リールは高性能化し、耐久性も年々向上していますが、機械である以上メンテナンスは必須で、使い心地を維持するためには手入れが必須です。
とくにギアの動きや劣化を防ぐための、グリスなどの潤滑剤は重要で、メンテナンス用品も多様化しています。
専用品も多いですが、選び方を知ればホームセンターなどの安い代用品も使用できます。
今回はリールのメンテナンスに使うグリスについて、選び方やおすすめ商品と、代用品も解説します。
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北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。
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目次
リールメンテナンスで必須になるグリスとは
リールはギアの組み合わせによって動く機械なので、ギアの動きを適切に保つために潤滑剤のグリスが使用されています。
潤滑剤にはグリスとオイルがありますが、常温で固形に近く粘度が高いものがグリス、さらっとして液体状なのがオイルと区別されます。
リールにはどちらも用いられますが、とりわけギアのかみ合う部分には、パーツをを保護し、持続性のあるグリスを使うのが基本です。
また、ドラグにもスムーズな動作のために、ドラグ専用のグリスが塗布されています。
ただしグリスにも寿命があり、経年による劣化、また塩やチリのようなゴミが噛むことで、本来の性能が発揮できなくなります。
劣化したグリスでは性能劣化やパーツへのダメージも起こりうるため、定期的なメンテナンスが必要になるのです。
リールをグリスでメンテナンスするメリット
グリスを用いてメンテナンスするメリットには、大きく分けて2つの意味合いがあります。
一つは、新品で購入したときに近い性能を取り戻せることです。
グリスは劣化すると粘度が上がったり、摩擦抵抗が大きくなるため、新品時よりも巻き抵抗が大きくなることがあります。
早期に適切な方法でグリスを塗布しなおせば、新品の時に近い性能を取り戻すこともできます。
もう一つは、劣化したグリスによるパーツの劣化を防ぐ効果が期待できます。
劣化したりゴミを噛んだグリスは、研磨剤と同様に、ギアやベアリングの消耗を誘発することもあります。
ギアやベアリングの劣化により、ゴリシャリ感を起こすこともありえるため、グリスの塗りなおしでそれを防止し、寿命を延ばすことも可能です。
リールグリスとオイルの使い分けは?
グリスとオイル、どちらもリールのメンテナンスには欠かせません。
基本的には、ギアが噛み合う部分には、持続性が高く保護の役割も期待できるグリスを使用します。
ギア以外の、例えばベアリングやシャフトなどには、抵抗の少ないオイルを使用することが多いです。
本来グリスを使用する部分にオイルを塗布し、抵抗を少なくするチューンもありますが、こまめな手入れが必須になります。
また、指定外のメンテナンス方法は、メーカー保証の対象外になることもあるので注意しましょう。
場合によっては、メーカーやグレードによってグリスとオイルどちらが適切か、またはどちらも塗布しない指定があるものもあります。
自分でメンテナンスする場合は、取扱説明書の指示に従って行うようにしましょう。
リールグリスの塗り方
リールにグリスを塗布する場合は、リールを水で洗浄し、新しいグリスを適量塗布するのが基本になります。
本来であれば、古いグリスを完全に取り除いてからの再塗布が理想的です。
しかし、指定部分以外の分解はメーカー保証の対象外になる可能性が高いので、自己責任で行うことになります。
グリスを塗布する量は、多すぎると逆に動きを悪くするため、必要最低限の量に抑えましょう。
リールメンテナンスに使うギアグリスおすすめ8選
日頃のリールのメンテナンスにおおすすめのギアグリスをピックアップしてご紹介します。
純正品よりコスパのいいものもありますが、性能を発揮するために使うグリスが指定されている場合もあるので、確認の上選んでくださいね。
【SHIMANO】
リールグリススプレー(SP-023A)
SHIMANO製リールのメンテナンスに幅広く使用できる、スプレータイプのグリスです。
ノズルが付いているので、SHIMANO製スピニングリールなどのオイルインジェクションからの噴霧にも対応します。
扱いやすく価格もお手頃なので、日々のリールメンテナンス用としておすすめのグリススプレーです。
【SHIMANO】
純正サービス用グリス SHIP-0(DG06)
