スピナーベイトには、ブレードの形状、カラー(色)の組み合わせが数多く存在します。
ブレードには大きく分けて3種類のタイプがあり、これらを交換し、使い分けることでスピナーベイトのチューニングが可能になります。
ブレードを交換することで、圧倒的に魚の反応が変わることもあるので、オススメのチューニング方法です。
今回は、スピナーベイトのブレードの使い分け、種類についての解説と、オススメブレードの紹介です。
- 釣り歴20年
- 年間釣行300日超え
- 大会出場歴あり
和歌山県をホームに、ほぼ毎日ルアーフィッシングを楽しんでおります。 バスフィッシングを中学生から始め、ルアーで釣れた時の感動が忘れられず、今では釣りは日課となっています。 現在はシーバス・エギングなどのルアーで狙えるターゲットは幅広く釣っています。インスタグラムもやっています。
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スピナーベイトにブレードを付ける意味や効果
スピナーベイトのブレードは、水を受け、回転することによって波動を発生させます。
これによりワイヤーを揺らし、ヘッドとスカートをバイブレーションさせます。
同時にブレードが光を反射し、魚を引き寄せるフラッシング効果があります。
ブレードの形状や大きさによって、これらの効果は特性が変わります。
スピナーベイト用ブレードの使い分け
形状の種類
コロラド
コロラドブレードは、円に近い形で水を受ける面積が大きい形状となっています。
強い波動を発生させ、数あるブレードの中で最もアピール力があるタイプです。
引き抵抗が強くなり、シャローレンジを引きやすくなります。
マッディーウォーターでも強いタイプのブレードです。
ウィロー
ウィロータイプブレードは木の葉状の細長い形状が特徴です、ウィローリーフとも呼ばれます。
ナチュラルなバイブレーションを発生させ、強いフラッシングが最大の特徴のブレードです。
引き抵抗が軽く、スピーディーなリトリーブにも対応します。
クリアウォーターで使用するならウィロータイプがオススメです。
インディアナ
インディアナブレードは、楕円形のブレードで、コロラドタイプとウィロータイプの中間的な存在です。
コロラドブレードの波動では強すぎる、しかし、ウィローブレードでは弱い、そんな時に最適です。
クリアウォーターからマッディーウォーターまで、オールマイティに使用する事ができます。
数や形状の組み合わせ
タンデムウィロー
フロントがコロラドブレード、リアがウィローブレードの組み合わせです。
アピールとフラッシングのバランスが良く、どんな水質にもマッチします。
浮き上がりが早く、表層から中層で使用しやすい組み合わせとなっています。
ダブルウィロー
フロント、リア共にウィローブレードが搭載されたパターンです。
日本で販売されているスピナーベイトは、ダブルウィロータイプが主流となっています。
クリアウォーターからステインウォーターが得意な組み合わせですが、マッディーウォーターで使用することもできます。
広範囲をスピーディーにサーチするならダブルウィローが使いやすいですよ。
ダブルコロラド
フロント、リア共にコロラドブレードが搭載されたパターンです。
最も水押しが強く、強烈なバイブレーションを発生させます。
スローに引く事ができるので、シャローレンジのトレースが可能になります。
マッディーウォーターに強く、雨後などの荒れたコンディションでも魚にアピールできます。
シングルコロラド
コロラドブレードが1枚だけ搭載されたパターンです。
振動が大きいコロラドブレードが、遠投した先の離れた位置からでもしっかりとバイブレーションを伝えます。
冬のディープ攻略でも効果的なブレードパターンです。
また、フォーリングでもキレイにブレードが回転するので、立木や垂直岩盤に沿って落としていくのも有効です。
シングルウィロー
ウィローブレードが1枚だけ搭載されたパターンです。
引き抵抗の弱いウィローブレードですが、シングルブレードであることで飛距離が伸び、アームのバイブレーションが大きくなるのがメリットです。
早引きが非常に得意なブレードパターンとなっており、早く広くサーチしたい場合にオススメです。
カラー(色)の種類や効果
ゴールド
ゴールドブレードはアピール力が強く、濁りに強いカラーです。
雨後や常時濁っているフィールド、ステインウォーターで使用するのがオススメです。
集魚力の高いカラーなので、サーチベイトとしても有効です。
シルバー
シルバーブレードは、ナチュラルレイクやリザーバーのようなクリアからステインウォーターで有効なカラーです。
ベイトフィッシュライクなフラッシングで、程よいアピール力があります。
光量の少ない、雨・曇りの日ならシルバーブレードからキャストするのがオススメです。
コパー
コパーブレードは、マズメの時間帯や曇りの日などのローライトコンディションに強いカラーです。
マイルドなフラッシングが必要以上にプレッシャーを与えません。
山間野池など、タンニンが豊富な茶色系の水質ではコパーブレードが断然オススメです。
赤
赤のブレードは、魚に威嚇させる要素が強いカラーになります。
春のスポーニングシーズンでは、赤色が有効とされておりされており、春のスピナーベイトでも多く使用されています。
食性では反応しない状況で、爆発的にハマる可能性を秘めたカラーです。
