ソルトウォーターフィッシングをされる方ならクーラーボックスの一つや二つ持っているかと思います。
SUPフィッシングでもクーラーボックスをボードに持ち込む事ができます。
手持ちのクーラーボックスでも問題ないですが、やはり向き不向きがあるものです。
そこで、筆者が今までSUPフィッシングをしてきた中で感じた、クーラーボックスに求める要素と、それを踏まえたおすすめのクーラーボックスを紹介します。
- 釣り歴30年
愛知県出身在住。物心ついた時から竿を握り、小学生のころ近所の野池に釣りに行くようになり、完全にハマる。二十歳前後までバス釣りをメインに様々な釣りを経験し、現在はソルトをメインに日夜竿を振り回す。流行り、メディアに捕らわれない釣り方を日々模索中。マイボートを購入し、のんびりおにぎりを食べるのが目標。
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目次
- 1 SUPフィッシングでクーラーボックスの必要性
- 2 SUPフィッシングに適したクーラーボックスの選び方
- 3 SUPフィッシング用クーラーボックスおすすめ10選
- 3.1 【ダイワ】クールライン 800X（S800X）
- 3.2 【ダイワ】クールラインα2 1000（S1000X）
- 3.3 【ダイワ】ミニクール 1050（S1050）
- 3.4 【シマノ】ホリデークール 60（NJ-406U）
- 3.5 【シマノ】フィクセル ライト 90 （LF-009N）
- 3.6 【イグルー】LAGUNA 9（32479-RD）
- 3.7 【スタンレー】クーラーボックス 15.1L
- 3.8 【アクアマリーナ】ドリフト用 クーラーボックス（B0302943）
- 3.9 【サンカ】クーラーボックス 12L ホワイト
- 3.10 【伸和】ホリデーランドクーラー 11L（CBX-11L）
- 3.11 【マキタ】クーラーボックス11L（A-61444）
- 4 まとめ
SUPフィッシングでクーラーボックスの必要性
釣りでのクーラーボックスの用途といえば、釣った魚を冷やす事だと思います。
SUPフィッシングでも魚を冷やす為に使いますが、SUPボードに持ち込めるクーラーボックスは、サイズや重さを考えるとあまり大きなものは持ち込めません。
小さい魚は冷やして、大きな魚はストリンガーに掛けて泳がせておく事が大半です。
大きな魚をボード上で絞めることは、ナイフでボードを突き刺す可能性があるので、安全のためにも避けた方が無難です。
ストリンガーが嫌で、ボード上で魚を絞めたい方は、ナイフは使わず剪定バサミなどで締めるようにしましょう。
ただしボード上は血の海です。
乾く前にブラシで洗い流すことをおすすめします。
小さい魚は釣らないし、釣れてもリリースするからクーラーボックスはなくてもいいかな。
と思う方もいるかも知れませんが、暑い夏の日などは持ち込むことをおすすめします。
遮る物のないボード上では、熱中症の危険性が高まります。
水分補給と身体を冷やす為にも、常に冷えたドリンクをクーラーボックスに蓄えておくことをおすすめします。
凍らせたペットボトルを入れておいて、保冷剤がわりにしたり、溶けた水を直接頭からかけて身体を冷やすのもいいでしょう。
真面目に漕ぐと異常に疲れるSUPフィッシング。
小まめな水分補給の為にも、普段の釣りより多めの水を持ち込むようにしましょう。
食品を冷やす為にもクーラーボックスは活躍します。
夏は食中毒の危険性が高まるので、お昼ご飯などを持ち込む場合は、クーラーボックスに入れるようにしましょう。
SUPフィッシングに適したクーラーボックスの選び方
サイズ（大きさ）の選び方
前途した通り、大きなクーラーボックスは不向きです。
大きければスペースもとりますし、大きくなると保冷剤や氷の量も多く必要なので、重量が重くなります。重いと漕ぐのが嫌になります。
魚は入れずにドリンクだけ入れていく、という方は6リットル位でも足りると思います。
しかし、6リットルのクーラーボックスに1リットルのペットボトルを入れると、保冷剤があまり入れられません。
真夏などはすぐに溶けてしまうので、避けた方が無難です。
最低でも8リットルくらいあるとオールシーズン使えておすすめです。
10リットルあると、ドリンク、食品、魚を余裕を持って入れることができます。
500サイズのペットボトルを立てて入れられる製品は中を広く使えておすすめです。
大きい物でも15リッタークラス、外寸の長さが50センチ以下のものを選びましょう。
SUPボードの先端、後端は幅が狭まっている為です。
保冷力の選び方
クーラーボックスは保冷力を上げると、価格が跳ね上がります。
断熱パネル内部に使っている断熱素材が高級になるほど、保冷力と価格が上がっていきます。
保冷力は「氷が○時間持続」と言った表記がされていることが多いです。