ショップやチューナー向けのグリスで、パーツ取り寄せ扱いで個人でも購入できる商品です。
大容量で価格も安く、目的に応じた使用ができるよう調整されており、個人で本格的にメンテナンスしたい方におすすめです。
SHIP-0は汎用スピニングリールのギアなどに最適なグリスなので、こまめにメンテナンスしたい方にはコスパもメリットになるでしょう。
【SHIMANO】
純正サービス用グリス ACE-2(DG04)
同じくショップやチューナー向けのグリスで、両軸リール、ベイトリール、電動リール向けに調整されたグリスです。
もちろん品質も折り紙付きで、高耐久ながら伸びが良く塗布しやすい粘度になっています。
なお、ティアグラのみ別なグリスが推奨されているので、ティアグラユーザーの方はTBM-0などを用意しましょう。
【DAIWA】
リールガードグリス(380027)
汎用性が高く、これ一本でさまざまな可動部分のメンテナンスが可能なグリスです。
粘度が低いため、ギア以外の部分への塗布も可能になっていて、グリスとオイルの使い分けが不安な方にもおすすめです。
100ml入りの大容量なのでコスパも優れ、メンテナンスブックも付属しているので、メンテナンス初心者の方にもうれしい商品になっています。
【DAIWA】
SLP WORKS メンテナンスグリス 104
DAIWAの正規カスタムパーツなどを手掛けるSLP WORKSが実際に使用する、プロ仕様のメンテナンスグリスです。
耐久性に優れているので、頻繁に使用するリールの可動部の性能維持に適したグリスになっています。
粘度が低いので、ギア周りの回転抵抗を少しでも減らしたい用途にもマッチするでしょう。
【OWNER】
AR-1 リール用グリース 30ml
低価格ですが、一味違う使い心地を体感したいときにおすすめのチューブ入りグリスです。
化学合成油100%なので、気温などの影響による変質が少なく、安定した性能を維持することができます。
また、UVトレーサー配合なので、UVライトに反応して光るため、薄塗したいときに塗布した部分の確認もしやすいです。
【MEIHO】
マルチグリスゴールド
コスパに優れ、マルチに使えるメンテナンスグリスです。
リールにはもちろん、電動工具や機械工具のメンテナンスにも幅広く使えるので、タックルボックスに一つ忍ばせておくと便利でしょう。
先端がやや太く、塗布するときに厚塗りになりがちなので、使い古しの歯ブラシなどを用意しておくと適切に使用できます。
【SMITH】
リールグリス
高品質なリールメンテナンス用グリスで、対候性や対低温性に優れてリールの性能を引き出す能力にたけています。
フッ素樹脂PTFEを配合しサラッとした使い心地で、マイナス10度でも性質が変わらないので、冬季の釣りにも対応します。
パーツへのなじみもいいので、ギアだけでなく回転部などへの使用にもおすすめです。
リールグリスの代用品2選!ホームセンター等で購入可能!
上記したものは釣り具メーカーの専用品ですが、選び方を抑えておけばホームセンターで代用品を購入して使うこともできます。
釣り具メーカー品に比べると大容量でコスパに優れることも多いので、複数のリールをメンテナンスする場合や、工具などにも転用したい方におすすめです。
【AZ】
シリコーングリース 20g
プラスチックへの腐食性が少ないシリコーン性の汎用グリスです。
リールの外装やスモールパーツに使われるプラスチックへも影響が少ないので、使用できる箇所が多く、汎用性も広いです。
もちろん釣り具に限らずグリスが必要な場所に幅広く使用できるので、一つ家庭に用意しておくと助かるおすすめアイテムです。
【KURE】
シリコングリースメイト スプレー 180ml(1066)
細部まで塗布できるノズル付きの、シリコーン性グリススプレーです。
フッ素樹脂を配合しているのでより潤滑性が高く、マイナス50度から使用できるので冬場の釣りにも安定した潤滑性を発揮します。
やや粘度が低いため、グリスペーストに比べると持続性は劣るので、こまめなメンテナンスでの使用におすすめです。
まとめ
リールの快適性を持続させるにはメンテナンスが必須で、とくにグリスの塗り直しは重要なメンテナンスの一つです。
価格の安いものなどもありますが、適切なものを選択し、性能を十分に発揮できるよう愛機の手入れをしてあげてくださいね。
リールメンテナンスのギアグリスの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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