重く、畳んだとき少しかさばります。
どれもスカリとして使いにくいものではありませんので、自分の好みで選ぶのでいいと思います。
底の形状
スカリの底は、丸形と角形があります。
丸形は、大型魚でも傷めない大きい面積のものもありますが、大きいだけでは収納、持ち運びには不便です。
底面積が大きいものは、枠がワイヤーでできていて、畳めるタイプのものもあります。
底が角形のものは、バッカンにちょうど収納できることがメリットです。
筏釣り用スカリおすすめ6選
【黒鯛工房】
カセ筏師 THEチヌ フラシ DX (1203R-RB)
黒鯛釣りに特化した黒鯛釣り専門の釣り道具を、企画製造している黒鯛工房のスカリ(フラシ)です。
市販の台ねじで固定でき、投入口の角度が調整できるグリップエンドが付いています。
魚の投入口は、大型のチヌでもすんなり入る40cmの大口径。
網の素材は15mm目のナイロン素材にラバーコーティング処理をしてあり、水切りもよく、チヌの魚体も傷つきにくいです。
底径は50cmあり、歳なしクラスもゆとりの広さがあります。
長さは120cmと150cmの2種類が用意されています。
収納ケースも付いており、持ち運びにもとても便利です。
【昌栄】
アジャスターワイヤービク/テグス網 50cm(794)
より使いやすい道具を追求して企画開発製造する昌栄のスカリ(ビク)です。
大型のチヌを入れてもゆとりのある底径50cmは、リングをワイヤーにすることで折りたたみ可能です。
また、投入口も40cmと大きく、魚を投入しやすく、アジャスター機能で収納時には30cmとコンパクトにすることができます。
網部は軽く、かさばらない、手すきのテグス仕様(価格を抑えた太網仕様のものもあります。)。
柄部は、投入口の角度を変えられる調節機能がついており、折りたたみできます。
コンパクトにまとめたスカリを収納できる専用収納ケース付きです。
【昌栄】
ワイヤービク 口金角度調整付き(791)
同じ昌栄のスカリ(ビク)になりますが、こちらは魚の投入口は30cmの固定になっています。
少々投入口が小さく、大型魚を投入する際は気を遣いますが、アジャスターがない分、価格が抑えられています。
その他の部分については、角度調整付き折りたたみ式木柄、ワイヤー製リング、手すきテグス網と充実装備です。
金属可動部分が少ない分、腐食部位が減り、耐久性が高くなると言うこともあります。
【昌栄】
海上釣堀用ビク 80cm(黒)(656-2)
こちらも同じ昌栄から。
とにかく歳なし、大物狙いという人には、このビクがいいかもしれません。
投入口は50cm、スカリ底は80cmもあり、大型、歳なしのチヌも悠々な広さがあります。
木柄は折りたたみ可能で、網部はポリエチレン素材を使い、無結束で作られていて、吸水性が押さえられています。
とにかく大型なので、持ち運びは不便ですが、別売りで専用の収納袋も売られています。
【大郷屋】
釣堀用特大イケス 海上釣堀フラシビク(2094900230528)
さらに大型のスカリが、大郷屋のブランドB-VOLOSTより販売。
魚の投入口は50cmあり、スカリの長さはなんと250cmもあります。
このスカリは、元々大型魚の釣れる海上釣り堀用として作られたスカリです。
特に夏場の晴天では、水面付近はたいへん水温が高温となり、スカリに入れた魚も死んでしまう事があります。
このビクは、その高温部より深いところで魚を活かしておけるようにと作られました。
柄は折りたたみ式で収納しやすく、枠はアルミ製で腐食しにくくなっています。
また、潮流でスカリが舞い上がったりしないように、底部には舞い上がり防止のおもりが付いています。
【浜田商会】
イカダ角ビク(AKG022-42)
角形スカリは、畳むとバッカンに入り、収納と持ち運びに便利です。
浜田商会(プロマリン)の新発売されたイカダ角ビクは、柄も折りたたみができます。
網部も太紐で作られて丈夫で、長さも120cmと十分な長さがあり、遠征など荷物をコンパクトにまとめたいときは重宝します。
まとめ
筏でのチヌ釣りは意外と大荷物になってしまいます。
他の釣り人もたくさん乗り合わせる渡船での乗り降りがスムーズにできるためにも、荷物はコンパクトにまとめたいものです。
そうは言っても、せっかく釣り上げた魚は、やはりいい状態で持ち帰りたい。
自分にとって使い勝手のいいスカリを、いろんな機能の面から選んで、お気に入りのスカリを見つけられるといいですね。
筏釣りのスカリの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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