この保冷力の基準は、各社独自の測定基準を作り出して定義しています。
代表的なものは、ダイワだと「KEEP〇〇」シマノだと「I-CE〇〇h」という基準があり、○○の数字が氷の持続時間を表しています。
ダイワを例にしますと、「外気温40℃で氷を容量の25%入れた時の氷が全て溶け切るまでの時間」となっています。蓋は一切開けません。
例えばダイワ・クールラインαの10リットルの製品であれば、氷の量は2.5リットルです。
公表では500mlのペットボトル8本収納可能です。
ペットボトル氷の場合、そのうち5本を凍らせたことになるので、さすがに氷の入れすぎじゃないかと思います。
外気温40℃は一見高そうですが、外的影響のない室内での話なので、直射日光下でのパネルの温度だと、そこまで高い温度でもありません。
何が言いたいかというと、氷の量は入れても5〜10%なので、実際の保冷力はメーカー公表値の半分以下で見るのが理想的ということです。
あくまでそのメーカーでの比較の目安として考えるとよいでしょう。
話が脱線しすぎました。
SUPフィッシングは直射日光に常に晒される物なので、保冷力が高い方がもちろんおすすめです。
しかし、価格も上がりますし、海水と紫外線に常に晒され「もったいない」と感じてしまいます。
そこでおすすめなのは、予算に見合った製品を購入し、初めは氷を多めに入れておき、次回の釣行で調整するやり方です。
一番下のグレードでも意外といけます。
機能性
カゴを持ち込まず、クーラーボックスとショルダーバッグでSUPフィッシングをやる方は、クーラーボックスにカゴの機能を持たせると便利です。
ロッドホルダーやプライヤーホルダーがそれに当たります。
標準でついている製品もありますが、後付けでカスタムするのも楽しいでしょう。
搭載性
SUPボードに搭載するので重要です。
うまく搭載できずにバンジーコードや、ネットで固定すると、蓋が開けにくく面倒です。
ショルダーベルトの通し穴や、取手の取り付け部を利用して搭載するとやりやすいです。
製品の写真をよく見たり、実際に手にとってみて、搭載方法を想像してから購入すると良いでしょう。
座ってやる方はガッチリ固定してもたれ掛かれるようにすると腰が楽です。
SUPフィッシング用クーラーボックスおすすめ10選
【ダイワ】
クールライン 800X（S800X）
ダイワの中でも低価格なモデルのクーラーボックスです。
容量は8リットルで、サイズは外寸で23×35×25cm、重量1.7kgとなっており、SUPフィッシングでも使いやすいサイズです。
断熱材は全面発砲スチロールで、保冷時間の表記はありませんが氷多めなら真夏でも対応できるでしょう。
魚を入れる際に便利な投入口がついていて、冷気を逃がしにくくなっています。
ベルト通し穴がある為、そこをつかってSUPボードに縛りつけることができます。
【ダイワ】
クールラインα2 1000（S1000X）
スタイリッシュな見た目で、ダイワのクーラーボックスではスタンダードな位置づけの製品です。
容量は10.5リットル、サイズは外寸25×37×29cmで重量は2.1kgです。
保冷力は断熱材にスチロールを使用し、 KEEP25となっていて、SUPフィッシングでの使用で困ることはないでしょう。
カラーは2色で、マゼンタはかわいい見た目で女性にもおすすめできます。
堅牢な作りで変形しにくいのが特徴で、ベルト穴を使ってしっかりSUPボードに固定することが可能です。
【ダイワ】
ミニクール 1050（S1050）
ダイワのクーラーボックスの中でも、非常にコストパフォーマンスが高いモデルです。
容量は10.5リットル、サイズは外寸で22×39×31cm、重量2kgと少し背の高いモデルです。
背が高いことから500mlもペットボトルを立てて入れることができるので、スペースを広く使うことができます。
両開きになる蓋は頑丈な作りで、上に座ることもできます。
プルーフケースが付属しているので、魚と食品を分けたりできて便利です。
カラーも5色あり、SUPフィッシングでのとりあえずの一個に最適です。
【シマノ】
ホリデークール 60（NJ-406U）
シマノのコンパクトなクーラーボックスを紹介します。
容量は6リットル、サイズは外寸33.4×21.7×22.1cm、重量1.1kgです。
かなりコンパクトなので、ドリンクだけ入れて釣行する方におすすめです。
保冷力は、断熱材は発砲ポリスチレン（スチロールとは別物）でシマノの指標でI-CE24hとなっています。
かなりシンプルな作りですが、ベルト通し穴はついているので、そこをつかってボードと固定しましょう。
【シマノ】
フィクセル ライト 90 （LF-009N）
シマノの軽量コンパクトで、機動性に優れたクーラーボックスです。
容量は9リットル、サイズは外寸20.8×36×28cm、重量1.5kgで保温力は I-CE23hとなっています。