黒(ガンメタ)
ガンメタなどの黒系ブレードは、フラッシングを抑えた控えめなアピールが特徴のカラーです。
フラッシングを嫌がるハイプレッシャーフィールドや、クリアウォーターで非常に効果的となります。
スピナーベイトのサイトフィッシングでも人気のカラーです。
サイズ
ブレードのサイズを変えることで、スピナーベイトをチューニングできます。
ブレードを大きくすることで水の抵抗が大きくなり、スピナーベイトが浮き上がりやすくなり、シャローをゆっくりトレースできます。
また、バイブレーションが大きくなるので、アピール力を強くすることができます。
ブレードを小さくすると、深いレンジをトレースしやすくなります。
さらに、抵抗が軽くなるので、よりハイスピードでトレースが可能になります。
しかし、ブレードのサイズ交換は、標準サイズよりもサイズが違いすぎるとバランスを崩してしまい、泳がなくなってしまうので注意が必要です。
スピナーベイト用ブレードおすすめ5選
【デプス】
カスタムブレード
日本のスピナーベイトを代表するアイテムの1つ「Bカスタム」に搭載されているブレードです。
従来のブレードではできなかった重心バランスを実現し、高い集魚効果を発揮します。
抵抗が少なく、軽い引きごこちと、低速域でもしっかりと回転するレスポンスの良さが特徴です。
【コーモラン】
コロラドブレード ハンマード
コロラドブレードの形状に加え、細かな凹凸が刻まれた「ハンマード」タイプのブレードです。
通常のブレードよりも、複雑なフラッシングとバイブレーションが発生し、より集魚効果の高いブレードとなっています。
【エバーグリーン】
オリジナルブレード
他のブレードにはない、鮮やかな輝きが特徴のミラーフィニッシュブレードです。
標準装備のブレードのフラッシングでは物足りない、よりきらめきのあるブレードに交換したいといったアングラーにオススメのアイテムです。
【Luana】
コロラドブレード
非常にシンプルなコロラドブレードです。
コストパフォーマンスが高く、入数が多いのが嬉しいポイントです。
スイベルが最初から搭載されているので、簡単に交換、チューニングができます。
【カハラジャパン】
KJブレード ウィロー
軽量な極薄設計のウィロータイプブレードです。
レスポンスが良く、着水直後から回り始め、アピールを開始します。
シャローレンジでの高速リトリーブから、ディープのスローロールまで、あらゆるスピナーベイティングに対応します。
スピナーベイトのブレード交換方法
スピナーベイトのブレードは比較的簡単に交換が可能です。
フロントブレードは溶接されていることが多く、交換が難しいモデルが多いですが、リアブレードはスプリットリングで付けられているので、プライヤーで交換できます。
スイベル部分のスプリットリングが溶接されているモデルもあるので、そういった場合にはスイベルごと交換する必要があります。
アームの部分をプライヤーで開き、スイベル+ブレードを交換し、アームを元の形に戻すようにしましょう。
よくある質問
スピナーベイトのブレードが回りません…
スピナーベイトのブレードが回らなくなる原因は、「ブレードの形状とヘッドの重さのバランス」「スイベルのボールベアリング」にあります。
ブレードの形状に対して、ヘッドの重さが軽いと、ブレードの抵抗にヘッドが負けてしまい、回転しなくなってしまうんです。
解決方法としては、リトリーブスピード早くするか、ブレードを小さい物に交換することで解消します。
スイベルに関しては、ゴミが挟まってしまったり、錆び付いてしまうと回転しなくなってしまうので、新品のスイベルに交換することで解消しますよ。
スピナーベイトのブレードのサビを取る方法はありますか?
スピナーベイトを使用していると、ブレードがサビ付いてしまうことがあります。
サビを落とすには市販のサビ落としを使用するのも良いですが、クエン酸に浸すのがお手軽です。
液体・ペーストどちらのクエン酸でも大丈夫です。
また、メラミンスポンジで磨くのも効果的です、クスミや水垢も落とすことができるのでオススメです。
スピナーベイトのブレードを塗装するのはアリですか?
スピナーベイトのブレードを塗装するチューニングも存在します。
標準装備されているブレードをそのまま使用できるので、新たに購入する必要がなく、自分好みのカラーに変えることができます。
油性マジックでブレードを塗ることで、現場でも簡単にブレードのカラーチェンジをすることもできます。
スピナーベイトのブレードを自作する方法はありますか?
アルミ板を使用し、ブレードを自作することも可能です。
ニッパーやカッターなどでカットし、ドリルで穴を開け、切り口をやすりなどで磨けば完成です。
自分の好きな形状、大きさにすることができるので、ブレードにこだわりがあるアングラーはぜひ試してください。
まとめ
形状やカラーが豊富なスピナーベイトのブレード、交換することでアクションや波動をチューニングすることができます。
同じスピナーベイトでもブレードが変わるだけで大きく釣果が変わります。
自分だけの組み合わせを見つけてください。
スピナーベイトのブレードの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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