6リットルは小さすぎるけど10リットルもいらない、という方におすすめな中間モデルです。
特徴はワンアクションでオープン可能なロック機構で、閉める際も手を放すだけで蓋の自重でロックがかかります。
不安定なSUPボードの上では特に便利な機能です。
【イグルー】
LAGUNA 9（32479-RD）
レジャーやアウトドアで人気のIGLOO（イグルー）のクーラーボックスは、高い保冷力が特徴です。
このラグナ9は容量約8.5リットル、サイズは幅約33×奥行約24×高さ約22cm、重量約1.4kgとなっています。
無骨なデザインと、出っ張らない取っ手が邪魔にならず魅力的です。
SUPボードへの搭載はやりにくいようにも思えますが、ハンドルを倒した状態で、バンドやロープを左右に通せば問題なく搭載できると思います。
【スタンレー】
クーラーボックス 15.1L
真空スチールボトルの原型を作ったメーカーで、最近では某有名ソロキャンパーがこのクーラーボックスを使用していることで有名になりました。
容量は15.1リットルで、サイズは外寸、幅42×高さ28.5×奥行31cm、重量は3kgです。
このクーラーボックスの特徴はフタの上にくぼみとバンジーコードのようなものがあり、ものを置けることです。
あまり小さいものだとフタを開けた際に落ちてしまいますが、大きなクーラーボックスや、ランディングネットをはさんでおけるので便利です。
搭載の方法がすこし難しそうですが、そこをクリアできればおすすめです。
このサイズが大きい方は、6.6リットルのモデルもあります。
【アクアマリーナ】
ドリフト用 クーラーボックス（B0302943）
アクアマリーナのSUPボード「ドリフト」用のクーラーボックスです。
容量は22リットル、サイズは51×28×34cm、保温目安時間は8時間となっています。
SUPで使うには大型ですが、このクーラーボックスは横置きではなく縦置きに設置することを前提に設計されているため、この大きさになっています。
蓋に背もたれがついているのが特徴で、座ってのんびり釣りができます。
特殊な搭載方法なのでドリフトを使っていない方は設置のハードルは上がりますが、大型の魚も入れたい方におすすめです。
【サンカ】
クーラーボックス 12L ホワイト
釣具屋さんでよく見かける、お手頃価格なクーラーボックスです。
容量は12リットル、サイズは37.0×26.5×26.5cm、重量は1.7㎏と軽量です。
癖のない平面的なデザインで、価格もお手頃なので、後付けでクーラーボックスにあれこれ取り付けたい方におすすめです。
色は標準のホワイトに加え、ミッキーマウスのデザインもあるので楽しいです。
ベルト穴があるので、SUPボードへの搭載も問題ないでしょう。
【伸和】
ホリデーランドクーラー 11L（CBX-11L）
こちらも釣具屋さんでよく見かけるお手頃クーラーボックスです。
容量は11リットル、大きさは外寸で39.2×22.2×27.1cm、重さは2kgあります。
保冷力に関しては断熱材の厚さを特に謳っています。
室温26度、板氷を容量の30%を入れたときの完全に溶けるまでの時間（甘めなような）は32時間となっています。
サイドに通し穴があるのでSUPボードへの搭載は問題ないでしょう。
【マキタ】
クーラーボックス11L（A-61444）
最後はSUPボードに乗ってたらおもしろいなぁ、という個人的な理由でご紹介します。
電動工具メーカーのマキタより販売されているクーラーボックスです。
容量11リットル、サイズは外寸29.5×39.5×21.0cm、重量3.44kgとなっています。
工具ボックスと同じデザインのこのクーラーボックスは、頑丈な作りで重量が重いことと、フタにベルト穴がついているので、そこをつかってボードに固定すると、フタが開かなくなるのが特徴です。
電動工具好きな方と、人とは違うクーラーボックスがほしい方におすすめです。
必要ないと思いますが、他の工具ボックスと連結できます。
まとめ
クーラーボックスは言えばただの箱ですが、各メーカー意外と個性があり面白いです。
釣り具メーカー以外の製品は、魚よりもドリンクや食材を入れることに特化しているため、意外とSUPフィッシングの用途に合っているのかもしれません。
ただ、搭載が難しいものが多いように思えます。サイズ、機能性を見極め、自分に合った製品を購入しましょう。
魚はストリンガーにかける、と割り切ると選びやすいかと思います。
ストリンガー使用の際はサメに注意して下さい。
うっかりしていると魚の頭だけ散歩させていることになります。
SUPフィッシングのクーラーボックスの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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